虫除けのプレミアム化(高濃度ディート・イカリジン)は必用か?

ミリオンバレー

2017年07月26日 00:54

結論から先に。必要です。というかそれ以外は不要。殆どの家庭で高濃度DEETかイカリジンのミストスプレータイプ(缶じゃない)一択。

これでこのブログで書きたかったことの9割は終わったのですが、その経緯とか理由について興味のある方は、もう少し駄文におつきあいください。


■目次



  1. ▶︎プレミアム系(高濃度ディート・イカリジン)虫よけ

  2. ▶︎虫除け効果実験

  3. ▶︎虫除け効果実験結果

  4. ▶︎まとめ



プレミアム系(高濃度ディート・イカリジン)虫よけ


プレミアム系の虫除けスプレーが店頭に並び始めたのは昨年からです。すでにご存知の方も多いと思いますが、デング熱騒ぎのあとの世界的なジカ熱が騒ぎがあった際に、なんで日本の虫除けスプレーは海外の製品に比べて弱いんだ?ってツッコミがどこかで起こったんだと思います。海外旅行、特に蚊による感染症のリスクがある地域への渡航を検討した事がある方なら、海外ではストロングな虫よけが販売されていることをご存知だったと思います。もちろん虫除け成分(DEET)を子供に使うにはリスクがあります。厚労省はそこで高濃度のDEETを認可することにはおよび腰だったわけですが、近年蚊を媒介したデング熱やジカ熱の方がリスク高いってツッコミが入ってきたからそろそろ認可しちゃおうぜってな感じだったのでは。いや、詳しい経緯は知らないので想像ですが、所詮日本の岩盤規制が崩れる原因の大半は外圧なので、そんな感じのながれじゃないかと思います。おいおい日本脳炎だって昔からあるだろう?と、幼少期に近所に豚小屋があって、虫よけにはセンシディブな生活を送った私なんかは突っ込みたくなるわけですが、何はともあれ便利な薬品が一つ岩盤規制を突破したことは喜ばしいことです。ぶっちゃけ最近話題のアリに噛まれて死ぬ人の数より、蚊にさされて死ぬ人の数の方が圧倒的に多いはず。かといって、殺虫剤をまき散らしすぎると生態系が崩れて、大抵は別の耐性を持った生物が大発生する等の問題が持ち上がるので、こういう忌避剤との使い分けは自然との共存の為にも必要。継続可能なアウトドアには正しいバランス感覚で携わりたいと思います。

さて、高濃度DEET30%の虫除けは、これまでの製品の忌避時間が実用的には2~3時間程度だった所を8時間程度にまで引き上げてくれます。なんと3~4倍の効果!昼間の塗り直しが必要ないんですね。超便利。だいたい効果が薄れてからの塗り直しって蚊に刺されてから気づきますよね。朝塗ったら夜まで安心。スゲーじゃん。それでいてお値段は3割増し程度。これはお得です。たぶん多くのご家庭でランニングコストも下がります。おぉだからメーカーは売り上げ減少を恐れて高濃度の製品を作らせろと嘆願しなかったのか・・・という、日本メーカーと厚労省の影の部分?はさておき、注意点が一つ。高濃度により小さな子供には若干のリスクがあるそうです。で、そういったニーズに対しては「イカリジン」という別の成分が入った虫よけが良いらしいです。こちらのイカリジンはドイツで30年ほど前にDEETに替わる皮膚刺激性の少い忌避剤として開発されたらしい。一部の虫ではDEET程の忌避効果が無いことを覗けば、国内で子供達に使うには理想的な商品の様です。それがなぜ長らく日本で認可されていなかったかと言うと・・・やっぱ特許切れ待ってたんですかねぇ。ということで、なんかもう行政と業界の阿吽の呼吸だらけの感じがする虫除け業界ですが、まとめると

・これまでの虫よけはとりあえず必要ない
・大人にはDEET30%の製品を使う(事前のパッチテストは必用)
・子供にはイカリジン15%の製品を使う(事前のパッチテストは必用)
・パッチテストがNGだった人は、別のアロマ系の物を使う

って整理で、だいたいオッケーなんだと思います。厄介なアレルギー持ちの人とか生まれたての子供がまわりにいるとかを除いて。じゃあ、そういうことで・・・って、まだ終わってはいけないのだ!

本当か?本当にメーカーの発表どおり、虫よけ効果にこれほどの差が出るのか?ちゃんと検証したのか?だって、認可の経緯から考えて、業界と厚労省の癒着だらけのドロドロの世界だって事がわかったんだぜ!それで今回の企業側の公表値を鵜呑みにしろって方がおかしいじゃん。そんな平和ボケした日本人だけじゃないんだぜぇ!よし、人体実験だ!

虫除け効果実験


ということで、用意しました。4種類。

従来品1種類。高濃度DEET2種類(缶スプレーとミストスプレー)、イカリジン1種類です。
・ムシペールSP(従来品ディート)
・スキンベープミスト プレミアム(高濃度ディート・ミスとスプレー
・ムシペールSP30(高濃度ディート・缶スプレー)
・天使のスキンベープ プレミアム(イカリジン)

これを体のパーツごとに塗って、初めて刺されるまでの時間を検証しようと言うわけです。ちなみに蚊に刺されるのは大嫌いですが、人より多めに刺される自信はあります。いわゆるさされやすいタイプってやつです。実験にはうってつけの天性の才能。すなわち天才。

腕 → 従来品 缶スプレー
右足 → DEET30% ミストスプレー
左足 → イカリジン ミストスプレー

で天才な体を使ってテスト。DEET30%缶は別途使用感を伝えます。刺されたフォローのムヒアルファも忘れず持っていきます。フィールドは横十間川のハゼ釣り!湿地と隣り合わせな蚊が多い地帯に自ら乗り込んで、釣りに集中することで蚊に気づかない(ついつい追い払うのを防ぐ)作戦です。

それで、前回の小名木川クローバー橋ハゼ釣り探訪はこちら。
2017/07/25


午後から出発して、ちょうど蚊が湧く夕方ぐらいに従来品は効果が切れるはずです。問題は汗でながれた場合、いずれも効果がなくなる可能性があります。




虫除け効果実験結果


従来品の箇所はバッチリ刺されました。2箇所。写真は・・・おっさんの蚊に刺された写真とか見たくもないだろってことで掲載しません。まあ、蚊に刺された写真が好きって厄介な闇を抱えた人はいるかもしれませんが、そういう人はグーグルで画像検索すれば死ぬほど出てくるので、そちらでどうぞ。心の闇はIT技術の進歩で癒やされるんだねって、そんな話じゃなかった。結果報告の続き。高濃度DEET、イカリジンの塗布部分はそれぞれ無傷。ちなみに、この比較実験以外にも高濃度DEETの製品を今年からつかっているんですが、使い始めてから蚊に刺された事が殆どありません。塗ってない所を薄い衣服の上からってぐらい。従来品だと、蚊が多いところでは「効かねーじゃん」って言いながら再度スプレーしまくってた事が結構あったのですが、それがなくなったのは個人的は非常に大きいです。ただし、缶タイプの高濃度DEETは個人的には厳しいかな。元々缶スプレーのタイプって塗布範囲が広すぎて、玄関でやると充満して呼吸した際にむせ返す事があったのですが、高濃度だと更にひどい。家族全員に玄関で缶スプレーしてたら大変な事になります。イカリジンはニオイ的にはマイルドですね。高濃度のDEETの匂いがダメな人はイカリジンがおすすめです。

まとめ


ということで、再度結論!

・従来品の虫よけはとりあえず必要ない
・大人にはミストスプレータイプのDEET30%の製品を使う(事前のパッチテストは必用・缶スプレーはNG)
・子供にはミストスプレータイプのイカリジン15%の製品を使う(事前のパッチテストは必用)
・パッチテストがNGだった人は、仕方ないので別のアロマ系の物を使う

となりました。まだ導入してない方は是非どうぞ。私のアウトドアには必須となりました。単純に不快な蚊を避けるだけでなく、ブヨ、アブ、マダニ等の危険な虫を避ける事ができます。ただし、蜂や蟻には効果がないらしいので、過信しすぎないでくださいね。

さて、前回ブログで「次はソトナニキャンプレポだ!」とか言っといてごめんなさい。つい、書きたくなっちゃった。
今度こそ!次はソトナニキャンプレポ!その前にキャンプ準備!終わってない!やばっ!

イカリジンのミストスプレータイプ


高濃度ディート ミストスプレータイプ













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