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2017年06月13日

父の日にもらって嬉しいナイフの話

もうすぐ父の日ですね。アウトドアなお父さんへのちょっとしたプレゼントにリーズナブルなナイフなんていかがでしょうか?これは意外と多そうな女性読者層へのちょっとしたノウハウ記事(に見せかけた家族への手紙)です。
オピネルとビクトリノックスとアジ切り庖丁

さてナイフって色々あって値段もピンキリ。もちろん高いナイフは所有欲をそそられる訳ですが、父の日ごときに高価なものを頂ける程ノーブルな家庭は少ない訳です。そこで、ユーズフルでリーズナブルな私のナイフを紹介しつつ、今後欲しいナイフなんかを書き綴ることでお父さん(自分自身?)へのプレゼント選びの参考になったら良いかなぁと思います。いずれも王道ナイフばかりです。
(見てるかなぁ・・・)

■目次



  1. ▶︎オピネル

  2. ▶︎ビクトリノックス

  3. ▶︎アジ切り庖丁(小出刃庖丁)

  4. ▶︎モーラナイフ

  5. ▶︎まとめ



オピネル



もし特にこれまでナイフを持った事がない方にオススメするのがOPINEL(オピネル)の#10(刃渡り10センチ)です。超メジャーナイフの一つ。手頃な価格でナイフの楽しみと言うか、刃物の勉強をするのに最適なナイフだと思います。#??は刃渡りの長さを表しますが、最初に持つなら#10又は#12が良いと思います。携帯性を考えるともっと小さなものも便利ですが、10センチぐらいあれば用途の幅が断然広くて、キャンプで必要となる刃物はこれ一本で済みます。料理用の包丁もこれでOK。我が家のソロキャンプであれば包丁は持っていかず、このナイフだけになります。刃の素材はステンレスとカーボンスチールがありますが、カーボンスチールを推奨。錆びるのが難点ですが、そもそもどうなると錆びるのかとか、赤錆と黒錆の違いとかナイフのイロハを教えてくれます。最初は錆びさせても良いんですよ。安いですから。で、錆びたナイフをどのように手入れするかを覚える事も大切だと思います。なのでせっかく安いナイフですから、砥石もセットでプレゼントしましょう。

こんなんで良いんじゃないでしょうかね。粗めの#1000で面を研いで、細かい#3000で磨きます。刃物の研ぎ方も練習できます。その研ぎ易さを考えても、ステンレスよりカーボスチールが良いかなと思います。家庭用の包丁をついでに研ぐ癖もつくので、総合的なコスパはマキシマムです。

ビクトリノックス


ビクトリノックスのスイスアーミーナイフです。わたしが所有しているモデルは「サイバーツール」

かなり多機能なモデルで、20年近く愛用しています。その経験の中で、ビクトリノックスに助けられた(又は貸し出して感謝された)機能のナンバーワンと言えば・・・コルク抜き!ナイフじゃないじゃん。いやーもちろんナイフを使わない事は無いんですが、オピネル持っていたらそっちを使っちゃうんですよねぇ。やっぱり刃渡り長い方が・・・。そのかわりと言ってはなんですが、グルキャンで「XXXを忘れたんだけど、持ってない?」って尋ねられ、ほれって渡して「さっすがー」って言われる優越感がビクトリノックス所有者には訪れます。えぇきっと。男がキャンパーになるにはノックスが必要なのです。
さて、そのビクトリノックスですが、死ぬ程いろんなモデルがあって選ぶのに困ります。もちろんスイスチャンプなんてモデルを買えば、すべてが事足りる感が半端ない訳ですが、その分分厚くなって利用するときにはちょっとアレです。私のサイバーツールとか、ドライバーのバリエーションが豊富なので、ちょっとした時に重宝する事はあるのですが、具体的にキャンプでいつ使う?って言われると思いつかなかったりします。なので、ナンバーワン機能であるコルク抜きが含まれるなかで、シンプル目なモデルがオススメモデルとなります。そうすうるとこちら。


すこしスタンダードすぎる感が否めないので、キャンパーとしてエッジの効いたモデルを所望したい場合はこちらです。

さらに名前がかっこいいこちらも

ノコギリなんていつ使うの?って考えてはいけません。きっと使う日が来ます。ビクトリノックスを所有するという事は不意に訪れる「あっ俺持ってる」的な体験、そんな宝探しのような人生を手に入れる事なのです。ということで、コルク抜き付きの最安モデル?である「ウェイター」とかは避けましょう。

これだったら、普通にソムリエナイフを買えばよろしい。

アジ切り包丁


ナイフじゃないじゃん・・・いえ、立派な東洋のナイフです。刃渡10センチ程の小出刃包丁。持つとわかる、日本人が持つべき究極の刃物の一つ。アウトドアで行う大抵の料理はオピネルで賄えると書きましたが、例外はあります。大型の魚やスジの入った肉です。大型魚の固い骨等をぶった切る必要がある時。オピネルだと心細いし、力も入れにくい。かといって大型の包丁を野外に持ち出すのも無粋というもの。そういった時に厚手の小出刃包丁が重宝します。短く太い刃物を器用に使い、大型の獲物を捌く姿ってカッコいいじゃん。えぇ、けっしてキッチンばさみでジョキジョキやれば良いよねなんて考えてはいけません。そんな事言ったら全部キッチばさみでできちゃうもん・・・ということで、キッチンばさみはバックアップ的に使うことにして、ツールボックスの底にそっとしまっておきましょう。
さて、和包丁の世界は本当に奥が深くって、実は未だに私も値段と性能の差が全くわかりません。高い包丁が切れるのは確かですが、腕が無いとトラブルもつきまとうのでなかなかオススメの品というのは難しい。しっかりした和包丁は安来鋼(やすきはがね)と呼ばれる日立金属の特殊鋼でつくられるのが一般的なのですが、安来鋼の中でもその素材の分類として青紙、白紙、黄紙とか、1号2号とかがあります。それぞれ原料を調整して硬度や粘りを変えていて、素材的には青紙が高いと言われていますが、実際の包丁になると白紙の方が高かったりして、これは包丁を打つ鍛冶職人の熟練度や手間が白紙の方が難しいと言われているからだと思います。つまり、人件費が白紙の方がかかる。とはいえ、一流の職人さんが打った青紙の包丁はびっくりするくらい高いものもあるので、もうわけがわかりません。
そこで個人的には青紙2号(何号か書いてなければほぼ2号です。1号やスーパーとかいうものはかなり特殊なので)の包丁をお勧めします。こんな感じですね。

と、一応本物の青紙を使っていそうで、且つやたらプレミア感丸出しではない現実路線の品物を選んでみました。たぶん青紙のリーズナブルな小出刃ってこのぐらいの値段だと思います。地元に鍛冶屋さんがあって、しっかりした包丁が並んでいたらそちらの方が良いかも。何でもネットで買えば良いってものでもないですね。ちなみに私のアジ切りも地元熊本県水俣市の職人さんのもの。田舎のスーパー?みたいなところで試しに買ってみましたが、これがなかなかの一品。3000円台でこの品物は超お買い得でした。田舎万歳。
ちなみに海釣りに行って魚を締める時もオピネルでは無くこちらを使います。オピネルのカーボンスチールは本当に錆が早いので、海だと使ったそばから錆びる勢い。アジ切りで締めて、帰り際にウロコとハラを出してしまうのが正解。持ち出す時はケースが潮にあたるのも嫌なので、ウエスに包んでゴムで留めておきましょう。アジ切りなら使った後にさっと洗って、家に帰ってから真水でしっかり洗えば充分です。

モーラナイフ


今回紹介する中で、唯一私が持っていないナイフ。なぜそれを取り上げるのか・・・察してください。

上記のナイフを所有した上で、更にモーラナイフを所有する理由はただ一つ。バトニングです。

こちらも刃渡10センチ程度で、オピネルの#10と同じですが刃の厚みが違います。圧倒的に厚く、折りたたみ式ではない固定の頑丈なグリップ。なのでバトニングと呼ばれる薪をナイフで割るというマッチョで野蛮な響きの作業が可能になるのですね。うーん、愉しそう。きっとモーラを使うとモーラの良さがわかるんだろうなぁ。妄想が止まらない。同じ刃渡10センチでも、やっぱり使い分けると違うからね。その違いから、より自分の使いやすい刃物が見えてきちゃうんだなーこれが。主婦の方だって三徳包丁だけ使ってると、次にどんな庖丁欲しい?って聞かれても、結構わかんなかったりする訳で、それが少し長めの牛刀とかを渡してみると、その数センチの刃渡や刃の角度に自分の志向が生まれてくるんですよね。すると次はこんな庖丁が良いって意見が生まれてくる。日常的に使い分けてみないとわからないのが刃物なんだなぁ。

まとめ


キャンプやアウトドアに便利でコスパ高いナイフの紹介、いかがだったでしょうか?こういうリーズナブルなナイフを父の日の度に揃えていくと、用途に合わせた刃物の選択や手入れの方法、スタイルにあったものが見えてくると思います。そこから、より自分の使いやすい高級な刃物を物色するなり、使いやすい刃渡のものを揃えたくなると思います。すくなくとも、ネットやお店のひとのオススメではなく、自分の意志で刃物が選べるようになる。そこからシャープでエッジの効いたアウトドアライフが見えてきます。

なんてね。イヤー偉そうに書いちゃったな。私のオピネルいつも錆てるからね。人前で使いそうな時だけ軽く研ぐのよ。で、赤錆は紙ヤスリでゴシゴシ・・・グルキャン前とかね。いいんじゃないかな。それで。持てばわかるさ。

さて、来年はこの記事にモーラの具体的な使い心地がレビューされるのか・・・謎!


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Posted by ミリオンバレー at 18:42│Comments(0)キャンプ
 
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