2019年04月12日
春の桜とカサゴ船での夜釣り
深川吉野屋の今シーズン初のカサゴ釣りに子供と一緒に乗船しました。食べて美味しいカサゴちゃん。オカッパリだと持ち帰るのも憚られる小型しか釣れませんが、船なら刺身にもいけそうなサイズが釣れます。夕方から4時間ちょっとの時間ですが十分堪能できました。

出船の日。土曜日の午前中は深川の満開の桜を見に家族でお散歩。カサゴ船は4時から受付で5時出船なので昼間はのんびりできます。慌ただしい1日船の5時起き、6時に家を出発とかに比べると随分楽です。子供にはある意味優しい。ただし帰りは夜の9時半なので小学生高学年以上向きですね。ということで今日は下の子はお留守番。上のお兄ちゃんと友人との3人で乗船。随分手慣れてきたメンバーなので、お世話しなくて良いのが楽。昨日までの風も収まり、かなり暖かな夜になりそう。満開の桜が綺麗。ちょっと時間短いですが、良い釣りができそう。
4時前に家を出発し、20分ほどで船宿に到着。昨年末のシーバス船以来の深川吉野屋さんです。ちょうどマゴチ船と青物ジギング船が帰ってきた直後のようで、帰ってきた人とこれからの人が混じり合って混雑気味。みなさん今日は暖ったから良い釣りができたのでしょうか?
受付で予約名を告げて料金のお支払い。吉野屋さんはカードが使えます。乗船札を貰うと今日出る船を教えてくれました。一番新しいやつじゃないですか。超久々。氷の準備ができてなかったので、クーラーボックスを店の脇に置いて、店の前に吊るしてあるライジャケを適当にとって乗船。

とりあえずロッドやリールの準備をします。今日のタックルは予備を含めて3本。重りが15号ということで、子供のメインは安いキス用のベイトロッド。おそらく一番扱い易いはず。これに17バルケッタBBをセット。PE1号でリーダーがフロロ6号。根掛かり多いと言うことで、リーダーを少し強めに設定。
私のメインはライトゲームロッド。主にLTアジ釣りで使うやつ。適正重りは20号〜となっているけど、穂先は柔らかくて腰のあるロッドなので、15号でも問題なく捌ける。これに14バルケッタBBをセット。ラインは子供のロッドと同じ感じ。
予備のロッドはアブガルシアのライトジギングロッド。リールは同じぐアブのレボ。PE1.2号のリーダーがフロロ6号。普通にシーバスジギングタックル。穂先が若干硬いような気もするけど、できないわけじゃないでしょうと言うことで、とりあえず。

ガイドにラインを通したら大きめの蛍光ビーズを通してからスナップを接続。蛍光ビーズは目印。仕掛けは市販のカサゴ五目仕掛け。幹糸3号枝針2号の2本ばり。重りをつける前に5センチほどの捨て糸を設定。なるべく重りだけなくなりますようにと。効果のほどは約5割が捨て糸から下で切れてくれました。まあまあ優秀ではないでしょうか。とりあえず仕掛けは子供と二人で3パック9セット用意。結局2パック6セットを消費。もしかしたら・・・を考えると適正な準備だったと思います。
船で準備をしていると、氷もらってくださーいと中乗りさんが連絡にきたので、一旦船を降りてレンタルロッドの前にある氷コンテナへ。そばに置いておいたクーラーの1/3程に氷を詰めて船に運ぶ。沖に出たら海水を入れて氷締め用の塩水を作る。成長の遅い根魚だから、釣った魚はなるべく美味しくいただくように準備は万端にしておきたい。
17時になり、餌のイソメを配布され受付でお金を支払ったときにもらった札を回収されて出船。船宿で貰うイソメは砂に入っていないので、とってもヌルヌルしていて掴みづらい。そこで自分の餌箱に釣具屋で売ってる餌用の滑り止めの粉を入れていつも持参している。このマイ餌箱にもらったイソメを数匹づつ入れて使うと餌付がとっても楽になる。箱はプラスチックより木箱の方がおすすめ。夏に近づき暑くなってくると箱の中の気温が急激に上がらない木箱の方が圧倒的に餌が元気でいてくれる。

吉野屋の船はいつものように木場から豊洲の運河をすり抜けて行くのだけれど、いつもの1日船ならばまだ人通りの少ない早朝にくぐり抜けて行くところを、夕暮れ前の人が行き交う時間帯に通過する。近くの船宿の富士見では、ちょうど今から屋形船のお客さんが乗り込むこところのようで、屋形船の船頭と私達が乗った船の船頭が挨拶しながらくぐり抜ける。屋形船のお客さんから、私たちはどう見えるんだろう?この人達の大半が、釣りさえしたことない上に、釣り船なんて乗ったことないんだろうな。その屋形船から眺める景色もいいんだけどさ、船釣りしたりヨット乗ったりって船遊びの楽しみはもっとたくさんあって奥深いんだぜ。

運河沿いの満開の桜を眺めながめ終えると、船は徐々に速度を上げ東京湾を南下。カサゴ船は初めて乗るので、どこに行くのかなと思ってGoogleマップを確認。方向から考えて羽田沖かな?東京湾には人の入れない護岸がたくさんあって、と言うより人の入れる護岸の方が少なくって、こういう船に乗らないと釣りができないポイントが広範囲に広がっているらしい。ただし、成長が遅い根魚なので同じポイントをなんども攻めるとあっという間に魚が根絶やしになってしまう。そこで船宿毎にポイントを被らないようにしていたり、同じ船宿も複数のポイントをなるべくローテーションしながら釣らせているという話は聞いたことがある。ちなみに吉野屋さんのカサゴ船も春から秋にかけての毎週土曜日にしか出船しない。やりすぎちゃいけないんだろうね。

40分ほど船はひた走り、予想通りの羽田近辺。速度を落とした船の頭の上を飛行機がばんばん飛び回る。「はい、はじめてください」のアナウンス。まだ日は明るい。餌を付けて一投目・・・反応!・・・根がかり。もぐられた?とっさの出来事に判断もできないまま仕掛けをロスト。とりあえず予備のライトジギングロッドに変更。根魚相手に根がかりはつきものと、再度ボトムをコツコツとって探る。ふと、となりの息子がヒット。が、とっても小さなカサゴちゃん。リリースしてあげる。その後引き続きみんなでコツコツ。しかし、その後がなかなか続かない。潮が結構澄んでいるので、明るいうちはだめかもしれない。お兄ちゃんは「ちょっと眠い」っていうので、じゃあ周りが釣れはじめたら起こすからと、一旦寝せてあげる。酔い止めを飲んですぐなので、よくあること。ちょっと寝ると復活するので、この釣れない時間帯のうちに寝てもらう。私自身も一回釣りをやめて、先ほど仕掛けをロストしたロッドに仕掛けをセットしなおす。明るいうちにやっとかないとね。
そうこうしていいるうちに、あたりは暗くなって船のライトが点灯。そのライトの点灯が合図かのように、となりの若者たちが続けざまにヒット。おっと、ようやく来たか。「はじまったみたいだよ」と息子を起こして、友人も含めて釣りを再開。まずは友人にヒット。次に息子。

なかなかの良型。続けざまにヒットが重なる。ようやく私の竿にもブルっという前あたり。船の揺れで仕掛けが動かないように、竿先を揺れに合わせて微調整。すると、ゴツっという本あたりで竿全体を合わせる。ギュンギュンと絞り込まれる竿先。気持ちいいー。上がってきたのはこちらも良型のカサゴ。やったー!

最初の一本が釣れると、ぐっと気持ちは楽になり、だんだんとこの釣りのコツがつかめてくる。ボトムを錘が叩くのを感じで数秒ステイ。反応が無ければすっと竿をあおってゆっくりと落とす。落としていくときに思ったよりも竿先がさがるところは期待大。更に竿を下げるだけでボトムに届かず、軽くクラッチをきってラインを出したときはもっと期待大。魚がいる時には大抵ボトムにとどいたとたんにブルっと反応がある。ここで一気に合わせるのではなく、そのまま竿先が波にあおられて上がらないように慎重にステイ・・・ゴツっと来たら合わせる。20センチ越えはここでぎゅーんと竿を絞ってくるのですぐわかる。小さい奴は観念するのが早いので、巻き上げながらリリースする心構えができる。リリースするときのコツは少し海面に叩きつけるようにすること。可哀そうに思えるが、そっと海面に落とすと硬直したまま数分浮いていることがある。死んでるわけではなく、陸にあげた急な環境変化で硬直してしまうらしく、場合によってはぷかぷか浮いている間に鳥に食べられたりする。ところが少し海面に叩きつけると正気に戻ってさっと海の中に姿を消す。ぜひ試してみてください。全力はダメですよ。
息子もだんだんと慣れてきて、なかなかの竿裁き。ボトムをとってステイして、反応がなければ再度竿をあおって別のところへ。船はゆっくり流れているので感覚的には同じところに落としても、違う場所におとせるんだけど、竿の動かし方をみると意図的に右に左に竿を動かして積極的に違う場所を探している。反対側の隣にいる貸し竿の若者3人組より明らかに竿裁きが上手いし、釣るために頭を使っているのがわかる。本当に釣りが上手くなったなぁとしみじみ思う。小学一年生から一緒に船に乗り始め3年半で、経験のない大人より確実に釣るためのイメージを持って海に臨めるようになった。そんなアングラーに結果はしっかりついてくるもので、今日一番の大物がヒット。
今日は負けちゃったなぁ。
友人と3人で飽きない程度に釣り続け、八時半ぐらいに納竿。荷物が風に飛ばされないようにざっと片づけて、全員キャビンに入るように言われる。帰りは全速力で帰港。心地よい疲れでみんなウトウト。息子は熟睡。ふと気づくと船の速力が落ちたので、キャビンから外に出るともう豊洲のビル街の中。最後の片づけをして下船の準備。そして到着。お疲れ。

家に帰って腹とエラだけ出しておき、カサゴ宴会は翌日の夜。

大きい奴を刺身と煮つけ。やや小さめのやつはから揚げ。刺身に取った大物のアラでお味噌汁。

ウマー。刺身は癖がなくうまみがじわっと染み出る感じ。もう一晩熟成させても良いかも。煮つけはホクホクして身のうまみで箸がとまらない。ビールに合うのはから揚げ。ヒレの端のカリカリも楽しめるお得料理。そして味噌汁。滋味という味はこういう事。たまらんなぁ。
午後から出港して4時間半。一日船より短いけれど魚の群れを追い回す移動は無く、流し替えすることもほとんどないので時間効率は良い。そして岸からはキープサイズがほとんど釣れない高級魚の根魚をしっかりお持ち替えりできる。これはとてもお得な船。ただし、根がかりはどうしても増えるので予備の仕掛けと錘は必須。リーダーを太めの6号以上で、仕掛けの幹糸3号、ハリス2号で錘の上の捨て糸が1号。この状態で錘だけ切れたのが息子と二人で4回。ハリスが切れたのが4回。仕掛けが全部きれたのが2回。錘を6個ロストして、仕掛けを6個(3つ入りを2パック)失った。ただし、釣り自体はそれほど難しくもなく、初心者でも釣れると思われる。ロストを想定して仕掛けの準備をたくさんしておけば、貸し竿でも十分楽しめる。もちろん穂先の柔らかいキス竿やライトゲームロッドならより繊細なやり取りが楽しめるし、ライトジギングロッドでも少しロッドワークは忙しくなるが、大物を一気に根から引っこ抜くスタイルも仕掛けていける。そしてなにより釣った魚の味がよい。キスは天ぷらが唯一無二の最強で、若干炙りの刺身を楽しむ感じ。これに比べてカサゴは料理の幅が広い。煮ても揚げても深みのある味わい。そして刺身は熟成させるほどに印象が変わる高級魚。甲乙つけがたいなぁ。
また時期をみてリピートしましょう。
子連れの私達がいつもおせわになっている深川吉野屋さんの予約は直接予約でスタンプもらうより釣割がいいかなぁと思います。スタンプは忘れちゃうので・・・ただしカサゴ船は直接しかないこともあるのでご注意を。
釣割りはこちらのリンクから!


■春の桜とカサゴ船での夜釣り 目次
花見をしてから出発
出船の日。土曜日の午前中は深川の満開の桜を見に家族でお散歩。カサゴ船は4時から受付で5時出船なので昼間はのんびりできます。慌ただしい1日船の5時起き、6時に家を出発とかに比べると随分楽です。子供にはある意味優しい。ただし帰りは夜の9時半なので小学生高学年以上向きですね。ということで今日は下の子はお留守番。上のお兄ちゃんと友人との3人で乗船。随分手慣れてきたメンバーなので、お世話しなくて良いのが楽。昨日までの風も収まり、かなり暖かな夜になりそう。満開の桜が綺麗。ちょっと時間短いですが、良い釣りができそう。
4時前に家を出発し、20分ほどで船宿に到着。昨年末のシーバス船以来の深川吉野屋さんです。ちょうどマゴチ船と青物ジギング船が帰ってきた直後のようで、帰ってきた人とこれからの人が混じり合って混雑気味。みなさん今日は暖ったから良い釣りができたのでしょうか?
受付で予約名を告げて料金のお支払い。吉野屋さんはカードが使えます。乗船札を貰うと今日出る船を教えてくれました。一番新しいやつじゃないですか。超久々。氷の準備ができてなかったので、クーラーボックスを店の脇に置いて、店の前に吊るしてあるライジャケを適当にとって乗船。

とりあえずロッドやリールの準備をします。今日のタックルは予備を含めて3本。重りが15号ということで、子供のメインは安いキス用のベイトロッド。おそらく一番扱い易いはず。これに17バルケッタBBをセット。PE1号でリーダーがフロロ6号。根掛かり多いと言うことで、リーダーを少し強めに設定。
私のメインはライトゲームロッド。主にLTアジ釣りで使うやつ。適正重りは20号〜となっているけど、穂先は柔らかくて腰のあるロッドなので、15号でも問題なく捌ける。これに14バルケッタBBをセット。ラインは子供のロッドと同じ感じ。
予備のロッドはアブガルシアのライトジギングロッド。リールは同じぐアブのレボ。PE1.2号のリーダーがフロロ6号。普通にシーバスジギングタックル。穂先が若干硬いような気もするけど、できないわけじゃないでしょうと言うことで、とりあえず。

ガイドにラインを通したら大きめの蛍光ビーズを通してからスナップを接続。蛍光ビーズは目印。仕掛けは市販のカサゴ五目仕掛け。幹糸3号枝針2号の2本ばり。重りをつける前に5センチほどの捨て糸を設定。なるべく重りだけなくなりますようにと。効果のほどは約5割が捨て糸から下で切れてくれました。まあまあ優秀ではないでしょうか。とりあえず仕掛けは子供と二人で3パック9セット用意。結局2パック6セットを消費。もしかしたら・・・を考えると適正な準備だったと思います。
船で準備をしていると、氷もらってくださーいと中乗りさんが連絡にきたので、一旦船を降りてレンタルロッドの前にある氷コンテナへ。そばに置いておいたクーラーの1/3程に氷を詰めて船に運ぶ。沖に出たら海水を入れて氷締め用の塩水を作る。成長の遅い根魚だから、釣った魚はなるべく美味しくいただくように準備は万端にしておきたい。
17時になり、餌のイソメを配布され受付でお金を支払ったときにもらった札を回収されて出船。船宿で貰うイソメは砂に入っていないので、とってもヌルヌルしていて掴みづらい。そこで自分の餌箱に釣具屋で売ってる餌用の滑り止めの粉を入れていつも持参している。このマイ餌箱にもらったイソメを数匹づつ入れて使うと餌付がとっても楽になる。箱はプラスチックより木箱の方がおすすめ。夏に近づき暑くなってくると箱の中の気温が急激に上がらない木箱の方が圧倒的に餌が元気でいてくれる。

吉野屋の船はいつものように木場から豊洲の運河をすり抜けて行くのだけれど、いつもの1日船ならばまだ人通りの少ない早朝にくぐり抜けて行くところを、夕暮れ前の人が行き交う時間帯に通過する。近くの船宿の富士見では、ちょうど今から屋形船のお客さんが乗り込むこところのようで、屋形船の船頭と私達が乗った船の船頭が挨拶しながらくぐり抜ける。屋形船のお客さんから、私たちはどう見えるんだろう?この人達の大半が、釣りさえしたことない上に、釣り船なんて乗ったことないんだろうな。その屋形船から眺める景色もいいんだけどさ、船釣りしたりヨット乗ったりって船遊びの楽しみはもっとたくさんあって奥深いんだぜ。

運河沿いの満開の桜を眺めながめ終えると、船は徐々に速度を上げ東京湾を南下。カサゴ船は初めて乗るので、どこに行くのかなと思ってGoogleマップを確認。方向から考えて羽田沖かな?東京湾には人の入れない護岸がたくさんあって、と言うより人の入れる護岸の方が少なくって、こういう船に乗らないと釣りができないポイントが広範囲に広がっているらしい。ただし、成長が遅い根魚なので同じポイントをなんども攻めるとあっという間に魚が根絶やしになってしまう。そこで船宿毎にポイントを被らないようにしていたり、同じ船宿も複数のポイントをなるべくローテーションしながら釣らせているという話は聞いたことがある。ちなみに吉野屋さんのカサゴ船も春から秋にかけての毎週土曜日にしか出船しない。やりすぎちゃいけないんだろうね。
飛行機をみながら実釣

40分ほど船はひた走り、予想通りの羽田近辺。速度を落とした船の頭の上を飛行機がばんばん飛び回る。「はい、はじめてください」のアナウンス。まだ日は明るい。餌を付けて一投目・・・反応!・・・根がかり。もぐられた?とっさの出来事に判断もできないまま仕掛けをロスト。とりあえず予備のライトジギングロッドに変更。根魚相手に根がかりはつきものと、再度ボトムをコツコツとって探る。ふと、となりの息子がヒット。が、とっても小さなカサゴちゃん。リリースしてあげる。その後引き続きみんなでコツコツ。しかし、その後がなかなか続かない。潮が結構澄んでいるので、明るいうちはだめかもしれない。お兄ちゃんは「ちょっと眠い」っていうので、じゃあ周りが釣れはじめたら起こすからと、一旦寝せてあげる。酔い止めを飲んですぐなので、よくあること。ちょっと寝ると復活するので、この釣れない時間帯のうちに寝てもらう。私自身も一回釣りをやめて、先ほど仕掛けをロストしたロッドに仕掛けをセットしなおす。明るいうちにやっとかないとね。
そうこうしていいるうちに、あたりは暗くなって船のライトが点灯。そのライトの点灯が合図かのように、となりの若者たちが続けざまにヒット。おっと、ようやく来たか。「はじまったみたいだよ」と息子を起こして、友人も含めて釣りを再開。まずは友人にヒット。次に息子。

なかなかの良型。続けざまにヒットが重なる。ようやく私の竿にもブルっという前あたり。船の揺れで仕掛けが動かないように、竿先を揺れに合わせて微調整。すると、ゴツっという本あたりで竿全体を合わせる。ギュンギュンと絞り込まれる竿先。気持ちいいー。上がってきたのはこちらも良型のカサゴ。やったー!

最初の一本が釣れると、ぐっと気持ちは楽になり、だんだんとこの釣りのコツがつかめてくる。ボトムを錘が叩くのを感じで数秒ステイ。反応が無ければすっと竿をあおってゆっくりと落とす。落としていくときに思ったよりも竿先がさがるところは期待大。更に竿を下げるだけでボトムに届かず、軽くクラッチをきってラインを出したときはもっと期待大。魚がいる時には大抵ボトムにとどいたとたんにブルっと反応がある。ここで一気に合わせるのではなく、そのまま竿先が波にあおられて上がらないように慎重にステイ・・・ゴツっと来たら合わせる。20センチ越えはここでぎゅーんと竿を絞ってくるのですぐわかる。小さい奴は観念するのが早いので、巻き上げながらリリースする心構えができる。リリースするときのコツは少し海面に叩きつけるようにすること。可哀そうに思えるが、そっと海面に落とすと硬直したまま数分浮いていることがある。死んでるわけではなく、陸にあげた急な環境変化で硬直してしまうらしく、場合によってはぷかぷか浮いている間に鳥に食べられたりする。ところが少し海面に叩きつけると正気に戻ってさっと海の中に姿を消す。ぜひ試してみてください。全力はダメですよ。
息子もだんだんと慣れてきて、なかなかの竿裁き。ボトムをとってステイして、反応がなければ再度竿をあおって別のところへ。船はゆっくり流れているので感覚的には同じところに落としても、違う場所におとせるんだけど、竿の動かし方をみると意図的に右に左に竿を動かして積極的に違う場所を探している。反対側の隣にいる貸し竿の若者3人組より明らかに竿裁きが上手いし、釣るために頭を使っているのがわかる。本当に釣りが上手くなったなぁとしみじみ思う。小学一年生から一緒に船に乗り始め3年半で、経験のない大人より確実に釣るためのイメージを持って海に臨めるようになった。そんなアングラーに結果はしっかりついてくるもので、今日一番の大物がヒット。

今日は負けちゃったなぁ。
そして次の釣りの夢を見る
友人と3人で飽きない程度に釣り続け、八時半ぐらいに納竿。荷物が風に飛ばされないようにざっと片づけて、全員キャビンに入るように言われる。帰りは全速力で帰港。心地よい疲れでみんなウトウト。息子は熟睡。ふと気づくと船の速力が落ちたので、キャビンから外に出るともう豊洲のビル街の中。最後の片づけをして下船の準備。そして到着。お疲れ。

家に帰って腹とエラだけ出しておき、カサゴ宴会は翌日の夜。

大きい奴を刺身と煮つけ。やや小さめのやつはから揚げ。刺身に取った大物のアラでお味噌汁。

ウマー。刺身は癖がなくうまみがじわっと染み出る感じ。もう一晩熟成させても良いかも。煮つけはホクホクして身のうまみで箸がとまらない。ビールに合うのはから揚げ。ヒレの端のカリカリも楽しめるお得料理。そして味噌汁。滋味という味はこういう事。たまらんなぁ。
午後から出港して4時間半。一日船より短いけれど魚の群れを追い回す移動は無く、流し替えすることもほとんどないので時間効率は良い。そして岸からはキープサイズがほとんど釣れない高級魚の根魚をしっかりお持ち替えりできる。これはとてもお得な船。ただし、根がかりはどうしても増えるので予備の仕掛けと錘は必須。リーダーを太めの6号以上で、仕掛けの幹糸3号、ハリス2号で錘の上の捨て糸が1号。この状態で錘だけ切れたのが息子と二人で4回。ハリスが切れたのが4回。仕掛けが全部きれたのが2回。錘を6個ロストして、仕掛けを6個(3つ入りを2パック)失った。ただし、釣り自体はそれほど難しくもなく、初心者でも釣れると思われる。ロストを想定して仕掛けの準備をたくさんしておけば、貸し竿でも十分楽しめる。もちろん穂先の柔らかいキス竿やライトゲームロッドならより繊細なやり取りが楽しめるし、ライトジギングロッドでも少しロッドワークは忙しくなるが、大物を一気に根から引っこ抜くスタイルも仕掛けていける。そしてなにより釣った魚の味がよい。キスは天ぷらが唯一無二の最強で、若干炙りの刺身を楽しむ感じ。これに比べてカサゴは料理の幅が広い。煮ても揚げても深みのある味わい。そして刺身は熟成させるほどに印象が変わる高級魚。甲乙つけがたいなぁ。
また時期をみてリピートしましょう。
子連れの私達がいつもおせわになっている深川吉野屋さんの予約は直接予約でスタンプもらうより釣割がいいかなぁと思います。スタンプは忘れちゃうので・・・ただしカサゴ船は直接しかないこともあるのでご注意を。
釣割りはこちらのリンクから!
