2019年04月12日
春の桜とカサゴ船での夜釣り
深川吉野屋の今シーズン初のカサゴ釣りに子供と一緒に乗船しました。食べて美味しいカサゴちゃん。オカッパリだと持ち帰るのも憚られる小型しか釣れませんが、船なら刺身にもいけそうなサイズが釣れます。夕方から4時間ちょっとの時間ですが十分堪能できました。

出船の日。土曜日の午前中は深川の満開の桜を見に家族でお散歩。カサゴ船は4時から受付で5時出船なので昼間はのんびりできます。慌ただしい1日船の5時起き、6時に家を出発とかに比べると随分楽です。子供にはある意味優しい。ただし帰りは夜の9時半なので小学生高学年以上向きですね。ということで今日は下の子はお留守番。上のお兄ちゃんと友人との3人で乗船。随分手慣れてきたメンバーなので、お世話しなくて良いのが楽。昨日までの風も収まり、かなり暖かな夜になりそう。満開の桜が綺麗。ちょっと時間短いですが、良い釣りができそう。
4時前に家を出発し、20分ほどで船宿に到着。昨年末のシーバス船以来の深川吉野屋さんです。ちょうどマゴチ船と青物ジギング船が帰ってきた直後のようで、帰ってきた人とこれからの人が混じり合って混雑気味。みなさん今日は暖ったから良い釣りができたのでしょうか?
受付で予約名を告げて料金のお支払い。吉野屋さんはカードが使えます。乗船札を貰うと今日出る船を教えてくれました。一番新しいやつじゃないですか。超久々。氷の準備ができてなかったので、クーラーボックスを店の脇に置いて、店の前に吊るしてあるライジャケを適当にとって乗船。

とりあえずロッドやリールの準備をします。今日のタックルは予備を含めて3本。重りが15号ということで、子供のメインは安いキス用のベイトロッド。おそらく一番扱い易いはず。これに17バルケッタBBをセット。PE1号でリーダーがフロロ6号。根掛かり多いと言うことで、リーダーを少し強めに設定。
私のメインはライトゲームロッド。主にLTアジ釣りで使うやつ。適正重りは20号〜となっているけど、穂先は柔らかくて腰のあるロッドなので、15号でも問題なく捌ける。これに14バルケッタBBをセット。ラインは子供のロッドと同じ感じ。
予備のロッドはアブガルシアのライトジギングロッド。リールは同じぐアブのレボ。PE1.2号のリーダーがフロロ6号。普通にシーバスジギングタックル。穂先が若干硬いような気もするけど、できないわけじゃないでしょうと言うことで、とりあえず。

ガイドにラインを通したら大きめの蛍光ビーズを通してからスナップを接続。蛍光ビーズは目印。仕掛けは市販のカサゴ五目仕掛け。幹糸3号枝針2号の2本ばり。重りをつける前に5センチほどの捨て糸を設定。なるべく重りだけなくなりますようにと。効果のほどは約5割が捨て糸から下で切れてくれました。まあまあ優秀ではないでしょうか。とりあえず仕掛けは子供と二人で3パック9セット用意。結局2パック6セットを消費。もしかしたら・・・を考えると適正な準備だったと思います。
船で準備をしていると、氷もらってくださーいと中乗りさんが連絡にきたので、一旦船を降りてレンタルロッドの前にある氷コンテナへ。そばに置いておいたクーラーの1/3程に氷を詰めて船に運ぶ。沖に出たら海水を入れて氷締め用の塩水を作る。成長の遅い根魚だから、釣った魚はなるべく美味しくいただくように準備は万端にしておきたい。
17時になり、餌のイソメを配布され受付でお金を支払ったときにもらった札を回収されて出船。船宿で貰うイソメは砂に入っていないので、とってもヌルヌルしていて掴みづらい。そこで自分の餌箱に釣具屋で売ってる餌用の滑り止めの粉を入れていつも持参している。このマイ餌箱にもらったイソメを数匹づつ入れて使うと餌付がとっても楽になる。箱はプラスチックより木箱の方がおすすめ。夏に近づき暑くなってくると箱の中の気温が急激に上がらない木箱の方が圧倒的に餌が元気でいてくれる。

吉野屋の船はいつものように木場から豊洲の運河をすり抜けて行くのだけれど、いつもの1日船ならばまだ人通りの少ない早朝にくぐり抜けて行くところを、夕暮れ前の人が行き交う時間帯に通過する。近くの船宿の富士見では、ちょうど今から屋形船のお客さんが乗り込むこところのようで、屋形船の船頭と私達が乗った船の船頭が挨拶しながらくぐり抜ける。屋形船のお客さんから、私たちはどう見えるんだろう?この人達の大半が、釣りさえしたことない上に、釣り船なんて乗ったことないんだろうな。その屋形船から眺める景色もいいんだけどさ、船釣りしたりヨット乗ったりって船遊びの楽しみはもっとたくさんあって奥深いんだぜ。

運河沿いの満開の桜を眺めながめ終えると、船は徐々に速度を上げ東京湾を南下。カサゴ船は初めて乗るので、どこに行くのかなと思ってGoogleマップを確認。方向から考えて羽田沖かな?東京湾には人の入れない護岸がたくさんあって、と言うより人の入れる護岸の方が少なくって、こういう船に乗らないと釣りができないポイントが広範囲に広がっているらしい。ただし、成長が遅い根魚なので同じポイントをなんども攻めるとあっという間に魚が根絶やしになってしまう。そこで船宿毎にポイントを被らないようにしていたり、同じ船宿も複数のポイントをなるべくローテーションしながら釣らせているという話は聞いたことがある。ちなみに吉野屋さんのカサゴ船も春から秋にかけての毎週土曜日にしか出船しない。やりすぎちゃいけないんだろうね。

40分ほど船はひた走り、予想通りの羽田近辺。速度を落とした船の頭の上を飛行機がばんばん飛び回る。「はい、はじめてください」のアナウンス。まだ日は明るい。餌を付けて一投目・・・反応!・・・根がかり。もぐられた?とっさの出来事に判断もできないまま仕掛けをロスト。とりあえず予備のライトジギングロッドに変更。根魚相手に根がかりはつきものと、再度ボトムをコツコツとって探る。ふと、となりの息子がヒット。が、とっても小さなカサゴちゃん。リリースしてあげる。その後引き続きみんなでコツコツ。しかし、その後がなかなか続かない。潮が結構澄んでいるので、明るいうちはだめかもしれない。お兄ちゃんは「ちょっと眠い」っていうので、じゃあ周りが釣れはじめたら起こすからと、一旦寝せてあげる。酔い止めを飲んですぐなので、よくあること。ちょっと寝ると復活するので、この釣れない時間帯のうちに寝てもらう。私自身も一回釣りをやめて、先ほど仕掛けをロストしたロッドに仕掛けをセットしなおす。明るいうちにやっとかないとね。
そうこうしていいるうちに、あたりは暗くなって船のライトが点灯。そのライトの点灯が合図かのように、となりの若者たちが続けざまにヒット。おっと、ようやく来たか。「はじまったみたいだよ」と息子を起こして、友人も含めて釣りを再開。まずは友人にヒット。次に息子。

なかなかの良型。続けざまにヒットが重なる。ようやく私の竿にもブルっという前あたり。船の揺れで仕掛けが動かないように、竿先を揺れに合わせて微調整。すると、ゴツっという本あたりで竿全体を合わせる。ギュンギュンと絞り込まれる竿先。気持ちいいー。上がってきたのはこちらも良型のカサゴ。やったー!

最初の一本が釣れると、ぐっと気持ちは楽になり、だんだんとこの釣りのコツがつかめてくる。ボトムを錘が叩くのを感じで数秒ステイ。反応が無ければすっと竿をあおってゆっくりと落とす。落としていくときに思ったよりも竿先がさがるところは期待大。更に竿を下げるだけでボトムに届かず、軽くクラッチをきってラインを出したときはもっと期待大。魚がいる時には大抵ボトムにとどいたとたんにブルっと反応がある。ここで一気に合わせるのではなく、そのまま竿先が波にあおられて上がらないように慎重にステイ・・・ゴツっと来たら合わせる。20センチ越えはここでぎゅーんと竿を絞ってくるのですぐわかる。小さい奴は観念するのが早いので、巻き上げながらリリースする心構えができる。リリースするときのコツは少し海面に叩きつけるようにすること。可哀そうに思えるが、そっと海面に落とすと硬直したまま数分浮いていることがある。死んでるわけではなく、陸にあげた急な環境変化で硬直してしまうらしく、場合によってはぷかぷか浮いている間に鳥に食べられたりする。ところが少し海面に叩きつけると正気に戻ってさっと海の中に姿を消す。ぜひ試してみてください。全力はダメですよ。
息子もだんだんと慣れてきて、なかなかの竿裁き。ボトムをとってステイして、反応がなければ再度竿をあおって別のところへ。船はゆっくり流れているので感覚的には同じところに落としても、違う場所におとせるんだけど、竿の動かし方をみると意図的に右に左に竿を動かして積極的に違う場所を探している。反対側の隣にいる貸し竿の若者3人組より明らかに竿裁きが上手いし、釣るために頭を使っているのがわかる。本当に釣りが上手くなったなぁとしみじみ思う。小学一年生から一緒に船に乗り始め3年半で、経験のない大人より確実に釣るためのイメージを持って海に臨めるようになった。そんなアングラーに結果はしっかりついてくるもので、今日一番の大物がヒット。
今日は負けちゃったなぁ。
友人と3人で飽きない程度に釣り続け、八時半ぐらいに納竿。荷物が風に飛ばされないようにざっと片づけて、全員キャビンに入るように言われる。帰りは全速力で帰港。心地よい疲れでみんなウトウト。息子は熟睡。ふと気づくと船の速力が落ちたので、キャビンから外に出るともう豊洲のビル街の中。最後の片づけをして下船の準備。そして到着。お疲れ。

家に帰って腹とエラだけ出しておき、カサゴ宴会は翌日の夜。

大きい奴を刺身と煮つけ。やや小さめのやつはから揚げ。刺身に取った大物のアラでお味噌汁。

ウマー。刺身は癖がなくうまみがじわっと染み出る感じ。もう一晩熟成させても良いかも。煮つけはホクホクして身のうまみで箸がとまらない。ビールに合うのはから揚げ。ヒレの端のカリカリも楽しめるお得料理。そして味噌汁。滋味という味はこういう事。たまらんなぁ。
午後から出港して4時間半。一日船より短いけれど魚の群れを追い回す移動は無く、流し替えすることもほとんどないので時間効率は良い。そして岸からはキープサイズがほとんど釣れない高級魚の根魚をしっかりお持ち替えりできる。これはとてもお得な船。ただし、根がかりはどうしても増えるので予備の仕掛けと錘は必須。リーダーを太めの6号以上で、仕掛けの幹糸3号、ハリス2号で錘の上の捨て糸が1号。この状態で錘だけ切れたのが息子と二人で4回。ハリスが切れたのが4回。仕掛けが全部きれたのが2回。錘を6個ロストして、仕掛けを6個(3つ入りを2パック)失った。ただし、釣り自体はそれほど難しくもなく、初心者でも釣れると思われる。ロストを想定して仕掛けの準備をたくさんしておけば、貸し竿でも十分楽しめる。もちろん穂先の柔らかいキス竿やライトゲームロッドならより繊細なやり取りが楽しめるし、ライトジギングロッドでも少しロッドワークは忙しくなるが、大物を一気に根から引っこ抜くスタイルも仕掛けていける。そしてなにより釣った魚の味がよい。キスは天ぷらが唯一無二の最強で、若干炙りの刺身を楽しむ感じ。これに比べてカサゴは料理の幅が広い。煮ても揚げても深みのある味わい。そして刺身は熟成させるほどに印象が変わる高級魚。甲乙つけがたいなぁ。
また時期をみてリピートしましょう。
子連れの私達がいつもおせわになっている深川吉野屋さんの予約は直接予約でスタンプもらうより釣割がいいかなぁと思います。スタンプは忘れちゃうので・・・ただしカサゴ船は直接しかないこともあるのでご注意を。
釣割りはこちらのリンクから!


■春の桜とカサゴ船での夜釣り 目次
花見をしてから出発
出船の日。土曜日の午前中は深川の満開の桜を見に家族でお散歩。カサゴ船は4時から受付で5時出船なので昼間はのんびりできます。慌ただしい1日船の5時起き、6時に家を出発とかに比べると随分楽です。子供にはある意味優しい。ただし帰りは夜の9時半なので小学生高学年以上向きですね。ということで今日は下の子はお留守番。上のお兄ちゃんと友人との3人で乗船。随分手慣れてきたメンバーなので、お世話しなくて良いのが楽。昨日までの風も収まり、かなり暖かな夜になりそう。満開の桜が綺麗。ちょっと時間短いですが、良い釣りができそう。
4時前に家を出発し、20分ほどで船宿に到着。昨年末のシーバス船以来の深川吉野屋さんです。ちょうどマゴチ船と青物ジギング船が帰ってきた直後のようで、帰ってきた人とこれからの人が混じり合って混雑気味。みなさん今日は暖ったから良い釣りができたのでしょうか?
受付で予約名を告げて料金のお支払い。吉野屋さんはカードが使えます。乗船札を貰うと今日出る船を教えてくれました。一番新しいやつじゃないですか。超久々。氷の準備ができてなかったので、クーラーボックスを店の脇に置いて、店の前に吊るしてあるライジャケを適当にとって乗船。

とりあえずロッドやリールの準備をします。今日のタックルは予備を含めて3本。重りが15号ということで、子供のメインは安いキス用のベイトロッド。おそらく一番扱い易いはず。これに17バルケッタBBをセット。PE1号でリーダーがフロロ6号。根掛かり多いと言うことで、リーダーを少し強めに設定。
私のメインはライトゲームロッド。主にLTアジ釣りで使うやつ。適正重りは20号〜となっているけど、穂先は柔らかくて腰のあるロッドなので、15号でも問題なく捌ける。これに14バルケッタBBをセット。ラインは子供のロッドと同じ感じ。
予備のロッドはアブガルシアのライトジギングロッド。リールは同じぐアブのレボ。PE1.2号のリーダーがフロロ6号。普通にシーバスジギングタックル。穂先が若干硬いような気もするけど、できないわけじゃないでしょうと言うことで、とりあえず。

ガイドにラインを通したら大きめの蛍光ビーズを通してからスナップを接続。蛍光ビーズは目印。仕掛けは市販のカサゴ五目仕掛け。幹糸3号枝針2号の2本ばり。重りをつける前に5センチほどの捨て糸を設定。なるべく重りだけなくなりますようにと。効果のほどは約5割が捨て糸から下で切れてくれました。まあまあ優秀ではないでしょうか。とりあえず仕掛けは子供と二人で3パック9セット用意。結局2パック6セットを消費。もしかしたら・・・を考えると適正な準備だったと思います。
船で準備をしていると、氷もらってくださーいと中乗りさんが連絡にきたので、一旦船を降りてレンタルロッドの前にある氷コンテナへ。そばに置いておいたクーラーの1/3程に氷を詰めて船に運ぶ。沖に出たら海水を入れて氷締め用の塩水を作る。成長の遅い根魚だから、釣った魚はなるべく美味しくいただくように準備は万端にしておきたい。
17時になり、餌のイソメを配布され受付でお金を支払ったときにもらった札を回収されて出船。船宿で貰うイソメは砂に入っていないので、とってもヌルヌルしていて掴みづらい。そこで自分の餌箱に釣具屋で売ってる餌用の滑り止めの粉を入れていつも持参している。このマイ餌箱にもらったイソメを数匹づつ入れて使うと餌付がとっても楽になる。箱はプラスチックより木箱の方がおすすめ。夏に近づき暑くなってくると箱の中の気温が急激に上がらない木箱の方が圧倒的に餌が元気でいてくれる。

吉野屋の船はいつものように木場から豊洲の運河をすり抜けて行くのだけれど、いつもの1日船ならばまだ人通りの少ない早朝にくぐり抜けて行くところを、夕暮れ前の人が行き交う時間帯に通過する。近くの船宿の富士見では、ちょうど今から屋形船のお客さんが乗り込むこところのようで、屋形船の船頭と私達が乗った船の船頭が挨拶しながらくぐり抜ける。屋形船のお客さんから、私たちはどう見えるんだろう?この人達の大半が、釣りさえしたことない上に、釣り船なんて乗ったことないんだろうな。その屋形船から眺める景色もいいんだけどさ、船釣りしたりヨット乗ったりって船遊びの楽しみはもっとたくさんあって奥深いんだぜ。

運河沿いの満開の桜を眺めながめ終えると、船は徐々に速度を上げ東京湾を南下。カサゴ船は初めて乗るので、どこに行くのかなと思ってGoogleマップを確認。方向から考えて羽田沖かな?東京湾には人の入れない護岸がたくさんあって、と言うより人の入れる護岸の方が少なくって、こういう船に乗らないと釣りができないポイントが広範囲に広がっているらしい。ただし、成長が遅い根魚なので同じポイントをなんども攻めるとあっという間に魚が根絶やしになってしまう。そこで船宿毎にポイントを被らないようにしていたり、同じ船宿も複数のポイントをなるべくローテーションしながら釣らせているという話は聞いたことがある。ちなみに吉野屋さんのカサゴ船も春から秋にかけての毎週土曜日にしか出船しない。やりすぎちゃいけないんだろうね。
飛行機をみながら実釣

40分ほど船はひた走り、予想通りの羽田近辺。速度を落とした船の頭の上を飛行機がばんばん飛び回る。「はい、はじめてください」のアナウンス。まだ日は明るい。餌を付けて一投目・・・反応!・・・根がかり。もぐられた?とっさの出来事に判断もできないまま仕掛けをロスト。とりあえず予備のライトジギングロッドに変更。根魚相手に根がかりはつきものと、再度ボトムをコツコツとって探る。ふと、となりの息子がヒット。が、とっても小さなカサゴちゃん。リリースしてあげる。その後引き続きみんなでコツコツ。しかし、その後がなかなか続かない。潮が結構澄んでいるので、明るいうちはだめかもしれない。お兄ちゃんは「ちょっと眠い」っていうので、じゃあ周りが釣れはじめたら起こすからと、一旦寝せてあげる。酔い止めを飲んですぐなので、よくあること。ちょっと寝ると復活するので、この釣れない時間帯のうちに寝てもらう。私自身も一回釣りをやめて、先ほど仕掛けをロストしたロッドに仕掛けをセットしなおす。明るいうちにやっとかないとね。
そうこうしていいるうちに、あたりは暗くなって船のライトが点灯。そのライトの点灯が合図かのように、となりの若者たちが続けざまにヒット。おっと、ようやく来たか。「はじまったみたいだよ」と息子を起こして、友人も含めて釣りを再開。まずは友人にヒット。次に息子。

なかなかの良型。続けざまにヒットが重なる。ようやく私の竿にもブルっという前あたり。船の揺れで仕掛けが動かないように、竿先を揺れに合わせて微調整。すると、ゴツっという本あたりで竿全体を合わせる。ギュンギュンと絞り込まれる竿先。気持ちいいー。上がってきたのはこちらも良型のカサゴ。やったー!

最初の一本が釣れると、ぐっと気持ちは楽になり、だんだんとこの釣りのコツがつかめてくる。ボトムを錘が叩くのを感じで数秒ステイ。反応が無ければすっと竿をあおってゆっくりと落とす。落としていくときに思ったよりも竿先がさがるところは期待大。更に竿を下げるだけでボトムに届かず、軽くクラッチをきってラインを出したときはもっと期待大。魚がいる時には大抵ボトムにとどいたとたんにブルっと反応がある。ここで一気に合わせるのではなく、そのまま竿先が波にあおられて上がらないように慎重にステイ・・・ゴツっと来たら合わせる。20センチ越えはここでぎゅーんと竿を絞ってくるのですぐわかる。小さい奴は観念するのが早いので、巻き上げながらリリースする心構えができる。リリースするときのコツは少し海面に叩きつけるようにすること。可哀そうに思えるが、そっと海面に落とすと硬直したまま数分浮いていることがある。死んでるわけではなく、陸にあげた急な環境変化で硬直してしまうらしく、場合によってはぷかぷか浮いている間に鳥に食べられたりする。ところが少し海面に叩きつけると正気に戻ってさっと海の中に姿を消す。ぜひ試してみてください。全力はダメですよ。
息子もだんだんと慣れてきて、なかなかの竿裁き。ボトムをとってステイして、反応がなければ再度竿をあおって別のところへ。船はゆっくり流れているので感覚的には同じところに落としても、違う場所におとせるんだけど、竿の動かし方をみると意図的に右に左に竿を動かして積極的に違う場所を探している。反対側の隣にいる貸し竿の若者3人組より明らかに竿裁きが上手いし、釣るために頭を使っているのがわかる。本当に釣りが上手くなったなぁとしみじみ思う。小学一年生から一緒に船に乗り始め3年半で、経験のない大人より確実に釣るためのイメージを持って海に臨めるようになった。そんなアングラーに結果はしっかりついてくるもので、今日一番の大物がヒット。

今日は負けちゃったなぁ。
そして次の釣りの夢を見る
友人と3人で飽きない程度に釣り続け、八時半ぐらいに納竿。荷物が風に飛ばされないようにざっと片づけて、全員キャビンに入るように言われる。帰りは全速力で帰港。心地よい疲れでみんなウトウト。息子は熟睡。ふと気づくと船の速力が落ちたので、キャビンから外に出るともう豊洲のビル街の中。最後の片づけをして下船の準備。そして到着。お疲れ。

家に帰って腹とエラだけ出しておき、カサゴ宴会は翌日の夜。

大きい奴を刺身と煮つけ。やや小さめのやつはから揚げ。刺身に取った大物のアラでお味噌汁。

ウマー。刺身は癖がなくうまみがじわっと染み出る感じ。もう一晩熟成させても良いかも。煮つけはホクホクして身のうまみで箸がとまらない。ビールに合うのはから揚げ。ヒレの端のカリカリも楽しめるお得料理。そして味噌汁。滋味という味はこういう事。たまらんなぁ。
午後から出港して4時間半。一日船より短いけれど魚の群れを追い回す移動は無く、流し替えすることもほとんどないので時間効率は良い。そして岸からはキープサイズがほとんど釣れない高級魚の根魚をしっかりお持ち替えりできる。これはとてもお得な船。ただし、根がかりはどうしても増えるので予備の仕掛けと錘は必須。リーダーを太めの6号以上で、仕掛けの幹糸3号、ハリス2号で錘の上の捨て糸が1号。この状態で錘だけ切れたのが息子と二人で4回。ハリスが切れたのが4回。仕掛けが全部きれたのが2回。錘を6個ロストして、仕掛けを6個(3つ入りを2パック)失った。ただし、釣り自体はそれほど難しくもなく、初心者でも釣れると思われる。ロストを想定して仕掛けの準備をたくさんしておけば、貸し竿でも十分楽しめる。もちろん穂先の柔らかいキス竿やライトゲームロッドならより繊細なやり取りが楽しめるし、ライトジギングロッドでも少しロッドワークは忙しくなるが、大物を一気に根から引っこ抜くスタイルも仕掛けていける。そしてなにより釣った魚の味がよい。キスは天ぷらが唯一無二の最強で、若干炙りの刺身を楽しむ感じ。これに比べてカサゴは料理の幅が広い。煮ても揚げても深みのある味わい。そして刺身は熟成させるほどに印象が変わる高級魚。甲乙つけがたいなぁ。
また時期をみてリピートしましょう。
子連れの私達がいつもおせわになっている深川吉野屋さんの予約は直接予約でスタンプもらうより釣割がいいかなぁと思います。スタンプは忘れちゃうので・・・ただしカサゴ船は直接しかないこともあるのでご注意を。
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2018年10月11日
夏の水俣では家族でタチウオを殿様気分で爆釣できるという話
真夏に実家のある水俣で太刀魚を爆釣してきました。前回の長女の船キス釣りデビューに引続き夏の釣の思い出を秋に綴るシリーズ第二弾。すべてはキャンプという名のなんちゃらってブログ名だったっけ。まぁ、家族サービスってところが大切だから。そう、これは家族との思い出日記。秋に夏のことを書いても良いし、PVがキャンプ記事に比べて10分の1ぐらいになっちゃう釣り記事を、せっせと丹精込めて書き続けるのも大切な事なの。家族サービスとは全く関係ないナイト用のサングラス記事のPVだけ、異様に伸びつづけるとか、よく分かんねーので、ほっといちゃう。あーでもサングラスネタひとつあるなぁ。気が向いたら書こっ。
どーん!

これタチウオ関係ない。タチウオ釣る二、三日前に朝の日課の近所の海釣りで仕留めた(物をもらった)スズキさん。立派よねー。トップでドーンと出て、堤防中が釘付けになったモンスター。当日は身が硬すぎて、食べられず。昆布締めにして三日後に絶品な白身に生まれ変わった。まあ、こんな奴がいる豊かな海ってこと。
そんな我が郷土の熊本県水俣市には、二つの温泉が有名で、山の湯の鶴温泉と海の湯の児温泉。どちらもいい温泉なんだけど、タチウオが釣れるのは、当然海に面した湯の児温泉の方。このあたりは所謂八代海と呼ばれるところで、九州本土と天草諸島に囲まれた内海で、瀬戸内の海のように穏やかなことが特徴。この海は昔から夏は太刀魚漁のメッカです。小さな頃は太刀魚の刺身がどこからともなく回ってきて食卓に並んでいた気がする。あとキビナゴね。爺さんが好きだった。親戚のお祖父さんは漁師を引退したいまも、暇があれば太刀魚釣に行くようです。好きなんですね。わかります。ガツンとくるもんねぇ。で、あの釣りたての美しさ。そして食べても美味い。
湯の児温泉では太刀魚釣の体験コースとして一艘18000円(5人まで。5人以降は+1000円/人)でチャーターできます。一般的な釣り船に比べたら破格の値段。時間は3時間程度で半日船といった雰囲気ですが、3人でもこの値段なら許せる。しかも、シーズンピークの活性の高い時期だと、4人ぐらいいれば2時間ほどでクーラー満タンになるのでこれ以上の体験は必要ないレベルです。食べきれませんよ。そして「体験」としては十分なサービスレベルで、釣りした事ないとか、餌つけられないとかでも問題なし。究極的には魚さわれなくてもオッケーなレベルです。子供もお婆ちゃんも、魚のヌメヌメが苦手なお母さんもいっしょに楽しめる。そして本格的なお父さんは隣りでガチガチの太刀魚ジギングも楽しめます。(一応船頭さんに断ってからやってくださいね。)
今回は私の両親と私たち家族全員の6人で利用しました。予約は湯の児釣船組合に電話すると、適当な船を斡旋しておいてくれます。後は指定の時間にクーラーボックスを持って行くだけ。本当にお手軽です。詳しくはこちらのホームーページをみてください。
http://www.taiken-kumamoto.jp/programs/detail/63
予約したのはお盆前の平日。朝の4時半集合という事で、かなり早起き。湯の児温泉街入り口の駐車場に着いて車を止めた頃でもまだ真っ暗です。そこからクーラーボックスをもって少し歩いて、港というより温泉街の前の船着き場に着くと船が3艘。どうやら私達家族以外に2グループ居るみたいです。一番早くついたみたい。名前を告げると「あーこっちです」と船頭さん。ライフジャケットをもらって乗り込むと「じゃあ出ましょうか」といってあっさり出船。真っ暗闇の海へ出船です。

子供達はまだ眠そう。無理もない。
しかしですよ、温泉街のあかりが遠ざかると満天の星空。こりゃキレイです。真っ暗闇の海に出るってなんか久々。非日常感が素晴らしい。ちなみにこの後明るくなってもキレイな景色が次々と現れます。それだけでも乗ってよかったと思える。
ちなみに持ち込んだ荷物は氷を半分ぐらいつめたクーラーボックスとおにぎりと飲み物。あと私が個人的に楽しむ為のジギングタックルです。本当に簡単な装備。楽チンです。
夜の景色を楽しんで居ると20分ほどで御所浦沖に到着。あっというまに天草側に来たわけです。船だと近いなぁ。車だと3時間以上?そもそも御所浦とか車で行け無いか。船足が止まってあかりを炊いて釣りの準備を始めます。釣り方は漁師さんと同じ手釣り。釣竿とか使わずに釣り糸を直にもってつるあのスタイルです。メインラインはナイロンの10号ぐらいですかね。やたら太い。シンカーは15号ぐらい?そのさきにハリスが7号とかでしょうか途中に5号ぐらいの中通しの重りがもう一つ挟まってその50センチほど先にテンヤです。テンヤの針にはキビナゴ。ちなみにそのテンヤのキビナゴは船頭のおじさんがつけてくれて、根元のスナップを外してテンヤごと次々に変えてくれます。なんと一切キビナゴさえ触らないでも済むという。。。

これは明るくなってから撮影。
流石にうちの両親は少し離れた船尾側で釣ることになったので、自分で付け替えてましたけど。
そのテンヤを船べりから海にポトンと落として後は潮に任せて流していきます。八代海は穏やかな海ですけど、決して潮がゆるいわけではなくて、穏やかな表情とは裏腹にしっかりと流れています。船頭さん曰く水深は50メートル弱ということですが、70メールぐらい流してもボトムに付きません。かなり斜に流れてるってことでね。で、ボトムは取らずにそれぐらい流したところから両手でゆっくりと道糸をたぐり寄せていきます。もし太刀魚が当るとガツっと手にあたりが伝わります。瞬間に合わせをいれて(いれなくても掛かるんですけど、雰囲気です)そのまま手繰り寄せると水面に銀色の魚体が・・・キラキラとした美しい太刀魚です。つまり子供でもできる。

ファーストヒットはウチの親父。やや小ぶりのサイズですが、立派な太刀魚です。楽しそう。

すでにタチウオの刺身を思い浮かべる。うまそー。この釣りのポイントはその日の巻上げスピードを見つけること。なのでヒットした人の巻上げスピードをみて真似することが肝要。とかって思っているうちに、子供達に次々とヒット。まだ暗いうちが一番活性が高いらしく、次々に魚がかかります。掛からなかったとしても、巻上げてみるとキビナゴが半分食われています。そうしたら船頭さんがテンヤごと交換。ふりむくとキビナゴのついたテンヤが大量に用意してあります。こちらは付け替えてもらったらすぐに投入するだけ。殿様の釣りです。やりすぎると釣り人をダメにするなこれ。
全員であっという間に20ぐらい釣ったでしょうか。徐々に空が明るくなってきます。美しい朝焼け。

これだけでもこの船に乗った価値があるんじゃないか。御所浦の岸壁がはっきりと姿を見せる。あの辺りは火石がたくさん取れるところらしく、後日子供達は火石発掘体験の予約をいれてあります。その船も水俣港から出るので楽ちんです。水俣って南九州の海側のレジャー拠点に良いところなんだけどなぁ。なかなか伝わらず観光協会は苦戦している模様。まあちょっと理由は分かるけどね。宿泊とかレストランのサービスレベルなんだよねぇ。庶民的なところだけじゃなく、もう少し雰囲気とかストーリーを大切にする店舗が増えれば一気に変わるのに・・・。美味しいからってスペインレストランで普通のとりの唐揚げは出してはいけないと思うんですよ・・・いや美味いけどさ。
なんて悲哀が通じてしまったのか、若干アタリが止まってきた。まあ明るくなったからか。と、すかさず船頭さんが船を少し移動。おそらくタチウオが明かりを嫌ってボトムに沈んだので、それに合わせてポイントをやや沖合の深場に移動した模様。ちなみに魚探らしき物は付いていない。長年の経験でここだってところが分かってるんでしょうね。普段は漁をやってるとのこと。ポイントを移動すると、またもやフィーバー開始。特に1年生の長女のあたり方がすごい。手繰るスピードが今日の活性に合っているんでしょうね。お兄ちゃんと二人で次々に釣り上げます。クーラーがかなり一杯になってきてます。

でもまだ釣る。

釣りというより漁だなこれは。長男の釣り糸からF5サイズの上等な奴が浮上。尻尾を共食いされて少し短くなっていたけど、それでも余裕のメーター越えです。これは刺し身。良い刺身。
随分と連れてお土産は十分なので、船頭さんに断ってジギング開始。水深はおおよそ50メートルとのこと。あまり深いってわけではないけど潮は結構早い。とりあえず100gからスタート。ジャッカルのアンチョビット。カラーはピンク。が、ちょっとウェイトが足りない。ボトムが全然取れない。流石にジギングでボトムが取れないのは痛い。ということで130gにウェイトアップ。カラーはシルバーのゼブラ。これでも結構流されるけど、70メートルほどラインが出たところでボトムがとれた。餌で釣れていた水深はおおよそ底から10メートルぐらいまでの間なので、斜めに入ったラインを考慮して、リールのカウンターで25メートルほど巻くまでシャクって再度ボトムを取り直す感じかな。3回目のボトムを取って巻上げたところでヒット!

残念ながらそれほど大きくはないけれど、ジギングはやっぱり楽しい。釣ってやった感がある。サイズアップを図るべく続けてジギング。もう一本ヒット。潮が少し緩んできたのでジグウエイトを100gに戻す。少しアタリが遠のいて10分ほどしゃくったところでふっとジグの重みが消える。なんとPEの部分でラインブレイク。船頭さん曰くPEのマーカーの白い部分に食いついて歯が当たったんだろうと。タチウオはこれだから。。。リーダーを組み直すのも面倒なのでこれでジギングは終了。最後の時間はエサ釣りにもどる。すでにかなり日も登り、あたりも遠のいていたので、数匹追加して納竿。いや竿を使ってないから納竿じゃないか。なんていうんだ?終漁かな?

随分日も登り、暑くなってきたところで帰港。途中の船も気持ちいい。
といってもまだ8時ぐらい。海辺でおにぎりを食べてから帰宅。まずは長男が釣ったF5から朝ごはん用の刺し身をとります。

脂のってるねぇ。うまいに決まってる。で、海の幸多めの朝ごはんを頂いて、子供達はお休み。

朝早かったので仕方ない。こちらはお仕事。なんせクーラー満タン。

近所におすそ分けしたのに減らない。
残りもいっぱい捌くぞー

・・・って、親父がほとんどやってくれた( ・∇・)悪いねおじいちゃん。
いやー最後まで殿様釣りでした。ほんとうにたった3時間弱で大漁。お爺ちゃんが衰えて、魚捌いてくれなくなって俺一人でさばくことになるんだったら躊躇するレベル。よし、元気なうちに行っとこう。というか、いつまでも元気な親父でいてください!
■夏の水俣では家族でタチウオを殿様気分で爆釣できるという話 目次
湯の児の太刀魚釣り体験とは?
どーん!

これタチウオ関係ない。タチウオ釣る二、三日前に朝の日課の近所の海釣りで仕留めた(物をもらった)スズキさん。立派よねー。トップでドーンと出て、堤防中が釘付けになったモンスター。当日は身が硬すぎて、食べられず。昆布締めにして三日後に絶品な白身に生まれ変わった。まあ、こんな奴がいる豊かな海ってこと。
そんな我が郷土の熊本県水俣市には、二つの温泉が有名で、山の湯の鶴温泉と海の湯の児温泉。どちらもいい温泉なんだけど、タチウオが釣れるのは、当然海に面した湯の児温泉の方。このあたりは所謂八代海と呼ばれるところで、九州本土と天草諸島に囲まれた内海で、瀬戸内の海のように穏やかなことが特徴。この海は昔から夏は太刀魚漁のメッカです。小さな頃は太刀魚の刺身がどこからともなく回ってきて食卓に並んでいた気がする。あとキビナゴね。爺さんが好きだった。親戚のお祖父さんは漁師を引退したいまも、暇があれば太刀魚釣に行くようです。好きなんですね。わかります。ガツンとくるもんねぇ。で、あの釣りたての美しさ。そして食べても美味い。
湯の児温泉では太刀魚釣の体験コースとして一艘18000円(5人まで。5人以降は+1000円/人)でチャーターできます。一般的な釣り船に比べたら破格の値段。時間は3時間程度で半日船といった雰囲気ですが、3人でもこの値段なら許せる。しかも、シーズンピークの活性の高い時期だと、4人ぐらいいれば2時間ほどでクーラー満タンになるのでこれ以上の体験は必要ないレベルです。食べきれませんよ。そして「体験」としては十分なサービスレベルで、釣りした事ないとか、餌つけられないとかでも問題なし。究極的には魚さわれなくてもオッケーなレベルです。子供もお婆ちゃんも、魚のヌメヌメが苦手なお母さんもいっしょに楽しめる。そして本格的なお父さんは隣りでガチガチの太刀魚ジギングも楽しめます。(一応船頭さんに断ってからやってくださいね。)
今回は私の両親と私たち家族全員の6人で利用しました。予約は湯の児釣船組合に電話すると、適当な船を斡旋しておいてくれます。後は指定の時間にクーラーボックスを持って行くだけ。本当にお手軽です。詳しくはこちらのホームーページをみてください。
http://www.taiken-kumamoto.jp/programs/detail/63
朝っていうより夜に出船
予約したのはお盆前の平日。朝の4時半集合という事で、かなり早起き。湯の児温泉街入り口の駐車場に着いて車を止めた頃でもまだ真っ暗です。そこからクーラーボックスをもって少し歩いて、港というより温泉街の前の船着き場に着くと船が3艘。どうやら私達家族以外に2グループ居るみたいです。一番早くついたみたい。名前を告げると「あーこっちです」と船頭さん。ライフジャケットをもらって乗り込むと「じゃあ出ましょうか」といってあっさり出船。真っ暗闇の海へ出船です。

子供達はまだ眠そう。無理もない。
しかしですよ、温泉街のあかりが遠ざかると満天の星空。こりゃキレイです。真っ暗闇の海に出るってなんか久々。非日常感が素晴らしい。ちなみにこの後明るくなってもキレイな景色が次々と現れます。それだけでも乗ってよかったと思える。
ちなみに持ち込んだ荷物は氷を半分ぐらいつめたクーラーボックスとおにぎりと飲み物。あと私が個人的に楽しむ為のジギングタックルです。本当に簡単な装備。楽チンです。
殿様気分でお爺ちゃんも子供達も釣れるのだ
夜の景色を楽しんで居ると20分ほどで御所浦沖に到着。あっというまに天草側に来たわけです。船だと近いなぁ。車だと3時間以上?そもそも御所浦とか車で行け無いか。船足が止まってあかりを炊いて釣りの準備を始めます。釣り方は漁師さんと同じ手釣り。釣竿とか使わずに釣り糸を直にもってつるあのスタイルです。メインラインはナイロンの10号ぐらいですかね。やたら太い。シンカーは15号ぐらい?そのさきにハリスが7号とかでしょうか途中に5号ぐらいの中通しの重りがもう一つ挟まってその50センチほど先にテンヤです。テンヤの針にはキビナゴ。ちなみにそのテンヤのキビナゴは船頭のおじさんがつけてくれて、根元のスナップを外してテンヤごと次々に変えてくれます。なんと一切キビナゴさえ触らないでも済むという。。。

これは明るくなってから撮影。
流石にうちの両親は少し離れた船尾側で釣ることになったので、自分で付け替えてましたけど。
そのテンヤを船べりから海にポトンと落として後は潮に任せて流していきます。八代海は穏やかな海ですけど、決して潮がゆるいわけではなくて、穏やかな表情とは裏腹にしっかりと流れています。船頭さん曰く水深は50メートル弱ということですが、70メールぐらい流してもボトムに付きません。かなり斜に流れてるってことでね。で、ボトムは取らずにそれぐらい流したところから両手でゆっくりと道糸をたぐり寄せていきます。もし太刀魚が当るとガツっと手にあたりが伝わります。瞬間に合わせをいれて(いれなくても掛かるんですけど、雰囲気です)そのまま手繰り寄せると水面に銀色の魚体が・・・キラキラとした美しい太刀魚です。つまり子供でもできる。

ファーストヒットはウチの親父。やや小ぶりのサイズですが、立派な太刀魚です。楽しそう。

すでにタチウオの刺身を思い浮かべる。うまそー。この釣りのポイントはその日の巻上げスピードを見つけること。なのでヒットした人の巻上げスピードをみて真似することが肝要。とかって思っているうちに、子供達に次々とヒット。まだ暗いうちが一番活性が高いらしく、次々に魚がかかります。掛からなかったとしても、巻上げてみるとキビナゴが半分食われています。そうしたら船頭さんがテンヤごと交換。ふりむくとキビナゴのついたテンヤが大量に用意してあります。こちらは付け替えてもらったらすぐに投入するだけ。殿様の釣りです。やりすぎると釣り人をダメにするなこれ。
全員であっという間に20ぐらい釣ったでしょうか。徐々に空が明るくなってきます。美しい朝焼け。

これだけでもこの船に乗った価値があるんじゃないか。御所浦の岸壁がはっきりと姿を見せる。あの辺りは火石がたくさん取れるところらしく、後日子供達は火石発掘体験の予約をいれてあります。その船も水俣港から出るので楽ちんです。水俣って南九州の海側のレジャー拠点に良いところなんだけどなぁ。なかなか伝わらず観光協会は苦戦している模様。まあちょっと理由は分かるけどね。宿泊とかレストランのサービスレベルなんだよねぇ。庶民的なところだけじゃなく、もう少し雰囲気とかストーリーを大切にする店舗が増えれば一気に変わるのに・・・。美味しいからってスペインレストランで普通のとりの唐揚げは出してはいけないと思うんですよ・・・いや美味いけどさ。
なんて悲哀が通じてしまったのか、若干アタリが止まってきた。まあ明るくなったからか。と、すかさず船頭さんが船を少し移動。おそらくタチウオが明かりを嫌ってボトムに沈んだので、それに合わせてポイントをやや沖合の深場に移動した模様。ちなみに魚探らしき物は付いていない。長年の経験でここだってところが分かってるんでしょうね。普段は漁をやってるとのこと。ポイントを移動すると、またもやフィーバー開始。特に1年生の長女のあたり方がすごい。手繰るスピードが今日の活性に合っているんでしょうね。お兄ちゃんと二人で次々に釣り上げます。クーラーがかなり一杯になってきてます。

でもまだ釣る。

釣りというより漁だなこれは。長男の釣り糸からF5サイズの上等な奴が浮上。尻尾を共食いされて少し短くなっていたけど、それでも余裕のメーター越えです。これは刺し身。良い刺身。
流石に沢山の釣れすぎるのでジギングもやってみた
随分と連れてお土産は十分なので、船頭さんに断ってジギング開始。水深はおおよそ50メートルとのこと。あまり深いってわけではないけど潮は結構早い。とりあえず100gからスタート。ジャッカルのアンチョビット。カラーはピンク。が、ちょっとウェイトが足りない。ボトムが全然取れない。流石にジギングでボトムが取れないのは痛い。ということで130gにウェイトアップ。カラーはシルバーのゼブラ。これでも結構流されるけど、70メートルほどラインが出たところでボトムがとれた。餌で釣れていた水深はおおよそ底から10メートルぐらいまでの間なので、斜めに入ったラインを考慮して、リールのカウンターで25メートルほど巻くまでシャクって再度ボトムを取り直す感じかな。3回目のボトムを取って巻上げたところでヒット!

残念ながらそれほど大きくはないけれど、ジギングはやっぱり楽しい。釣ってやった感がある。サイズアップを図るべく続けてジギング。もう一本ヒット。潮が少し緩んできたのでジグウエイトを100gに戻す。少しアタリが遠のいて10分ほどしゃくったところでふっとジグの重みが消える。なんとPEの部分でラインブレイク。船頭さん曰くPEのマーカーの白い部分に食いついて歯が当たったんだろうと。タチウオはこれだから。。。リーダーを組み直すのも面倒なのでこれでジギングは終了。最後の時間はエサ釣りにもどる。すでにかなり日も登り、あたりも遠のいていたので、数匹追加して納竿。いや竿を使ってないから納竿じゃないか。なんていうんだ?終漁かな?

タチウオづくしでやっぱり旨い
随分日も登り、暑くなってきたところで帰港。途中の船も気持ちいい。
といってもまだ8時ぐらい。海辺でおにぎりを食べてから帰宅。まずは長男が釣ったF5から朝ごはん用の刺し身をとります。

脂のってるねぇ。うまいに決まってる。で、海の幸多めの朝ごはんを頂いて、子供達はお休み。

朝早かったので仕方ない。こちらはお仕事。なんせクーラー満タン。

近所におすそ分けしたのに減らない。
残りもいっぱい捌くぞー

・・・って、親父がほとんどやってくれた( ・∇・)悪いねおじいちゃん。
いやー最後まで殿様釣りでした。ほんとうにたった3時間弱で大漁。お爺ちゃんが衰えて、魚捌いてくれなくなって俺一人でさばくことになるんだったら躊躇するレベル。よし、元気なうちに行っとこう。というか、いつまでも元気な親父でいてください!
2018年10月08日
船キス釣りに小1長女がデビューしたよ

夏のファミリーフィッシングといえばキス釣り。小1の長女のデビュー戦。小1女子が投げ釣りするってわけにはいかないので、船でのキス釣りです。小1で船で釣りとかできんのか?って、できるんですよ。ちゃんと準備していけば。今回はそんなお話を綴ろうかと思います。
ちなみにもう秋です。でもこれは夏の終わりのお話。いまさら・・・そう、今更のお話。しょうがないんです。今年はブログの更新がままならず、時間が無いわけでも無いんですが、いろいろと未来的な活動に勤しんだり、PTAのバドミントンで疲れ果てたり、キャンプが台風で流れたり、キャンプが雨で流れたり・・・流石に書いておかないと忘れそうなので、書いておこうと思います。
■船キス釣りに小1長女がデビューしたよ 目次
深川富士見屋の釣り船は8月いっぱい子供が無料!
さてさて、長女の船釣りデビューには外せない前提があります。それが、深川富士見屋さんの神対応「8月子供無料」。前回「深川富士見屋の釣り船はGWから5月末まで子供が無料!」の夏休みバージョン。拍手。ありがとう。感謝しか無い。子供の船釣りデビューってリスクあるわけじゃないですか。途中であっという間に飽きたらどうしようとか。船酔いで釣りにならなかったらどうしようとか。それでも船代は飛んでいくとかって、目も当てられない状況。そんなことに数千円は払えん!っていうのは正常な判断で、それをなんとも思わないのはかなりの釣りバカ一家か富裕層です。そのどちらでもない我が家としてはこの無料イベントで子供をデビューさせて、我が子の適正を見る事ができるというのは、またとないチャンス。乗るでしょ。っていうことに気づいたのは、夏も終わりのことでして、慌てて最終の週末に予約をしました。
ちなみに子供無料にはルールがあって、大人一人に付き小学生一人無料なので、長男10歳と長女7歳を乗せるには大人が二人必要。今回も毎度おなじみの会社の同僚に同乗を依頼しました。快くOKの返事。毎回すまんね。感謝しか無い。
そんな感謝に感謝を重ねて釣行当日。深川富士見屋さんは7:30出船なので、6時に起きて家をでて余裕で間に合うのが嬉しい。起こして身支度させて荷物を持って出発。途中コンビニでお昼ご飯と飲み物を購入。7時に船宿に到着。ちょうどお店も開いた感じで、支払いを済ませて船に乗り込みます。ちなみに前日の寝る前にアネロンを飲ませているので、朝は飲ませません。一応切れたときのためにドロップ式の子供用酔い止めは持参しましたが、今回も使いませんでした。
船に乗り込んだら仕掛けを準備。お客さんは全体で15~6名ほど。それほど混み合うわけでもなく、程よい乗り込み具合。どうやら仕立てのグループが他にいたみたい。あんまり混み合うと子供のトラブルが怖いので助かります。子供たちにおにぎりを食べさせて、ロッドをセットし終わったところでちょうど出船。暑くなってきたので、船が動き始めて風を受けるのは心地よい。あとは釣れると良いなぁ。

小1の女子に釣らせるには?
今回仕掛けは2種類用意しました。一般的な市販の天秤仕掛けと自作の一本針の胴付き仕掛け。どちらが釣れるかっていうのが、日によって違うというのもあるのですが、長女はデビュー戦ということで、船の真下を簡単に探りやすい胴付きでやらせたいと思います。タックルもベイトタックル。カチッとやって落とすだけなので、じつは小さい子にもスピニングより扱いやすい。普段はLTアジとかで使うタックルなので、キス釣りにはちょっと強いですが、穂先は柔らかめの竿ですし、ハリスを少し長めにとれば食い込みで弾くということはあまりないでしょう。ちなみに長男には普通にスピニングタックルのキス竿。仕掛けも天秤仕掛けでやってみてもらいます。私はフォローしつつ、手が空いたら良さそうな方で竿を出す計画。そのために自分用にはベイトとスピニングの2つのタックルを用意。2つタックルを持つというのは子供たちのタックルにトラブルがあったときのバックアップも兼ねます。子供との釣行にトラブルはつきもの。PEが絡んでしまったときとかに、いちいちリーダー組み直して仕掛けをセットし直すぐらいなら、新しいタックル一式でやらせといて、流し直しのときとかに余裕があれば組み直したほうが絶対に効率的です。
長女と朝の東京湾の景色を楽しみながらあれがレインボーブリッジ、あっちが羽田空港、あそこが風の塔と観光案内をした後に、ちょっとだけ子供にリールの操作を教えます。ここをカチッと押すと、重りがスルスルと落ちるでしょう。で、このハンドルを回すと糸が巻ける。穂先に仕掛けを巻き込まないように、重りが見えたらハンドルを巻くのを一旦やめて、ゆっくり巻こうね。そんなこんなで時間をつかっていると、あっという間に木更津沖。

そろそろ始まるよぉって、寝ていた長男を起こします。
初キスをゲット
まずは長男の仕掛けに餌をつけて後はおまかせ。今年の春以来のキス釣りですが、ずいぶん色々と覚えたので仕掛けさえ用意すれば、後はほっておいても大丈夫です。さて今日の本命は長女のデビュー。胴付きの一本バリにやや大きめの餌をつけます。富士見屋さんは朝一に型を見にいく気がします。なので胴付き一本針のハリスは長めの40センチ。若干扱いづらいですが、警戒心の強い大型を確実に食いつかせる仕掛けです。子供に竿をもたせて、仕掛けを投入。「来た!」という声は長男。

20センチ越えの良型。やはり型をみにきたか。長女が「私も釣りたい!」と意気込みます。
程なく長女に初ヒット!

来ました、来ました!サーフの女王。白くて透き通る様な美しい魚体。きれいです。よかったねぇ。嬉しそう。少し小ぶりですが、充分なサイズです。帰ったら大好きな天ぷらですよ。
イシモチにサメも釣れるよ
その後のすっごく釣れ続けるという訳ではないですが、順調に釣れます。ただ問題は、少し濁り強いみたいでイシモチがやらたら高活性。しかもサイズがなかなか良いみたいで、ガツンときてザクッとハリスを食いちぎっていきます。警戒心の高い大型をとる為にハリスは細めのホンテロン0.6号にしたのですが、対イシモチ対策としては裏目に出ました。仕掛けがやられる数が・・・。
ちょっとこれはまずいなということで、胴付きの仕掛けを修正。一本バリの上にはもう一つ枝針をハリス1.5号でつけます。針も大きめのキスショット9号。餌も大きめにつけてイシモチさんにはこちらを食ってもらうことで下のキス用細仕掛けを守る作戦です。
効果がどうやらあった様で、イシモチの釣果が伸びる。

上にイシモチ、下にシロギスの一家も。狙い通り。イシモチは足が早いので、釣れたらすぐにエラを切って血抜きします。イシモチの昆布締めは大好きです。二日目か三日目ぐらいが最高。いいよいいよ、どんどん釣って。
ちなみに厄介な魚も上がってくることに。

小さなサメ。鮫肌の冷めたヤツ。さかなクンをこよなく尊敬する息子は大喜び。サメだよ!サメって。まあ確かにかっこいいよね。小さくてもしっかりサメの形。ただちょっと目がねー、悪いんだよね。
キス釣りの夜の晩酌がサイコーすぎる
後半は若干潮が止まり、胴付きには喰って来ず。天秤の吹流しにポツポツと釣れて、13時過ぎに納竿。みんなで30ちょっとかな。あとイシモチとアジで10ぐらい。数はまあまあ。ただし、型はみんな良い。キスは20センチ超えの刺身サイズが結構混じっているはず。片付けをしながら船宿の帰り道。子供達はぐっすり。タックルバックに荷物を片付けて、まったりと景色を眺める。ちょっと暑いけど気持ちいいなぁ。で、船宿に到着。
船宿でたっぷり麦茶を飲んでお菓子をもらう。美味しい。そしていつもの絶品フリカケをもらって家へ。
さあこっからがもうひと仕事。とりあえずは潮を被った竿とリールを洗って、魚を捌く。

まずはキス。ウロコを取った後、大きいのを刺し身用に残して、まずは天ぷら用に背開き。ご近所さんも呼んでキス天パーティーということなので、一気に全部捌く。完了。次は刺し身。3枚におろして、腹の骨をそぐ。皮は引かずにいくつか切れ目を入れてバーナーで炙る。そのままの刺し身も上品な味だけど、こうやって少し炙って香ばしさを出すとともに、水分も飛ばした方がキスの刺し身は美味しい。

あとは天ぷらを奥さんに任せてと。


野菜の天ぷらも足してね。

イシモチを3枚におろして皮をひいて昆布に挟む。これは明後日ぐらいにいただく予定。今からすでに待ち遠しい。
そして、きましたキスの天ぷら・・・美味い。

安定の旨さ。抜群の上品さ。東京湾の釣り物の中で、手軽さと味のバランスは一番と思われる。確かにアジも旨いんだけど、キスの天ぷらは本当に旨い。しかもサイズが良いので、天ぷらのサイズがでかい。店でこんなの出て来ないでしょう。そして刺し身。こちらも上品。醤油も良いけど、レモン塩とかでさっぱりと頂くのも良い。たまらんなぁ。
ちなみに後日イシモチの昆布締めも美味しくて頂きました。

イシモチ大好き。上針のハリスは太めね。学習しましたよ。ということで、大成功の長女東京湾の船釣りデビュー戦をお届けしました。次はさらに溯ってなぜか夏休みのタチウオ釣りin水俣の予定。暇を見つけて記録しとかないと・・・
2018年05月16日
深川富士見屋の神対応キス釣りに行ってきた!

今回は子連れ船釣り日記です。いつもの吉野屋さんではなく同じ深川の富士見屋さんからの出撃です。東京湾のキス釣り船に初めて挑戦してきました。爆釣!・・・とはいきませんでしたが、まずまず楽しめる釣果。奥深さも感じつつ、次はもっとこうしようという課題も見えて充実のチャレンジでした。
■深川富士見屋の神対応キス釣りに行ってきた! 目次
深川富士見屋の釣り船はGWから5月末まで子供が無料!
それにしてもキスって美味しいですよね。あっ国内産ね。海外で開いたヤツがスーパーで売ってるらしいですけど、あれはちょっと・・・痛みやすい魚なので、東京で美味しい物を食べようと思ったら釣るしかない。そんなキス釣り船がなんとGWから5月末まで大人1人につき子供1人無料という神対応に気づいたのは先月。こりゃ行っとかんともったいないということで、GW翌週の土曜日に予約をいれてみました。ところが予約をを入れた後、関東の天気は大荒れ。気温が急激に低下して、3月上旬の気温。そして雨。これは厳しいと思いつつ、ピンポイントで予約した土曜日の予報だけが比較的良さげなので、祈るような一週間。そして当日は・・・晴れ!風も比較的穏やか。絶好の船釣り日和に恵まれました。ちなみに翌日曜日はまた雨だったので、本当にピンポインとでした。こりゃもう日頃の行い良いとしか思えない。具体的には思い出せないけど、そうに違いない。
出船は7時半。吉野屋さんより30分遅いので、何となくいつもよりゆっくり。途中のコンビニでゆっくりと飲み物と昼食のおにぎりを物色して、船宿に到着したのは6時40分ぐらい。待合室で待っていると程なくおばあちゃんが現れて受付開始。乗船名簿を記入して代金を支払う。今回のメンバーは息子と友人のA君。みんなキス初心者で富士見屋さんも初見。初めての船宿特有の若干の緊張感が感じながらも、気さくな船宿の人達の対応で次第に落ち着いていく。吉野屋さんのガラガラ声の対応よりは安心感はある。吉野屋さんもいい人なんですよ。ただ海系の人達って何故か物腰が穏やかにならない。まあ、ちょっとわかるけどね。海ってそういうもんだもん。陸より危険は多いし。ただそこで商売をやるんだったら、相応の心構えというか、振る舞いが必要になってくるんじゃないかと。難しいところ。できるところが生き残るんだろうね。
受付の時にみんなに二セット入りの仕掛けを一つずつ配る。代金に含まれているみたい。このあたりも吉野屋さんではビシはレンタルだけど仕掛けは購入なので違うんですね。ただちょっと不安が。足りるかな?アジとかだと結構絡んだりするので、海の上で慌てない様に少し多めに一人4セットは準備していくんだけど・・・。特に追加で買う人もいないので、そのまま船へ・・・って場所はどこ?迷っていると船宿の人があちらですとはす向かいの橋のたもとの入口を教えてくれた。親切。で、船に到着。船頭さんと仲乗りさんらしき人。全部で3人?どっちがどっちかわからないけど、結構多め。そして客は私達の右舷に6人、左舷にも同じくらい。子供は二人でうちの子とと左舷にお母さんと女の子?なんとなく、お母さんらしき人は船宿の関係者らしき感じ?まあ、この船の大きさでそれほど込み合ってはいないので、ゆったりと釣りはできそう。ただちょっとベテランな雰囲気の仲乗りさんの感じは・・・まあ、船宿あるあるですね。船宿の経営者と家族っていうのは、やっぱり経営に直結しているだけあって、基本的には商売人としての親切な対応や口ぶりになるんでしょうけど、船頭さんや仲乗りさんは雇われている人が多くって、特に昔からのベテランの人にはすっごい高圧的な口調や態度の人が交じる。これが本人には悪気が無い人が多かったりするもんだから、多分経営側も強くは言えなくって・・・でも初めての客の中にはびっくりして、二度と行かなくなったり。。。ちなみにそういう人に限って、常連さんにはすっごくフレンドリーで、これが更に初心者には疎外感を与える。で、ネットで噂がたって・・・・経営側は頭痛いだろうなぁ・・・いや、あくまで雰囲気なんですけど、こういう勘は結構あたる。
釣り座は右舷真ん中に指定される。トモ(後ろ)が空いてるじゃんと思ったけど、子連れなのでおとなしく従う。席は先着って書いてあったけど、子供連れはルール外って言うのもあるあるです。たしかに真ん中が一番揺れないし、船頭さんの目も届きやすいんだけど、トモの方が実は有難い。子供の面倒を見る時に、置き竿したい時があってその時不意に仕掛けを流しすぎても絡まないのがトモなんですね。子供に優しい船宿さんも、流石にそこまでは考えてないでしょう。

しかし今日はいい天気。こんな日に子供タダ!細かいことは気にしない。楽しまなきゃ。出船までの間にタックルの準備。今回はキス釣り初めてなので、船宿の貸し竿を一つ借りつつ、マイタックルをベイトロッドとスピニングロッドで準備。基本はスピニングらしいんだけど、船下で底をとるのはベイトの方がやりやすそうなので、どちらがやりやすいか実験してみるつもり。それから仕掛けは船宿からもらったものはオーソドックスな固定式天秤の2本針吹き流し。これに対して持ち込んだロッドには東京湾ではやっているという胴突き仕掛けを準備。エダスの長さを短め・普通・長めで二セットずつ作ってきてみた。仕掛け作りはめんどくさいんだけど、こういう比較実験というか、自分なりの論理を積み重ねる為には色々なパターンを持たなければならないので仕方ない。というか、最近はその仕掛けを作ってる時間が結構好きになってきた。やっぱり釣れた時の満足度が高いんですよね。釣りは科学。

タックルセットが程よく終わった頃に船は出船。枝川の運河をぬけると一気にスピードアップ。天気に恵まれた東京湾。気持いい。これだよこれ。
キス釣りって奥深い
快晴の空の下、船は軽快にひた走り、おそらく富津沖を目指している模様。寝転がって青空を眺めながら待つ事40分・・・船のエンジン音が落ちていき足が止まる。既に幾つかの船宿の船が浮かんでいるエリアに到着。GoogleMapを確認すると、案の定富津沖。準備初めてくださいのアナウンスがあり、仕掛けに餌をつける。餌は配られたアオイソメ。ヌルヌルでつけ難い。粉持ってくればよかったぁ。こんなつけ難いんだ・・・。こういうのもやってみないとわかんないなぁ。程なくして初めての合図。取りあえず船下に仕掛けを投入。水深は15メートルぐらい。着底したら糸ふけをとり、少し仕掛けが海底に馴染むのを待つ。もちろん見えてないからイメージ。潮はあまり速くなさそうなので、5秒ぐらいでいいかな。そして少し大きめにあおってゆっくり竿を戻し、またオモリが着底する感触を感じる。そして5秒・・・程なくして友人にヒット。20センチ越えの綺麗な魚体。そして子供にもヒット。よしよしよし・・・キター。こちらも良型。子供も嬉しそう。パパも嬉しいよ。で、こちらにもヒット。とりあえず全員の竿が曲がり一安心。その後もポツポツとヒット。ただしペースは早くない。小さなアタリであげてみると、ちびメゴチが連なっててがっかりとか、そもそもフッキングしてなかったりとかも結構ある。何より厄介なのがアカクラゲ。触手が仕掛けに絡むと、ズーンと竿が重くなる。竿を上げるとちぎれた紅い触手が仕掛けにべったり・・・手で取り除くのがめんどくさい。そして取った後に海水で手を良く洗っても、だんだん桶の中が触手のカスだらけで、指先がヒリヒリとクラゲの毒にやられていく・・・。

アカクラゲの猛攻は前半特に激しくって、自分の仕掛けと子供の仕掛けの両方を取っていると結構時間もかかる。で、一度子供の仕掛けの面倒を見ているうちに自分の仕掛けを流しすぎてしまい、トモの人に絡ませてしまった・・・申し訳ございませんと謝ると、トモのおじさんはとても人の良い方で、良いですよといいながら、なんとかしかけをほどこうとしている。ただ、絡んでいるのがPEライン部分で、簡単に見えるようでも濡れたPEをほどくのは結構骨が折れる。船の上でそんな事する時間ももったいないし、リーダー付きの替えのリールも用意していたので、切っちゃいますと言いながら切ろうとすると、例の仲乗りやってきて、ほどいてやるからこっちを引っ張れとか言うのでおとなしく引っ張っていると、余計にややこしくなっていく。時間の無駄感満載の中で大柄な口ぶりをされて結構イラッとして、途中でちょきちょき仕掛けを切り離してしまった。とりあえず安堵して、むかつく心を抑えつつ、少し目を離した子供の様子をうかがってみる。それほどあたりも続かないので、集中力もちょっと切れて疲れてるかなぁ・・・なんて思っていると、またもや例の仲乗り。休んじゃダメなんだよ、一日竿をしゃくって誘うのがキス釣りなんだよと、これまた横柄な口ぶりで教えてんだか怒ってんだかわかんない勢いで絡んでくる。いいかおじさん。こっちはキス釣りは初めてでも、子供を船に乗せる事についちゃそれなりに見識を積み重ねてんだ。釣れる事も大事だが、子供の安全に楽しむ事が一番なんだよ!っていう言葉を胸に納め、あぁそうなんですね、すいませんって空虚な返事を返しておいた。ついでにもう一つ、予備のタックルにオモリを間違えて10号をつけていて、船頭さんから15号じゃないとダメだよって怒られた。それ自体は別のこっちの間違えだからいいんだけど、その言い方がちょっとイラッと。大体ですね、15号ってどこにも書いてないし、説明もしてもらえないんだよ。貸竿のオモリを見て、15号って判断してんだよ。予約の電話したときにも「仕掛けは・・・」って言いかけたら、「大丈夫用意してあるから」ってブチッと切られて、確かに用意してあったけど、オモリは何を用意すれば・・・ってなって、仕方ないから色んなブログ調べたら、10〜15号って書いてあるから10号と15号を持ち込まざる得なかったんだよ。15号ならそうどっかに書いといてくれよ。そしたら10号なんて持てこねーし、間違える事も無いんだよ。それとも常連だけにしか商売しないつもりなのか?てな事もありました。まあついでなのでちょっとネガティブな事も書いておきます。総じて楽しい釣りでしたよ。普通に良い船宿です。まあ、経営側と古株従業員のサービスレベルの違いっていう日本全国の中小企業で散見されるあるあるで、あらかじめこういうこともあるってことを知っとけば、初めての人もびっくりせずにダメージ少ないじゃないですかって事で書いておきます。
さあ、楽しい釣行記にもどりましょう。

早い時間帯はそれなりにポツポツあたったものの、昼前になるとアタリが遠のく。潮がだいぶ速くなってきた感じ。そうしたなかで、あまり仕掛けを大きく動かすと、どうやら餌が動きすぎるようで食ってこない。どうやら小さく動かさないといけない模様。それからハリスの長さ。ハリスが短い仕掛けだと食ってこない。胴突きよりも天秤の方がポツポツあたるペースは変わっていないので、活性っていうよりも、ハリスの長さによる餌の動きが問題なんじゃないかと考える。短いと動きすぎるんじゃ無いかと。そこで40センチぐらいの、かなり長めにとった胴突き仕掛けを投入。オモリもコツコツと底に当てる感じでマメな誘いへ切り替える。するとようやくポツポツとではあるがアタリが戻ってくる。

ただし、厳しいのは相変わらずで、それほど釣果が伸びるような気配はない。子供は完全にアタリがとまってしまった。うーん、難しいかぁ。船釣りに限らず必ずこういう時間はやってくる。ここで釣れ続けるような工夫をやり続けるのは、大人でだって難しいしね。がんばれーって思いながら竿をコツコツあおっていると、ドンっという鈍いアタリ。おぉ良型きたかーと思ってまき始めると、ジィィィーと軽くドラグが鳴る。おぉ?これはもしや?少し慎重にまき始める。上がってこない程ではないが、ほどなくしてまた少しドラグが鳴る。すると船頭(感じの良い方)が、「きたんじゃない?」と声をかけてくる。「そうかもしんないですね」と返事して、慎重にまき続ける事20秒・・・見えた。カレイだ!そんなに大きくはないが、30センチ弱の平たい魚体。タモかな?と後ろを振り向くと、察した船頭が「ハリス持たずに竿で抜いていいよ。ハリスもって上げると切れるよ。」というアドバイス。お言葉通り、竿をしならせたまま抜きあげると見事船の中に取り込む事ができた。やったー!

「ムシガレイかなぁ。でもいいじゃん。」と船頭。確かにマコガレイではなくムシガレイ。若干残念だけど、立派なカレイ。トモのおじさんも「よかったねー」と祝福してくれた。息子も「パパー、やっとじゃん」と。冬の間幻の墨田川カレイを追い求めて撃沈し続けたことを言っているらしい。たしかに。追い求めて半年かかって、漸くカレイを仕留めることができた。潮もだいぶ流れてきて、少し大きめの餌をコツコツ動かし続けた結果かな。いやー嬉しい。けっこう狙ってたんだよね。ミヨシのほうで手のひらサイズ上がっていて期待感はあったので、釣れない時間帯にホームランを狙っていたんだけど、上手くはまった感じ。これに息子も刺激を受けたようで、集中力を取り戻し、起き上がりの少し前に最後の一匹を追加する事ができた。

カレイにキス!終わった後も幸せだった
釣果は私が12匹子供が5匹の合計17匹。若干数は寂しいけど型はどれもよく、なによりカレイが一匹追加できたのは大きい。友人の13匹を足して30匹の良型のキスで今夜は天ぷらパーティーだなぁ。タックルを片付けて、おにぎりを食べながら空を眺めているとあっという間に船宿に到着。帰りの船って行きより絶対とばしてるよね。やっぱ行きは少し手加減してんだろうな。いきなり全力で朝から揺られて体調崩す人とかでたらかわいそうだもんね。船宿につくと待合室にお茶とちょっとしたお菓子が並んでいる。疲れた体にチョコレートがちょっと嬉しい。子供はパクパク食べる。うん、気持はわかるけどそのへんにしとけ。船宿の人と近くに住んでるんですよぉ的な世間話をちょっとだけして帰宅。自転車で15分ぐらいで自宅について、早速竿や仕掛けを洗ってベランダ乾燥。天気が良いのですぐに乾く。

そして調理。ペットボトルの蓋で鱗をゴシゴシ。30匹もあるとそれなりに時間がかかる。それが終わるとまずはカレイの腹を取って冷蔵庫へ。しっかり釣れてすぐに血抜きをしてクーラーに放り込んだので、今日は寝かせて明日以降に楽しむ事に。今夜はキスの天ぷら。一匹ずつ丁寧に背開きにしていく。結構大きいキスなので一人5匹もあれば十分かな?

親子4人プラス友人一人と考えるとちょっと多いか。そこで一番型のよい5匹は3枚におろしてカレイと同じ様に冷蔵庫へ。こいつも明日以降皮目をバーナーで炙って刺身で楽しんでみようかな。釣ってすぐに血抜きして締めた白身の魚は奥深くって、当日よりも寝かせた方が美味しい魚が多い。特にこないだのイシモチは良かった。思い出しただけでもよだれが。今日は混じらなかったが残念。カレイとキスはいかがでしょうか。楽しみ。キスの背開きが終わったところで奥さんにバトンタッチ。野菜や鶏肉のサイドメニューを加えてカラリと揚げてもらう。

さて、お味は・・・ウッ旨い。

久々の釣りたてキスの天ぷら。こんな旨いものがあっていいのか?いや、昔は食べていたんだけど、こんなに旨かったっけ?上品な味だなぁ。奥さん曰く、あんたが船で釣ってきた魚で一番だと。まあそれもわからんではない。子供達も食いっぷりがよい。確かにアジも旨いんだけど、このキスの上品さはたまらんなぁ。で、案の定4匹ぐらいで大満足。肉厚であっという間にお腹にたまる。リピ決定です。
ちなみに翌日の夜はキスとカレイをちょっとだけ刺身にとって残りは半身煮付け・・・スッゲー旨い。ムシガレイでもちょっと寝かせると刺身もかなりいい感じ。煮付けに至っては、魚好きの娘が煮付けのたれを保管して、翌朝の朝ご飯に掛けるしまつ。キスも旨かったけど、カレイの旨味が勝りすぎてて、確かに印象が薄れてしまった。あぁそれと、深川富士見屋さんでは乗船後に一人一パックの自家製ふりかけを頂けるのですが、これが絶品。ご飯ずっと食える。さすが深川の老舗はそれぞれ違った趣のサービスがあるんですね。
という訳で、今回も大満足の子連れ船釣りでした。色々正直に書きましたが、子供タダは神対応には違いない。ありがとう富士見屋さん、今度は子供料金払っても行きます!
2017年10月24日
ライトジギングロッドの穂先折れを修理してみた
友人が前回のLTアジで穂先を破損してしまったので、それを修理してみました。それほど高額なロッドではなかったのである意味練習には丁度良いという事で過去記事を参考にガイドをつなぎ直して修理。それほど難しくも無く強度的には結構うまくいったようなので記事にしてみたいと思います。

今回のロッドの折れ方は第二ガイドの先からポッキリです。LTアジ釣りでライトジギングロッドを代用したのですが、勢い良くしゃくったタイミングでポッキリと逝ってしまったようです。ロッドのマックスウェイトは120g。それに対して40号のビシは140gぐらいのはずなので、確かにウェイトオーバーといえばオーバーなのですが、20メートル前後の浅場でそれほど激しくビシをしゃくる必要もないので、普通は持ちこたえるような気がします。しゃくりすぎたのか、安いロッドが悪かったのかはわかりませんが、折れてしまったものは仕方がない。自己責任の結果として自分で修理する事に・・・あまり工作に自信がないということで、引き取って修理する事にしました。
参考に下のはこちらのブログ
SUPER BORA POWERS「そうなんよ、ロッド折れたんっすよ・・・orz」
折れ方がほぼ同じということで、同じ様に第2ガイドを諦めて、その部分にトップガイドをつける事にしました。
サイトの記事を参考に部材を調達。ガイドはそのまま流用し、ブランクスも今あるブランクスでどうにかするということで買い足すものは接着剤関係のみ。まずはアロンアルファ釣り名人
アロンアルファの中では硬化時の粘度が高いのが特徴のようです。硬化した時にパキッと割れない。実は釣り用のアロンアルファがある事今回初めて知りました。世の中色んなものがあるもんです。ついでにプラスチック用のアロンアルファも。使い分けは後ほど。
更にもう一つ追加したのが2液式のウレタン。
こちらはルアーやメタルジグの保護とかで良く見かけるもの。ルアーの保護にこれまでも使った事はありますが、メタルジグを酷使する程釣りに行かない事に気づき、それ以来それほど使った事はありません。割れたールアーを修理する為にたまに使う程度。それさえも最近はUVで硬化するレジンを使う事が多くなってきたので使うのは久々の気がします。
調達先はネットでも良かったのですが、ふと銀糸町キャスティングに出かけた時にすべて見つかったので購入。しかし、釣り具専門店のウレタンの種類は豊富ですね。ホームセンターではなかなか透明のウレタンが見つけ難いことがあるんですけど、釣具屋だとよりどりみどりで逆に選ぶのに困ります。調達が終わったら早速修理開始です。
まずはブランクスからガイドを取り外します。まずは第2ガイドをライターで軽く炙って取り外します。ちょっと炙るとすぐにトロッとウレタンが溶けるので、後はカッターで周りを削ると簡単にとれました。

折れた部分も綺麗な折れ口なので少し削れば良さそうです。
次にトップガイドを再利用する為に取り外す・・・が、これがうまくいかない。ブランクスが抜けません・・・うーん困った。ということで、いっそブランクスを燃やす事に。ブランクスというのはプラスチックと炭素繊維でできているので燃やすとぼろぼろになるはず。ということでペンチで挟んでライターで炙ります。おー燃える。少し冷ました後でブランクスを爪楊枝と針で穿り返すと綺麗に取れました。たぶん。

まあ穴の中に少し残ってるかもしれませんが、取りあえず装着に十分な深度は確保できたのでオッケー。素人の作業には多少の寛容な心が大事。
さてつぎは取り外したトップガイドを本体のブランクスに取り付けます。もちろん穂先の太さが違うので、そのままとりつけることはできません。参考にしたサイトによると折れたブランクスを削って本体のブランクスの穴に差し込んでいますが、今回はその穴がかなり小さく差し込むことができません。それ以前に燃やしちゃったしね。ということで、本体のブランクス自体を削って細くすることで差し込める様にします。カッターをつかってゴリゴリと削ります。結構硬い。あまり削りすぎると折れるので慎重に・・・おおよそトップガイドの穴の8割にはめ込めるようになったところで終了。

ちょっと危なっかしい状態ですが、このあと補強していけばどうにかなりそうな感じです。
さてこの状態でまずはブランクスの先にアロンアルファを塗ってトップガイドを取り付けます。この時のアロンアルファーは釣り用ではなく、プラスチック用を使用。これについては若干自信が無いんですが、ブランクスの成分はプラスチックを炭素繊維で強化したものと理解しているので、ガイドとブランクスの接地面自体はプラスチック用のアロンアルファについているポリマー(前処理剤)にて一度接着面を処理した方が強度が高いのではと考えました。ということで、ポリマーを綿棒で塗り塗りして少し時間をおきます。それからアロンアルファ本体で接着。あっというまに硬化。ちなみにこれはトップガイドだからって事もあって、中間のガイドだとブランクスに乗せてスレッド補修糸で接着するだけなので、曲がりに強いアロンアルファ釣り名人の方が良いんではないかと思います。
さて次はスレッド糸でブランクスとガイドを補強します。

巻き方はスレッド糸の商品自体に書いてある。

親切なパッケージでありがたい。補強の意味も込めてかなり広範囲に巻き巻き・・・3重に巻いて尖端を引っ張り込んで切断。

途中でちょっと巻き目が見えにくくなったので不格好になりましたが、強度的には問題ないということで続行。このスレッドを今度はアロンアルファ釣り名人で固めます。

こちらはスレッドとブランクス表面の伸縮を考慮して、柔らかい釣り名人を使用。巻いたスレッド全体に染み込ませて硬化させます。この時点でかなりの強度が出てきました。ここでさらにもう一手間。アロンアルファ釣り名人が乾いた上からウレタン系の硬化剤を塗ります。

2液式の硬化剤なので、一旦ペットボトルのキャップにストローで吸い上げて(口で吸うわけじゃ無いですよ。ズボッと漬けて反対の穴を親指で塞ぐだけ)2つの液を混合します。

若干硬化して粘土がでてきたところで綿棒で塗ります。あまり時間をおきすぎて、粘土が高くなりすぎると綿棒の糸くずがついてしまうので気をつけましょう。アロンアルファに比べると硬化速度はゆっくりなので焦らずにやれます。十分に塗ったら硬化を待ちます。半日は置いときましょう。

さて、ドキドキしながら曲げてみます。お~固まってる。曲げてもびくともしません。試しに天井へ・・・
きれいに曲がってます。表面にヒビもでてない。実釣してみないとわかりませんが、とりあえず成功の様です。さらにここで若干欲が。せっかくやりたい放題にできる竿なので、いっそ穂先を見やすいように色を付けてプチカスタマイズしてみることに。たまにルアーの着色に使っている蛍光オレンジのマニキュアでウレタンが硬化したところを塗ります。うーん、今思うとウレタンの前に塗ればよかった。まあ今さら遅いか。今度はそうしよう。。。ってな反省をしながら完成!

蛍光オレンジで穂先がぐっと見やすくなりました。再度天井での強度実験。

バッチリみたいです。
なんか夕マヅメアジとかメバル船とか乗りたくなっちゃう。そしたら更に蓄光塗料に塗り直したりしたくなっちゃったりして・・・。キャンプも釣りも新しいメンテナンスを覚えるのってたのしー!次はリールかなぁ。


■ライトジギングロッドの穂先折れを修理してみた 目次
準備の為に材料を揃える
今回のロッドの折れ方は第二ガイドの先からポッキリです。LTアジ釣りでライトジギングロッドを代用したのですが、勢い良くしゃくったタイミングでポッキリと逝ってしまったようです。ロッドのマックスウェイトは120g。それに対して40号のビシは140gぐらいのはずなので、確かにウェイトオーバーといえばオーバーなのですが、20メートル前後の浅場でそれほど激しくビシをしゃくる必要もないので、普通は持ちこたえるような気がします。しゃくりすぎたのか、安いロッドが悪かったのかはわかりませんが、折れてしまったものは仕方がない。自己責任の結果として自分で修理する事に・・・あまり工作に自信がないということで、引き取って修理する事にしました。
参考に下のはこちらのブログ
SUPER BORA POWERS「そうなんよ、ロッド折れたんっすよ・・・orz」
折れ方がほぼ同じということで、同じ様に第2ガイドを諦めて、その部分にトップガイドをつける事にしました。
サイトの記事を参考に部材を調達。ガイドはそのまま流用し、ブランクスも今あるブランクスでどうにかするということで買い足すものは接着剤関係のみ。まずはアロンアルファ釣り名人
アロンアルファの中では硬化時の粘度が高いのが特徴のようです。硬化した時にパキッと割れない。実は釣り用のアロンアルファがある事今回初めて知りました。世の中色んなものがあるもんです。ついでにプラスチック用のアロンアルファも。使い分けは後ほど。
更にもう一つ追加したのが2液式のウレタン。
こちらはルアーやメタルジグの保護とかで良く見かけるもの。ルアーの保護にこれまでも使った事はありますが、メタルジグを酷使する程釣りに行かない事に気づき、それ以来それほど使った事はありません。割れたールアーを修理する為にたまに使う程度。それさえも最近はUVで硬化するレジンを使う事が多くなってきたので使うのは久々の気がします。
調達先はネットでも良かったのですが、ふと銀糸町キャスティングに出かけた時にすべて見つかったので購入。しかし、釣り具専門店のウレタンの種類は豊富ですね。ホームセンターではなかなか透明のウレタンが見つけ難いことがあるんですけど、釣具屋だとよりどりみどりで逆に選ぶのに困ります。調達が終わったら早速修理開始です。
修理
まずはブランクスからガイドを取り外します。まずは第2ガイドをライターで軽く炙って取り外します。ちょっと炙るとすぐにトロッとウレタンが溶けるので、後はカッターで周りを削ると簡単にとれました。

折れた部分も綺麗な折れ口なので少し削れば良さそうです。
次にトップガイドを再利用する為に取り外す・・・が、これがうまくいかない。ブランクスが抜けません・・・うーん困った。ということで、いっそブランクスを燃やす事に。ブランクスというのはプラスチックと炭素繊維でできているので燃やすとぼろぼろになるはず。ということでペンチで挟んでライターで炙ります。おー燃える。少し冷ました後でブランクスを爪楊枝と針で穿り返すと綺麗に取れました。たぶん。

まあ穴の中に少し残ってるかもしれませんが、取りあえず装着に十分な深度は確保できたのでオッケー。素人の作業には多少の寛容な心が大事。
さてつぎは取り外したトップガイドを本体のブランクスに取り付けます。もちろん穂先の太さが違うので、そのままとりつけることはできません。参考にしたサイトによると折れたブランクスを削って本体のブランクスの穴に差し込んでいますが、今回はその穴がかなり小さく差し込むことができません。それ以前に燃やしちゃったしね。ということで、本体のブランクス自体を削って細くすることで差し込める様にします。カッターをつかってゴリゴリと削ります。結構硬い。あまり削りすぎると折れるので慎重に・・・おおよそトップガイドの穴の8割にはめ込めるようになったところで終了。

ちょっと危なっかしい状態ですが、このあと補強していけばどうにかなりそうな感じです。
さてこの状態でまずはブランクスの先にアロンアルファを塗ってトップガイドを取り付けます。この時のアロンアルファーは釣り用ではなく、プラスチック用を使用。これについては若干自信が無いんですが、ブランクスの成分はプラスチックを炭素繊維で強化したものと理解しているので、ガイドとブランクスの接地面自体はプラスチック用のアロンアルファについているポリマー(前処理剤)にて一度接着面を処理した方が強度が高いのではと考えました。ということで、ポリマーを綿棒で塗り塗りして少し時間をおきます。それからアロンアルファ本体で接着。あっというまに硬化。ちなみにこれはトップガイドだからって事もあって、中間のガイドだとブランクスに乗せてスレッド補修糸で接着するだけなので、曲がりに強いアロンアルファ釣り名人の方が良いんではないかと思います。
さて次はスレッド糸でブランクスとガイドを補強します。

巻き方はスレッド糸の商品自体に書いてある。

親切なパッケージでありがたい。補強の意味も込めてかなり広範囲に巻き巻き・・・3重に巻いて尖端を引っ張り込んで切断。

途中でちょっと巻き目が見えにくくなったので不格好になりましたが、強度的には問題ないということで続行。このスレッドを今度はアロンアルファ釣り名人で固めます。

こちらはスレッドとブランクス表面の伸縮を考慮して、柔らかい釣り名人を使用。巻いたスレッド全体に染み込ませて硬化させます。この時点でかなりの強度が出てきました。ここでさらにもう一手間。アロンアルファ釣り名人が乾いた上からウレタン系の硬化剤を塗ります。

2液式の硬化剤なので、一旦ペットボトルのキャップにストローで吸い上げて(口で吸うわけじゃ無いですよ。ズボッと漬けて反対の穴を親指で塞ぐだけ)2つの液を混合します。

若干硬化して粘土がでてきたところで綿棒で塗ります。あまり時間をおきすぎて、粘土が高くなりすぎると綿棒の糸くずがついてしまうので気をつけましょう。アロンアルファに比べると硬化速度はゆっくりなので焦らずにやれます。十分に塗ったら硬化を待ちます。半日は置いときましょう。
仕上げ

さて、ドキドキしながら曲げてみます。お~固まってる。曲げてもびくともしません。試しに天井へ・・・
きれいに曲がってます。表面にヒビもでてない。実釣してみないとわかりませんが、とりあえず成功の様です。さらにここで若干欲が。せっかくやりたい放題にできる竿なので、いっそ穂先を見やすいように色を付けてプチカスタマイズしてみることに。たまにルアーの着色に使っている蛍光オレンジのマニキュアでウレタンが硬化したところを塗ります。うーん、今思うとウレタンの前に塗ればよかった。まあ今さら遅いか。今度はそうしよう。。。ってな反省をしながら完成!

蛍光オレンジで穂先がぐっと見やすくなりました。再度天井での強度実験。

バッチリみたいです。
なんか夕マヅメアジとかメバル船とか乗りたくなっちゃう。そしたら更に蓄光塗料に塗り直したりしたくなっちゃったりして・・・。キャンプも釣りも新しいメンテナンスを覚えるのってたのしー!次はリールかなぁ。
2017年10月21日
小学生の子供と船釣り!東京湾のLTアジは鉄板です!
久しぶりに行って来ました。東京湾のLTアジ釣り!もちろん今回も小学生の子供と一緒。現在三年生。二年生の時に比べて、成長をみせるか?親としても興味深い。ついでと言ってはなんだけど、東京湾の船釣り仲間を増やそうと、興味のありそうな友達や会社の仲間を誘って、小学生の子供二人を含む総勢10名で東京湾LTアジ釣り向かいました。

10月14日長潮。3週間前に予約して天気を心配しながら過ごしましたが、結局小雨まじりの微妙な天気。予報では風速3メートル。風がそこそこあるという事で酔い止めとしてアネロンニスキャップを前日の寝る前に服用。子供にも同様に子供用のアネロンを寝る前に。興奮して眠れない子供もぐっすり。翌日目が覚めてもアネロンの有効時間は12時間なのでまだ効いていて、出船してポイントにつくまで大丈夫という算段。どこかの釣り雑誌で読んだ方法。荒れそうな時には有効でオススメ。
朝5時半に起床。レインウェアフル装備で支度。荷物を持って6時半前に船宿に到着。いつものように深川吉野家。他のメンバーも続々と到着しご挨拶。今日はがんばりましょう。

車で来た人は乗る船毎に指定があるのでLTアジだと伝えて駐車場所を聞いてから駐車。私と子供は自転車なので目の前の公園に駐車。本当は船宿の敷地の隅においた方が良いんだろうけど、この日はかなり人が多くって満杯でした。その後受付でまとめて10人分船代や貸竿代をはらう。今回私たち親子と友人一人をのぞいてみんな貸竿。受付を済ませたら適当にライフジャケットと貸竿を選んで、クーラーボックスに氷をつめて船に乗り込む。

クーラーボックスの氷は多め。後で海水を入れるとあっという間に溶けるので、クーラーボックスの3分の1ぐらいは入れておいた方がよい。この日は本当に大入りで、LTアジは2隻で出船だそうで、先に準備がすんだので私達一行は奥側の船に案内される。こちら側の船には他に4人のお客さんが乗船。人数の多い私達がみよし(船の前方)に座り、他の人たちがトモに座る事に。ちなみに子供達にはしきりにサビキを勧められたが、子供の場合手返しが難しくなるので微妙と思います。まあ、タナはシビアでは無くなるのでやりやすくなるのはわかるんですけどね。。。今回は取りあえず普通にビシでスタートする事に。ビシはレンタル。自分で用意するならオモリ40号。買うと意外に高いし、船でしか使わないのでレンタルがオススメです。手返しを考えて大人3本針、子供2本針を準備。針のカラーは一応こだわってみて金針に。あと、ビシと仕掛けの間にゴムヨリトリ。初心者だらけなのでバラシを少なくする為に少し長めの1.5ミリの30センチ(子供は20センチ)を全員分準備。
ちなみに家の子のタックルは今回もこちら
ロッド アルファタックル
リール シマノ
カウンター付きリールで子供にタナを教えやすいのが最大のポイント。
で、私のタックルはとりあえずライトジギングタックルで代用。
ロッド アブガルシア
リール アブガルシア
人が多く若干船宿側で配船を揉めた?あと、7時ちょっと過ぎに出船。

いつもの様に豊洲の運河を抜けて東京湾を目指す。途中初めての人たちを回って仕掛けのセット方法と釣り方のおさらい。一応みんなにYouTubeの動画は見てきてもらっているけど、一応おさらい。
初心者だらけなので、取りあえず底を取ったらリールを二巻きしてしゃくる。それから更にリールを二巻きして待つ。まずはそのルーチンを統一して伝える。みなさんがんばりましょう。
一通り全員の様子を確認したら一息ついて風景を楽しむ。天気は曇ったままだけど雨は上がってきたので釣りには問題なさそう。気づいたら羽田沖。

かなり横浜側に船首が向いている。風が3メートルとの予報なので、やはり沖の根回りへは行かない様子。子供も乗ってるしね。羽田沖ではおそらくシーバスを打ってるプレジャーボートを何隻か見たけど、いずれも渋そう。雨もかなり降ったのでパターンが変化して苦戦している事でしょう。さて、アジはどうかなぁ・・・。
飛行機が羽田からひっきりなしに離着陸を繰り替えす。第3ターミナルでシーバスやってみたいなぁー。でも今日はかなり厳しいだろうけど。ちなみにイナダ・シーバス船も出ていたようだけど、かなり苦戦するとの予想。鳥山なんて皆無だろうし。秋の長雨。難しいだろうね。これで一旦雨も上がって南風でも入ったら爆釣するんでしょけど。なかなかそんな日には当たらない。。。
そんなことを考えているうちに船は川崎近辺の運河筋を航行。横浜観光に行く気分。遠くにベイブリッジやつばさ橋が見えてきた。結局抜けて到着したのは大黒付近、つばさ橋の下。

風裏ポイントということで今日はこのあたりで反応を探すようです。船のスピードが落ちたのでもうすぐ釣りが始まるよってことをみんなに伝える。ビシとゴムヨリトリの先に針のついた仕掛けを装着。雨に濡れない様にバケツをかぶせてあったコマセを出して船縁に設置。仕掛けにアカタンをつけてコマセをカゴにつめて開始の合図を待つ。程なくして反応を見つけたようで船足が止まる。「初めて見てー」の合図。そこそこ魚探の反応は良いのか、アンカーを入れてじっくり攻めてみる模様。期待してこちらも開始。
つ・・・つれない。朝一の反応は激渋・・・。

「最初はこませまいてねー」の指示通り、一生懸命コマセをまくが口を使ってくれる様子はない。船中は静か。ふと1匹、2匹と友人達にあたり、よし反応盛り上がってきたか?とおもったものの、後が続かず・・・。船頭の指示ダナは13メートル。水深15メートルぐらいなので、底から2メートル。空が暗いので少し魚は浮いている模様。ビシのハンドルを着底から3回転させて、コマセを振って更に2回転で仕掛けを煙幕に入れてじっと待つ。ぜーんぜん反応がない。そこそこ潮が早いので仕掛けが流れているのかと思い、コマセを振ってから仕掛けをタナに合わせる巻き上げ量を少し減らす・・・ぜーんぜん反応なし。船中の静けさを見かねた船頭がせっかく入れたアンカーを上げて移動を決意。少し船を動かしながら辺りの反応を探している模様。程なくして「やってみましょう」のかけ声。自信なさそう。どうやら少ししょぼめの反応を拾って行く展開の模様。うーん、初心者軍団でコマセワークが安定しない前半戦にこの展開は厳しいなー。朝一の良い反応でみんな戸惑いながらも釣果を重ね徐々に慣れてきましたーみたいな展開を夢見ていたんだけどなぁ・・・。
更にこの辺りから初心者軍団のなかでトラブルが多発。仕掛けを絡ませる人が続出。あんまりひどいものは時間がもったいないので、仕掛けを変える様に促す。そういう事もあろうかとかなり沢山仕掛けは用意してきていて、全員4セットは換えられるように準備してきたのでバンバンやっちゃってください。が、程なくして何とリーダーの上のPEを絡ませる事案が多発・・・。しかもおとなりさんと絡ませる始末。どうやら着底が良くわからないメンバーがいる模様。着底後もラインを出しすぎてそのまま隣に流れていくという初心者事案が発生している模様で、なんとも申し訳ない。よく見るとサミングしながら落としていないので、着底してからも潮のながれにまかせてラインを出してしまっている。とにかくリーダーをお持ちでなかったお隣さんにもリーダーを結び、釣りを再開。とある群れでポツポツと当たったが、またもやメンバーのトラブルを解決している間に群れが散った模様。コマセワークが続かないとあっというまに活性は沈黙。うーん、困ったなぁ。。。途中ゴツンというアジではない重みで上がってきたのは30センチ超のイシモチ。嬉しいけどこれじゃ続かない。若干焦ってきた。。。
厳しい状況のまま時間はすぎ、時刻は10時半。釣果はグループ全体で10匹程度か。どうする?いつの間にかつばさ橋下には無数の船団。浦安、川崎、羽田、山下、金沢八景・・・東京湾の船宿の大半のアジ釣り船が集結している模様。それぞれアンカーをうっているが、釣果は今ひとつの様で、どの船もポツポツとあがっている程度。

うーむ・・・。船頭さんも迷走していて、船の隙間を縫って反応を探しているが、どうやらまとまった反応は見つかっていない様で、これと言って船足は止まらない。そして意を決したかのように船は船団を離れていく。

どうやら賭けに出た模様。一気に加速しておそらく少しおきのストラクチャーへ到着。シーバス打つようなストラクチャー。と、ここで「いい反応でてるんでやってみて。棚は13メートル。底から3メートルぐらい、すこし上目で。」とこの日一番の自信に満ちた号令。残り時間が少いこともあり、ここは一気にみんなのお土産を確保に走るべく気合をいれてビシを投入。着底から4巻してコマセを巻いてハンドルを2巻・・・ヒット!コマセを巻いてからヒットするまでの時間が明らかに早い。20〜25センチの活性が高い群れ。船頭さんの自信を実感し、こちらも更にギアを入れて釣りを続ける。こうなってくると俄然やる気がわいてきた。仕掛け投入からコマセ、タナ合わせ、ヒットしてから若干竿先を海面まで送り込んで更に加わる重み、慎重に等速でまいてビシが上がってきたところで竿を掛ける。ビシをコマセの桶に入れて安定させたら乗り出して一気に仕掛けを引き上げる。おっしゃートリプル!素早く外してコマセを追加。こういう時は一杯に詰めずに半分ぐらい。素早くビシ・仕掛けを投入し潮に馴染んだらクラッチを切ってタナを取る・・・トリプルを連発させて船頭さんからの写真リクエストにも応えつつ釣果を伸ばす。

一気に30程を桶に貯めたところで周りを確認。船頭さんが初心者をサビキに変えてと言っているので仕掛けの変更をフォローする。周りの釣果を確認するも、みんなそれなりに順調にヒットさせているようなので一安心。プランナーとしての肩の荷が降りた気分。1時間少しするとアタリが遠のいてきて、活性が下がってきた模様。程なくして沖上がり。多い人で40弱。少ない人でも15〜20はいったようで、短時間ながら最低限の釣果は確保できた模様。爆釣という訳にはいかなかったけど、船さえ出ればこれだけ渋い日でもなんとか最低限の釣果がでるというところが今の東京湾LTアジ釣り。やっぱり初心者には鉄板の釣りである事を再確認。

船宿に戻ってくると結構混雑。あぁそうか、今日は土曜日だから夕方船も出るのでその人たちも来てるのか。上がってきた人とこれからの人で船宿前が混雑。さくっと竿とライジャケを返却して帰宅。一部の人は我が家で休憩のために立寄。で、そこからは親父と一緒にみんなのアジをひたすら捌く。

大きめのアジは刺身用に頭と腹を落とすだけ。それ以外は3枚におろしていく。200弱ぐらい捌いただろうか。終わった時にはヘトヘト。事前に庖丁を研いでおいたのでなんとかなったけど、鈍いとあっという間に魚の脂で切れが悪くなる。美味しい証拠。
みんなにお土産を持たせて夜は奥さんの両親も呼んでアジパーティー。
刺身が絶品で、臭みなんか全くなく甘い。フライもフワフワ。延々とみんなでアジを食べ続けたけど、結局半分ぐらいでギブアップ。近所の友達にもそれなりに配ったのに、なんだかんだで結構あるね。翌日以降までアジは続きました(笑)。
他の人も刺身の絶品に驚いていたようで、後日又行きたいの声。でしょう。アジに味にしめると、無性に釣って食べたくなるよねぇ。なめろうや干物にした人もいたようで、それぞれを味を満喫した模様。主催者としても満足。
東京湾のLTアジ。天気さえなんとかなれば初心者でもそれなりに楽しめるので東京湾の船釣り登竜門として最適だと思います。
昨年のLTアジ釣り爆釣はこちら
子連れ初心者の私達がいつもおせわになっている深川吉野屋さんの予約は直接予約でスタンプもらうより釣割がいいかなぁと思います。スタンプは忘れちゃうので・・・



■小学生の子供と船釣り!深川吉野家から東京湾LTアジを満喫 目次
出船準備
10月14日長潮。3週間前に予約して天気を心配しながら過ごしましたが、結局小雨まじりの微妙な天気。予報では風速3メートル。風がそこそこあるという事で酔い止めとしてアネロンニスキャップを前日の寝る前に服用。子供にも同様に子供用のアネロンを寝る前に。興奮して眠れない子供もぐっすり。翌日目が覚めてもアネロンの有効時間は12時間なのでまだ効いていて、出船してポイントにつくまで大丈夫という算段。どこかの釣り雑誌で読んだ方法。荒れそうな時には有効でオススメ。
朝5時半に起床。レインウェアフル装備で支度。荷物を持って6時半前に船宿に到着。いつものように深川吉野家。他のメンバーも続々と到着しご挨拶。今日はがんばりましょう。

車で来た人は乗る船毎に指定があるのでLTアジだと伝えて駐車場所を聞いてから駐車。私と子供は自転車なので目の前の公園に駐車。本当は船宿の敷地の隅においた方が良いんだろうけど、この日はかなり人が多くって満杯でした。その後受付でまとめて10人分船代や貸竿代をはらう。今回私たち親子と友人一人をのぞいてみんな貸竿。受付を済ませたら適当にライフジャケットと貸竿を選んで、クーラーボックスに氷をつめて船に乗り込む。

クーラーボックスの氷は多め。後で海水を入れるとあっという間に溶けるので、クーラーボックスの3分の1ぐらいは入れておいた方がよい。この日は本当に大入りで、LTアジは2隻で出船だそうで、先に準備がすんだので私達一行は奥側の船に案内される。こちら側の船には他に4人のお客さんが乗船。人数の多い私達がみよし(船の前方)に座り、他の人たちがトモに座る事に。ちなみに子供達にはしきりにサビキを勧められたが、子供の場合手返しが難しくなるので微妙と思います。まあ、タナはシビアでは無くなるのでやりやすくなるのはわかるんですけどね。。。今回は取りあえず普通にビシでスタートする事に。ビシはレンタル。自分で用意するならオモリ40号。買うと意外に高いし、船でしか使わないのでレンタルがオススメです。手返しを考えて大人3本針、子供2本針を準備。針のカラーは一応こだわってみて金針に。あと、ビシと仕掛けの間にゴムヨリトリ。初心者だらけなのでバラシを少なくする為に少し長めの1.5ミリの30センチ(子供は20センチ)を全員分準備。
ちなみに家の子のタックルは今回もこちら
ロッド アルファタックル
リール シマノ
カウンター付きリールで子供にタナを教えやすいのが最大のポイント。
で、私のタックルはとりあえずライトジギングタックルで代用。
ロッド アブガルシア
リール アブガルシア
人が多く若干船宿側で配船を揉めた?あと、7時ちょっと過ぎに出船。

いつもの様に豊洲の運河を抜けて東京湾を目指す。途中初めての人たちを回って仕掛けのセット方法と釣り方のおさらい。一応みんなにYouTubeの動画は見てきてもらっているけど、一応おさらい。
初心者だらけなので、取りあえず底を取ったらリールを二巻きしてしゃくる。それから更にリールを二巻きして待つ。まずはそのルーチンを統一して伝える。みなさんがんばりましょう。
風裏ポイントは横浜
一通り全員の様子を確認したら一息ついて風景を楽しむ。天気は曇ったままだけど雨は上がってきたので釣りには問題なさそう。気づいたら羽田沖。

かなり横浜側に船首が向いている。風が3メートルとの予報なので、やはり沖の根回りへは行かない様子。子供も乗ってるしね。羽田沖ではおそらくシーバスを打ってるプレジャーボートを何隻か見たけど、いずれも渋そう。雨もかなり降ったのでパターンが変化して苦戦している事でしょう。さて、アジはどうかなぁ・・・。
飛行機が羽田からひっきりなしに離着陸を繰り替えす。第3ターミナルでシーバスやってみたいなぁー。でも今日はかなり厳しいだろうけど。ちなみにイナダ・シーバス船も出ていたようだけど、かなり苦戦するとの予想。鳥山なんて皆無だろうし。秋の長雨。難しいだろうね。これで一旦雨も上がって南風でも入ったら爆釣するんでしょけど。なかなかそんな日には当たらない。。。
そんなことを考えているうちに船は川崎近辺の運河筋を航行。横浜観光に行く気分。遠くにベイブリッジやつばさ橋が見えてきた。結局抜けて到着したのは大黒付近、つばさ橋の下。

風裏ポイントということで今日はこのあたりで反応を探すようです。船のスピードが落ちたのでもうすぐ釣りが始まるよってことをみんなに伝える。ビシとゴムヨリトリの先に針のついた仕掛けを装着。雨に濡れない様にバケツをかぶせてあったコマセを出して船縁に設置。仕掛けにアカタンをつけてコマセをカゴにつめて開始の合図を待つ。程なくして反応を見つけたようで船足が止まる。「初めて見てー」の合図。そこそこ魚探の反応は良いのか、アンカーを入れてじっくり攻めてみる模様。期待してこちらも開始。
大苦戦の前半戦
つ・・・つれない。朝一の反応は激渋・・・。

「最初はこませまいてねー」の指示通り、一生懸命コマセをまくが口を使ってくれる様子はない。船中は静か。ふと1匹、2匹と友人達にあたり、よし反応盛り上がってきたか?とおもったものの、後が続かず・・・。船頭の指示ダナは13メートル。水深15メートルぐらいなので、底から2メートル。空が暗いので少し魚は浮いている模様。ビシのハンドルを着底から3回転させて、コマセを振って更に2回転で仕掛けを煙幕に入れてじっと待つ。ぜーんぜん反応がない。そこそこ潮が早いので仕掛けが流れているのかと思い、コマセを振ってから仕掛けをタナに合わせる巻き上げ量を少し減らす・・・ぜーんぜん反応なし。船中の静けさを見かねた船頭がせっかく入れたアンカーを上げて移動を決意。少し船を動かしながら辺りの反応を探している模様。程なくして「やってみましょう」のかけ声。自信なさそう。どうやら少ししょぼめの反応を拾って行く展開の模様。うーん、初心者軍団でコマセワークが安定しない前半戦にこの展開は厳しいなー。朝一の良い反応でみんな戸惑いながらも釣果を重ね徐々に慣れてきましたーみたいな展開を夢見ていたんだけどなぁ・・・。
更にこの辺りから初心者軍団のなかでトラブルが多発。仕掛けを絡ませる人が続出。あんまりひどいものは時間がもったいないので、仕掛けを変える様に促す。そういう事もあろうかとかなり沢山仕掛けは用意してきていて、全員4セットは換えられるように準備してきたのでバンバンやっちゃってください。が、程なくして何とリーダーの上のPEを絡ませる事案が多発・・・。しかもおとなりさんと絡ませる始末。どうやら着底が良くわからないメンバーがいる模様。着底後もラインを出しすぎてそのまま隣に流れていくという初心者事案が発生している模様で、なんとも申し訳ない。よく見るとサミングしながら落としていないので、着底してからも潮のながれにまかせてラインを出してしまっている。とにかくリーダーをお持ちでなかったお隣さんにもリーダーを結び、釣りを再開。とある群れでポツポツと当たったが、またもやメンバーのトラブルを解決している間に群れが散った模様。コマセワークが続かないとあっというまに活性は沈黙。うーん、困ったなぁ。。。途中ゴツンというアジではない重みで上がってきたのは30センチ超のイシモチ。嬉しいけどこれじゃ続かない。若干焦ってきた。。。
やっとで訪れた爆釣の後半戦
厳しい状況のまま時間はすぎ、時刻は10時半。釣果はグループ全体で10匹程度か。どうする?いつの間にかつばさ橋下には無数の船団。浦安、川崎、羽田、山下、金沢八景・・・東京湾の船宿の大半のアジ釣り船が集結している模様。それぞれアンカーをうっているが、釣果は今ひとつの様で、どの船もポツポツとあがっている程度。

うーむ・・・。船頭さんも迷走していて、船の隙間を縫って反応を探しているが、どうやらまとまった反応は見つかっていない様で、これと言って船足は止まらない。そして意を決したかのように船は船団を離れていく。

どうやら賭けに出た模様。一気に加速しておそらく少しおきのストラクチャーへ到着。シーバス打つようなストラクチャー。と、ここで「いい反応でてるんでやってみて。棚は13メートル。底から3メートルぐらい、すこし上目で。」とこの日一番の自信に満ちた号令。残り時間が少いこともあり、ここは一気にみんなのお土産を確保に走るべく気合をいれてビシを投入。着底から4巻してコマセを巻いてハンドルを2巻・・・ヒット!コマセを巻いてからヒットするまでの時間が明らかに早い。20〜25センチの活性が高い群れ。船頭さんの自信を実感し、こちらも更にギアを入れて釣りを続ける。こうなってくると俄然やる気がわいてきた。仕掛け投入からコマセ、タナ合わせ、ヒットしてから若干竿先を海面まで送り込んで更に加わる重み、慎重に等速でまいてビシが上がってきたところで竿を掛ける。ビシをコマセの桶に入れて安定させたら乗り出して一気に仕掛けを引き上げる。おっしゃートリプル!素早く外してコマセを追加。こういう時は一杯に詰めずに半分ぐらい。素早くビシ・仕掛けを投入し潮に馴染んだらクラッチを切ってタナを取る・・・トリプルを連発させて船頭さんからの写真リクエストにも応えつつ釣果を伸ばす。

一気に30程を桶に貯めたところで周りを確認。船頭さんが初心者をサビキに変えてと言っているので仕掛けの変更をフォローする。周りの釣果を確認するも、みんなそれなりに順調にヒットさせているようなので一安心。プランナーとしての肩の荷が降りた気分。1時間少しするとアタリが遠のいてきて、活性が下がってきた模様。程なくして沖上がり。多い人で40弱。少ない人でも15〜20はいったようで、短時間ながら最低限の釣果は確保できた模様。爆釣という訳にはいかなかったけど、船さえ出ればこれだけ渋い日でもなんとか最低限の釣果がでるというところが今の東京湾LTアジ釣り。やっぱり初心者には鉄板の釣りである事を再確認。

東京湾の黄金アジはマジ旨
船宿に戻ってくると結構混雑。あぁそうか、今日は土曜日だから夕方船も出るのでその人たちも来てるのか。上がってきた人とこれからの人で船宿前が混雑。さくっと竿とライジャケを返却して帰宅。一部の人は我が家で休憩のために立寄。で、そこからは親父と一緒にみんなのアジをひたすら捌く。

大きめのアジは刺身用に頭と腹を落とすだけ。それ以外は3枚におろしていく。200弱ぐらい捌いただろうか。終わった時にはヘトヘト。事前に庖丁を研いでおいたのでなんとかなったけど、鈍いとあっという間に魚の脂で切れが悪くなる。美味しい証拠。
みんなにお土産を持たせて夜は奥さんの両親も呼んでアジパーティー。
刺身が絶品で、臭みなんか全くなく甘い。フライもフワフワ。延々とみんなでアジを食べ続けたけど、結局半分ぐらいでギブアップ。近所の友達にもそれなりに配ったのに、なんだかんだで結構あるね。翌日以降までアジは続きました(笑)。
他の人も刺身の絶品に驚いていたようで、後日又行きたいの声。でしょう。アジに味にしめると、無性に釣って食べたくなるよねぇ。なめろうや干物にした人もいたようで、それぞれを味を満喫した模様。主催者としても満足。
東京湾のLTアジ。天気さえなんとかなれば初心者でもそれなりに楽しめるので東京湾の船釣り登竜門として最適だと思います。
昨年のLTアジ釣り爆釣はこちら
2017/01/13
子連れ初心者の私達がいつもおせわになっている深川吉野屋さんの予約は直接予約でスタンプもらうより釣割がいいかなぁと思います。スタンプは忘れちゃうので・・・

2017年10月06日
東京湾奥運河のハゼはすっかり秋
東京も9月を超えて急速に秋の気配になり、運河のハゼももうすぐ数釣りの最盛期を終わってしまいそうな勢い。そろそろサイズも安定してきてるだろうという事で子供達の練習も兼ねて行ってきました。

子供達は午後からハゼ釣り指導だ!と宣言した日の午前中。1人の時間ができたので、釣り場をどこにするかの調査に出撃。ドバミミズを採取して、運河沿いのハゼ釣りさん達がいつもいるところを自転車で回ります。すっかり秋の装いで前日の雨もあり気温は低め。どうやらかなり活性は低いようで、いくつかの場所で竿を出すが、全くと言って良いほど魚信がない。うーむ、これはかなり手強い…。唯一手応えを感じたのは、かなりマニアックなおじいさんをたまにお見かけするとある橋脚の側。あまり人が釣らないところなので、普段はうじゃうじゃいるんだろうけど、アタリはあっても乗らない。まあ、場所も狭いので、子供達2人を並べて釣りするには場所も良くないって事で深追いはせず、ノーフィッシュでプラクティス終了。

さて、午後には少し気温も上がる予報なので、少し活性も高まると信じつつ、なるべくシャローで子供も並んで釣りやすいところとなると、やっぱりクローバー橋のたもとかなぁという事で、場所は確定。そして少しでも釣果を上げる為に奮発して桜エビを購入。近所のスーパーで400円也。ハゼごときにという気もするけど、うちの子と近所の子供も連れて行くのに釣れないっていうのはつまんないので、ここはひとつお金で解決できそうな事は金で解決だ!って偉そうに話してますが、400円で4回ほどいけそうな量なので、キャスティングでイソメ買うのとそう変わらないコスト感。0円のミミズや安いベビーホタテと比べると大変なコスト高ではあるものの、食いも良いし子供も餌をつけやすいというメリットを考えると悪くない投資です。あとはこないだのなら入沢のトラウトタックルと同じ構成で、重り1.5号の天秤仕掛けを準備。針は場所的に小さいのがかなり混じると考えて4号にしました。
お昼をすぎて幸いにもそこそこ気温も上がってきたところで子供達を連れて出発です。到着するとすでに常連さん1人と親子連れが1組入っていますが、釣る場所はありそうです。タックルを準備して仕掛けを付けスタート。桜エビは頭、胴体、尾っぽと一匹を3〜4つに千切って付けます。親子連れがポツポツと上げているので午前よりはだいぶ良いみたいです。よかった、よかった。
開始して程なくして息子にヒット。

その後もポツポツと釣果を重ねます。なかなか釣れないのがもう1人の子。タックルも仕掛けも餌も特に差がないのですが、あたらない・・・うーん困った。あまり釣り経験がないので、見えない水の中に餌を流して魚信を待つということに集中力を保てないみたいで、こういう少し活性が低い状況だとまだ厳しいみたい。じゃあ見える魚を釣らせようということで、思いっきり手前の見えてる魚を釣らせることに。サイズはかなり小さいけど、まずは釣れるという感覚を積み重ねるのが大事だよね。そしてようやくヒット。一安心です。

そうこうしている間に一本の電話。ハゼ釣授業の噂を聞いたお友達のお母さんより、子供をもう一人頼みたいとのご連絡。快諾。まもなくお父さんが子供を引き連れて到着。で、お父さんは仕事に帰り、子供の授業を開始。竿が硬くラインもくせが激しいので、落とすだけの見えるハゼ対応の仕掛けをセット。こちらは程なく一匹目をゲット。ここからはある程度任せて3人並んで仲良く釣り開始。

ポツポツと釣れるので、魚をはずしたりエサをつけたりの補助をしつつ、手が回らない時は自分でやってと言うと素直にやる。そうやって、段々と自分でできるということを体験して親の手を離れていく。私が子供の頃ならばいつの間にか近所の年上のお兄さんやおじさんに教わって、すでに近所の川へ一人で釣りに出かけていた歳なので、当然といえば当然だけど、東京だとそういう体験を意図的に作らないといけない。そういう体験の差は確実に釣果と集中力の持続に現れていて、我が子以外の子供達は1時間ほどで集中力がだんだん途切れる。そして、最終的にお菓子タイム。そこでうちの子だけが貪欲に魚を探し続ける。そしてしっかり掛ける。今年の春に船シーバスで釣れない大人が続出する中で、粘り強くしゃくり続けて、開始から3時間後にスズキサイズを上げた経験や、夏の帰省の際に、人気のない海釣り公園で突然ドンと当たったショゴをきっちりやりとりして仕留めた経験。そういうものがたとえ小物でも集中して狙い続ける力につながってるんじゃないかなと思う。そういうのって、単純に竿を出して待ってるだけじゃなくって、水の中を何度もイメージして考え続けてるから時間を忘れてやり続けられるんだと思う。小学生に入ったぐらいのころは、やっぱり1時間ぐらいで竿を放り出して、釣りに来ていた大人を釣って会話を楽しむみたいなことのほうが多かった気がするけれど、なんかようやく花開いたなと思ってみると、なんだかちょっと感慨深い。
最終的に5時になったので、最後の一匹を釣って撤収。

合計30匹。

家に帰ってサクッと捌いて、10匹づつ各家庭にお届け。食育です。後日「意外にもおいしかった!」との声。そりゃそうだ。下手なスーパーの魚より新鮮なわけだし、小名木川は荒川ロックゲートや扇橋閘門(おうぎばしこうもん)の2つの閘門のお陰で強制的に流れが発生する仕組みがあるので、、内陸部の運河のなかでは抜群に環境が良くなっている。しかも閘門の利用は水辺の利活用促進という名目で、週末ともなるとひっきりなしにカヤックやボートが行き交うので、しょっちゅう水位の調整による流れが発生することになって、始終水を撹拌する効果を発揮しているように思う。こういう都会での水辺の環境改善とは裏腹に、田舎では未だに河川の護岸をコンクリートで埋め立てるだけで、景観と環境を破壊してしまう工事が散見されるので、環境破壊の速度は段々と逆転しているのかもしれないね。考えすぎかな。
江東区ハゼスクールから一週間後、お友達のお母さんのお陰で午後に一人の時間を頂いた。大人のハゼ釣りしちゃおっかなぁということで、サクッと準備。エサもタックルも子供達と同じ。違うのは経験。「ザクとは違うのだよザクと」とつぶやきながらほぼ同じポイントに到着。

開始・・・おっ・・・釣れない・・・。プラクティスといい今日といい、一人だと釣れないコロニーの下に生まれたのか。まあ、とにかく周りも釣れてないので、一週間で更に状況が変わったことは確か。うーん、やはり気温が下がったか?ただ深場に落ちるにはまだ早い。となると、水が温まりやすい超シャロー。しかもプレッシャーのかかりにくいところ・・・足場の高い川の脇。覗くとうじゃうじゃっとハゼの影。サイズはまあまあな食べごろ唐揚げサイズ。おおそうだ、もう一つ違うのが針。おもったよりもサイズが小さいので、前回4号の袖針から今回3.5号に若干のサイズダウン。その0.5が結構このサイズだと影響が大きい。
見釣りスタート。即ヒット。即ゲット。入れ食い。




こういう時は見ながらサイズを選んで、狙った魚からちょっと離れた所に仕掛けを落とし、ゆっくりと誘導してエサを目の前にフラフラと落とす。大きなやつほど警戒心が強いので、落としたエサを動かさない。じっと見据えてパクっと食べたら即合わせ。ちょいちょい小型に横からパクパクやられるので、なかなかサイズを思ったように揃えられないものの、数としては順調に釣果を伸ばす。子供だと足場が高すぎて釣りにならない場所。そこで釣果を伸ばせるのが大人。少し場を休憩させたり、じっくり良型を探したりしながら釣っていると、とうとう岩の影から今日イチの良型を発見。15センチは超えてるね。慎重に仕掛けを投入し、エサを目の前にフラフラと落とす。じっと待ってると・・・パク!よっしゃ〜と抜き上げ。そして取り込んで針を外そうとしたところで大暴れ・・・ポッチャン・・・あっ・・・ばらしちゃった・・・。うーん、ちょっと油断してた。型が良いと当然暴れる力も強い。それだけの生きる力があるからランカーなんだな。気を取り直して釣り再開。ちょうど20匹をカウントしたところで納竿。スタートして1時間ぐらいかな。入れ食いモードに入ってからは30分ぐらいでしょうか。あの大きいのは取りたかったなぁ。「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを」とつぶやきながら、お片付け。夜には美味しく頂きました。

さて、今回の釣果で感じたことは、やっぱり運河のハゼだと針が3.5号ぐらいがベストのようだと言うこと。4号だとデカイ。あと、仕掛けがちょっとゴテゴテし過ぎかもしれない。今日見釣りしてると、スレが早い気がした。キャスティングで買った小型のビーズキラキラの天秤は、最初は集魚力があるけど、ランカーの警戒心が高まるのも早かった。運河みたいな小場所ではスレが進むと釣りにくくなる。もうちょっとアピール弱めの仕掛けに変えたほうが良さそうだなと感じました。ついつい釣りに対して色々なものを付け足しすぎていたのかもしれない。反省。
「足なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」
しみるな。

■湾奥運河の秋のハゼ釣り 目次
プラクティスは大苦戦
子供達は午後からハゼ釣り指導だ!と宣言した日の午前中。1人の時間ができたので、釣り場をどこにするかの調査に出撃。ドバミミズを採取して、運河沿いのハゼ釣りさん達がいつもいるところを自転車で回ります。すっかり秋の装いで前日の雨もあり気温は低め。どうやらかなり活性は低いようで、いくつかの場所で竿を出すが、全くと言って良いほど魚信がない。うーむ、これはかなり手強い…。唯一手応えを感じたのは、かなりマニアックなおじいさんをたまにお見かけするとある橋脚の側。あまり人が釣らないところなので、普段はうじゃうじゃいるんだろうけど、アタリはあっても乗らない。まあ、場所も狭いので、子供達2人を並べて釣りするには場所も良くないって事で深追いはせず、ノーフィッシュでプラクティス終了。

さて、午後には少し気温も上がる予報なので、少し活性も高まると信じつつ、なるべくシャローで子供も並んで釣りやすいところとなると、やっぱりクローバー橋のたもとかなぁという事で、場所は確定。そして少しでも釣果を上げる為に奮発して桜エビを購入。近所のスーパーで400円也。ハゼごときにという気もするけど、うちの子と近所の子供も連れて行くのに釣れないっていうのはつまんないので、ここはひとつお金で解決できそうな事は金で解決だ!って偉そうに話してますが、400円で4回ほどいけそうな量なので、キャスティングでイソメ買うのとそう変わらないコスト感。0円のミミズや安いベビーホタテと比べると大変なコスト高ではあるものの、食いも良いし子供も餌をつけやすいというメリットを考えると悪くない投資です。あとはこないだのなら入沢のトラウトタックルと同じ構成で、重り1.5号の天秤仕掛けを準備。針は場所的に小さいのがかなり混じると考えて4号にしました。
子供達を熱血指導
お昼をすぎて幸いにもそこそこ気温も上がってきたところで子供達を連れて出発です。到着するとすでに常連さん1人と親子連れが1組入っていますが、釣る場所はありそうです。タックルを準備して仕掛けを付けスタート。桜エビは頭、胴体、尾っぽと一匹を3〜4つに千切って付けます。親子連れがポツポツと上げているので午前よりはだいぶ良いみたいです。よかった、よかった。
開始して程なくして息子にヒット。

その後もポツポツと釣果を重ねます。なかなか釣れないのがもう1人の子。タックルも仕掛けも餌も特に差がないのですが、あたらない・・・うーん困った。あまり釣り経験がないので、見えない水の中に餌を流して魚信を待つということに集中力を保てないみたいで、こういう少し活性が低い状況だとまだ厳しいみたい。じゃあ見える魚を釣らせようということで、思いっきり手前の見えてる魚を釣らせることに。サイズはかなり小さいけど、まずは釣れるという感覚を積み重ねるのが大事だよね。そしてようやくヒット。一安心です。

そうこうしている間に一本の電話。ハゼ釣授業の噂を聞いたお友達のお母さんより、子供をもう一人頼みたいとのご連絡。快諾。まもなくお父さんが子供を引き連れて到着。で、お父さんは仕事に帰り、子供の授業を開始。竿が硬くラインもくせが激しいので、落とすだけの見えるハゼ対応の仕掛けをセット。こちらは程なく一匹目をゲット。ここからはある程度任せて3人並んで仲良く釣り開始。

ポツポツと釣れるので、魚をはずしたりエサをつけたりの補助をしつつ、手が回らない時は自分でやってと言うと素直にやる。そうやって、段々と自分でできるということを体験して親の手を離れていく。私が子供の頃ならばいつの間にか近所の年上のお兄さんやおじさんに教わって、すでに近所の川へ一人で釣りに出かけていた歳なので、当然といえば当然だけど、東京だとそういう体験を意図的に作らないといけない。そういう体験の差は確実に釣果と集中力の持続に現れていて、我が子以外の子供達は1時間ほどで集中力がだんだん途切れる。そして、最終的にお菓子タイム。そこでうちの子だけが貪欲に魚を探し続ける。そしてしっかり掛ける。今年の春に船シーバスで釣れない大人が続出する中で、粘り強くしゃくり続けて、開始から3時間後にスズキサイズを上げた経験や、夏の帰省の際に、人気のない海釣り公園で突然ドンと当たったショゴをきっちりやりとりして仕留めた経験。そういうものがたとえ小物でも集中して狙い続ける力につながってるんじゃないかなと思う。そういうのって、単純に竿を出して待ってるだけじゃなくって、水の中を何度もイメージして考え続けてるから時間を忘れてやり続けられるんだと思う。小学生に入ったぐらいのころは、やっぱり1時間ぐらいで竿を放り出して、釣りに来ていた大人を釣って会話を楽しむみたいなことのほうが多かった気がするけれど、なんかようやく花開いたなと思ってみると、なんだかちょっと感慨深い。
最終的に5時になったので、最後の一匹を釣って撤収。

合計30匹。

家に帰ってサクッと捌いて、10匹づつ各家庭にお届け。食育です。後日「意外にもおいしかった!」との声。そりゃそうだ。下手なスーパーの魚より新鮮なわけだし、小名木川は荒川ロックゲートや扇橋閘門(おうぎばしこうもん)の2つの閘門のお陰で強制的に流れが発生する仕組みがあるので、、内陸部の運河のなかでは抜群に環境が良くなっている。しかも閘門の利用は水辺の利活用促進という名目で、週末ともなるとひっきりなしにカヤックやボートが行き交うので、しょっちゅう水位の調整による流れが発生することになって、始終水を撹拌する効果を発揮しているように思う。こういう都会での水辺の環境改善とは裏腹に、田舎では未だに河川の護岸をコンクリートで埋め立てるだけで、景観と環境を破壊してしまう工事が散見されるので、環境破壊の速度は段々と逆転しているのかもしれないね。考えすぎかな。
大人の釣りをちょっとだけ
江東区ハゼスクールから一週間後、お友達のお母さんのお陰で午後に一人の時間を頂いた。大人のハゼ釣りしちゃおっかなぁということで、サクッと準備。エサもタックルも子供達と同じ。違うのは経験。「ザクとは違うのだよザクと」とつぶやきながらほぼ同じポイントに到着。

開始・・・おっ・・・釣れない・・・。プラクティスといい今日といい、一人だと釣れないコロニーの下に生まれたのか。まあ、とにかく周りも釣れてないので、一週間で更に状況が変わったことは確か。うーん、やはり気温が下がったか?ただ深場に落ちるにはまだ早い。となると、水が温まりやすい超シャロー。しかもプレッシャーのかかりにくいところ・・・足場の高い川の脇。覗くとうじゃうじゃっとハゼの影。サイズはまあまあな食べごろ唐揚げサイズ。おおそうだ、もう一つ違うのが針。おもったよりもサイズが小さいので、前回4号の袖針から今回3.5号に若干のサイズダウン。その0.5が結構このサイズだと影響が大きい。
見釣りスタート。即ヒット。即ゲット。入れ食い。




こういう時は見ながらサイズを選んで、狙った魚からちょっと離れた所に仕掛けを落とし、ゆっくりと誘導してエサを目の前にフラフラと落とす。大きなやつほど警戒心が強いので、落としたエサを動かさない。じっと見据えてパクっと食べたら即合わせ。ちょいちょい小型に横からパクパクやられるので、なかなかサイズを思ったように揃えられないものの、数としては順調に釣果を伸ばす。子供だと足場が高すぎて釣りにならない場所。そこで釣果を伸ばせるのが大人。少し場を休憩させたり、じっくり良型を探したりしながら釣っていると、とうとう岩の影から今日イチの良型を発見。15センチは超えてるね。慎重に仕掛けを投入し、エサを目の前にフラフラと落とす。じっと待ってると・・・パク!よっしゃ〜と抜き上げ。そして取り込んで針を外そうとしたところで大暴れ・・・ポッチャン・・・あっ・・・ばらしちゃった・・・。うーん、ちょっと油断してた。型が良いと当然暴れる力も強い。それだけの生きる力があるからランカーなんだな。気を取り直して釣り再開。ちょうど20匹をカウントしたところで納竿。スタートして1時間ぐらいかな。入れ食いモードに入ってからは30分ぐらいでしょうか。あの大きいのは取りたかったなぁ。「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを」とつぶやきながら、お片付け。夜には美味しく頂きました。

さて、今回の釣果で感じたことは、やっぱり運河のハゼだと針が3.5号ぐらいがベストのようだと言うこと。4号だとデカイ。あと、仕掛けがちょっとゴテゴテし過ぎかもしれない。今日見釣りしてると、スレが早い気がした。キャスティングで買った小型のビーズキラキラの天秤は、最初は集魚力があるけど、ランカーの警戒心が高まるのも早かった。運河みたいな小場所ではスレが進むと釣りにくくなる。もうちょっとアピール弱めの仕掛けに変えたほうが良さそうだなと感じました。ついつい釣りに対して色々なものを付け足しすぎていたのかもしれない。反省。
「足なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」
しみるな。
2017年09月08日
レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(後編)
熊本県水俣市への帰省後半の旅日記的のレジャー記録をお届けします。今回もローカルなグルメ情報と釣り情報を中心にお届けします。是非水俣へも行ってみてください。結構良い所ですよ。

甑島に大きな忘れ物をしてしまいました。何かこう、良い魚釣ってない的な・・・うーん、どうしたもんか?残りの帰省滞在日数も少ない。上の子もまだまだ釣りたいと言っている。そう思った時に水俣には鉄板の釣り場があります。湯の児フィッシングパーク。私が子供の頃にできた有料の釣り公園です。という事は30年ぐらいはやってるはず。もちろん必ずしも釣れる訳ではないのですが、あそこは夏はかなり大きなアドバンテージがあるはず。お昼ご飯の後、奥さん達にお土産の買い物を託し、親父、私、長男で出撃です。
実家から車で20分弱。13時過ぎに到着。潮は上げ潮。夕方に満潮を迎えるはず。この釣り公園は、釣り公園にしては釣果情報が非常に少ない。確かに釣れない時もあるのですが、近所の防波堤であれだけ魚が回っている時に、ここに魚が回っていないはずはありません。そこはちょっと確信がある。というかですね、夏の真っ昼間に魚釣ろうと思ったら、大抵の魚は水深が必要な訳です。この釣り公園の先端付近は干潮時でも水深20メートル以上あり、小アジなどが底にはいっていることが多いです。その小魚を狙って大型のフィッシュイーターが周辺の根回りに潜んでいます。また、コマセつかったサビキ客も適度にいて、イワシ等が中層から上を回遊している場合には、青物も回ってくる事が期待できます。という好条件にも関わらず、私たちが到着した時のお客さんはゼロ・・・・夏の真っ昼間は暑いとは言え、こりゃ流石に失敗したか?と思いましたが、まさか全く釣れない事はないだろういうことで、取りあえず道具をまとめて受付に行ってみます。
管理人のおじさんが一人。漸く来た客を応対してくれます。入場券を買いながらどうですか?と聞いてみると、コンスタントに釣れますよという回答。少し詳しく聞いてみると、小アジがサビキで釣れていると。中程では木っ端グレ。晩のおかずには丁度良い煮付けサイズがちらほらと。大きな魚も毎日上がっていて、昨日はスズキ、その前は大きなアコウ(たぶんキジハタか、それに近いハタ系の魚のこと)が上がってると。よしよし、今年も状態は悪く無い。田舎の釣り公園はこういう釣果情報が現地に行かないとわからないので、なんとなく情報がないので空いてるんですよね。でも、釣れるんですよ。

さて、現地調達で聞いた状況を踏まえ今回の作戦を決定。オーソドックスですがサビキでアジを釣って、それを泳がせて大物を狙います。まずはサビキ。持ち込んだうちの柔らかめの竿ということで、メジャークラフトの4ピース9ftのモバイルロッドを選択。いつも私が湾奥運河でシーバス釣ってるやつ。トランクに斜めにしたら収まった。旅のお供。これにレブロスの2000番をセット。潮があまり速くないので普通に下カゴで5号ぐらいの小型のサビキで十分に底を取れます。コマセはフィッシングセンターで買うと、管理人のおじさんが程よく半解凍のコマセにパン粉を混ぜてバケツでわたしてくれるという親切設計。サビキ釣り天国。これで魚が釣れるんなら、本牧釣り公園の100倍お手軽な釣り場。
先端付近の水深の深い場所を席巻して、親父と長男でサビキ釣り開始。

おじいちゃんによく指導してもらいなさい。底を取ってコマセを振って、アタリを待つ。程よく生き餌が釣れるまで、こちらはメタルジグをセットしてライトショアジギング。大物があがるという先端付近を満遍なく探る。桟橋付近は砂地だけど、先端から左側方面は結構近くに沢山の根が点在してるとのこと。確かにジグが根がかり。なんとか外れたけど、メタルジグでボトムを取るのはちょっとよした方が良いかも。先端右側はフルキャストする範囲には殆ど根が無いようで、ボトムを取りながらしゃくり続けられる模様。一通りしゃくったけど反応がないので、狙いを変える事に。桟橋の橋脚を岸ジギしてみる事に。先端の橋脚を一通り攻めるも反応無し。一つ手前の橋脚に移動。潮表側の橋脚にメタルジグを投入・・・?思ったよりも浅い?いや!空合わせ!あっ・・・バイトあり!しかし乗せきれず・・・うー悔しい・・・
その後2投ほど試すが反応が消えたので諦める。サビキでポツポツと程よくアジが釣れている。仕掛けを泳がせに変更。8号オモリのエレベーター仕掛け。小ぶりで活きの良さそうなのを選んで鼻にチョンがけ。ゆっくりと仕掛けを投入し、ドラグを緩める。時刻は3時。満潮は5時ぐらいのはずなので、そろそろ地合いもくるんじゃねーのと思いながら、一旦車に戻って用事を済ませる。明日は朝から東京に帰る準備をしなければならないので、昨日泳いで濡れている水着を護岸で乾かす。アツアツのコンクリートに並べておけば1時間もしないうちに乾くでしょ。一仕事済ませて釣り場に戻る・・・と、先端で親父が呼んでる。「なんか掛かったんじゃないの?」と管理人のおじさん。確かに!急いで駆けつける。サビキの仕掛けで長男が竿を支えて、親父が竿を少し支えながら見守ってる。魚は既に上がってきていて、小型だけど青物の姿!シマアジ?のわけないか。とにかくタモ。フィッシングパーク備え付けのタモをとって投入。親父がサポートして魚をタモに寄せる・・・ネットイン!上がってきたのではショゴ!カンパチの幼魚ですね。

40センチちょい。わーい、美味しいお刺身確定。金星。管理人のおじさんと、通りすがりのおじさんも良くサビキで上がったなとビックリ。かかったアジにアタックしてきたんだろうけど、細いハリスがよく耐えた。やはり最初はかなり走ったらしいけど、Lクラスの長めのシーバスロッドっていうところも程よい硬さでよかったし、レブロスのドラグ設定をちゃんとしておいたところもよかった。このフィッシングパークの先端付近はサビキに大きなメジナがかかることも多いので、いちおう気にして設定しておいたんだよね。備えとくもんだ。
ナイフを持参してなかったので、ペンチでエラの根元をちぎって血抜き。これでなんとかなるでしょ。
その後も少し続けだけど、アジや小鯛を数匹追加したぐらいで終了。小鯛はリリース。まぁ十分だよね。子供が釣れたっていうのが、親としても満足。良い釣りができました。田舎の人気のないフィッシングパークを侮ってはいけない。
今日は家族でイタリアンディナーです。この帰省で何度もディナーに出かけている訳ですが、行かなければならない店がまだ残っています。が、その前に温泉で疲れを癒やすことに。
湯の鶴温泉。私の母の出身地です。水俣には海に湯の児、山に湯の鶴温泉という2つの温泉を抱えています。その山側。水俣市内から車で15分ほど山間の道を車で登ったところにあります。途中には美しい棚田が広がり、まさに日本の田舎って感じの風景。道路沿いにながれる湯出川は鮎の魚影も濃く、夕方には地元のおじさん達が仕事帰りに投網をうってます。私も子供の頃投げたことがありますが、きれいに広がったことはありません。きれいに広がらないので取れたこともない。あれは難しい。。。川幅があまり広くはないため、鮎があまり縄張りを持たないようで、友釣りは行われません。子供の頃は夏休みにホコでついてたかな。あっ、漁業札は必用です。放流とかはあまりしてないような気がしますけど、道路沿いからでもそこらじゅうに鮎が走ってるのが見えるので必要ないんでしょう。子供の頃、初夏に川から青い西瓜のニオイがし始めると「あっ鮎だ!」と思ったもんです。あぁ、鮎食いたくなってきた。今回は機会が無かったなぁ。また来年。
湯の鶴の温泉街も湯の児と同じように30年前から比べると、ずいぶんすたれてしまっていて、温泉街の町並みも寂しくなってしまいました。特に数年前に台風・大雨の被害で川沿いの風情のある旅館に軒並み被害が出たときから復旧にずいぶん時間を要し、その間にお客さんが離れてしまった感があります。元々湯治客が中心の温泉街なので、本当に温泉しかない。流石にこれだと若い人達(例えば親子連れ)とかの宿泊を呼び込むのはきつい。最近では熊本地震もあって、県内全体のレジャーが低迷したという話もあり、近隣の温泉宿はずいぶんご苦労されているんじゃないかと。しかしですね、ここの温泉の泉質は抜群によくって、美肌の湯としてはかなりのもんです。立ち寄りで入れる温泉も幾つかあって、そのうちの一つである親父の行きつけの温泉を目指します。
温泉は川の傍にあるので、細い石橋?を渡ります・・・が、夕方の5時にはしまってしまうということで、、ちょっと時間がギリギリ。少し思案して今回は諦めることに。いつもは顔なじみだと軽い延長オッケーなのですが、今日は少し当番の方が違うようで・・・仕方ないです。別の旅館の温泉に向かいます。

きくや旅館。

お袋の実家の近所です。こちらもなかななの風情の温泉。私の子供の頃はちょっと違ったのですが、随分前に改装して秘湯的な雰囲気になりました。なんとか頑張っていらっしゃるお宿。深刻な台風の被害を受けたんですけどね。なんとか頑張っていただきたい。

泉質は湯の鶴温泉のなかでは標準値。えっ、同じ温泉街で泉質が違うのか?違うんです。ちなみにもっと良い泉質は・・・ここではちょっと。各旅館の営業もあるのでね。まあ、素人の評価ですよ。気にしないでください。ただ一点だけ残念なお知らせを。私が好きだった泉質の温泉宿はほぼ閉店しています。ご高齢に後継者不足なんでしょうか。お袋に聞けば良いのでしょうが、聞いてはいません。どちらにしろ続けられなかったという事実は変わらないに、私にはどうする事もできませんから。とても良いお湯なのに。おばさんにも小さい頃良くしてもらいました。どうにかならないもんですかね。
ゆっくり入りたかったのですが、夕食の予約時間もあるのでサッと入ってレストランに向かいます。

この温泉街にあるレストラン「鶴の屋」さんです。昔旅館だったところが廃業したあと、色々地元の地域おこし的な支援を受けて、当時阿蘇にあった人気のレストランに開業して頂いたレストランです。現在阿蘇の本店は昨年の地震被害で休業中。事実上の本店?(熊本市内にもあるらしいですけど、行ったことがない・・・)です。地元の食材をうまく取り入れて、本格的なイタリアンをリーズナブルに食べれるため、帰省したら一回は食べに行くことにしています。
お店の1階は売店になっていて、2階がレストラン。とりあえず2階へ。元旅館なので畳の部屋ですが、席はテーブル席になっています。和洋折衷スタイルですね。内装も品よくリノベーションされていて、箱根の小洒落たレストラン的な雰囲気。着席したらまずは飲み物をオーダーします。ビール・ワイン(イタリア、フランス)とありますが、やはり季節感のある地のものを飲みたいな・・・ということで、デコポンのサングリアをチョイス。温暖な気候のこのあたりは年中柑橘類が取れるわけですが、そのなかでもデコポンは高級な部類。年によっては糖度が高すぎて、半分食べると軽く口の中が甘ったるすぎることもあるくらいですが、こいつをサングリアにすると、フルーティーで程よい酸味の極上食前酒になります。湯上がりには最高ですな。子供達は頭石(かぐめいし)サイダー。

頭石というのは、この地方の湯出川にある大きな石で、地元の人達に昔から親しまれています。かつては川のどのあたりかを表すのに「頭石のちょっと上(上流)」とか、「3分ぐらい下」とかっていうローカルなユニバーサル基準として多用されてました。昔は目印が少なかったのでね。その地元の有名石を名前に宿したサイダーは天然水から作った透き通った味。だと思う。飲んだことは無いけど。子供の感想は美味いとしか言わないしね。
喉を潤したあとはお料理です。まずはお弁当的な重箱にはいった前菜の盛り合わせ。

海の幸と山の幸が程よくミックスされた上品な味。ちょっとした前菜も軽くスモークしてあったり、隠し味的な果実の酸味があったりと手の込んだお料理です。酒がはかどる。飲みすぎると最後まで食べきれないので自重します。前菜の後のサラダも、イカが軽くスモークしてあって美味。

ちなみに子供達はキッズプレート的な料理を出していただいてます。

その後の魚のメインはスズキのソテー。

あぁ、コイツも釣りたかった。。。そしてお肉のメインは肥後牛のステーキです。肥後のあか牛も、以前は正直美味しいとは思わなかったのですが、近年肉質の改良もすすんだようで、非常に美味しいお肉になりました。そうなると人気もずいぶん上がったようで、昔より高級肉のイメージが定着してきました。阿蘇も頑張れ。このあたりでお腹はすでにはちきれそうな勢いですが、ここにパスタが到着。肥後牛のミートソース。ちょっと苦しいかも・・・食べました。奥さんの残した分まで。パンパンです。ちょっとソースの味が濃かったかな。ただ、お腹がパンパンなんで正常な味覚であったか疑わしい。そう言えばいつもはパスタの前に「どのくらい食べれますか?」ってこちらの限界を確認してくれてたような記憶があるのですが、今年は無かったな。まぁ、サービスとしてどちらが正解かは微妙なところではありますが、個人的には聞いてくれたほうが嬉しいかなと思います。残すのは忍びないもん。とにかくお腹いっぱい・・・終わってませんよ。デザートがあります。軽く3口ぐらいのアイスとコーヒー・・・ではありませんよ。

しっかりデザート盛り合わせのプレートが運ばれてきます。ちょっとしたシェフからの挑戦状。これを全部完食できときに、「あぁ、俺はまだ衰えていないんだぜ」って言う、若さを確認できるわけです。食べる人間ドック。そう思うことにしよう。
なんとか完食。どうだ!俺はまだやれるぜ!来年も来るからな!と心の中で勝利の雄叫びは心の中で上げる。声に出すと逆転負けしそうだから。帰り際に1階の売店でお土産を物色。地元の良さげなおみやげが並んでいる。水俣にも色々と頑張っている人がいて、新しい名産が生まれている。で、買ったのは結構古くからある名産?和紅茶。

パッケージがリニューアルしてて、高級感がでてた。これならおみやげとかに良いですね。コマは毎年お店でずっと遊ぶので、とうとう今年は買ってあげた。鶴の絵が可愛い。どうして湯の鶴と呼ばれるのかと言うと、鶴が傷を癒やしていたのを見て、村人が温泉を見つけたからだと小さい頃聞いた。当然真偽は不明。昔話ってそういうもんだ。ちなみに日本人の一般的なイメージの鶴って寒いところにいるタンチョウヅルなので、こんな暑いところに鶴がいたのか?って思われるかもしれないけれど、鶴がいるのは確か。ただし、その多くはナベヅルと言って、残念ながら?その姿は灰色。アオサギのほうが美しいかもといった出で立ち。白い鶴も若干いて、マナヅルという種類。タンチョウヅルより二回りほど小さく、ああいった神々しさはない。まあ、それでも隣の出水市(いずみし)にはナベヅルの越冬地があり、大群が来鳥する様は圧巻なので一度見に行くのも良いかもしれません。その際は是非お宿は湯の鶴温泉へどうぞ。
翌日の早朝。今日は東京へ帰る日。最後の釣りです。帰省2日目ぐらいに防波堤から40メートル沖で豪快な捕食を見せた大物。アイツを仕留めたいものです。
5時前に堤防につくとアングラーが4人。週末なのでしっかり人がいますね。全員ルアーマン。ショアジギですね。大潮の満潮から下げの9分。少し思案して、まずは堤防横の遠浅エリアを少し試します。50メートル沖で水深2メートルといったところ。ベイトは多数。少し明るくなってきていますが、シーバスが居残っていればトップに出るはず。ガボッツをセット。ざっと広範囲に探ります。20分ほどやって反応が出ないので終了。居たら食うはず。居ないんでしょう。
防波堤に行ってメタルジグをセット。ギャロップ40g。2投程したところで、右隣二人目が何やらデカイの掛けている。隣の人が顔なじみのようなので応援に。あとでその隣の人の帰り際に聞いてみると1メートル近いサメ。なんとかタモでルアーだけ引っ掛けてオートリリースできたと。サメなんて初めて聞いた。そんなの一人では処理したく無いなぁ。そういえばさっきデカイエイもいたし。大潮で厄介なやつらも押寄せているようです。まあ、しゃくるしかない。ちなみにその隣の人は小さめの太刀魚を一本携えて帰って行きました。そんなに芳しくはなかったようですが、太刀魚が接岸していることは間違いないようです。
レンジがわからないので、広範囲に探ります。左隣の人は帰りましたが、追加でルアーマンが4名。さすがは週末。にぎわってきました。それぞれ十分な距離間でしゃくります。残り時間は30分ぐらいかな。回遊を信じて投げるしかない。まあ、この美しい地元の景色を見ながら釣りをし続けた訳だから、幸せって言えば幸せなのですが、最後に何かゲットしたいなぁと思っていたら、ピックアップしようかという手前の根でヒット。

サックリ上がってきたのはかわいいガラカブ君。子供の頃に沢山釣ったコイツが最後に挨拶に来たかという事で、リリースして納竿としました。また来年だな。
フライトは夕方なので実家をお昼に出て鹿児島空港へ行く途中の出水市にある焼酎工場へ立ち寄ります。出水酒造。こちらの焼酎工場には売店とちょっとしたカフェテリアがあって、工場見学に来た人とかがお土産とランチにありつけます。値段もリーズナブルなのですが、焼酎工場らしくランチの客は無料で利き酒ができます。

試せるのは4種類。オーソドックスな銘柄、その少し変わった地元限定品。それに黒麹をつかったコクのある焼酎と両者のブレンド。奥さんのお父さんへのお土産を選ぼうと思ったのですが、これが中々の難問。肉料にあわせるなら黒麹。ブレンドは幅広い料理にいけそう。単独でちょっとしたつまみでやるならオーソドックスなやつがすっきりして飲みやすい。これはもうどれが一番好きかという問題ではなく、どういうシチュエーションと合うかという問題。かっこ良く言えばマリアージュってやつ。あんまり焼酎でそんな事考えた事なかったんですが、こういう風に同じメーカーの特徴のちがう銘柄を食事の前にならべられると、焼酎も料理と相性があるなということがイメージしやすい。そうだな・・・今回はオーソドックスなやつをチョイス。お義父さんは食事の時はビールで焼酎はそのあとに飲む事が多いイメージ。まぁどれも美味しいです。

さっと食事も終えて、お土産の焼酎もゲット。そうだ、子供達のかき氷は無料だった。すげーな。そして空港へ。おじいちゃん・おばあちゃん達とはお別れですが、秋に上京してくる予定があるので今回はあまり寂しく無いね。

帰りのフライトは何事もなく無事に帰宅。今年も楽しい帰省でした。
一年ぶりの水俣は特に変わった事もなく落ち着いた雰囲気。それで良いかと考えると少し悩ましいところもあり、色々と考えさせられます。ローカルフード、レジャー、アミューズメントと一通りあるのですが、それらがパッケージングされている訳ではなく、それぞれバラバラなんですね。これで観光客が来るかというと、それなりに旅を自分で企画するタイプの人じゃないと難しい。いやむしろそんな人って実は少数はな訳ですよ。しかもそんな人たちがオリジナルな旅を企画しようと思った時にもネットの情報は少ないという状況。発信する人がすっごく少ないですからね。湯の児フィッシングパークとかも良い例なのですが、その湯の児のあたりって波が穏やかで近年SUPがすごく盛んです。釣りしてる時も結構沖合まで出てる人みましたからね。で、どうやら大きな大会が開催されるのも決まっているらしいのと情報をキャッチ。いいじゃないですか。ところが、今水俣でSUPが熱いって話は、ネットにもほとんどない。地元の人も殆ど知らない。これで県外の人たちに届いている訳ないんですね。水俣の海の様に穏やか・・・これでとりあえず開催してみて、なんかそれほど盛り上がらなかったねってなって、だんだん下火になっていくのが目に見える。。。マーケティング力が根本的に足りない。じゃあそういうデザイン力をもった人が居ないのか?というと、いらっしゃるんですね。企画力ある人。でも、レガシーなコミュニティーに邪魔されて上手く動けないでいる。これじゃだんだんモチベーションも下がるんじゃないかと危惧して止みません。ただ、これを地元を離れたおっさんが騒いだところで、あいつ偉そうにってなるだけなので・・・ひっそり東京からやれる範囲で支援するしかないなと・・・。
また来年。

■帰省後編のレジャー記録目次
釣ろうぜ!青物!
甑島に大きな忘れ物をしてしまいました。何かこう、良い魚釣ってない的な・・・うーん、どうしたもんか?残りの帰省滞在日数も少ない。上の子もまだまだ釣りたいと言っている。そう思った時に水俣には鉄板の釣り場があります。湯の児フィッシングパーク。私が子供の頃にできた有料の釣り公園です。という事は30年ぐらいはやってるはず。もちろん必ずしも釣れる訳ではないのですが、あそこは夏はかなり大きなアドバンテージがあるはず。お昼ご飯の後、奥さん達にお土産の買い物を託し、親父、私、長男で出撃です。
実家から車で20分弱。13時過ぎに到着。潮は上げ潮。夕方に満潮を迎えるはず。この釣り公園は、釣り公園にしては釣果情報が非常に少ない。確かに釣れない時もあるのですが、近所の防波堤であれだけ魚が回っている時に、ここに魚が回っていないはずはありません。そこはちょっと確信がある。というかですね、夏の真っ昼間に魚釣ろうと思ったら、大抵の魚は水深が必要な訳です。この釣り公園の先端付近は干潮時でも水深20メートル以上あり、小アジなどが底にはいっていることが多いです。その小魚を狙って大型のフィッシュイーターが周辺の根回りに潜んでいます。また、コマセつかったサビキ客も適度にいて、イワシ等が中層から上を回遊している場合には、青物も回ってくる事が期待できます。という好条件にも関わらず、私たちが到着した時のお客さんはゼロ・・・・夏の真っ昼間は暑いとは言え、こりゃ流石に失敗したか?と思いましたが、まさか全く釣れない事はないだろういうことで、取りあえず道具をまとめて受付に行ってみます。
管理人のおじさんが一人。漸く来た客を応対してくれます。入場券を買いながらどうですか?と聞いてみると、コンスタントに釣れますよという回答。少し詳しく聞いてみると、小アジがサビキで釣れていると。中程では木っ端グレ。晩のおかずには丁度良い煮付けサイズがちらほらと。大きな魚も毎日上がっていて、昨日はスズキ、その前は大きなアコウ(たぶんキジハタか、それに近いハタ系の魚のこと)が上がってると。よしよし、今年も状態は悪く無い。田舎の釣り公園はこういう釣果情報が現地に行かないとわからないので、なんとなく情報がないので空いてるんですよね。でも、釣れるんですよ。

さて、現地調達で聞いた状況を踏まえ今回の作戦を決定。オーソドックスですがサビキでアジを釣って、それを泳がせて大物を狙います。まずはサビキ。持ち込んだうちの柔らかめの竿ということで、メジャークラフトの4ピース9ftのモバイルロッドを選択。いつも私が湾奥運河でシーバス釣ってるやつ。トランクに斜めにしたら収まった。旅のお供。これにレブロスの2000番をセット。潮があまり速くないので普通に下カゴで5号ぐらいの小型のサビキで十分に底を取れます。コマセはフィッシングセンターで買うと、管理人のおじさんが程よく半解凍のコマセにパン粉を混ぜてバケツでわたしてくれるという親切設計。サビキ釣り天国。これで魚が釣れるんなら、本牧釣り公園の100倍お手軽な釣り場。
先端付近の水深の深い場所を席巻して、親父と長男でサビキ釣り開始。

おじいちゃんによく指導してもらいなさい。底を取ってコマセを振って、アタリを待つ。程よく生き餌が釣れるまで、こちらはメタルジグをセットしてライトショアジギング。大物があがるという先端付近を満遍なく探る。桟橋付近は砂地だけど、先端から左側方面は結構近くに沢山の根が点在してるとのこと。確かにジグが根がかり。なんとか外れたけど、メタルジグでボトムを取るのはちょっとよした方が良いかも。先端右側はフルキャストする範囲には殆ど根が無いようで、ボトムを取りながらしゃくり続けられる模様。一通りしゃくったけど反応がないので、狙いを変える事に。桟橋の橋脚を岸ジギしてみる事に。先端の橋脚を一通り攻めるも反応無し。一つ手前の橋脚に移動。潮表側の橋脚にメタルジグを投入・・・?思ったよりも浅い?いや!空合わせ!あっ・・・バイトあり!しかし乗せきれず・・・うー悔しい・・・
その後2投ほど試すが反応が消えたので諦める。サビキでポツポツと程よくアジが釣れている。仕掛けを泳がせに変更。8号オモリのエレベーター仕掛け。小ぶりで活きの良さそうなのを選んで鼻にチョンがけ。ゆっくりと仕掛けを投入し、ドラグを緩める。時刻は3時。満潮は5時ぐらいのはずなので、そろそろ地合いもくるんじゃねーのと思いながら、一旦車に戻って用事を済ませる。明日は朝から東京に帰る準備をしなければならないので、昨日泳いで濡れている水着を護岸で乾かす。アツアツのコンクリートに並べておけば1時間もしないうちに乾くでしょ。一仕事済ませて釣り場に戻る・・・と、先端で親父が呼んでる。「なんか掛かったんじゃないの?」と管理人のおじさん。確かに!急いで駆けつける。サビキの仕掛けで長男が竿を支えて、親父が竿を少し支えながら見守ってる。魚は既に上がってきていて、小型だけど青物の姿!シマアジ?のわけないか。とにかくタモ。フィッシングパーク備え付けのタモをとって投入。親父がサポートして魚をタモに寄せる・・・ネットイン!上がってきたのではショゴ!カンパチの幼魚ですね。

40センチちょい。わーい、美味しいお刺身確定。金星。管理人のおじさんと、通りすがりのおじさんも良くサビキで上がったなとビックリ。かかったアジにアタックしてきたんだろうけど、細いハリスがよく耐えた。やはり最初はかなり走ったらしいけど、Lクラスの長めのシーバスロッドっていうところも程よい硬さでよかったし、レブロスのドラグ設定をちゃんとしておいたところもよかった。このフィッシングパークの先端付近はサビキに大きなメジナがかかることも多いので、いちおう気にして設定しておいたんだよね。備えとくもんだ。
ナイフを持参してなかったので、ペンチでエラの根元をちぎって血抜き。これでなんとかなるでしょ。
その後も少し続けだけど、アジや小鯛を数匹追加したぐらいで終了。小鯛はリリース。まぁ十分だよね。子供が釣れたっていうのが、親としても満足。良い釣りができました。田舎の人気のないフィッシングパークを侮ってはいけない。
湯の鶴温泉はいいお湯なんだな
今日は家族でイタリアンディナーです。この帰省で何度もディナーに出かけている訳ですが、行かなければならない店がまだ残っています。が、その前に温泉で疲れを癒やすことに。
湯の鶴温泉。私の母の出身地です。水俣には海に湯の児、山に湯の鶴温泉という2つの温泉を抱えています。その山側。水俣市内から車で15分ほど山間の道を車で登ったところにあります。途中には美しい棚田が広がり、まさに日本の田舎って感じの風景。道路沿いにながれる湯出川は鮎の魚影も濃く、夕方には地元のおじさん達が仕事帰りに投網をうってます。私も子供の頃投げたことがありますが、きれいに広がったことはありません。きれいに広がらないので取れたこともない。あれは難しい。。。川幅があまり広くはないため、鮎があまり縄張りを持たないようで、友釣りは行われません。子供の頃は夏休みにホコでついてたかな。あっ、漁業札は必用です。放流とかはあまりしてないような気がしますけど、道路沿いからでもそこらじゅうに鮎が走ってるのが見えるので必要ないんでしょう。子供の頃、初夏に川から青い西瓜のニオイがし始めると「あっ鮎だ!」と思ったもんです。あぁ、鮎食いたくなってきた。今回は機会が無かったなぁ。また来年。
湯の鶴の温泉街も湯の児と同じように30年前から比べると、ずいぶんすたれてしまっていて、温泉街の町並みも寂しくなってしまいました。特に数年前に台風・大雨の被害で川沿いの風情のある旅館に軒並み被害が出たときから復旧にずいぶん時間を要し、その間にお客さんが離れてしまった感があります。元々湯治客が中心の温泉街なので、本当に温泉しかない。流石にこれだと若い人達(例えば親子連れ)とかの宿泊を呼び込むのはきつい。最近では熊本地震もあって、県内全体のレジャーが低迷したという話もあり、近隣の温泉宿はずいぶんご苦労されているんじゃないかと。しかしですね、ここの温泉の泉質は抜群によくって、美肌の湯としてはかなりのもんです。立ち寄りで入れる温泉も幾つかあって、そのうちの一つである親父の行きつけの温泉を目指します。

温泉は川の傍にあるので、細い石橋?を渡ります・・・が、夕方の5時にはしまってしまうということで、、ちょっと時間がギリギリ。少し思案して今回は諦めることに。いつもは顔なじみだと軽い延長オッケーなのですが、今日は少し当番の方が違うようで・・・仕方ないです。別の旅館の温泉に向かいます。

きくや旅館。

お袋の実家の近所です。こちらもなかななの風情の温泉。私の子供の頃はちょっと違ったのですが、随分前に改装して秘湯的な雰囲気になりました。なんとか頑張っていらっしゃるお宿。深刻な台風の被害を受けたんですけどね。なんとか頑張っていただきたい。

泉質は湯の鶴温泉のなかでは標準値。えっ、同じ温泉街で泉質が違うのか?違うんです。ちなみにもっと良い泉質は・・・ここではちょっと。各旅館の営業もあるのでね。まあ、素人の評価ですよ。気にしないでください。ただ一点だけ残念なお知らせを。私が好きだった泉質の温泉宿はほぼ閉店しています。ご高齢に後継者不足なんでしょうか。お袋に聞けば良いのでしょうが、聞いてはいません。どちらにしろ続けられなかったという事実は変わらないに、私にはどうする事もできませんから。とても良いお湯なのに。おばさんにも小さい頃良くしてもらいました。どうにかならないもんですかね。
鶴の屋で優雅にイタリアン
ゆっくり入りたかったのですが、夕食の予約時間もあるのでサッと入ってレストランに向かいます。

この温泉街にあるレストラン「鶴の屋」さんです。昔旅館だったところが廃業したあと、色々地元の地域おこし的な支援を受けて、当時阿蘇にあった人気のレストランに開業して頂いたレストランです。現在阿蘇の本店は昨年の地震被害で休業中。事実上の本店?(熊本市内にもあるらしいですけど、行ったことがない・・・)です。地元の食材をうまく取り入れて、本格的なイタリアンをリーズナブルに食べれるため、帰省したら一回は食べに行くことにしています。
お店の1階は売店になっていて、2階がレストラン。とりあえず2階へ。元旅館なので畳の部屋ですが、席はテーブル席になっています。和洋折衷スタイルですね。内装も品よくリノベーションされていて、箱根の小洒落たレストラン的な雰囲気。着席したらまずは飲み物をオーダーします。ビール・ワイン(イタリア、フランス)とありますが、やはり季節感のある地のものを飲みたいな・・・ということで、デコポンのサングリアをチョイス。温暖な気候のこのあたりは年中柑橘類が取れるわけですが、そのなかでもデコポンは高級な部類。年によっては糖度が高すぎて、半分食べると軽く口の中が甘ったるすぎることもあるくらいですが、こいつをサングリアにすると、フルーティーで程よい酸味の極上食前酒になります。湯上がりには最高ですな。子供達は頭石(かぐめいし)サイダー。

頭石というのは、この地方の湯出川にある大きな石で、地元の人達に昔から親しまれています。かつては川のどのあたりかを表すのに「頭石のちょっと上(上流)」とか、「3分ぐらい下」とかっていうローカルなユニバーサル基準として多用されてました。昔は目印が少なかったのでね。その地元の有名石を名前に宿したサイダーは天然水から作った透き通った味。だと思う。飲んだことは無いけど。子供の感想は美味いとしか言わないしね。
喉を潤したあとはお料理です。まずはお弁当的な重箱にはいった前菜の盛り合わせ。

海の幸と山の幸が程よくミックスされた上品な味。ちょっとした前菜も軽くスモークしてあったり、隠し味的な果実の酸味があったりと手の込んだお料理です。酒がはかどる。飲みすぎると最後まで食べきれないので自重します。前菜の後のサラダも、イカが軽くスモークしてあって美味。

ちなみに子供達はキッズプレート的な料理を出していただいてます。

その後の魚のメインはスズキのソテー。

あぁ、コイツも釣りたかった。。。そしてお肉のメインは肥後牛のステーキです。肥後のあか牛も、以前は正直美味しいとは思わなかったのですが、近年肉質の改良もすすんだようで、非常に美味しいお肉になりました。そうなると人気もずいぶん上がったようで、昔より高級肉のイメージが定着してきました。阿蘇も頑張れ。このあたりでお腹はすでにはちきれそうな勢いですが、ここにパスタが到着。肥後牛のミートソース。ちょっと苦しいかも・・・食べました。奥さんの残した分まで。パンパンです。ちょっとソースの味が濃かったかな。ただ、お腹がパンパンなんで正常な味覚であったか疑わしい。そう言えばいつもはパスタの前に「どのくらい食べれますか?」ってこちらの限界を確認してくれてたような記憶があるのですが、今年は無かったな。まぁ、サービスとしてどちらが正解かは微妙なところではありますが、個人的には聞いてくれたほうが嬉しいかなと思います。残すのは忍びないもん。とにかくお腹いっぱい・・・終わってませんよ。デザートがあります。軽く3口ぐらいのアイスとコーヒー・・・ではありませんよ。

しっかりデザート盛り合わせのプレートが運ばれてきます。ちょっとしたシェフからの挑戦状。これを全部完食できときに、「あぁ、俺はまだ衰えていないんだぜ」って言う、若さを確認できるわけです。食べる人間ドック。そう思うことにしよう。
なんとか完食。どうだ!俺はまだやれるぜ!来年も来るからな!と心の中で勝利の雄叫びは心の中で上げる。声に出すと逆転負けしそうだから。帰り際に1階の売店でお土産を物色。地元の良さげなおみやげが並んでいる。水俣にも色々と頑張っている人がいて、新しい名産が生まれている。で、買ったのは結構古くからある名産?和紅茶。

パッケージがリニューアルしてて、高級感がでてた。これならおみやげとかに良いですね。コマは毎年お店でずっと遊ぶので、とうとう今年は買ってあげた。鶴の絵が可愛い。どうして湯の鶴と呼ばれるのかと言うと、鶴が傷を癒やしていたのを見て、村人が温泉を見つけたからだと小さい頃聞いた。当然真偽は不明。昔話ってそういうもんだ。ちなみに日本人の一般的なイメージの鶴って寒いところにいるタンチョウヅルなので、こんな暑いところに鶴がいたのか?って思われるかもしれないけれど、鶴がいるのは確か。ただし、その多くはナベヅルと言って、残念ながら?その姿は灰色。アオサギのほうが美しいかもといった出で立ち。白い鶴も若干いて、マナヅルという種類。タンチョウヅルより二回りほど小さく、ああいった神々しさはない。まあ、それでも隣の出水市(いずみし)にはナベヅルの越冬地があり、大群が来鳥する様は圧巻なので一度見に行くのも良いかもしれません。その際は是非お宿は湯の鶴温泉へどうぞ。
地元の海にお別れフィッシング
翌日の早朝。今日は東京へ帰る日。最後の釣りです。帰省2日目ぐらいに防波堤から40メートル沖で豪快な捕食を見せた大物。アイツを仕留めたいものです。
5時前に堤防につくとアングラーが4人。週末なのでしっかり人がいますね。全員ルアーマン。ショアジギですね。大潮の満潮から下げの9分。少し思案して、まずは堤防横の遠浅エリアを少し試します。50メートル沖で水深2メートルといったところ。ベイトは多数。少し明るくなってきていますが、シーバスが居残っていればトップに出るはず。ガボッツをセット。ざっと広範囲に探ります。20分ほどやって反応が出ないので終了。居たら食うはず。居ないんでしょう。
防波堤に行ってメタルジグをセット。ギャロップ40g。2投程したところで、右隣二人目が何やらデカイの掛けている。隣の人が顔なじみのようなので応援に。あとでその隣の人の帰り際に聞いてみると1メートル近いサメ。なんとかタモでルアーだけ引っ掛けてオートリリースできたと。サメなんて初めて聞いた。そんなの一人では処理したく無いなぁ。そういえばさっきデカイエイもいたし。大潮で厄介なやつらも押寄せているようです。まあ、しゃくるしかない。ちなみにその隣の人は小さめの太刀魚を一本携えて帰って行きました。そんなに芳しくはなかったようですが、太刀魚が接岸していることは間違いないようです。
レンジがわからないので、広範囲に探ります。左隣の人は帰りましたが、追加でルアーマンが4名。さすがは週末。にぎわってきました。それぞれ十分な距離間でしゃくります。残り時間は30分ぐらいかな。回遊を信じて投げるしかない。まあ、この美しい地元の景色を見ながら釣りをし続けた訳だから、幸せって言えば幸せなのですが、最後に何かゲットしたいなぁと思っていたら、ピックアップしようかという手前の根でヒット。

サックリ上がってきたのはかわいいガラカブ君。子供の頃に沢山釣ったコイツが最後に挨拶に来たかという事で、リリースして納竿としました。また来年だな。
お土産の焼酎を吟味して帰途につく
フライトは夕方なので実家をお昼に出て鹿児島空港へ行く途中の出水市にある焼酎工場へ立ち寄ります。出水酒造。こちらの焼酎工場には売店とちょっとしたカフェテリアがあって、工場見学に来た人とかがお土産とランチにありつけます。値段もリーズナブルなのですが、焼酎工場らしくランチの客は無料で利き酒ができます。

試せるのは4種類。オーソドックスな銘柄、その少し変わった地元限定品。それに黒麹をつかったコクのある焼酎と両者のブレンド。奥さんのお父さんへのお土産を選ぼうと思ったのですが、これが中々の難問。肉料にあわせるなら黒麹。ブレンドは幅広い料理にいけそう。単独でちょっとしたつまみでやるならオーソドックスなやつがすっきりして飲みやすい。これはもうどれが一番好きかという問題ではなく、どういうシチュエーションと合うかという問題。かっこ良く言えばマリアージュってやつ。あんまり焼酎でそんな事考えた事なかったんですが、こういう風に同じメーカーの特徴のちがう銘柄を食事の前にならべられると、焼酎も料理と相性があるなということがイメージしやすい。そうだな・・・今回はオーソドックスなやつをチョイス。お義父さんは食事の時はビールで焼酎はそのあとに飲む事が多いイメージ。まぁどれも美味しいです。

さっと食事も終えて、お土産の焼酎もゲット。そうだ、子供達のかき氷は無料だった。すげーな。そして空港へ。おじいちゃん・おばあちゃん達とはお別れですが、秋に上京してくる予定があるので今回はあまり寂しく無いね。

帰りのフライトは何事もなく無事に帰宅。今年も楽しい帰省でした。
一年ぶりの水俣は特に変わった事もなく落ち着いた雰囲気。それで良いかと考えると少し悩ましいところもあり、色々と考えさせられます。ローカルフード、レジャー、アミューズメントと一通りあるのですが、それらがパッケージングされている訳ではなく、それぞれバラバラなんですね。これで観光客が来るかというと、それなりに旅を自分で企画するタイプの人じゃないと難しい。いやむしろそんな人って実は少数はな訳ですよ。しかもそんな人たちがオリジナルな旅を企画しようと思った時にもネットの情報は少ないという状況。発信する人がすっごく少ないですからね。湯の児フィッシングパークとかも良い例なのですが、その湯の児のあたりって波が穏やかで近年SUPがすごく盛んです。釣りしてる時も結構沖合まで出てる人みましたからね。で、どうやら大きな大会が開催されるのも決まっているらしいのと情報をキャッチ。いいじゃないですか。ところが、今水俣でSUPが熱いって話は、ネットにもほとんどない。地元の人も殆ど知らない。これで県外の人たちに届いている訳ないんですね。水俣の海の様に穏やか・・・これでとりあえず開催してみて、なんかそれほど盛り上がらなかったねってなって、だんだん下火になっていくのが目に見える。。。マーケティング力が根本的に足りない。じゃあそういうデザイン力をもった人が居ないのか?というと、いらっしゃるんですね。企画力ある人。でも、レガシーなコミュニティーに邪魔されて上手く動けないでいる。これじゃだんだんモチベーションも下がるんじゃないかと危惧して止みません。ただ、これを地元を離れたおっさんが騒いだところで、あいつ偉そうにってなるだけなので・・・ひっそり東京からやれる範囲で支援するしかないなと・・・。
また来年。
2017年09月04日
レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(中編)甑島ショートトリップ
熊本県水俣市への帰省中、甑島への二泊三日のショートトリップ。あの釣りの聖地甑島。30年ぶりの来島です。話題の島への旅日記的のレジャー記録をお届けします。今回もローカルなグルメ情報も盛りだくさん。ご旅行の際の参考にでもなれば良いなと思います。長いのでお暇な時にお読みください。

朝6時起床。今日から甑島へファミリー旅行です。奥さんがいきたいと言い出した甑島。いやいやその前に私の両親が行きたいって言ってたかな。私が小学生の頃に家族で行った思い出の離島です。離島といっても、鹿児島の串木野という港から船で1時間〜1時間半の手軽な離島。ただ、離島らしさはしっかりあって、30年前は信号が一つも無く、道は未舗装だらけでした。それが最近多少観光地化しているそうで、ちょっと調べるとホテルや小洒落た民宿、レンタカーとかそろっているらしい。かつては泊まる民宿で車を借りるのが一般的だったのに・・・時は流れたんですね。ただ、それでも離島らしいところも残っていて、基本的にはお昼ご飯は予約しとかないとありつけないらしい(笑)。混雑する時期はお昼難民が出るとのネット情報。ほんとかいな。まあ、そのあたりも行ってみないとわかりませんね。これからできる限りリアルな甑島レジャーをリポートしたいと思います。
7時に家を出発して甑島へ渡るフェリーがでる串木野新港へ向かいます。甑へ渡る船は2種類。高速船とフェリーです。高速船は1時間足らずで甑に渡る事ができ、本数も多いですが、フェリーは1時間半ぐらいかかります。本数も1日2本。今回は一族揃って車で渡るのでフェリーに乗ります。フェリーの時刻は11時20分。串木野までは1時間半ぐらいですから、かなり早めに出発。フェリーを予約した際に出発の1時間前までに手続きをしてくれと言われているからです。ちなみにフェリーの予約は必須と考えて良いです。最近は営業車両と観光客の車両を満載みたいで、私たちがわたる時も行きも帰りも空きは殆ど無かったと思います。当日だとキャンセル待ちで、結局渡れない可能性も高いそうです。予約は電話かネット(ネットは高速船のみ)で。どちらも車の全長が必要になるので、車検証をお手元に。今回は車の持ち主である親父に電話で予約してもらいました。
甑島商船
順調にフェリー乗り場に到着。車検証を持って受付に向かいます。予約内容と同じことを書いてくれと言われます。ネット予約だとプリンできそうな端末がありました。ネットが良いね。ここで問題。船の中でお昼を迎えるので、お弁当を買おうと思ったら売店がしょぼい(-_-;)。お弁当は事前にコンビニとかの方が良かったみたい。と言っても、近くにコンビニはなさそうなので、仕方なく購入。
手続きを終えて車をフェリーのレーンに回します。ちなみに甑島は大きく上甑、中甑、下甑の三島に分かれていて、現在では上甑と中甑が繋がっていますが、下甑は繋がっていません。フェリーは上甑の里(さと)港を経由して下甑に向かいます。つまり車は行き先によって積み込む順序があるので、レーンが分かれています。フェリーは里に先に入るので、先に積み込みます。フェリーは積んだ時と逆が開く構造です。たまにしか乗らないと迷いますよね。私も数年前に天草から長崎に渡った時以来です。
車をレーンに置いてもまだまだ時間があります。ちょっと竿を出すか。ふと見ると、港の岸壁は人でいっぱい。何が釣れてるのかなーと、とりあえずワームでワインド。特に異常なし…あっ、ワームがかじられてボロボロになって帰ってきた・・・どう猛な小魚がいるらしい。そんなこんなであっという間に時は過ぎ、フェリーが入港してくる。竿をたたんで、家族の元へ向かおうとすると、ここでちょっとしたトラブル発生。
乗り場の近くに立てかけて置いたらサブロッドが無い。ボロボロでガイドもサビサビのバスロッドで、棄てても良いぐらいの物だけど、根魚をブラクリするには良いかなぁと思って持ってきていたもの。窓口に行っても、落し物には届いてないと。盗難かぁ。平和な田舎が物騒になったもんだ(-_-;)。ターミナルは人の出入りが多いので、盗難多いのかもしれない。そういえば、港の職員のようだけど、よくわからない奴いたなぁ。職員を疑いたくは無いのですが、現状はわかりにく過ぎて、丸ごと疑うしか無い状況ですね。わかりやすい服装とか腕章とかではっきりさせとくべきかな。これから観光とかで売り出そうとするなら、早めに怪しい所を改善して、疑念を払拭しておいてもらいたいですね。少なくとも今はこの港はグレーな組織と言わざるえません。竿があったのは、チケット買って船に並ぶ人と職員以外は本来立ち入れなエリアですからねー。まぁ、竿を失ったことより、田舎でこんな事考えなきゃいけないことの方が悲しい。あと、職員の対応。受付とかもそうですけど、観光地としては落第点です。なんといったら良いかなぁ。ハワイのイミグレーションと東南アジアのイミグレーションの違いみたいな感じ。セキュリティとかもあるので、しっかり人をみなきゃいけないんですけど、ハワイは世界の観光地の入口として、職員の対応とかが洗練されてます。手続きまでは事務的な顔だけど、終わったら笑顔でエンジョイ!って送り出すみたいな。残念ながらそういうの一切ないです。東南アジア的なそれ。こちらが竿届いてますか?と尋ねても無いで終わり。顔色から察するによくある話だけど、対応する気はなさそう。あとで届いたら連絡するとか、遺失物に対応する気配は見せない。でもあの口ぶりと表情は絶対頻発してるね。船の時間もあるので、手続きとかやりとりしてる時間も限られます。となると、泣き寝いりするしか無い。観光協会と警察は、是非早めに対応すべきと思います。船会社に任せとかない方が良いですよ。
そんなこんなで竿はとっとと諦めて乗船。

どうせだし、来年は手頃なベイトロッドを調達しようかなぁ。なんて考えながら船の中でまずはお弁当。

動き出すと酔っちゃうかもしれないので、とっとと食べ終わろうかというところで出航です。前日までのうねりが残っていそうだったので、食べたら甲板上がります。

風に当たると酔いにくいので、早めに対応。薬飲んじゃうと、車の運転に支障が出るので、極力薬は飲まない様にします。気温は高いですが、風に当たると涼しい。港を離れると、結構なスピードで船は進みます。川内(せんだい)原発はあの辺だなぁ。そして船の先には甑島。

10分毎に近づいてくるのがはっきりわかる。ずっと海を見てても飽きないんですけど、下の子が飽きた様で船の中を探検しようと。船の客室は2等と特別に分かれてます。特別はその名の通り特別料金が必要。普通の2等は椅子席と座敷席に分かれてます。


荒れると椅子は酔いやすいので、座敷席でゴロゴロして過ごすことに。出航から1時間程経って、おじいちゃんと甲板にいた上の子がデッキから降りてきました。イルカがいたよ!と興奮気味。あぁ確かにこの辺りはフェリーに乗るとイルカが遊びに来ることがあります。そういえば30年前もこの航路でイルカがフェリーの伴走をしているのを見た気がします。よかったね。
程なくして到着前のアナウンス。車に戻って着岸を待ちます。

しばらくして前のハッチが開きます。順番に車が出て行く。そしてとうとう我が家の番。30年ぶりの甑島へ到着。

あつー。ぴーかんの甑島。東京は雨らしい。想像できない程暑い。ざっとフェリーターミナルでパンフレットを集めて出発です。最初の目的地は江石の浜。離島の甑島でもさらにマイナーなビーチ。正直聞いたこと無かったビーチ。ただフェリーターミナルのパンフレットにシーグラスが沢山あると書いてあって子供達が興味を持ちました。確かに外海はうねりもあったので、今日は海水浴よりシーグラス採取の方が良いかなとも思い最初のアクティビティに選択。グーグルマップで20分程。到着・・・したものの、ビーチが見つからない。いつの間にか漁港に迷い込む。ここで第一村人発見!ここまで某番組と同じぐらい人に会わなかったのですが、やっとで港でサビキ釣りをしているおばあちゃんを発見。早速聞き込み調査。すると港の東側を指差して場所と入り方を丁寧に教えてくれました。優しいおばあちゃん。ありがとうございます。ちなみに甑島ではこの後も大抵の人がコンニチはと挨拶してくれます。そしていろんな情報をくれる。挨拶しないのは観光客。いや、その観光客も結構なんども同じ人に会うので顔なじみになっていきます。離島だなぁ。
ようやく江石の浜に到着。

深い入江のこじんまりしたビーチ。入江の奥は砂浜ですが、入口側は徐々にごろた石の海岸に。砂浜部分にロープが張ってあり、そこが海水浴場ということらしい。砂浜部分の波は穏やか。入江の入口は結構荒れてますが、深い入江なので波の影響を受け難くなってます。綺麗なビーチ。そして何より人がいない。夏休みのお盆。公共のビーチが貸し切り。離島マジックだなぁ。では遠慮なく公共のビーチをプライベートで遊ぶことにしましょう。

まずはシーグラスを採取します。情報通り沢山ある。みどりが綺麗。赤はレアらしいので必死に探す。なかなか無いなぁ。青は順調に増えて行く。と、ここで子供達が暑いので泳ぎたいと。ここなら波が穏やかなので良いよ。早速車で着替えて海水浴開始。

気持ちいい。残念なのは魚が少ない。多分入江の入口側のごろた側は潮通しも良いので沢山いそうだけど、波が心配なので自重します。透明なビーチで十分。やっぱり水が綺麗だなぁ。
十分に泳いで砂遊びしてシーグラス集めたら3時過ぎ。そろそろあがろう。シャワーとか着替えは歩いて2分ぐらいの所にある地域の体育館。

外から入れる更衣室とシャワー室が解放されていました。

ビーチの入口に控えめに案内があります。ありがたい。中も綺麗。

シャワー浴びて着替えて撤収です。
チェックインは3時ですが、せっかくなのでもう少し遊んでから宿に行くことに。甑フルーツ園という農園直営のカキ氷があるらしい。こちらもフェリー乗り場のパンフレット情報。浦内港という上甑の北西の港のそばにあるそうです。GoogleMAPは便利。車のナビが信用できないので親父が運転、私がGoogleMAPでナビゲーションというスタイルが定着してきました。
15分程のドライブで到着。ここで良いのか?と不安になる。幹線道路からは店らしき入口が見えません。

近くに車を停めて奥さんが偵察・・・入口があったようです。通りの反対側のビニールハウスの方に店の入口がありました。きれいな新し感じのお店。既にお客さんは3組。この離島で結構繁盛してますね。皆さんすんなり入り口わかったのかな?実はこのあとも続くのですが、甑のお店は総じて主張が控えめ。入り口とか幹線道路から見えないのが当たり前。入り口が見えないかわりに看板やノボリを出しておこうという気もあまり無いようで、付近に到着してから迷うことが多発します。あんまりゴテゴテと案内をやられるのも景観上どうかなと思いますが、わかり難いすぎるの少し辛い。商売とかまだ慣れていないと言えば慣れていないのかもしれません。もともとは見知った人相手にしか商売しなかったわけだから、文化的なところもあるのでしょう。島全体で看板が少い。そうすると看板が増えたら離島的な良さが消えるのかな。。。うーん、悩む。
まてまて、島の未来を悩む前に、まずは全力でかき氷の注文に悩まなくてはなりません。なかなか魅力的なラインナップ。パッションフルーツが一押しらしいですが、はっさくとかも美味しそう。きなこ黒蜜もただの和風では無く、なにげにサトウキビの取れる南国風じゃないの・・・で、はっさくに決めた。酸っぱい爽やかなのほしい。で、奥さんとお袋は看板のパッションフルーツ。子供達はきなこ黒みつとマンゴー。親父は・・・何だったけ?まあ、とにかく皆それぞれの気になるかき氷をチョイス。小さなお店でかき氷機は一つなので少しお時間はかかりますが、丁寧につくってくれてる様子。そして順番に到着。

オーうまそー・・・ウマー。アツーい日につめた〜いかき氷。

甘くて酸っぱくてフルーティー。女子力高いね。おっさんのブログに載せとくのは勿体無い・・・釣り人の聖地とかって言われてしまって、そういうブログしか注目されないのは甑のリアルを伝えてないんじゃないかと思います。さあ、磯で根魚やクロや青物と格闘してるだけのブログしか載せないあなた。港で一晩中エギをしゃくりまくってるブログしか書かないあなた。たまには竿を置いて甑の新しい一面、女子の喜ぶ美味しいスイーツや素敵カフェに足を運んでブログでつぶやいてみてはいかがですか。たまには島のがんばってる若者たちの経済に、つぶやきやブログで貢献することも考えましょう。島から水産資源を持っていくだけではフェアじゃないですよ。
と、釣り人に厳しい物言いになるのは、こんだけ素晴らしいフィールドを前にしながら、まだ一度も竿を出していない釣り人のひがみにほかなりません。もうそこらじゅうにトップウォーターで攻めたい入江や、ワームをリフトアンドフォールしまくりたい岩場、ジグやエギをしゃくりまくりたい港があります。釣り人が狂うわけだぁ。わかるよ。でも、潮止まりでかき氷は食おう。美味いから。
甑フルーツ園
さらっと宿にチェックイン。宿の紹介はあとで。説明を受け荷物を少し降ろして出発。少し散策して夕焼けを見て、少し用事をすませて夕食を取る予定。
基本的に九州の西側ってところは海に沈みゆく夕日が美しいもんです。小さな頃からそれをすなおに綺麗だなぁと眺めて過ごした私にも、ここのサンセットはすばらしいと言わざる得ません。それを言葉で伝えるって言うのは違う気がします。かといって、こんなスマホの写真で伝わるのか・・・・

行くしかないと思います。そして見る価値がある。
昼間幾つかのスポットを回りながら、兄貴の精霊を流す場所を探していました。今年は初盆。今日は精霊流しの日。お袋が精霊を持って行くと言った時、おぉそうだなと思いました。流石お袋。30年ぶりの甑。兄貴を連れて行かなきゃ。
中甑港の一番外れの防波堤。緩い下げ潮。夕日。海を除くと小魚がちらほら。おお、少し大きな魚も。防波堤の先端近くの階段からロウソクをつけた精霊をお袋が海に流しました。

下げ潮なのに岸に少し行って、そこで止まって。ゆらゆらと。不思議な事に熱帯魚が精霊の周りに集ってきました。だんだん大きな群れに。青い小魚の群れ。赤茶色の少し大きな魚群。黄色いラインの熱帯魚。沢山。紅い精霊に反応した?そんなことあるかな?
兄貴と私は釣りが大好きで、地元の釣り大会でトロフィーももらったり。そんな兄貴が遊んでいるようで。みんなで少し楽しくなって。
さて、夕食は宿に予約してもらったお店。漁火。宿から車で5分。里港を挟んで反対側にあるこれまたこじんまりしたお店。例に漏れず看板が見当たらないので、ここかな?と恐る恐る扉を空けます。よかった。お店だ。もーこんなことばっかりです。だんだん面白くなってきた。お客さんはカウンターに二人の女の子。女子の二人旅。たしか宿も同じ子たちかな?甑全体を通じてカップルと女子二人旅率は高かったと思います。まあ、男子だけの団体は磯で釣り竿片手にあちこちいるんだろうけどさ。団体客は私達と別の座席席にも料理が用意してあります。オヤジさん一人でやってるので結構大変そう。料理は炭火焼き。いろいろありますが、やはりメインはキビナゴ。

関東では冷凍の付けエサぐらいでした見ることは無いのですが、西日本ではポピュラーなお魚。私小さい頃カタクチイワシっていうのがわからなかったんですよ。そういうポジションの魚は殆どキビナゴしかみたことなかったから。私のおじいさんはキビナゴの刺身が大好きで、おばあさんがよく手で捌いて刺し身にしてました。手でさばくところはカタクチと同じですね。よく面倒くさいってつぶやいてたっけ。今日は炭火焼き。程よく炙って背骨を残して食べます。身は程よく剥がれるので食べやすい。うん、新鮮で美味しい。何匹でもいける。その他の焼き物も美味しい。海老も殻を剥くのが面倒だけど美味い。あとは刺し身や煮付け。

ちなみにメニューはコースのみの様です。3,000円と5,000円のコース。おそらく今回は3,000円。いや、実は予約してくれた宿の人から、このあたりあまり説明受けてなくって・・・奥さん聞いてたのかな?子供達はたぶん2000円かな。最後に支払った金額がそれくらいだったので。でも飲み物の代金とかどうなってたかな?安すぎる?たぶん、値段に合わせてオヤジさんが様子をみながらたらふく食わせてくれるんだと思います。残念ながら私たちは最初に出されたものを完食できなかったので、この店の真髄までは見ることができなかったかもしれません。子供の分とかちょっと多すぎでした。ただ、わからないんでね。とりあえず人数分頼んどけって感じで。そういうアバウトな所も含めて離島なんだと。料理もそんなに安くは無いんですが、十分コスパ高いです。そもそも離島って安いイメージありますけど、日本の物価なんてそんなに変わらないわけで、魚は安いかもしれませんがエネルギー費とかかさむので、総じて全体的な物価は高かったりすることが多いわけです。ただそれでも現地の人達が豊かに暮らしていけるのは、現地調達の方法が色々とあるから。今日江石の漁港でみたように、おばあさんが一人で漁港で釣りをして晩御飯のおかずを調達するなんて言うのはその象徴。そう言えば死んだおばあさんの妹が鹿児島の吹上浜に住んでいたのですが、春先と秋にはサーフからちょい投げでキス釣っておかずにしてましたよ。(鹿児島弁)簡単よぉ10メートル投げればええんよぉって言いながら。70歳過ぎのおばあちゃんがサーフで一人でちょい投げでキス釣ってご飯のおかずにする日本。まだ残っているんだろうか?私達だって子供の頃は吹上浜に海水浴に行くと、後半は貝掘らされてたな。レジャーと食料調達に境目はない。夜には味噌汁で出てくる。スイカは毎日食べても食べても裏の畑から供給されてくる。必ずしも物価と生活レベルは連動しない。
既にチェックインは済んでいるのですが、宿の紹介をしていませんでした。藤やさんという法的には民宿(簡易宿泊所)の部類だと思います。今話題の民泊ではなく、日本古来の民宿。里港の東側の武家屋敷群の奥にあります。美しい石垣の街並み。その奥。例外に漏れず看板とかなく普通の民家。最初は絶対迷います(笑)。事前に近くから電話しとくと通りで人に待っててもらえると思います。部屋は4部屋?しかなく、今回私たちは襖で仕切られた続きの二部屋を頂きました。他の部屋は廊下の反対側に一つと奥に一つ。けっこう人気のお宿らしく毎日満室。風呂とトイレは共同。トイレは2つで込み合う事はありません。風呂は大きめで家族でまとめて入っても大丈夫な広さ。里港の前にあるホテルに天然温泉があるので一応チェックインの時にオススメはされたのですが、我が家は面倒くさくなって、初日は宿のお風呂に入りました。湯船は溜まってませんでしたが、多分夏は誰も入らずシャワーで済ませるんでしょうね。良くある家族風呂スタイルで、空いていたら入り口の札を入浴中に裏返し中から鍵をかけるだけ。アメニティは十分で着替えだけがあれば困る事は無いでしょう。タオルも沢山。自分たちの部屋の他に共同の居間があって、飲み物等はそこにあります。冷えた麦茶がもう少しあると嬉しいかな。従業員の方は常駐している訳ではなく、チェックイン・チェックアウトの時間帯、夜のお片づけ、朝の朝食の時間帯に来て、パタパタと仕事をして行きます。用事がある時はその時に伝えるか、電話で連絡。不便はありませんでした。昔ながらの縁側のある家。総じて気持のよいお宿です。
island Hostel 藤や (アイランド ホステル フジヤ)
朝の5時。親父と息子を起こします。朝マヅメ。釣るぞ!
なるべく静かに支度をして車で里港の西側の防波堤へ。ベイトの群れがそこら中。が、表層でボイルしている訳ではないので、ボトムから攻める事に。船道の水深は・・・20メートル以上。深い。30グラムのメタルジグで船道を攻める・・・異常なし。相変わらずベイトは表層で優雅に泳いでいます。緊張感はない。ということはフィッシュイーターの気配はない。うーん、ワームのワインドではジグヘッドのウェイトが足りない。メタルジグでネチネチやるしかない感じ。こんなに深いと思ってなかったぁ。里港はちょっとやり難いかも。親父はちょっと離れたところでタコを探ってる。気配は無いと。少し飽きたので小さなワームで足下のテトラを探ると・・・

あっさりガラカブ。そんなに大きく無いのでリリース。これで朝は終了。一旦宿に戻って朝ご飯にします。
藤やさんは夕食は無く、近くの飲食店や同じ経営のコシキテラスをアレンジしてくれますが、朝ご飯は宿で準備をしてくれます(素泊まりもあります)。

豆腐屋さんも営んでいるらしく、メインは大豆の炊き込み御飯と豆腐。良質なタンパク質により島のアクティビティで破壊された筋組織の修復がはかどります。おっと、そういう書き方をすると味はいまいちのように感じるかもしれませんが、素直に美味しい。ただ、それ以上に沢山食べても罪悪感の生まれないところが素敵に感じてしまうのは、私が中年のおっさんだからでしょう。体も心も満足。
朝ご飯を食べて気力を取り戻したところで、本日の午前中は引き続きフィッシングです。どこで釣ろうかと考えた時に頭に浮かんだのは昨日の江石の浜。人気の無さが逆に気になる存在。ということで家族そろって出発。20分ほどでまずは漁港に到着です。ところが道中子供達が寝ちゃった。仕方ないので、家族を車に残し、取りあえず私一人で様子見することに。メジャークラフトの9ftミディアムロッドにダイワのレブロス3500番で出撃。防波堤先端の港の入り口の船道を攻めます。水の色からボトムは砂地。あいにく干潮付近で水深も無いので表層は諦めてジグヘッドのワームでボトムをトレース。一投目・・・あっさりヒット!マゴチじゃねーの?と期待を胸に寄せてくると・・・

アイツでした。数日前もこんなことあったな・・・と思いつつ、速攻リリース。甑ってマゴチ居ないのかな?釣れたって話はどこのブログにも無いんですよね。更に探るが無反応。程なく子供達も起きて奥さん達と一緒に昨日の続き、ビーチでシーグラスを採取したいと。そこで私と息子はビーチの東の端、ごろた場先の磯で釣りする事に。水深さえあれば磯ヒラもあり得る匂いがする。満潮ならだけど。。。いやいや根魚は絶対居るはず。という事で足場が悪いので気をつけながら息子を連れて磯に到着。

根魚を意識してここでもジグヘッドにワーム。モアザンのミドルアッパー。40mほど先にキャスト。水深は2メートルぐらい。ボトムを取って・・・って前にアタリ!合わせるが乗らない。そのまま巻いてくるとゴツゴツあたるが乗らない。回収目前の水深30センチの所でも岩場の間から根魚が飛び出してきてガツガツアタックするが・・・乗らない・・・で、ワームは食いちぎられてボロボロ・・・わずか一投で半分。間違いなく魚影は濃い。が、サイズが小さいものも果敢にアタックしてくるので、ヒットさせたいサイズがくる前に手持ちのワームが全滅しかねない勢い。メタルジグは根掛かり確実。うーん、お財布に易しいブラクリにしよう。ちなみに餌のオキアミは里港の近くの釣具屋さんで購入。ご多分に漏れず看板見つけ難いので事前にネットで調べてください。2軒ほどありました。最近の釣果とかも教えてくれますよ。当然お買い物はしましょう。地方の釣り具屋さんは情報料で生活してますから。イカ用のエギとか里港の深場仕様に見受けられました。イカ釣りの方は一本ぐらい現地調達しましょう。
さてブラクリに餌をつけて先ほどと同じところに遠投。子供に竿をわたす。どう?ガンガンあたって・・・程なくヒット。よし、巻け巻け。手前の寝に潜られたら厄介なので、ガシガシ巻かせます。キャッチー。

えーと、20センチぐらい?なんて魚?わかんないけど食べられそうってことでキープ。続けてもう一一匹。若干サイズアップ。30センチぐらいの同じ魚。うーん、他の魚も釣りたい。が、ここでタイムアップ。短い・・・。ただ、お昼ご飯にお寿司屋さんを予約していて時間が無いとのこと。あー港で探ってた時間が無駄だったかぁ・・・。仕方なく2匹の魚を発泡スチロールに納めて納竿。ちなみに何の魚がわからなかったので、通りかかった地元の人に聞くと、名前は良くわからなかったけど塩焼きにすると美味しいと。よしよし、少なくとも美味しく食べられる事はわかった。おばあさんありがとう。ほんと、島の人たちは優しい。短時間だったけど、甑の海のポテンシャルと島人のポテンシャルの両方に感謝。
お昼ご飯は中甑港の近くのお寿司屋さん、かのこ。島に自生するカノコユリからとったんでしょう。お昼は予約しとかないと難民になるということで、奥さんが事前に予約。恒例のお店探し。いやー今回も奥まってたね。幹線道路沿いに案内は無かったね。そして奥にはある。

徹底してる。すげーよ甑。と妙な関心を胸にやっとで到着した店は、予約客の準備で大忙し。店のテーブル席3テーブルとカウンターだけで収まりきらず、自宅のリビング的部分も予約で埋まっている模様。人気のようです。というかお昼の選択肢が殆どないので観光客が押寄せるんだと思います。


確かに美味い。新鮮な魚介類がてんこ盛り。基本的に飛び込みNGで、予約してる客の分だけ仕入れてる模様。それでリーズナブルでデリシャスなメニューが実現されている。ちなみに予約時間にきっちり握りも仕上げてあるので、予約時間に遅れて握りが乾いたら自己責任です。遅れそうなら早めに予約を。
それだけでも素晴らしいお店なのですが、更に申し訳ないお願いをしてみた所・・・

やっていただけました。なんとさっき釣った魚で舟盛り完成。
最初は今忙しいからちょっと・・・取り敢えず置いといてと言われ、まあ急には無理だよねと思っていたのですが、合間をみてやっていただきました。ありがとうございます。本当は浜で自分で捌く気だったのですが、なんと包丁を忘れたことに気づき、夜に民宿で捌くかと思っていたのですが、そもそも初めての魚と言う不安もありお願いしてみました。いや、ただ店のそのあと忙しさぶりをみて、完全にこりゃダメだと思ってました。ただ、丁度私たちが食べてる最中に一息ついたようで、やっていただけました。大将曰くフエフキダイだと言ってました。おーそーなんだ。フエフキダイ系って、なんか模様とかが地域によって少し違って難しい魚です。まー難しいことは置いといて一口。ほー見た目通りの淡白で上品な白身の味。釣った本人も大喜びです。こちらの大将、子供がお好きな様で、うちの子が釣ったてはしゃいでたのが響いたのかもしれません。必ずしも全ての願いを叶えてくれるお店として紹介している訳ではありませんので、あしからず。それが無くても、地物の美味しい所をリーズナブルに提供していらっしゃる素晴らしいお店です。魚って美味い。
お腹いっぱいになったところで、午後は海水浴。最初は里港から近い西之浜海岸に行ったのですが、確かに美しいビーチではあったのですが、変化に乏しく、江石の浜とかわらない気がして、市の浦海水浴場へ行ってみる事にしました。里港から10分程。おぉ、これまた美しいビーチ。南側の端はごろた場になっていてい、シュノーケリングしている人たちが居るのできっと熱帯魚も見れるはず。よし、ここで泳ごう。ただし、残念ながら更衣室とかがなさそう。車で着替えるか思案していると、たまたまカヤックの体験に来ている人たちが居て、町の施設を丁度開けていたので使わせてもらいました。普段は無理っぽいです。こんな綺麗なビーチになのに設備的に厳しいというのはもったいない。どうやら水道水が通ってなくて、水が不足しているので開放できないそうです。そうですかぁ。確かにこの夏休みのまっただ中に遊んでるのが20人は居ないのだから、なかなかインフラを整備するのは厳しそうです。簡易シャワー的な設備を自分で持ち込むのが良さそうです。
着替えをすませてシュノーケリング。早速ビーチからエントリー。

綺麗な透き通った海。

ただ、やはり砂地部分は魚影が薄い。コチとかキスとか居ても良さそうなんですが、どうもそういった魚影は見当たりません。たまに単独で小さなアジが泳いでいるくらい。そういう生態系なんでしょうね。そうそうに砂浜部分を諦めて南側の岩場の方へ・・・キター!お魚だらけ。これぞ甑。熱帯の海。子供達も奥さんも楽しそう。やや水深の深い部分へ行くと、更に魚のサイズもアップ。なるほどなるほど。こういう感じなんだね。ちょっとした防波堤を超えて更に南に行くと、岩場も本格化してきて更に魚影は濃くなります。岩場の魚なんで、歯はみんな鋭い。サイズは様々。こんなとこワーム通したら一瞬でズタボロになる訳だ。試しに岩場に張り付いている貝をその辺にある石で砕いて泳ぎながらばらまいてみます。優雅に泳いでいた魚達が一瞬で獰猛な野生生物に早変わり。貝の身もさることながら貝殻にもガツガツ食いつきます。貝殻のキラキラに魚は確実に反応する。アワビカラーは岩場でこそ真価を発揮するということを実感。
十分に甑の海を2時間程堪能したところでそろそろあがります。子供達はまだ泳ぎたそうでしたが、かなり体力も使ったと思われるので元気なうちに終了。事前にスーパーでお茶と氷を買っておいていよかった。冷たい飲み物が旨い。ちなみにスーパーは里港の近くにあります。比較的看板はわかりやすいほう。そういえば、グアムでレンタカー借りてタモンからはずれたビーチに行った時に、ネットの情報をたよりに立ち寄った地元の売店に似てる。あそこも入り口のドアをここがお店?って思いながら恐る恐る入ったのを思い出しました。南の島の売店は看板が無い。これはワールドワイドの常識なのかもしれない。
里港の近くにあるギャラリーヒラミネ。甑には珍しく道路沿いに看板があります。甑には珍しく迷いません。異例ずくめのギャラリーはカフェも充実しています。夏の一押しかき氷。だと思う。店の人ではないので確かな情報ではありませんが、かき氷ってのぼりがしっかりと立ってました。しかも道路沿いに。甑の基準からいくと非常に強い主張となるわけです。そこでギラギラした太陽の下で海水浴した体をクールダウンすべく、かき氷目当てでお店を訪問。お客様はちらほら。同じ宿の女子二人組も発見。狭い島内。また会いましたねとご挨拶。シーカヤックの体験に行くと言っていたので、どうでしたか?と聞いてみると、気持よかったと。ですよねぇ。ただ、体験だったので短かったと。そうですか。少し長めのツアープランの方が良いんですかね。なんて会話をしていると、かき氷がやってきました。

うん、フワフワ。甑フルーツ園とは違って、トロピカルなフルーツを凍らせてトッピング。旨い。
ちなみにギャラリーヒラミネは、ギャラリーとつくだけあって展示物が面白い。

ちなみに手間の女の子は展示物ではありませんので。
なかなか現代的なギャラリーで力強い。Tシャツとかの販売もあるので、コーヒー飲みながら展示物や販売物を眺めるだけでも楽しめそうな空間です。ちょっと甘く見てたぜ。ギャラリーヒラミネ。
かき氷を食べたあとは里港のホテルにある温泉。昔のブログを見ると300円とありますが、今は500円です。暑い甑で熱めの温泉。冬は良いんだろうね。ただ、設備はとても近代的で安心感のあるお宿。フェリー乗り場の目の前なので、高速船でたどり着いたらチェックインして、好きな時にレンタカー(ホテルの隣がレンタカー屋)借りとて、大変使い勝手の良いお宿。お部屋もオーシャンビューだろうし、きっと気持よいと思います。こじんまりした民宿で島らしさを味わうも良し、綺麗なオーシャンビューのホテルでリゾートらしさを味わうも良し。
お風呂のあとは昨日と同じ様に夕日を見にドライブして、程よいところでディナー会場へ。

甑トリップ最後のディナーな宿に予約してもらったコシキテラス。もともとは中甑港船客待合所で、使われなくなったものをリノベーションしたカフェレストラン。夜は予約制のレストランになるらしい。飛び込みでは入れないのでご注意ください。昼のカフェタイムは普通に飛び込めば良いそうです。いや、ホームページにはお昼もなるべく予約してくれって書いてあるな。島でお昼ご飯を食べるところは少ないようなので、貴重なカフェなんですね。日によっては混み合うのかもしれません。
夜のコースはイタリアン的なスペイン料理、つまり地中海料理?って感じですかね。

食材は地元のキビナゴや豆腐、その他魚介類をふんだんに使って、若干エッセンスを和風というか島風にアレンジしています。せっかくの旅行ですから、地元の食材を楽しみたい訳で、単純な魚介系イタリアンとかって言うより、こういうアレンジは良いと思います。純粋に料理を少し厳し目に評価すると、必ずしも料理の腕は最高ではないです。

野菜の揚げびたしは地元っぽさを出したかったのでしょうが、それはフリットでカラッとさせた方が、野菜の旨味は際立ったのじゃないか?とか、パエリアは少し素人感が残っていたりとか、まだ伸びしろはある様に思いました。

それでも人参のポタージュはすごく美味しかったし、真鯛の空くアクアパッツァも良く出汁が出てました。

素材の良さに助けられている感もありますが、十分に価値のある食事だと思いました。上から目線で申し訳ない。ただ本当に伸びてもらいたいのでね。十分に美味しいですよ。そして伸びしろもある。未来は明るいじゃないですか。
美しい海と優しい島人との出会いで、十分に満たされた・・・あっ十分に釣ってない。甑は釣り人の聖地。ミディアムロッドを根元までぶち曲げるハタやヒラスズキやイカとの出会いが足りない。家族が寝静まった午前2時。一人で出発です。家族には言ってあります。でかいの上げてくると。明日の朝を楽しみにしてろと。

里港のフェリー乗り場に到着。全日餌を買った際に、釣り具屋の方に聞いていました。どこが熱いですかと。そこで教わった里港フェリーターミナルの水銀灯の周りだと言う教えにしたがい、やってきた訳です。
イカスミが多数の波止場。よし。やるぞ。エギを投げます。投げ続けます。私には釣具屋の旦那を信じるしかありません。レンジ・スピード・アクションを際限なく試します。しかし、出ません。。。ベイトは多数。活性は高い。そんなエギを投げ続けてる20m左で水面爆発。なんらかのフィッシュイーター。すぐさまサスケをシュート。空振り。。。またエギに戻す。延々と投げる。。。
2時間経過。若干心が折れます。夜明けまであと1時間半ぐらいか?ちょっとだけ・・・ブリクラに残っていたオキアミをつけて足下に投入・・・ヒット!

20センチほどのイトヨリ的な魚。もう一匹。簡単に釣れる。心の充電完了。またエギをしゃくる・・・
えぇ、釣れませんでした。その後も心が折れたらオキアミで足下の魚を釣り、満足したたらルアーやエギを投げ続けましたが、とうとう満足なサイズの魚はゲットできず。やっぱり他の港に行けば良かったなぁ・・・心置きなくがんばって、最大の心残りを残してしまった・・・・
最終日。と言っても帰りのフェリーの関係で、朝の9時過ぎには里港から串木野に戻ります。朝ご飯を食べたら出発です。朝ご飯のバリエーションは特になく、昨日と焼き魚の種類が違ったぐらい?まあ、美味しいから良いんですけど。
荷物をまとめて出発です。水着やフローティングベストは昨日のうちに洗って干してあったのでKKST(完全乾燥撤収)です。離島の民宿らしく、洗うところや干す場所が備え付けてあって便利。宿の方にご挨拶してフェリーターミナルへ。フェリー乗り場の受付のホスピタリティの足りない対応を除いては、大満足の甑を離れます。

帰りのフェリーは行きより満杯で、座るところが十分にはありません。まぁどうせなら甲板からイルカ探して帰ろう。子供達と海を眺めます。居ないねー。残念ながら帰りはイルカ発見できず。親父曰く鳥も見当たらないからダメだなと。へーやっぱりベイトを鳥がみつけ、そこにフィッシュイータが居るっていう見方なんだね。ただ、イルカは居なかったのですが、すっごくわかりやすい潮目を発見。

海に白い白線が引いてあるかのような潮目。その潮目だけには魚が浮いているのが見えました。あれは釣れる。
11時には串木野に到着。時間もあるので少し足を伸ばして吹上浜へ。日本三大砂丘の一つ。こちらも幼い頃は毎年訪れたビーチ。延々と続く浜辺。綺麗です。

子供の頃は毎年のように訪れて、何度も何度も遊んでいた砂浜。遠浅だけど波は高く、楽しさと怖さが同居する海。親父には何が危険か何度も何度も教えられた。親父は幼い頃兄弟を失ったらしい。大人になって見ると、子供達をこの海で遊ばせるのがどんなにリスキーかよくわかる。潮とか時間帯とか場所とか、親がリスクヘッジしなきゃいけない事がてんこ盛り。でも、ちゃんとやって遊ばせたら、子供は楽しいし成長するんだよね。まぁ自信がないときは、監視員のいる海水浴場もあったはずなので、そちらへどうぞ。
ビーチを見たあとはお昼ご飯。田舎には珍しい讃岐うどんのお店、松屋。

頼んだメニューはカレーうどん。そろそろガツンした味が恋しくなってきてたところ。旨かった。麺はしっかり讃岐。でも味は九州って感じ。
さて、家に帰りま・・・せん。実家まで40分と近づいたところで最後の海水浴。まだ泳ぐんかい!って感じですが、泳ぎますよ。阿久根市にほど近い静かな入江。海の家が一軒。シャワー1人100円で遊べるのどかな海水浴場。

客は私たちの他に10人程。遠浅の綺麗な砂浜。甑とまではいきませんが、十分に綺麗な浜辺です。

今年はシュノーケリングが上手になったね。去年まではすぐにマスク外しけたけど。
夕方まで泳いで、私たちだけになったところで撤収。これで甑へのショートトリップは本当に終わりです。
美しい海でした。懐かしい島。実は行くまであまり覚えてないところもありました。なにせ30年前なので。それでも行くと懐かしさがこみ上げる。行って良かったなぁ。また行きたいと思わせる、すばらしい環境。もうすぐ下甑もつながるらしいので、次に行く時は3泊ぐらいしたいかなぁ。カヌーやSUPができるともっと面白いですね。うん、また計画しましょう。下の子がもう少し大きくなったら、もっとアクティブな遊びができそうです。九州の身近な離島、甑島。とっても楽しいショートトリップでした。


■帰省中盤は甑島へショートトリップ目次
- フェリーで甑島へ
- 公共のプライベートビーチでシーグラス採取
- トロピカルなカキ氷を満喫
- 甑島の日暮れは絶景だらけ
- 中甑で精霊を流すと不思議なことが起こる
- 一日目の夕食はキビナゴにノックアウト
- island Hostel 藤や
- 甑島でも当然釣り三昧
- 地元の寿司屋が有り難すぎる件
- 市の浦海水浴場は極上の離島ビーチ
- 島には食べなければならないカキ氷がまだあるのか
- コシキテラスで小洒落たディナーを堪能
- 島で最後の釣りは心置き無く
- オマケだらけの帰り道
フェリーで甑島へ
朝6時起床。今日から甑島へファミリー旅行です。奥さんがいきたいと言い出した甑島。いやいやその前に私の両親が行きたいって言ってたかな。私が小学生の頃に家族で行った思い出の離島です。離島といっても、鹿児島の串木野という港から船で1時間〜1時間半の手軽な離島。ただ、離島らしさはしっかりあって、30年前は信号が一つも無く、道は未舗装だらけでした。それが最近多少観光地化しているそうで、ちょっと調べるとホテルや小洒落た民宿、レンタカーとかそろっているらしい。かつては泊まる民宿で車を借りるのが一般的だったのに・・・時は流れたんですね。ただ、それでも離島らしいところも残っていて、基本的にはお昼ご飯は予約しとかないとありつけないらしい(笑)。混雑する時期はお昼難民が出るとのネット情報。ほんとかいな。まあ、そのあたりも行ってみないとわかりませんね。これからできる限りリアルな甑島レジャーをリポートしたいと思います。
7時に家を出発して甑島へ渡るフェリーがでる串木野新港へ向かいます。甑へ渡る船は2種類。高速船とフェリーです。高速船は1時間足らずで甑に渡る事ができ、本数も多いですが、フェリーは1時間半ぐらいかかります。本数も1日2本。今回は一族揃って車で渡るのでフェリーに乗ります。フェリーの時刻は11時20分。串木野までは1時間半ぐらいですから、かなり早めに出発。フェリーを予約した際に出発の1時間前までに手続きをしてくれと言われているからです。ちなみにフェリーの予約は必須と考えて良いです。最近は営業車両と観光客の車両を満載みたいで、私たちがわたる時も行きも帰りも空きは殆ど無かったと思います。当日だとキャンセル待ちで、結局渡れない可能性も高いそうです。予約は電話かネット(ネットは高速船のみ)で。どちらも車の全長が必要になるので、車検証をお手元に。今回は車の持ち主である親父に電話で予約してもらいました。
甑島商船
順調にフェリー乗り場に到着。車検証を持って受付に向かいます。予約内容と同じことを書いてくれと言われます。ネット予約だとプリンできそうな端末がありました。ネットが良いね。ここで問題。船の中でお昼を迎えるので、お弁当を買おうと思ったら売店がしょぼい(-_-;)。お弁当は事前にコンビニとかの方が良かったみたい。と言っても、近くにコンビニはなさそうなので、仕方なく購入。
手続きを終えて車をフェリーのレーンに回します。ちなみに甑島は大きく上甑、中甑、下甑の三島に分かれていて、現在では上甑と中甑が繋がっていますが、下甑は繋がっていません。フェリーは上甑の里(さと)港を経由して下甑に向かいます。つまり車は行き先によって積み込む順序があるので、レーンが分かれています。フェリーは里に先に入るので、先に積み込みます。フェリーは積んだ時と逆が開く構造です。たまにしか乗らないと迷いますよね。私も数年前に天草から長崎に渡った時以来です。
車をレーンに置いてもまだまだ時間があります。ちょっと竿を出すか。ふと見ると、港の岸壁は人でいっぱい。何が釣れてるのかなーと、とりあえずワームでワインド。特に異常なし…あっ、ワームがかじられてボロボロになって帰ってきた・・・どう猛な小魚がいるらしい。そんなこんなであっという間に時は過ぎ、フェリーが入港してくる。竿をたたんで、家族の元へ向かおうとすると、ここでちょっとしたトラブル発生。
乗り場の近くに立てかけて置いたらサブロッドが無い。ボロボロでガイドもサビサビのバスロッドで、棄てても良いぐらいの物だけど、根魚をブラクリするには良いかなぁと思って持ってきていたもの。窓口に行っても、落し物には届いてないと。盗難かぁ。平和な田舎が物騒になったもんだ(-_-;)。ターミナルは人の出入りが多いので、盗難多いのかもしれない。そういえば、港の職員のようだけど、よくわからない奴いたなぁ。職員を疑いたくは無いのですが、現状はわかりにく過ぎて、丸ごと疑うしか無い状況ですね。わかりやすい服装とか腕章とかではっきりさせとくべきかな。これから観光とかで売り出そうとするなら、早めに怪しい所を改善して、疑念を払拭しておいてもらいたいですね。少なくとも今はこの港はグレーな組織と言わざるえません。竿があったのは、チケット買って船に並ぶ人と職員以外は本来立ち入れなエリアですからねー。まぁ、竿を失ったことより、田舎でこんな事考えなきゃいけないことの方が悲しい。あと、職員の対応。受付とかもそうですけど、観光地としては落第点です。なんといったら良いかなぁ。ハワイのイミグレーションと東南アジアのイミグレーションの違いみたいな感じ。セキュリティとかもあるので、しっかり人をみなきゃいけないんですけど、ハワイは世界の観光地の入口として、職員の対応とかが洗練されてます。手続きまでは事務的な顔だけど、終わったら笑顔でエンジョイ!って送り出すみたいな。残念ながらそういうの一切ないです。東南アジア的なそれ。こちらが竿届いてますか?と尋ねても無いで終わり。顔色から察するによくある話だけど、対応する気はなさそう。あとで届いたら連絡するとか、遺失物に対応する気配は見せない。でもあの口ぶりと表情は絶対頻発してるね。船の時間もあるので、手続きとかやりとりしてる時間も限られます。となると、泣き寝いりするしか無い。観光協会と警察は、是非早めに対応すべきと思います。船会社に任せとかない方が良いですよ。
そんなこんなで竿はとっとと諦めて乗船。

どうせだし、来年は手頃なベイトロッドを調達しようかなぁ。なんて考えながら船の中でまずはお弁当。

動き出すと酔っちゃうかもしれないので、とっとと食べ終わろうかというところで出航です。前日までのうねりが残っていそうだったので、食べたら甲板上がります。

風に当たると酔いにくいので、早めに対応。薬飲んじゃうと、車の運転に支障が出るので、極力薬は飲まない様にします。気温は高いですが、風に当たると涼しい。港を離れると、結構なスピードで船は進みます。川内(せんだい)原発はあの辺だなぁ。そして船の先には甑島。

10分毎に近づいてくるのがはっきりわかる。ずっと海を見てても飽きないんですけど、下の子が飽きた様で船の中を探検しようと。船の客室は2等と特別に分かれてます。特別はその名の通り特別料金が必要。普通の2等は椅子席と座敷席に分かれてます。


荒れると椅子は酔いやすいので、座敷席でゴロゴロして過ごすことに。出航から1時間程経って、おじいちゃんと甲板にいた上の子がデッキから降りてきました。イルカがいたよ!と興奮気味。あぁ確かにこの辺りはフェリーに乗るとイルカが遊びに来ることがあります。そういえば30年前もこの航路でイルカがフェリーの伴走をしているのを見た気がします。よかったね。
程なくして到着前のアナウンス。車に戻って着岸を待ちます。

しばらくして前のハッチが開きます。順番に車が出て行く。そしてとうとう我が家の番。30年ぶりの甑島へ到着。

公共のプライベートビーチでシーグラス採取
あつー。ぴーかんの甑島。東京は雨らしい。想像できない程暑い。ざっとフェリーターミナルでパンフレットを集めて出発です。最初の目的地は江石の浜。離島の甑島でもさらにマイナーなビーチ。正直聞いたこと無かったビーチ。ただフェリーターミナルのパンフレットにシーグラスが沢山あると書いてあって子供達が興味を持ちました。確かに外海はうねりもあったので、今日は海水浴よりシーグラス採取の方が良いかなとも思い最初のアクティビティに選択。グーグルマップで20分程。到着・・・したものの、ビーチが見つからない。いつの間にか漁港に迷い込む。ここで第一村人発見!ここまで某番組と同じぐらい人に会わなかったのですが、やっとで港でサビキ釣りをしているおばあちゃんを発見。早速聞き込み調査。すると港の東側を指差して場所と入り方を丁寧に教えてくれました。優しいおばあちゃん。ありがとうございます。ちなみに甑島ではこの後も大抵の人がコンニチはと挨拶してくれます。そしていろんな情報をくれる。挨拶しないのは観光客。いや、その観光客も結構なんども同じ人に会うので顔なじみになっていきます。離島だなぁ。
ようやく江石の浜に到着。

深い入江のこじんまりしたビーチ。入江の奥は砂浜ですが、入口側は徐々にごろた石の海岸に。砂浜部分にロープが張ってあり、そこが海水浴場ということらしい。砂浜部分の波は穏やか。入江の入口は結構荒れてますが、深い入江なので波の影響を受け難くなってます。綺麗なビーチ。そして何より人がいない。夏休みのお盆。公共のビーチが貸し切り。離島マジックだなぁ。では遠慮なく公共のビーチをプライベートで遊ぶことにしましょう。

まずはシーグラスを採取します。情報通り沢山ある。みどりが綺麗。赤はレアらしいので必死に探す。なかなか無いなぁ。青は順調に増えて行く。と、ここで子供達が暑いので泳ぎたいと。ここなら波が穏やかなので良いよ。早速車で着替えて海水浴開始。

気持ちいい。残念なのは魚が少ない。多分入江の入口側のごろた側は潮通しも良いので沢山いそうだけど、波が心配なので自重します。透明なビーチで十分。やっぱり水が綺麗だなぁ。
十分に泳いで砂遊びしてシーグラス集めたら3時過ぎ。そろそろあがろう。シャワーとか着替えは歩いて2分ぐらいの所にある地域の体育館。

外から入れる更衣室とシャワー室が解放されていました。

ビーチの入口に控えめに案内があります。ありがたい。中も綺麗。

シャワー浴びて着替えて撤収です。
トロピカルなカキ氷を満喫
チェックインは3時ですが、せっかくなのでもう少し遊んでから宿に行くことに。甑フルーツ園という農園直営のカキ氷があるらしい。こちらもフェリー乗り場のパンフレット情報。浦内港という上甑の北西の港のそばにあるそうです。GoogleMAPは便利。車のナビが信用できないので親父が運転、私がGoogleMAPでナビゲーションというスタイルが定着してきました。
15分程のドライブで到着。ここで良いのか?と不安になる。幹線道路からは店らしき入口が見えません。

近くに車を停めて奥さんが偵察・・・入口があったようです。通りの反対側のビニールハウスの方に店の入口がありました。きれいな新し感じのお店。既にお客さんは3組。この離島で結構繁盛してますね。皆さんすんなり入り口わかったのかな?実はこのあとも続くのですが、甑のお店は総じて主張が控えめ。入り口とか幹線道路から見えないのが当たり前。入り口が見えないかわりに看板やノボリを出しておこうという気もあまり無いようで、付近に到着してから迷うことが多発します。あんまりゴテゴテと案内をやられるのも景観上どうかなと思いますが、わかり難いすぎるの少し辛い。商売とかまだ慣れていないと言えば慣れていないのかもしれません。もともとは見知った人相手にしか商売しなかったわけだから、文化的なところもあるのでしょう。島全体で看板が少い。そうすると看板が増えたら離島的な良さが消えるのかな。。。うーん、悩む。
まてまて、島の未来を悩む前に、まずは全力でかき氷の注文に悩まなくてはなりません。なかなか魅力的なラインナップ。パッションフルーツが一押しらしいですが、はっさくとかも美味しそう。きなこ黒蜜もただの和風では無く、なにげにサトウキビの取れる南国風じゃないの・・・で、はっさくに決めた。酸っぱい爽やかなのほしい。で、奥さんとお袋は看板のパッションフルーツ。子供達はきなこ黒みつとマンゴー。親父は・・・何だったけ?まあ、とにかく皆それぞれの気になるかき氷をチョイス。小さなお店でかき氷機は一つなので少しお時間はかかりますが、丁寧につくってくれてる様子。そして順番に到着。

オーうまそー・・・ウマー。アツーい日につめた〜いかき氷。

甘くて酸っぱくてフルーティー。女子力高いね。おっさんのブログに載せとくのは勿体無い・・・釣り人の聖地とかって言われてしまって、そういうブログしか注目されないのは甑のリアルを伝えてないんじゃないかと思います。さあ、磯で根魚やクロや青物と格闘してるだけのブログしか載せないあなた。港で一晩中エギをしゃくりまくってるブログしか書かないあなた。たまには竿を置いて甑の新しい一面、女子の喜ぶ美味しいスイーツや素敵カフェに足を運んでブログでつぶやいてみてはいかがですか。たまには島のがんばってる若者たちの経済に、つぶやきやブログで貢献することも考えましょう。島から水産資源を持っていくだけではフェアじゃないですよ。
と、釣り人に厳しい物言いになるのは、こんだけ素晴らしいフィールドを前にしながら、まだ一度も竿を出していない釣り人のひがみにほかなりません。もうそこらじゅうにトップウォーターで攻めたい入江や、ワームをリフトアンドフォールしまくりたい岩場、ジグやエギをしゃくりまくりたい港があります。釣り人が狂うわけだぁ。わかるよ。でも、潮止まりでかき氷は食おう。美味いから。
甑フルーツ園
甑島の日暮れは絶景だらけ
さらっと宿にチェックイン。宿の紹介はあとで。説明を受け荷物を少し降ろして出発。少し散策して夕焼けを見て、少し用事をすませて夕食を取る予定。
基本的に九州の西側ってところは海に沈みゆく夕日が美しいもんです。小さな頃からそれをすなおに綺麗だなぁと眺めて過ごした私にも、ここのサンセットはすばらしいと言わざる得ません。それを言葉で伝えるって言うのは違う気がします。かといって、こんなスマホの写真で伝わるのか・・・・

行くしかないと思います。そして見る価値がある。
中甑で精霊を流すと不思議なことが起こる
昼間幾つかのスポットを回りながら、兄貴の精霊を流す場所を探していました。今年は初盆。今日は精霊流しの日。お袋が精霊を持って行くと言った時、おぉそうだなと思いました。流石お袋。30年ぶりの甑。兄貴を連れて行かなきゃ。
中甑港の一番外れの防波堤。緩い下げ潮。夕日。海を除くと小魚がちらほら。おお、少し大きな魚も。防波堤の先端近くの階段からロウソクをつけた精霊をお袋が海に流しました。

下げ潮なのに岸に少し行って、そこで止まって。ゆらゆらと。不思議な事に熱帯魚が精霊の周りに集ってきました。だんだん大きな群れに。青い小魚の群れ。赤茶色の少し大きな魚群。黄色いラインの熱帯魚。沢山。紅い精霊に反応した?そんなことあるかな?
兄貴と私は釣りが大好きで、地元の釣り大会でトロフィーももらったり。そんな兄貴が遊んでいるようで。みんなで少し楽しくなって。
一日目の夕食はキビナゴにノックアウト
さて、夕食は宿に予約してもらったお店。漁火。宿から車で5分。里港を挟んで反対側にあるこれまたこじんまりしたお店。例に漏れず看板が見当たらないので、ここかな?と恐る恐る扉を空けます。よかった。お店だ。もーこんなことばっかりです。だんだん面白くなってきた。お客さんはカウンターに二人の女の子。女子の二人旅。たしか宿も同じ子たちかな?甑全体を通じてカップルと女子二人旅率は高かったと思います。まあ、男子だけの団体は磯で釣り竿片手にあちこちいるんだろうけどさ。団体客は私達と別の座席席にも料理が用意してあります。オヤジさん一人でやってるので結構大変そう。料理は炭火焼き。いろいろありますが、やはりメインはキビナゴ。

関東では冷凍の付けエサぐらいでした見ることは無いのですが、西日本ではポピュラーなお魚。私小さい頃カタクチイワシっていうのがわからなかったんですよ。そういうポジションの魚は殆どキビナゴしかみたことなかったから。私のおじいさんはキビナゴの刺身が大好きで、おばあさんがよく手で捌いて刺し身にしてました。手でさばくところはカタクチと同じですね。よく面倒くさいってつぶやいてたっけ。今日は炭火焼き。程よく炙って背骨を残して食べます。身は程よく剥がれるので食べやすい。うん、新鮮で美味しい。何匹でもいける。その他の焼き物も美味しい。海老も殻を剥くのが面倒だけど美味い。あとは刺し身や煮付け。

ちなみにメニューはコースのみの様です。3,000円と5,000円のコース。おそらく今回は3,000円。いや、実は予約してくれた宿の人から、このあたりあまり説明受けてなくって・・・奥さん聞いてたのかな?子供達はたぶん2000円かな。最後に支払った金額がそれくらいだったので。でも飲み物の代金とかどうなってたかな?安すぎる?たぶん、値段に合わせてオヤジさんが様子をみながらたらふく食わせてくれるんだと思います。残念ながら私たちは最初に出されたものを完食できなかったので、この店の真髄までは見ることができなかったかもしれません。子供の分とかちょっと多すぎでした。ただ、わからないんでね。とりあえず人数分頼んどけって感じで。そういうアバウトな所も含めて離島なんだと。料理もそんなに安くは無いんですが、十分コスパ高いです。そもそも離島って安いイメージありますけど、日本の物価なんてそんなに変わらないわけで、魚は安いかもしれませんがエネルギー費とかかさむので、総じて全体的な物価は高かったりすることが多いわけです。ただそれでも現地の人達が豊かに暮らしていけるのは、現地調達の方法が色々とあるから。今日江石の漁港でみたように、おばあさんが一人で漁港で釣りをして晩御飯のおかずを調達するなんて言うのはその象徴。そう言えば死んだおばあさんの妹が鹿児島の吹上浜に住んでいたのですが、春先と秋にはサーフからちょい投げでキス釣っておかずにしてましたよ。(鹿児島弁)簡単よぉ10メートル投げればええんよぉって言いながら。70歳過ぎのおばあちゃんがサーフで一人でちょい投げでキス釣ってご飯のおかずにする日本。まだ残っているんだろうか?私達だって子供の頃は吹上浜に海水浴に行くと、後半は貝掘らされてたな。レジャーと食料調達に境目はない。夜には味噌汁で出てくる。スイカは毎日食べても食べても裏の畑から供給されてくる。必ずしも物価と生活レベルは連動しない。
island Hostel 藤や
既にチェックインは済んでいるのですが、宿の紹介をしていませんでした。藤やさんという法的には民宿(簡易宿泊所)の部類だと思います。今話題の民泊ではなく、日本古来の民宿。里港の東側の武家屋敷群の奥にあります。美しい石垣の街並み。その奥。例外に漏れず看板とかなく普通の民家。最初は絶対迷います(笑)。事前に近くから電話しとくと通りで人に待っててもらえると思います。部屋は4部屋?しかなく、今回私たちは襖で仕切られた続きの二部屋を頂きました。他の部屋は廊下の反対側に一つと奥に一つ。けっこう人気のお宿らしく毎日満室。風呂とトイレは共同。トイレは2つで込み合う事はありません。風呂は大きめで家族でまとめて入っても大丈夫な広さ。里港の前にあるホテルに天然温泉があるので一応チェックインの時にオススメはされたのですが、我が家は面倒くさくなって、初日は宿のお風呂に入りました。湯船は溜まってませんでしたが、多分夏は誰も入らずシャワーで済ませるんでしょうね。良くある家族風呂スタイルで、空いていたら入り口の札を入浴中に裏返し中から鍵をかけるだけ。アメニティは十分で着替えだけがあれば困る事は無いでしょう。タオルも沢山。自分たちの部屋の他に共同の居間があって、飲み物等はそこにあります。冷えた麦茶がもう少しあると嬉しいかな。従業員の方は常駐している訳ではなく、チェックイン・チェックアウトの時間帯、夜のお片づけ、朝の朝食の時間帯に来て、パタパタと仕事をして行きます。用事がある時はその時に伝えるか、電話で連絡。不便はありませんでした。昔ながらの縁側のある家。総じて気持のよいお宿です。
island Hostel 藤や (アイランド ホステル フジヤ)
甑島でも当然釣り三昧
朝の5時。親父と息子を起こします。朝マヅメ。釣るぞ!
なるべく静かに支度をして車で里港の西側の防波堤へ。ベイトの群れがそこら中。が、表層でボイルしている訳ではないので、ボトムから攻める事に。船道の水深は・・・20メートル以上。深い。30グラムのメタルジグで船道を攻める・・・異常なし。相変わらずベイトは表層で優雅に泳いでいます。緊張感はない。ということはフィッシュイーターの気配はない。うーん、ワームのワインドではジグヘッドのウェイトが足りない。メタルジグでネチネチやるしかない感じ。こんなに深いと思ってなかったぁ。里港はちょっとやり難いかも。親父はちょっと離れたところでタコを探ってる。気配は無いと。少し飽きたので小さなワームで足下のテトラを探ると・・・

あっさりガラカブ。そんなに大きく無いのでリリース。これで朝は終了。一旦宿に戻って朝ご飯にします。
藤やさんは夕食は無く、近くの飲食店や同じ経営のコシキテラスをアレンジしてくれますが、朝ご飯は宿で準備をしてくれます(素泊まりもあります)。

豆腐屋さんも営んでいるらしく、メインは大豆の炊き込み御飯と豆腐。良質なタンパク質により島のアクティビティで破壊された筋組織の修復がはかどります。おっと、そういう書き方をすると味はいまいちのように感じるかもしれませんが、素直に美味しい。ただ、それ以上に沢山食べても罪悪感の生まれないところが素敵に感じてしまうのは、私が中年のおっさんだからでしょう。体も心も満足。
朝ご飯を食べて気力を取り戻したところで、本日の午前中は引き続きフィッシングです。どこで釣ろうかと考えた時に頭に浮かんだのは昨日の江石の浜。人気の無さが逆に気になる存在。ということで家族そろって出発。20分ほどでまずは漁港に到着です。ところが道中子供達が寝ちゃった。仕方ないので、家族を車に残し、取りあえず私一人で様子見することに。メジャークラフトの9ftミディアムロッドにダイワのレブロス3500番で出撃。防波堤先端の港の入り口の船道を攻めます。水の色からボトムは砂地。あいにく干潮付近で水深も無いので表層は諦めてジグヘッドのワームでボトムをトレース。一投目・・・あっさりヒット!マゴチじゃねーの?と期待を胸に寄せてくると・・・

アイツでした。数日前もこんなことあったな・・・と思いつつ、速攻リリース。甑ってマゴチ居ないのかな?釣れたって話はどこのブログにも無いんですよね。更に探るが無反応。程なく子供達も起きて奥さん達と一緒に昨日の続き、ビーチでシーグラスを採取したいと。そこで私と息子はビーチの東の端、ごろた場先の磯で釣りする事に。水深さえあれば磯ヒラもあり得る匂いがする。満潮ならだけど。。。いやいや根魚は絶対居るはず。という事で足場が悪いので気をつけながら息子を連れて磯に到着。

根魚を意識してここでもジグヘッドにワーム。モアザンのミドルアッパー。40mほど先にキャスト。水深は2メートルぐらい。ボトムを取って・・・って前にアタリ!合わせるが乗らない。そのまま巻いてくるとゴツゴツあたるが乗らない。回収目前の水深30センチの所でも岩場の間から根魚が飛び出してきてガツガツアタックするが・・・乗らない・・・で、ワームは食いちぎられてボロボロ・・・わずか一投で半分。間違いなく魚影は濃い。が、サイズが小さいものも果敢にアタックしてくるので、ヒットさせたいサイズがくる前に手持ちのワームが全滅しかねない勢い。メタルジグは根掛かり確実。うーん、お財布に易しいブラクリにしよう。ちなみに餌のオキアミは里港の近くの釣具屋さんで購入。ご多分に漏れず看板見つけ難いので事前にネットで調べてください。2軒ほどありました。最近の釣果とかも教えてくれますよ。当然お買い物はしましょう。地方の釣り具屋さんは情報料で生活してますから。イカ用のエギとか里港の深場仕様に見受けられました。イカ釣りの方は一本ぐらい現地調達しましょう。
さてブラクリに餌をつけて先ほどと同じところに遠投。子供に竿をわたす。どう?ガンガンあたって・・・程なくヒット。よし、巻け巻け。手前の寝に潜られたら厄介なので、ガシガシ巻かせます。キャッチー。

えーと、20センチぐらい?なんて魚?わかんないけど食べられそうってことでキープ。続けてもう一一匹。若干サイズアップ。30センチぐらいの同じ魚。うーん、他の魚も釣りたい。が、ここでタイムアップ。短い・・・。ただ、お昼ご飯にお寿司屋さんを予約していて時間が無いとのこと。あー港で探ってた時間が無駄だったかぁ・・・。仕方なく2匹の魚を発泡スチロールに納めて納竿。ちなみに何の魚がわからなかったので、通りかかった地元の人に聞くと、名前は良くわからなかったけど塩焼きにすると美味しいと。よしよし、少なくとも美味しく食べられる事はわかった。おばあさんありがとう。ほんと、島の人たちは優しい。短時間だったけど、甑の海のポテンシャルと島人のポテンシャルの両方に感謝。
地元の寿司屋が有り難すぎる件
お昼ご飯は中甑港の近くのお寿司屋さん、かのこ。島に自生するカノコユリからとったんでしょう。お昼は予約しとかないと難民になるということで、奥さんが事前に予約。恒例のお店探し。いやー今回も奥まってたね。幹線道路沿いに案内は無かったね。そして奥にはある。

徹底してる。すげーよ甑。と妙な関心を胸にやっとで到着した店は、予約客の準備で大忙し。店のテーブル席3テーブルとカウンターだけで収まりきらず、自宅のリビング的部分も予約で埋まっている模様。人気のようです。というかお昼の選択肢が殆どないので観光客が押寄せるんだと思います。


確かに美味い。新鮮な魚介類がてんこ盛り。基本的に飛び込みNGで、予約してる客の分だけ仕入れてる模様。それでリーズナブルでデリシャスなメニューが実現されている。ちなみに予約時間にきっちり握りも仕上げてあるので、予約時間に遅れて握りが乾いたら自己責任です。遅れそうなら早めに予約を。
それだけでも素晴らしいお店なのですが、更に申し訳ないお願いをしてみた所・・・

やっていただけました。なんとさっき釣った魚で舟盛り完成。
最初は今忙しいからちょっと・・・取り敢えず置いといてと言われ、まあ急には無理だよねと思っていたのですが、合間をみてやっていただきました。ありがとうございます。本当は浜で自分で捌く気だったのですが、なんと包丁を忘れたことに気づき、夜に民宿で捌くかと思っていたのですが、そもそも初めての魚と言う不安もありお願いしてみました。いや、ただ店のそのあと忙しさぶりをみて、完全にこりゃダメだと思ってました。ただ、丁度私たちが食べてる最中に一息ついたようで、やっていただけました。大将曰くフエフキダイだと言ってました。おーそーなんだ。フエフキダイ系って、なんか模様とかが地域によって少し違って難しい魚です。まー難しいことは置いといて一口。ほー見た目通りの淡白で上品な白身の味。釣った本人も大喜びです。こちらの大将、子供がお好きな様で、うちの子が釣ったてはしゃいでたのが響いたのかもしれません。必ずしも全ての願いを叶えてくれるお店として紹介している訳ではありませんので、あしからず。それが無くても、地物の美味しい所をリーズナブルに提供していらっしゃる素晴らしいお店です。魚って美味い。
市の浦海水浴場は極上の離島ビーチ
お腹いっぱいになったところで、午後は海水浴。最初は里港から近い西之浜海岸に行ったのですが、確かに美しいビーチではあったのですが、変化に乏しく、江石の浜とかわらない気がして、市の浦海水浴場へ行ってみる事にしました。里港から10分程。おぉ、これまた美しいビーチ。南側の端はごろた場になっていてい、シュノーケリングしている人たちが居るのできっと熱帯魚も見れるはず。よし、ここで泳ごう。ただし、残念ながら更衣室とかがなさそう。車で着替えるか思案していると、たまたまカヤックの体験に来ている人たちが居て、町の施設を丁度開けていたので使わせてもらいました。普段は無理っぽいです。こんな綺麗なビーチになのに設備的に厳しいというのはもったいない。どうやら水道水が通ってなくて、水が不足しているので開放できないそうです。そうですかぁ。確かにこの夏休みのまっただ中に遊んでるのが20人は居ないのだから、なかなかインフラを整備するのは厳しそうです。簡易シャワー的な設備を自分で持ち込むのが良さそうです。
着替えをすませてシュノーケリング。早速ビーチからエントリー。

綺麗な透き通った海。

ただ、やはり砂地部分は魚影が薄い。コチとかキスとか居ても良さそうなんですが、どうもそういった魚影は見当たりません。たまに単独で小さなアジが泳いでいるくらい。そういう生態系なんでしょうね。そうそうに砂浜部分を諦めて南側の岩場の方へ・・・キター!お魚だらけ。これぞ甑。熱帯の海。子供達も奥さんも楽しそう。やや水深の深い部分へ行くと、更に魚のサイズもアップ。なるほどなるほど。こういう感じなんだね。ちょっとした防波堤を超えて更に南に行くと、岩場も本格化してきて更に魚影は濃くなります。岩場の魚なんで、歯はみんな鋭い。サイズは様々。こんなとこワーム通したら一瞬でズタボロになる訳だ。試しに岩場に張り付いている貝をその辺にある石で砕いて泳ぎながらばらまいてみます。優雅に泳いでいた魚達が一瞬で獰猛な野生生物に早変わり。貝の身もさることながら貝殻にもガツガツ食いつきます。貝殻のキラキラに魚は確実に反応する。アワビカラーは岩場でこそ真価を発揮するということを実感。
十分に甑の海を2時間程堪能したところでそろそろあがります。子供達はまだ泳ぎたそうでしたが、かなり体力も使ったと思われるので元気なうちに終了。事前にスーパーでお茶と氷を買っておいていよかった。冷たい飲み物が旨い。ちなみにスーパーは里港の近くにあります。比較的看板はわかりやすいほう。そういえば、グアムでレンタカー借りてタモンからはずれたビーチに行った時に、ネットの情報をたよりに立ち寄った地元の売店に似てる。あそこも入り口のドアをここがお店?って思いながら恐る恐る入ったのを思い出しました。南の島の売店は看板が無い。これはワールドワイドの常識なのかもしれない。
島には食べなければならないカキ氷がまだあるのか
里港の近くにあるギャラリーヒラミネ。甑には珍しく道路沿いに看板があります。甑には珍しく迷いません。異例ずくめのギャラリーはカフェも充実しています。夏の一押しかき氷。だと思う。店の人ではないので確かな情報ではありませんが、かき氷ってのぼりがしっかりと立ってました。しかも道路沿いに。甑の基準からいくと非常に強い主張となるわけです。そこでギラギラした太陽の下で海水浴した体をクールダウンすべく、かき氷目当てでお店を訪問。お客様はちらほら。同じ宿の女子二人組も発見。狭い島内。また会いましたねとご挨拶。シーカヤックの体験に行くと言っていたので、どうでしたか?と聞いてみると、気持よかったと。ですよねぇ。ただ、体験だったので短かったと。そうですか。少し長めのツアープランの方が良いんですかね。なんて会話をしていると、かき氷がやってきました。

うん、フワフワ。甑フルーツ園とは違って、トロピカルなフルーツを凍らせてトッピング。旨い。
ちなみにギャラリーヒラミネは、ギャラリーとつくだけあって展示物が面白い。

ちなみに手間の女の子は展示物ではありませんので。
なかなか現代的なギャラリーで力強い。Tシャツとかの販売もあるので、コーヒー飲みながら展示物や販売物を眺めるだけでも楽しめそうな空間です。ちょっと甘く見てたぜ。ギャラリーヒラミネ。
コシキテラスで小洒落たディナーを堪能
かき氷を食べたあとは里港のホテルにある温泉。昔のブログを見ると300円とありますが、今は500円です。暑い甑で熱めの温泉。冬は良いんだろうね。ただ、設備はとても近代的で安心感のあるお宿。フェリー乗り場の目の前なので、高速船でたどり着いたらチェックインして、好きな時にレンタカー(ホテルの隣がレンタカー屋)借りとて、大変使い勝手の良いお宿。お部屋もオーシャンビューだろうし、きっと気持よいと思います。こじんまりした民宿で島らしさを味わうも良し、綺麗なオーシャンビューのホテルでリゾートらしさを味わうも良し。
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お風呂のあとは昨日と同じ様に夕日を見にドライブして、程よいところでディナー会場へ。

甑トリップ最後のディナーな宿に予約してもらったコシキテラス。もともとは中甑港船客待合所で、使われなくなったものをリノベーションしたカフェレストラン。夜は予約制のレストランになるらしい。飛び込みでは入れないのでご注意ください。昼のカフェタイムは普通に飛び込めば良いそうです。いや、ホームページにはお昼もなるべく予約してくれって書いてあるな。島でお昼ご飯を食べるところは少ないようなので、貴重なカフェなんですね。日によっては混み合うのかもしれません。
夜のコースはイタリアン的なスペイン料理、つまり地中海料理?って感じですかね。

食材は地元のキビナゴや豆腐、その他魚介類をふんだんに使って、若干エッセンスを和風というか島風にアレンジしています。せっかくの旅行ですから、地元の食材を楽しみたい訳で、単純な魚介系イタリアンとかって言うより、こういうアレンジは良いと思います。純粋に料理を少し厳し目に評価すると、必ずしも料理の腕は最高ではないです。

野菜の揚げびたしは地元っぽさを出したかったのでしょうが、それはフリットでカラッとさせた方が、野菜の旨味は際立ったのじゃないか?とか、パエリアは少し素人感が残っていたりとか、まだ伸びしろはある様に思いました。

それでも人参のポタージュはすごく美味しかったし、真鯛の空くアクアパッツァも良く出汁が出てました。

素材の良さに助けられている感もありますが、十分に価値のある食事だと思いました。上から目線で申し訳ない。ただ本当に伸びてもらいたいのでね。十分に美味しいですよ。そして伸びしろもある。未来は明るいじゃないですか。
島で最後の釣りは心置き無く
美しい海と優しい島人との出会いで、十分に満たされた・・・あっ十分に釣ってない。甑は釣り人の聖地。ミディアムロッドを根元までぶち曲げるハタやヒラスズキやイカとの出会いが足りない。家族が寝静まった午前2時。一人で出発です。家族には言ってあります。でかいの上げてくると。明日の朝を楽しみにしてろと。

里港のフェリー乗り場に到着。全日餌を買った際に、釣り具屋の方に聞いていました。どこが熱いですかと。そこで教わった里港フェリーターミナルの水銀灯の周りだと言う教えにしたがい、やってきた訳です。
イカスミが多数の波止場。よし。やるぞ。エギを投げます。投げ続けます。私には釣具屋の旦那を信じるしかありません。レンジ・スピード・アクションを際限なく試します。しかし、出ません。。。ベイトは多数。活性は高い。そんなエギを投げ続けてる20m左で水面爆発。なんらかのフィッシュイーター。すぐさまサスケをシュート。空振り。。。またエギに戻す。延々と投げる。。。
2時間経過。若干心が折れます。夜明けまであと1時間半ぐらいか?ちょっとだけ・・・ブリクラに残っていたオキアミをつけて足下に投入・・・ヒット!

20センチほどのイトヨリ的な魚。もう一匹。簡単に釣れる。心の充電完了。またエギをしゃくる・・・
えぇ、釣れませんでした。その後も心が折れたらオキアミで足下の魚を釣り、満足したたらルアーやエギを投げ続けましたが、とうとう満足なサイズの魚はゲットできず。やっぱり他の港に行けば良かったなぁ・・・心置きなくがんばって、最大の心残りを残してしまった・・・・
オマケだらけの帰り道
最終日。と言っても帰りのフェリーの関係で、朝の9時過ぎには里港から串木野に戻ります。朝ご飯を食べたら出発です。朝ご飯のバリエーションは特になく、昨日と焼き魚の種類が違ったぐらい?まあ、美味しいから良いんですけど。
荷物をまとめて出発です。水着やフローティングベストは昨日のうちに洗って干してあったのでKKST(完全乾燥撤収)です。離島の民宿らしく、洗うところや干す場所が備え付けてあって便利。宿の方にご挨拶してフェリーターミナルへ。フェリー乗り場の受付のホスピタリティの足りない対応を除いては、大満足の甑を離れます。

帰りのフェリーは行きより満杯で、座るところが十分にはありません。まぁどうせなら甲板からイルカ探して帰ろう。子供達と海を眺めます。居ないねー。残念ながら帰りはイルカ発見できず。親父曰く鳥も見当たらないからダメだなと。へーやっぱりベイトを鳥がみつけ、そこにフィッシュイータが居るっていう見方なんだね。ただ、イルカは居なかったのですが、すっごくわかりやすい潮目を発見。

海に白い白線が引いてあるかのような潮目。その潮目だけには魚が浮いているのが見えました。あれは釣れる。
11時には串木野に到着。時間もあるので少し足を伸ばして吹上浜へ。日本三大砂丘の一つ。こちらも幼い頃は毎年訪れたビーチ。延々と続く浜辺。綺麗です。

子供の頃は毎年のように訪れて、何度も何度も遊んでいた砂浜。遠浅だけど波は高く、楽しさと怖さが同居する海。親父には何が危険か何度も何度も教えられた。親父は幼い頃兄弟を失ったらしい。大人になって見ると、子供達をこの海で遊ばせるのがどんなにリスキーかよくわかる。潮とか時間帯とか場所とか、親がリスクヘッジしなきゃいけない事がてんこ盛り。でも、ちゃんとやって遊ばせたら、子供は楽しいし成長するんだよね。まぁ自信がないときは、監視員のいる海水浴場もあったはずなので、そちらへどうぞ。
ビーチを見たあとはお昼ご飯。田舎には珍しい讃岐うどんのお店、松屋。

頼んだメニューはカレーうどん。そろそろガツンした味が恋しくなってきてたところ。旨かった。麺はしっかり讃岐。でも味は九州って感じ。
さて、家に帰りま・・・せん。実家まで40分と近づいたところで最後の海水浴。まだ泳ぐんかい!って感じですが、泳ぎますよ。阿久根市にほど近い静かな入江。海の家が一軒。シャワー1人100円で遊べるのどかな海水浴場。

客は私たちの他に10人程。遠浅の綺麗な砂浜。甑とまではいきませんが、十分に綺麗な浜辺です。

今年はシュノーケリングが上手になったね。去年まではすぐにマスク外しけたけど。
夕方まで泳いで、私たちだけになったところで撤収。これで甑へのショートトリップは本当に終わりです。
美しい海でした。懐かしい島。実は行くまであまり覚えてないところもありました。なにせ30年前なので。それでも行くと懐かしさがこみ上げる。行って良かったなぁ。また行きたいと思わせる、すばらしい環境。もうすぐ下甑もつながるらしいので、次に行く時は3泊ぐらいしたいかなぁ。カヌーやSUPができるともっと面白いですね。うん、また計画しましょう。下の子がもう少し大きくなったら、もっとアクティブな遊びができそうです。九州の身近な離島、甑島。とっても楽しいショートトリップでした。
2017年08月26日
レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(前編)
田舎に帰省してきました。行き先は、熊本県水俣市。あの水俣病の水俣市。最近では水俣条約という国際条約まで結ばれたり・・・そんな水俣も今では美しい海と山とグルメを楽しめます。そして水俣を拠点に、熊本県南部、鹿児島、甑島と水俣市周辺のアウトドアレジャーを満喫してきました。ということで、今回から3回(の予定)に分けて旅日記的のレジャー記録をお届けします。ローカルなグルメ情報も盛りだくさん。ご旅行の際の参考にでもなれば良いなと思います。

午後の便で羽田から鹿児島へ飛びます。実家は熊本県ですが、鹿児島空港の方がアクセスが良いので、熊本空港は使ったことがありません。正確には高速道路が伸びたので、時間的には悪くないのですが、鹿児島空港から実家へ帰る道の途中によるべき所があります。
少し早めについてお昼ご飯を食べて空港でマッタリ。お盆前で混んでいるだろうと思いながらダメ元でラウンジに行ったら程よく空いてました。ラッキー。


こらこら、もっと姿勢を(-_-;)
4〜50分くつろいで、ペットボトルのお茶をゲット。基本的にはラウンジの飲み物は持ち出し不可ですが、ラウンジ毎にキャンペーン的なサービスがあります。博多空港は缶ビール一本だったはずで、あまり時間がなくても必ず寄ってます。かつて同僚に教えてもらいました。セキュリティーゲートは空いていたのであまり急がず、30分ほど前にセキュリティゲートを抜けて搭乗ゲートへ移動。すんなり到着。今回は行きはソラシドエアです。

ANAとのコードシェア便なのですが、値段はANAより数千円お安くゲット。早めに取れば鹿児島空港へはソラシドの価格が安定してお安い。ジェットスターが更に安いこともあるのですが、お盆の時期はそれほど価格差が無いのと、子連れでは成田発は厳しい時間帯(早朝)なので、私単独だとジェットスター、ファミリーだとソラシドがお得かと思います。ただし、日付によってはスカイマークも侮れません。今時はよいアプリがあるので、そちらで検索すると効果的。個人的にはスカイスキャナーを愛用してます。
ゲートで待っていると、私の叔母と従兄弟に偶然遭遇。私の兄の一周忌があるので同じ時期に帰るのは知っていましたが、便まで同じとは思っていませんでした。座席もすぐ近く。みんな考えることは一緒だねーと会話しながら搭乗。羽田から約1時間半のフライトで鹿児島空港へ到着。

おじいちゃん達のお迎え。子供達も嬉しそうに駆け出す。いっぱい遊んでもらおうね。とか思いつつ、とりあえず空港1F到着ロビーで売られているさつま揚げを購入。揚げたては美味いんだな。東京のさつま揚げとはどこか違う。ローカルな味。
さて、叔母と従兄弟とは別の叔父の車で帰るのでここでお別れ。おじいちゃん、おばあちゃんと私達一家を乗せた車は水俣を目指して鹿児島の山中へ向かいます。時刻は午後6時。途中で夕食を食べる算段。狙いは鰻!ご存知の方も多いと思いますが、東と西ではうなぎの調理方法が違います。私は西の人間なので関東の鰻には物足りなさを感じます。蒸してフワフワにした鰻ではなく、ぷりぷりとした歯ごたえと鰻の脂を堪能したいのです。
鹿児島空港から熊本方面に向かう途中の大口市に行く手前の姶良郡湧水町。ここに目的の鰻屋があります。「うなぎ専門店 緒方屋」。

この地方の名店です。ここのうなぎは最高ではないですが、高いレベルの鰻を手軽に食べられるのが素晴らしいと思います。一般的に関東の人の良い鰻屋と言うのはフワフワとか、客が入ってから調理がかかるので時間がかかるとかというのが情報として溢れていて、その物差しで測ると西の鰻の本質を見誤りやすいと思います。それって蒸すという工程からくる常識なんですね。そもそも同じ蒲焼きでも別料理と捉えてもらいたい。こちらの鰻はある程度身がしまっていています。尾っぽの近くとか背の部分等、場所によっては鰻の筋肉を感じるプリッとした食感。脂はジューシーでその脂の味に負けないドロっとした濃い目のタレが特徴です。こういう鰻を関東のステレオタイプな人々が評価してしまうと「イマイチ」みたいな評価になりがち。まあ、お店の人もネットの評価とか気にしてないでしょう。地元の人達はひっきりなしに買いにきます。持ち帰りも飛ぶように売れていく。というか、持ち帰りのほうが多いと思います。自分自身で比較した調理をしていないので、あくまで参考程度の意見ですが、関東の蒸す調理方法だと調理してすぐのほうが圧倒的に美味しいと思いますが、西の蒸さない調理方法だと一度調理したものを自宅で炙り直して食べてもあまり味が落ちた気がしません。この緒方やさんでも飛び込みの客が注文して、10分程で出てきます。

ツヤツヤの鰻丼。そして美味い。

当然注文してから捌いている訳ではないので、関東の名店の基準からするとダメな店ってなるのですが、そもそも同じ物差しで測ってはいけないということだと思います。しかし、田舎の人達なんてそもそもネットにレビューする人少いですから、どうしても都会の偏った人が西の鰻屋さんは東の人から不当に低く評価されがちです。美味しいですよこちらの鰻。

子供達も大好き。

鰻の話が出たのでついでに。水俣の私母の実家の近くには、(個人的に)最高に美味しい鰻を出す店があります。が、観光客が行くこともないような、小さなお店なので事前に頼んでおかないと出してもらえません。「かしわぎ」さんというお店です。行かれる際は是非事前(最低でも前日まで)に電話で予約を。入荷が無かったり、既に地元の人達が予約していると、できないと言われる事も多々あります。私も帰省のたびに食べられるわけではない貴重な味です。今回もダメでした。
さて、鰻を食べたら元気いっぱい。実家に向かいます。実はもう一軒毎年寄ることころがあるのですが、今回はパス・・・じゃなく、迎えくる途中で母たちがすでに購入してくれていました。鹿児島空港からほど近い掘っ立て小屋(お店の人ごめんなさい)みたいなところでやっている地鶏専門の肉屋さん。こちらで鳥刺し(ブロック)を購入します。こちらも関東ではなかなか気軽に味わえませんが、九州ではスーパーで売られているほど身近な食べ物。中でもこちらの地鶏は絶品です。帰省の際にはブロックで購入し、後日好みの厚さに切って実家で食べます。2日ほどは刺し身のままで大丈夫です。あっお店の公式には駄目かもしれませんが、私はお腹を壊したことないです。たぶんその日のお肉はその日に潰しているんだと思います。ムネとモモでは味が違うので、両方購入を推奨。生姜を添えても良いですが、九州の刺し身用の醤油におろしにんにくを添えるのがオススメです。帰省の時期は地元の人が歓迎会用に殺到してることもあり、時間がかかることもあります。詳細はごめんなさい。どうやらネットにも載ってないようなので、、、
さて、相変わらず随分長くなってきましたが、まだまだ続きます。やっとで実家に到着。兄貴の仏壇に手を合わせて帰省一日目が終了です。翌日から本格的なレジャーが始まります。
翌朝は5時に起床。関東と違って朝の5時はまだ真っ暗。逆に夕方は7時でも明るい。この感覚に慣れねば。で、早起きして早速釣りに向います。帰省の間中、暇があれば近所の海で釣りしてやろうという腹ずもりです。実は幼少期は実家の目の前の小川がメインフィールドで、この地方で言うハエ(たぶんカワムツ)やフナを釣っていたため、近所の海で釣りをするようになったのはそれなりに大人になってからです。近所と言っても、一番近い港(水俣市の月浦港)は車で10分弱なので、子供の頃は一人で行けなかったんですね。しかも子供の頃から港が改修されていて、かつての知識は役にたたない。この地元だけどアうぇーな港でデカイ魚を釣ってやろうと数年前からチャレンジしていますが、実は釣れたことがない・・・いや、小物は釣れるんですが、いつか地元でデカイの上げて子供の頃に果たせなかった夢を果たしたいわけです。しかし、海の様子は毎年変わるため、地元と言えど釣りに関しては毎年手探りな状況。今年もまずは状況把握から始めます。
水の色はやや濁りの入った良い感じ。昨年はスケスケの透明度で10メートル下を年無しクラスの黒鯛がゆうゆうと泳いでいるのが丸見え(でも釣れない。。。)の状況だったのですが、今年は釣りをするには良さそうな状況です。もちろんその透明度も日によって少しづつ違うのでしょうが、すくなくとも昨年よりは釣りやすい日が多そうな予感。で、なにより違うのが生命感。堤防外側にはいたるところで魚の群れがひしめいています。魚種は不明の20センチほどの魚の群れ。ボラ?にしては泳ぎ方が違う・・・なんだろう?とにかく地元の海がこんな状況に出くわしたのは初めて。これなら大型のフィッシュイーターが入っているのは間違いないでしょう。青物も期待できると判断。あとはパターンを見つけられるか・・・今年の挑戦が始まります。

まずは目の前に見えるベイトの群れを把握するために、軽量のワームで群れ自体を狙ってみます・・・が無反応。ボラでも反応するように軽量のシンペンを投げてみるも・・・無反応。コノシロかとも思いましたが、地元のエサ釣り氏の撒き餌にも反応してない所を見ると、コノシロでも無いようです。うーん、わからん。で、とりあえずほっとくことに。まあ、あれが釣りたいわけではないし、深追いしても仕方がありません。朝の釣りは港に日が差し込んで、家で朝ごはんが始まる7時までと決めています。既に6時。あと1時間。わかんない時はワインド。ロッドはミディアム(の割には硬め)でシャッキリしてるので、ライトショアジギングやワインドをこなせるロッドです。堤防は足場が高く、水深も15メートルぐらいあるので、重めの1ozのジグヘッドにマナティを載せてワインド開始です。フルキャストしてボトムを取ったらひたすらしゃくります。手前5メートルには根掛かりし易い敷石がはいっているので、8メートル程先からはボトムまで落とさないように注意しながらしゃくります。が、最初のうちは感覚が思い出せず3投目で手前の根にかかりロスト・・・。アウェイです。頭ではわかっているつもりでも、イメージが追いつきません。こういうのは仕方ない。気を取り直して同じタックルで再開。ベイトの群れの移動に合わせて先回りするようにキャストを繰り返します。たまにコツンとあたりがありますが、かなりベイトが多いのでおそらくベイトに当たっただけ。うーん、違うのかな・・・が、たまに何らかのボイルがでます。シーバス?事前情報が無いのでさっぱりわかりません。そうこうしているうちにタイムアップ。

やはりそう簡単にはいかないか・・・明日はどう攻めよう・・・考えながら帰宅・・・朝ごはん。
その日はとりあえず午後からプール。鹿児島側の隣町?米ノ津にある市民プール。大きな滑り台があったのですが、今年は撤去されてます。財政不足か?と思ったのですが、来年には再開するとのこと。よかったよかった。都会のプールの滑り台は長蛇の列ができがちですが、こちらのプールの滑り台は長いときで数分待ち。子供達は大好き。それで大人210円(だったかな?)、小学生100円のリーズナブルな設定。田舎バンザイなプールだったので、滑り台がなくなっていたのは衝撃でした。まあ、今年までは下の子の身長が微妙だったので、来年再開すればオッケーです。長男よ。今年は我慢だ。と言った感じで二日目はゆっくり移動の疲れを癒やしてそれとなく終了。
三日目は法事。兄の一周忌と初盆としてお経をいただき、お昼から親族と会食。終了して家についたのは4時ぐらいです。お腹も一杯で特にやることもなく、子供達も遊び疲れて寝てしまったので一人で釣りに出かけます。5時をすぎていますが、九州は日が高い。東京と1時間ぐらいは違うのかな。表層には特に小魚以外見えないのでボトムを探ることに。バイブレーションを通しますが無反応。だんだんと日も傾いてきます。

八代海に沈む夕日。綺麗です。釣りってこういうこと。そろそろ地合い。やや思案して日のあるうちにimaのサンティスを投入。品切れが続いていましたが、7月に入って在庫があるのを発見し即買い。まえから試してみたかったルアー。こいつで船道のボトムをトレース。一投目・・・!アタリを感じたものの、ヒットせず。何かいるのは確定。再度同じコースをトレース・・・ヒット!マゴチじゃねーのぉと期待を胸に寄せると・・・あぁ・・・

40センチ半ばのエソでした。。。

一応ボウズは回避。
その後別の所を通すも無反応。仕方なく港湾内部の船道を探ることに。こちらはサンティスだと重すぎるのでジグヘッドにワーム。食いの良いダイワのモアザンミドルアッパーに12gの静ヘッド。ボトムをバンプしながらよせてくると、船道中央でヒット。小物。さくっと寄せると・・・カサゴ。

こちらの呼び方ではアラカブ。そんなに大きくないのですが、家族がアラカブの味噌汁を所望していたので、大きなお椀サイズとしてキープ。そんなこんなでいつのまにか7時。やっとで日が暮れます。さて今から・・・てところで家族から電話。子供達が起きたので夜市に行ってかき氷食べようと。調子も上向いていたので迷いましたが、帰省したら食べなければならないかき氷の存在は大きく、そのまま納竿。
法事の会食でお腹も減らない夕方、久々に水俣市の土曜夜市に出撃です。水俣市では7月の後半から8月の前半にかけて、土曜日の夜に繁華街で夜市が開かれます。30年前に比べると随分規模が縮小されましたが、それでも子供達が楽しめるようなので、出かけてみることにしました。数年ぶりの気がします。
おぉ、結構人がいる。噂ではかなり規模が縮小したと聞いていたので、もっと寂れてしまっているのかと思っていましたが、それなりに親子連れで溢れていました。私達のようのな帰省客も多い様子。子供達は射的や金魚すくいで楽しそうに遊んでます。程よい規模。屋台もテキ屋を締め出した為(それで規模が縮小)商店街のお店が自分の店の前で屋台を出してるといった様子。暴対法の結果で良し悪しはあるのですが、たしかに雰囲気的に親として安心感は感じます。商工会議所も頑張っているんでしょう。ただ、もう少し思うところはありますけど・・・おっと、アウトドアでレジャーなブログなので地方政治の小難しい話が多すぎるとイカンね。
とりあえずうちの子達も射的。勢いのよい射的。よすぎて弾が見えない(苦笑)。

狙いを修正することもできず終了。参加賞をもらって次へ。金魚すくい。

4週連続の最終日だからでしょうか、金魚が少なめでテクニカル。まあどうせあまりやらせたこともないので、良い機会です。やってみな。自宅だと水槽にはアフリカンランプアイとか小型の熱帯魚が入っていた、すくった金魚を入れると半年後にはそいつらを食べ始めてしまうため、金魚すくいはNG。しかし、田舎なら既に金魚を飼っている庭の水瓶に放り込めばオッケー。さあ、好きなだけすくいなさい・・・すくえず。だよね。おもったよりも難しいでしょ。良い経験です。つぎはおもちゃを釣るゲーム。

コレは簡単。夜は光るおもちゃが人気。こちらはすんなりゲットです。

うれしそう。よかったね。
一通り遊んだところで漸くメインイベントのかき氷。お目当ては蜂楽饅頭本店のコバルト。

おまんじゅう屋さんにかき氷?いやしかし、ローカルでは昔からファンの多い夏のスイーツです。見た目はブルーハワイに近いのですが、一口口に入れるとまったく別物であることを思い知ります。まずはそのフワフワ感。究極と言って良いと思います。人肌に触ろうものなら、一瞬で溶ける繊細さ。この繊細さを存分に味わってもらうためか、店内はかなり涼しめ。小さな子供達は寒くなるので上着があったほうが良いレベルです。

お持ち帰りをできるので、外に持ち出したこともあるのですが、あっという間に溶けてなくなってしまうため、寒くても店内がベターです。並んでいることもありますが、回転は早いのでおもったよりもすぐに席につけます。なんせ、早く食べないと溶けちゃうので。そして、そのフワフワ感に負けない蜜の美味しさ。しっかりと甘いんですけど、けっして嫌味のない甘さ。後味にのこるのは蜂蜜の甘さです。そもそもこちらのお店は店名に蜂が入っているとおり、もともと養蜂を営んでいて、蜂蜜をつかった回転焼き(今川焼き)が人気商品のお店。そのお店のもう一つのヒット商品が蜂蜜を使ったかき氷なのです。子供の頃は普通に食べていたので、特にありがたみも無かったのですが、大人になってその存在価値を思い知りました。首都圏だって美味しいフワフワかき氷はありますが、この究極のフワフワ感と究極に美味しい蜜を組み合わせた、究極のかき氷をサクッと食べれる店は出会ったことがありません。九州内に支店が幾つかあり、たぶん十分に美味しいはず。ただ、私の両親曰く、やはり本店の美味しさは特別らしいです。私は他県の店舗で食べたことが無いのでなんとも。。。
フワフワのかき氷を食べたあとはお店の看板商品の蜂楽饅頭を買って帰宅。コクのある黒餡派か上品な白餡派か。たぶん水俣市民は必ずどちらかの派閥に属していると思われます。我が家でも真っ二つ。ちなみに私は黒餡派。どちらが優勢なんだろう・・・気になる。
さて、翌日のイベントは化石発掘。この帰省の直前に熊本県の真ん中あたりにある松橋というところに住む叔父さんからのお誘い頂きました。昨日の法事の際に詳細を打合せて、本日朝7時に実家を出発。9時に採取地の近くである御船のコンビニで待ち合わせ。私の従兄弟とその子供達も一緒です。
熊本県から東南に位置する御船町はかつて日本で初めて肉食恐竜の歯の化石が発掘された場所。ミフネリュウと名付けられたその恐竜をシンボルとして、日本有数の化石発掘地帯です。叔父さんは御船の恐竜博物館の常設イベントとして営まれている発掘体験をサポートしているらしく、今回私達の帰省に際してお誘いいただいた次第です。ありがたい。
御船町
待ち合わせの御船博物館近くのコンビニを出発して御船の山中へ。30分ほど山道を走って現地へ到着。発掘広場という施設がありました。そこで一通りの説明を受けていざ発掘・・・とはならず、更に少し別のところに移動。詳細を説明して人が殺到するとたぶん色々と問題だと思うので明かせませんが、もう少し子供が掘りやすい所へ案内してもらいました。

ここだとそこら辺の岩を崩すと簡単に貝の化石が見つかります。おそらく沼地とかそういった場所の地層だそうで、二枚貝や巻き貝の化石が出るとのこと。早速発掘・・・あっさり出てきます。

かつて群馬でも化石の発掘体験をしたことがある我が家の子供達も、それっぽい石を見つけて次々と貝の化石を発見。巻き貝のものも見つかりました。

巻き貝は結構形が残りにくいのですが、比較的簡単に幾つか見つかりました。ただ、ちょっと脆い。あまり詳しくないので、この比較が適当かわからないのですが、少なくとも群馬の神流町でやったときよりも地層が脆いです。あちらではタガネで石を目に沿って割っていたのですが、こちらはともすると大人の手で直接割れます。少し硬ければ、近くの程よい石で叩くと割れます。採取はし易いですが、保存は神経を使いますね。量は豊富。豊富すぎてちょっと宝探し感にかけてるかも(苦笑)。

ちなみに採取した場所以外にも、山中の道端でここは・・・と思う所の石を幾つか割ってみたのですが、そこでも出ました。流石は日本有数と言われる地帯。多少地形と地層の説明を受ければ、そこらじゅうに発掘現場を見つけることができそうです。ただし、これだけ恵まれていても恐竜となると難しいようです。見つけてみたいもんだ。
あっという間に化石もお持ち帰りできないほど集まりそうだったので午前中で終了。午後から従兄弟とその子供達と一緒に付近のレジャーを楽しむ事にします。
化石を採取した御船町から北東、南阿蘇へ続く道の途中に吉無田高原というローカルな行楽地があります。従兄弟の情報ではグラススキー(草原の斜面をソリで滑る事をそう呼んでいるらしい)が子供達を遊ばせるのに良いようです。その前にまずは腹ごしらえ。ネットで探すと風香(フウカ)というカフェが良さそう。ネットの情報をたよりに多少迷いながら到着。が、店の前に駐車しようとすると外で庭のお手入れしていた女の方が寄ってきて「カフェですか?ごめんなさい。やってないんです。」と。どうやらこないだの熊本地震の影響で、それ以来休業されているそうです。残念。確かにこの辺りは結構大変だった地域。色々とご苦労されたんでしょう。がんばっていただきたい。
気を取り直して次の店へ出発。幸い避暑地の高原らしく、良さげな候補が幾つかあります。ピザがおいしいというカフェをターゲットに。今回は従兄弟が事前に電話で営業を確認済み。途中未舗装の道路がつづいたのでかなり不安になりながらも、ふと現れたおしゃれなカフェに安堵。

低い潜り戸を抜けると焼物がずらり。釜で食器とかも焼いているらしい。さらに奥にカフェスペースがあります。

大人の為の静かなカフェ・・・5人の子供達の騒音も考えて、テラス席にして頂きました。時刻は11時半前だったので、空いていて良かった。その後あっというまに満席に。さーて、ピザだピザ。自家製ベーコンのピザとか野菜のピザがうまそう。大人の分をセットにしてシェアすれば良さそう。注文してサラダを食べつつ待つ事10分程・・・きた!

おぉー旨そう。子供達にとりわけで早速自分も頂く。自家製ベーコンの乗ったピザ・・・旨い。ベーコンのスモークが効いていて、やや大人の味わい。生地もモチモチしたタイプでしっかり小麦のおいしさが味わえる。本格的な釜で焼いてらっしゃるようで、火の通り具合もばっちり。更に野菜のピザは新鮮な野菜の旨味を凝縮した、これまたなかなかの一品。

良いじゃないの。満足。高原の心地よいカフェで美味しいピザを堪能。子供達もたらふく食べて元気一杯。フル充電で次のアクティビティへ向かいます。
従兄弟オススメのグラススキーができる吉無田高原「緑の村」に到着。美しい緑の斜面。

子供達が滑ってるのが見えます。料金はチケット制で自動販売機で購入。でも結局すぐとなりにおじちゃんとおばちゃんが立っててチケットを受け取るので、特に人件費が削減されている訳ではなさそうです。ところが、そんな心配を吹き飛ばすリーズナブルな料金。公営なんですかね。入場料大人200円、子供100円、ソリのレンタル1台250円です。それと斜面をのぼる為のケーブルカー?カーじゃないな。ケーブルでソリごと引っ張り上げてもらう料金が1回50円(5回200円)です。自分で上ってもオッケー。その場合は無料。まあ、滑るだけでも結構な体力が必要なので、どんなに滑っても一人千円かかる事は無いかな。
とりあえず全員の入場料と子供達二人分のソリレンタル、それに5回分のケーブルカーチケットを購入。早速ソリに乗って上ります。小さな下の子は取りあえず私と一緒に上って、上の子は一人で上ります。ソリに乗ったら動いているケーブルに引っ張る為のワイヤーを係の人がつないでくれます。

降りる的には上で待ってるおじさんがワイヤーを外してくれる仕組み。面白ーい。すっごいマイナーなスキー場でこういうシステムがあるというのをネットで見た事があります。椅子に座る仕組みよりも設備が最小限で済むので、ランニングコストがかからなくて良い仕組みだと思います。上って行くのもなんか楽しい。すっごい小さなころ、みかん畑でみかんを運ぶコンテナに乗せられたのを思い出す。農作物に成った気分。で、頂上からの眺め。

サイコーにキモチイイー。おっと恐竜がいる。

下から見た時は岩だと思ってた。うんうん。そらに向かって恐竜がいる風景。無くても良いけど、あると面白い。税金の使い方としてはギリギリ良いんじゃないかと。地方にありがちな意味不明の巨大オブジェってわけではなさそうです。さて、グラススキーは・・・おっと、おもったよりも滑らない・・・そういえばケーブルカーのおじさんが、斜面奥側が良いと言ってました。そちらの方が斜面が急なようです。今は季節的に草が青いので、滑りが悪いそうです。という事は秋がベストシーズン?でも、眺めは青い方が気持いいかなぁ。いや、紅葉するとそれはそれで綺麗なのか。うーん、どっちもそれぞれ良いんでしょうね。それぞれの美しさがあると思います。ただ、ソリは滑らない・・・体重が重すぎても軽すぎてもダメなようで、上の子はそこそこ滑りますが、私や下の子はダメ。とうとう下の子はソリを降りて高速で斜面を駆け下りる始末。はやっ。うーん、この子の身体能力は親から見ても目を見張るものがあります。が、ソリはどうするんだソリは。仕方なく汗だくで斜面を登ってソリを回収。まあ、楽しそうだから良いけど。

その後も滑ったり、駆け下りたりを1時間半程繰り返し終了。途中は自分の足で上ってたので、ケーブルカーを使ったのは合計10回ぐらい。400円程。この手のアクティビティではかなりお安いもんです。従兄弟がオススメするのも解ります。時刻は午後3時すぎ。ここで従兄弟とはお別れ。実家に帰ります。水俣まで高速を使って1時間半程なので、5時前には帰宅。道中子供達はあっという間に熟睡。そりゃ疲れるよね。化石にグルメにハードでリーズナブルなアクティビティ。良いとこじゃん、御船町。
そんなハードな一日を過ごした夕方、埼玉のおばさんが翌日には先に帰るということで一緒にディナー。水俣市外の山中にあるモンヴェール農山を予約しました。こちらは豚肉関係の生産・直売を行っているレストラン。上質な油の豚肉はそれだけで美味しいのですが、更にソーセージ関係がかなり良いレベルです。どうやら最近は無印良品のネット通販でも取り扱いが始まったようで、今水俣で一番勢いのあるグルメスポットです。レストランは自分で焼くバーベキュースタイルとグリル料理をテーブルやソファーで頂くレストランスタイルを選べます。今回はバーベキュースタイルにしました。

以前レストラン側も利用した事があるのですが、ソファー席とかとても気持よいのでそちらもオススメです。エントランスの雰囲気も良いし、ソファーも気持がよい。


庭にはハンモックも設置。料理がくる前に少し遊んだりして楽しめます。

少し歩くとヤギとかも居たはず。子供達は喜びます。
料理も安定の美味しさ。

甘くてサラッとした豚の脂。豚バラも良いですが、豚トロが軽い。くどくなりがちな豚トロが軽いのは上質な豚の証。その豚で作ったソーセージも手が込んでます。ご飯が進む。食べ過ぎ注意です。こういう上質な料理を楽しめる店がもっと増えるとよいなと思います。ちなみにふるさと納税のお礼品にもなっていて、我が家も利用しています。数ヶ月置きに冷凍の豚肉やソーセージが届くのですが、おいしいお肉で家計も大助かりです。

帰りに朝ご飯ようのハムを幾つかかって帰宅。お腹いっぱいで就寝。太るけど仕方ないな、これは。。。
水俣には2つの温泉街があります。海の「湯ノ児(ゆのこ)温泉」と山の「湯の鶴温泉」です。今日は湯ノ児の温泉街の前にある海水浴場にやってきました。

水俣の海水浴の定番スポットです。内海の穏やかな波で小さな子供を遊ばせるには安心の海水浴場です。目の前には小島があって、その間にかかっている吊り橋がシンボル。干潮になると砂浜が地続きで島につながります。砂浜をすこし離れると岩礁帯があり、小魚が沢山泳いでいます。シュノーケリングにも楽しいスポット。魚が多い年には砂浜にキスやコチがざわざわし、岩礁帯には30センチくらいまでのアカハタがウヨウヨ居たりして、アングラー的にも興味深いスポットです。ここに魚が多い年は水俣全体が当たり年です。逆に昨年とかは魚影が薄く、全体的にも小アジさえ釣れないという釣果不調な年でした。実際に魚が泳いでるとこ見ると、釣る時のイメージも湧きやすいですよね。かつて天草の真っ白なビーチで泳いでいると、中層より上を大きな黒鯛が悠々と泳いでいるのを見たりして、あぁ、あんな奴らがトップウォーターのゲーム対象になるんだというのを身近に感じた事があります。あれを見るまでは、どうしても底やヘチなどストラクチャーに絡んだイメージしか持てず、トップウォーターをやる気には成らなかったのですが、実際に見ると意識が変わります。いつかあんな奴らを仕留められる様に、黒鯛エリアでもトップウォーターを持ち歩く様になりました。まだ釣れてないけど・・・。

今回の帰省にあわせて、海水浴用に子供達のフローティングベストを新調しました。この後帰省中盤で鹿児島の離島・甑島にいくことにしたので、シュノーケリングを安全に目一杯楽しむ為に購入。よくあるシュノーケリング用のフローティングベストも検討したのですが、釣りの時に兼用できる様にプロックスのポケットのあるタイプを購入しました。お兄ちゃんは今日までの釣りで使っていましたが、二人とも海の中ではまだ使っていないので、甑島で使う前に穏やかなこの海でシェイクダウンです。ちゃんと浮くかな?・・・バッチリでした。むしろ少し浮き過ぎで、潜りたいので脱いでも良いかと言われるしまつ。まあ、穏やかなところなら良いよという事で、テストが終わったさっさと脱がれてしまいました。まあ、危なそうなところで着てくれればよいです。小学校3年生でMサイズ。あと2年ぐらいいけそう。幼稚園年長でSサイズ。こちらは、Mでもよかったかも。股下のベルトさえしっかり通せば、外れる事はないと思います。ただ、Mだと少し浮力が強すぎて泳ぎにくいかもってぐらいでしょうか。

泳いだり、貝殻拾ったり、魚を探したり・・・あっという間に一日が過ぎて行きます。夕方の4時を過ぎると寒くなってきたので終了。シャワーを浴びてかき氷を食べて撤収です。ずっとかき氷食べてるなぁ。
翌日は雨。次の日からは甑島へのショートトリップなのですが、どうやらその日からはまた晴れるそう。であれば、準備と子供達の宿題の日にする事に。ただし、帰省したら食べなければならないグルメを一つこなしておこうと言う事で、お昼ご飯はかね山うどんさんへ。こちらは水俣ではなく隣の津奈木町にあるのですが、ソウルフードとして個人的に食べなければならないメニューがあります。釜揚げうどんと鳥の唐揚げです。まずは釜揚げうどん。

麺は細麺の部類。それほど腰がある麺ではありませんが、小麦のおいしさをしっかりと感じる麺。そして何よりも出汁。この出汁が唯一無二の存在。この出汁の味を求めて、お昼時は大混雑。ただし、回転は悪く無いのでちょっと待つと席が空きます。麺2倍の釜揚げダブルを注文。旨し。そして唐揚げ。九州南部の唐揚げは基本的に旨い事が多いです。やはり養鶏の一大産地。鹿児島・宮崎に近い程うまい鶏肉が簡単に出回っていると思います。その鶏肉を知り尽くしたこちらの店の唐揚げ。絶品です。とある関東出身の友人を連れてきた際、生涯最高と賞したそれは濃厚かつジューシー。このうどん屋さん、なぜか定食も美味しくって、地元の人たちは様々な定食を注文していきます。まあ、一般的にはいろんなメニューを出すポリシーの無いうどん屋ってまずい事が多いのですが、こちらの店は例外です。なんでも旨い。それでも、他でたべれない味というレベルにあるのは釜揚げうどんと唐揚げじゃないかと思います。

なんていう親の熱いローカルラバーを気にもせず、山盛りのエビフライを頬張るムスメ。好きなものを食べればよろしい。
地元のグルメをまた一つ制覇してこの日は終了。さあ、明日からは甑島です。幸せボンビーガールでも取り上げられ人気急上昇中の甑島レポート。しばしお待ちください。

■目次
- ▶︎鹿児島についたらまずは鰻を食す
- ▶︎釣りを朝の日課とする
- ▶︎毎週末開催される夏祭り
- ▶︎蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)の絶品カキ氷
- ▶︎御船町で化石採取とグラススキー
- ▶︎モンヴェール農山でバーベキュー
- ▶︎鉄板の湯の児で海水浴
- ▶︎かね山うどんは食べなければいけない
帰省前編
鹿児島についたらまずは鰻を食す
午後の便で羽田から鹿児島へ飛びます。実家は熊本県ですが、鹿児島空港の方がアクセスが良いので、熊本空港は使ったことがありません。正確には高速道路が伸びたので、時間的には悪くないのですが、鹿児島空港から実家へ帰る道の途中によるべき所があります。
少し早めについてお昼ご飯を食べて空港でマッタリ。お盆前で混んでいるだろうと思いながらダメ元でラウンジに行ったら程よく空いてました。ラッキー。


こらこら、もっと姿勢を(-_-;)
4〜50分くつろいで、ペットボトルのお茶をゲット。基本的にはラウンジの飲み物は持ち出し不可ですが、ラウンジ毎にキャンペーン的なサービスがあります。博多空港は缶ビール一本だったはずで、あまり時間がなくても必ず寄ってます。かつて同僚に教えてもらいました。セキュリティーゲートは空いていたのであまり急がず、30分ほど前にセキュリティゲートを抜けて搭乗ゲートへ移動。すんなり到着。今回は行きはソラシドエアです。

ANAとのコードシェア便なのですが、値段はANAより数千円お安くゲット。早めに取れば鹿児島空港へはソラシドの価格が安定してお安い。ジェットスターが更に安いこともあるのですが、お盆の時期はそれほど価格差が無いのと、子連れでは成田発は厳しい時間帯(早朝)なので、私単独だとジェットスター、ファミリーだとソラシドがお得かと思います。ただし、日付によってはスカイマークも侮れません。今時はよいアプリがあるので、そちらで検索すると効果的。個人的にはスカイスキャナーを愛用してます。
ゲートで待っていると、私の叔母と従兄弟に偶然遭遇。私の兄の一周忌があるので同じ時期に帰るのは知っていましたが、便まで同じとは思っていませんでした。座席もすぐ近く。みんな考えることは一緒だねーと会話しながら搭乗。羽田から約1時間半のフライトで鹿児島空港へ到着。

おじいちゃん達のお迎え。子供達も嬉しそうに駆け出す。いっぱい遊んでもらおうね。とか思いつつ、とりあえず空港1F到着ロビーで売られているさつま揚げを購入。揚げたては美味いんだな。東京のさつま揚げとはどこか違う。ローカルな味。
さて、叔母と従兄弟とは別の叔父の車で帰るのでここでお別れ。おじいちゃん、おばあちゃんと私達一家を乗せた車は水俣を目指して鹿児島の山中へ向かいます。時刻は午後6時。途中で夕食を食べる算段。狙いは鰻!ご存知の方も多いと思いますが、東と西ではうなぎの調理方法が違います。私は西の人間なので関東の鰻には物足りなさを感じます。蒸してフワフワにした鰻ではなく、ぷりぷりとした歯ごたえと鰻の脂を堪能したいのです。
鹿児島空港から熊本方面に向かう途中の大口市に行く手前の姶良郡湧水町。ここに目的の鰻屋があります。「うなぎ専門店 緒方屋」。

この地方の名店です。ここのうなぎは最高ではないですが、高いレベルの鰻を手軽に食べられるのが素晴らしいと思います。一般的に関東の人の良い鰻屋と言うのはフワフワとか、客が入ってから調理がかかるので時間がかかるとかというのが情報として溢れていて、その物差しで測ると西の鰻の本質を見誤りやすいと思います。それって蒸すという工程からくる常識なんですね。そもそも同じ蒲焼きでも別料理と捉えてもらいたい。こちらの鰻はある程度身がしまっていています。尾っぽの近くとか背の部分等、場所によっては鰻の筋肉を感じるプリッとした食感。脂はジューシーでその脂の味に負けないドロっとした濃い目のタレが特徴です。こういう鰻を関東のステレオタイプな人々が評価してしまうと「イマイチ」みたいな評価になりがち。まあ、お店の人もネットの評価とか気にしてないでしょう。地元の人達はひっきりなしに買いにきます。持ち帰りも飛ぶように売れていく。というか、持ち帰りのほうが多いと思います。自分自身で比較した調理をしていないので、あくまで参考程度の意見ですが、関東の蒸す調理方法だと調理してすぐのほうが圧倒的に美味しいと思いますが、西の蒸さない調理方法だと一度調理したものを自宅で炙り直して食べてもあまり味が落ちた気がしません。この緒方やさんでも飛び込みの客が注文して、10分程で出てきます。

ツヤツヤの鰻丼。そして美味い。

当然注文してから捌いている訳ではないので、関東の名店の基準からするとダメな店ってなるのですが、そもそも同じ物差しで測ってはいけないということだと思います。しかし、田舎の人達なんてそもそもネットにレビューする人少いですから、どうしても都会の偏った人が西の鰻屋さんは東の人から不当に低く評価されがちです。美味しいですよこちらの鰻。

子供達も大好き。

鰻の話が出たのでついでに。水俣の私母の実家の近くには、(個人的に)最高に美味しい鰻を出す店があります。が、観光客が行くこともないような、小さなお店なので事前に頼んでおかないと出してもらえません。「かしわぎ」さんというお店です。行かれる際は是非事前(最低でも前日まで)に電話で予約を。入荷が無かったり、既に地元の人達が予約していると、できないと言われる事も多々あります。私も帰省のたびに食べられるわけではない貴重な味です。今回もダメでした。
さて、鰻を食べたら元気いっぱい。実家に向かいます。実はもう一軒毎年寄ることころがあるのですが、今回はパス・・・じゃなく、迎えくる途中で母たちがすでに購入してくれていました。鹿児島空港からほど近い掘っ立て小屋(お店の人ごめんなさい)みたいなところでやっている地鶏専門の肉屋さん。こちらで鳥刺し(ブロック)を購入します。こちらも関東ではなかなか気軽に味わえませんが、九州ではスーパーで売られているほど身近な食べ物。中でもこちらの地鶏は絶品です。帰省の際にはブロックで購入し、後日好みの厚さに切って実家で食べます。2日ほどは刺し身のままで大丈夫です。あっお店の公式には駄目かもしれませんが、私はお腹を壊したことないです。たぶんその日のお肉はその日に潰しているんだと思います。ムネとモモでは味が違うので、両方購入を推奨。生姜を添えても良いですが、九州の刺し身用の醤油におろしにんにくを添えるのがオススメです。帰省の時期は地元の人が歓迎会用に殺到してることもあり、時間がかかることもあります。詳細はごめんなさい。どうやらネットにも載ってないようなので、、、
さて、相変わらず随分長くなってきましたが、まだまだ続きます。やっとで実家に到着。兄貴の仏壇に手を合わせて帰省一日目が終了です。翌日から本格的なレジャーが始まります。
釣りを朝の日課とする
翌朝は5時に起床。関東と違って朝の5時はまだ真っ暗。逆に夕方は7時でも明るい。この感覚に慣れねば。で、早起きして早速釣りに向います。帰省の間中、暇があれば近所の海で釣りしてやろうという腹ずもりです。実は幼少期は実家の目の前の小川がメインフィールドで、この地方で言うハエ(たぶんカワムツ)やフナを釣っていたため、近所の海で釣りをするようになったのはそれなりに大人になってからです。近所と言っても、一番近い港(水俣市の月浦港)は車で10分弱なので、子供の頃は一人で行けなかったんですね。しかも子供の頃から港が改修されていて、かつての知識は役にたたない。この地元だけどアうぇーな港でデカイ魚を釣ってやろうと数年前からチャレンジしていますが、実は釣れたことがない・・・いや、小物は釣れるんですが、いつか地元でデカイの上げて子供の頃に果たせなかった夢を果たしたいわけです。しかし、海の様子は毎年変わるため、地元と言えど釣りに関しては毎年手探りな状況。今年もまずは状況把握から始めます。
水の色はやや濁りの入った良い感じ。昨年はスケスケの透明度で10メートル下を年無しクラスの黒鯛がゆうゆうと泳いでいるのが丸見え(でも釣れない。。。)の状況だったのですが、今年は釣りをするには良さそうな状況です。もちろんその透明度も日によって少しづつ違うのでしょうが、すくなくとも昨年よりは釣りやすい日が多そうな予感。で、なにより違うのが生命感。堤防外側にはいたるところで魚の群れがひしめいています。魚種は不明の20センチほどの魚の群れ。ボラ?にしては泳ぎ方が違う・・・なんだろう?とにかく地元の海がこんな状況に出くわしたのは初めて。これなら大型のフィッシュイーターが入っているのは間違いないでしょう。青物も期待できると判断。あとはパターンを見つけられるか・・・今年の挑戦が始まります。

まずは目の前に見えるベイトの群れを把握するために、軽量のワームで群れ自体を狙ってみます・・・が無反応。ボラでも反応するように軽量のシンペンを投げてみるも・・・無反応。コノシロかとも思いましたが、地元のエサ釣り氏の撒き餌にも反応してない所を見ると、コノシロでも無いようです。うーん、わからん。で、とりあえずほっとくことに。まあ、あれが釣りたいわけではないし、深追いしても仕方がありません。朝の釣りは港に日が差し込んで、家で朝ごはんが始まる7時までと決めています。既に6時。あと1時間。わかんない時はワインド。ロッドはミディアム(の割には硬め)でシャッキリしてるので、ライトショアジギングやワインドをこなせるロッドです。堤防は足場が高く、水深も15メートルぐらいあるので、重めの1ozのジグヘッドにマナティを載せてワインド開始です。フルキャストしてボトムを取ったらひたすらしゃくります。手前5メートルには根掛かりし易い敷石がはいっているので、8メートル程先からはボトムまで落とさないように注意しながらしゃくります。が、最初のうちは感覚が思い出せず3投目で手前の根にかかりロスト・・・。アウェイです。頭ではわかっているつもりでも、イメージが追いつきません。こういうのは仕方ない。気を取り直して同じタックルで再開。ベイトの群れの移動に合わせて先回りするようにキャストを繰り返します。たまにコツンとあたりがありますが、かなりベイトが多いのでおそらくベイトに当たっただけ。うーん、違うのかな・・・が、たまに何らかのボイルがでます。シーバス?事前情報が無いのでさっぱりわかりません。そうこうしているうちにタイムアップ。

やはりそう簡単にはいかないか・・・明日はどう攻めよう・・・考えながら帰宅・・・朝ごはん。
その日はとりあえず午後からプール。鹿児島側の隣町?米ノ津にある市民プール。大きな滑り台があったのですが、今年は撤去されてます。財政不足か?と思ったのですが、来年には再開するとのこと。よかったよかった。都会のプールの滑り台は長蛇の列ができがちですが、こちらのプールの滑り台は長いときで数分待ち。子供達は大好き。それで大人210円(だったかな?)、小学生100円のリーズナブルな設定。田舎バンザイなプールだったので、滑り台がなくなっていたのは衝撃でした。まあ、今年までは下の子の身長が微妙だったので、来年再開すればオッケーです。長男よ。今年は我慢だ。と言った感じで二日目はゆっくり移動の疲れを癒やしてそれとなく終了。
毎週末開催される夏祭り
三日目は法事。兄の一周忌と初盆としてお経をいただき、お昼から親族と会食。終了して家についたのは4時ぐらいです。お腹も一杯で特にやることもなく、子供達も遊び疲れて寝てしまったので一人で釣りに出かけます。5時をすぎていますが、九州は日が高い。東京と1時間ぐらいは違うのかな。表層には特に小魚以外見えないのでボトムを探ることに。バイブレーションを通しますが無反応。だんだんと日も傾いてきます。

八代海に沈む夕日。綺麗です。釣りってこういうこと。そろそろ地合い。やや思案して日のあるうちにimaのサンティスを投入。品切れが続いていましたが、7月に入って在庫があるのを発見し即買い。まえから試してみたかったルアー。こいつで船道のボトムをトレース。一投目・・・!アタリを感じたものの、ヒットせず。何かいるのは確定。再度同じコースをトレース・・・ヒット!マゴチじゃねーのぉと期待を胸に寄せると・・・あぁ・・・

40センチ半ばのエソでした。。。

一応ボウズは回避。
その後別の所を通すも無反応。仕方なく港湾内部の船道を探ることに。こちらはサンティスだと重すぎるのでジグヘッドにワーム。食いの良いダイワのモアザンミドルアッパーに12gの静ヘッド。ボトムをバンプしながらよせてくると、船道中央でヒット。小物。さくっと寄せると・・・カサゴ。

こちらの呼び方ではアラカブ。そんなに大きくないのですが、家族がアラカブの味噌汁を所望していたので、大きなお椀サイズとしてキープ。そんなこんなでいつのまにか7時。やっとで日が暮れます。さて今から・・・てところで家族から電話。子供達が起きたので夜市に行ってかき氷食べようと。調子も上向いていたので迷いましたが、帰省したら食べなければならないかき氷の存在は大きく、そのまま納竿。
法事の会食でお腹も減らない夕方、久々に水俣市の土曜夜市に出撃です。水俣市では7月の後半から8月の前半にかけて、土曜日の夜に繁華街で夜市が開かれます。30年前に比べると随分規模が縮小されましたが、それでも子供達が楽しめるようなので、出かけてみることにしました。数年ぶりの気がします。
おぉ、結構人がいる。噂ではかなり規模が縮小したと聞いていたので、もっと寂れてしまっているのかと思っていましたが、それなりに親子連れで溢れていました。私達のようのな帰省客も多い様子。子供達は射的や金魚すくいで楽しそうに遊んでます。程よい規模。屋台もテキ屋を締め出した為(それで規模が縮小)商店街のお店が自分の店の前で屋台を出してるといった様子。暴対法の結果で良し悪しはあるのですが、たしかに雰囲気的に親として安心感は感じます。商工会議所も頑張っているんでしょう。ただ、もう少し思うところはありますけど・・・おっと、アウトドアでレジャーなブログなので地方政治の小難しい話が多すぎるとイカンね。
とりあえずうちの子達も射的。勢いのよい射的。よすぎて弾が見えない(苦笑)。

狙いを修正することもできず終了。参加賞をもらって次へ。金魚すくい。

4週連続の最終日だからでしょうか、金魚が少なめでテクニカル。まあどうせあまりやらせたこともないので、良い機会です。やってみな。自宅だと水槽にはアフリカンランプアイとか小型の熱帯魚が入っていた、すくった金魚を入れると半年後にはそいつらを食べ始めてしまうため、金魚すくいはNG。しかし、田舎なら既に金魚を飼っている庭の水瓶に放り込めばオッケー。さあ、好きなだけすくいなさい・・・すくえず。だよね。おもったよりも難しいでしょ。良い経験です。つぎはおもちゃを釣るゲーム。

コレは簡単。夜は光るおもちゃが人気。こちらはすんなりゲットです。

うれしそう。よかったね。
蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)の絶品カキ氷
一通り遊んだところで漸くメインイベントのかき氷。お目当ては蜂楽饅頭本店のコバルト。

おまんじゅう屋さんにかき氷?いやしかし、ローカルでは昔からファンの多い夏のスイーツです。見た目はブルーハワイに近いのですが、一口口に入れるとまったく別物であることを思い知ります。まずはそのフワフワ感。究極と言って良いと思います。人肌に触ろうものなら、一瞬で溶ける繊細さ。この繊細さを存分に味わってもらうためか、店内はかなり涼しめ。小さな子供達は寒くなるので上着があったほうが良いレベルです。

お持ち帰りをできるので、外に持ち出したこともあるのですが、あっという間に溶けてなくなってしまうため、寒くても店内がベターです。並んでいることもありますが、回転は早いのでおもったよりもすぐに席につけます。なんせ、早く食べないと溶けちゃうので。そして、そのフワフワ感に負けない蜜の美味しさ。しっかりと甘いんですけど、けっして嫌味のない甘さ。後味にのこるのは蜂蜜の甘さです。そもそもこちらのお店は店名に蜂が入っているとおり、もともと養蜂を営んでいて、蜂蜜をつかった回転焼き(今川焼き)が人気商品のお店。そのお店のもう一つのヒット商品が蜂蜜を使ったかき氷なのです。子供の頃は普通に食べていたので、特にありがたみも無かったのですが、大人になってその存在価値を思い知りました。首都圏だって美味しいフワフワかき氷はありますが、この究極のフワフワ感と究極に美味しい蜜を組み合わせた、究極のかき氷をサクッと食べれる店は出会ったことがありません。九州内に支店が幾つかあり、たぶん十分に美味しいはず。ただ、私の両親曰く、やはり本店の美味しさは特別らしいです。私は他県の店舗で食べたことが無いのでなんとも。。。
フワフワのかき氷を食べたあとはお店の看板商品の蜂楽饅頭を買って帰宅。コクのある黒餡派か上品な白餡派か。たぶん水俣市民は必ずどちらかの派閥に属していると思われます。我が家でも真っ二つ。ちなみに私は黒餡派。どちらが優勢なんだろう・・・気になる。
御船町で化石採取と吉無田高原でグラススキー
さて、翌日のイベントは化石発掘。この帰省の直前に熊本県の真ん中あたりにある松橋というところに住む叔父さんからのお誘い頂きました。昨日の法事の際に詳細を打合せて、本日朝7時に実家を出発。9時に採取地の近くである御船のコンビニで待ち合わせ。私の従兄弟とその子供達も一緒です。
熊本県から東南に位置する御船町はかつて日本で初めて肉食恐竜の歯の化石が発掘された場所。ミフネリュウと名付けられたその恐竜をシンボルとして、日本有数の化石発掘地帯です。叔父さんは御船の恐竜博物館の常設イベントとして営まれている発掘体験をサポートしているらしく、今回私達の帰省に際してお誘いいただいた次第です。ありがたい。
御船町
待ち合わせの御船博物館近くのコンビニを出発して御船の山中へ。30分ほど山道を走って現地へ到着。発掘広場という施設がありました。そこで一通りの説明を受けていざ発掘・・・とはならず、更に少し別のところに移動。詳細を説明して人が殺到するとたぶん色々と問題だと思うので明かせませんが、もう少し子供が掘りやすい所へ案内してもらいました。

ここだとそこら辺の岩を崩すと簡単に貝の化石が見つかります。おそらく沼地とかそういった場所の地層だそうで、二枚貝や巻き貝の化石が出るとのこと。早速発掘・・・あっさり出てきます。

かつて群馬でも化石の発掘体験をしたことがある我が家の子供達も、それっぽい石を見つけて次々と貝の化石を発見。巻き貝のものも見つかりました。

巻き貝は結構形が残りにくいのですが、比較的簡単に幾つか見つかりました。ただ、ちょっと脆い。あまり詳しくないので、この比較が適当かわからないのですが、少なくとも群馬の神流町でやったときよりも地層が脆いです。あちらではタガネで石を目に沿って割っていたのですが、こちらはともすると大人の手で直接割れます。少し硬ければ、近くの程よい石で叩くと割れます。採取はし易いですが、保存は神経を使いますね。量は豊富。豊富すぎてちょっと宝探し感にかけてるかも(苦笑)。

ちなみに採取した場所以外にも、山中の道端でここは・・・と思う所の石を幾つか割ってみたのですが、そこでも出ました。流石は日本有数と言われる地帯。多少地形と地層の説明を受ければ、そこらじゅうに発掘現場を見つけることができそうです。ただし、これだけ恵まれていても恐竜となると難しいようです。見つけてみたいもんだ。
あっという間に化石もお持ち帰りできないほど集まりそうだったので午前中で終了。午後から従兄弟とその子供達と一緒に付近のレジャーを楽しむ事にします。
化石を採取した御船町から北東、南阿蘇へ続く道の途中に吉無田高原というローカルな行楽地があります。従兄弟の情報ではグラススキー(草原の斜面をソリで滑る事をそう呼んでいるらしい)が子供達を遊ばせるのに良いようです。その前にまずは腹ごしらえ。ネットで探すと風香(フウカ)というカフェが良さそう。ネットの情報をたよりに多少迷いながら到着。が、店の前に駐車しようとすると外で庭のお手入れしていた女の方が寄ってきて「カフェですか?ごめんなさい。やってないんです。」と。どうやらこないだの熊本地震の影響で、それ以来休業されているそうです。残念。確かにこの辺りは結構大変だった地域。色々とご苦労されたんでしょう。がんばっていただきたい。
気を取り直して次の店へ出発。幸い避暑地の高原らしく、良さげな候補が幾つかあります。ピザがおいしいというカフェをターゲットに。今回は従兄弟が事前に電話で営業を確認済み。途中未舗装の道路がつづいたのでかなり不安になりながらも、ふと現れたおしゃれなカフェに安堵。

低い潜り戸を抜けると焼物がずらり。釜で食器とかも焼いているらしい。さらに奥にカフェスペースがあります。

大人の為の静かなカフェ・・・5人の子供達の騒音も考えて、テラス席にして頂きました。時刻は11時半前だったので、空いていて良かった。その後あっというまに満席に。さーて、ピザだピザ。自家製ベーコンのピザとか野菜のピザがうまそう。大人の分をセットにしてシェアすれば良さそう。注文してサラダを食べつつ待つ事10分程・・・きた!

おぉー旨そう。子供達にとりわけで早速自分も頂く。自家製ベーコンの乗ったピザ・・・旨い。ベーコンのスモークが効いていて、やや大人の味わい。生地もモチモチしたタイプでしっかり小麦のおいしさが味わえる。本格的な釜で焼いてらっしゃるようで、火の通り具合もばっちり。更に野菜のピザは新鮮な野菜の旨味を凝縮した、これまたなかなかの一品。

良いじゃないの。満足。高原の心地よいカフェで美味しいピザを堪能。子供達もたらふく食べて元気一杯。フル充電で次のアクティビティへ向かいます。
従兄弟オススメのグラススキーができる吉無田高原「緑の村」に到着。美しい緑の斜面。

子供達が滑ってるのが見えます。料金はチケット制で自動販売機で購入。でも結局すぐとなりにおじちゃんとおばちゃんが立っててチケットを受け取るので、特に人件費が削減されている訳ではなさそうです。ところが、そんな心配を吹き飛ばすリーズナブルな料金。公営なんですかね。入場料大人200円、子供100円、ソリのレンタル1台250円です。それと斜面をのぼる為のケーブルカー?カーじゃないな。ケーブルでソリごと引っ張り上げてもらう料金が1回50円(5回200円)です。自分で上ってもオッケー。その場合は無料。まあ、滑るだけでも結構な体力が必要なので、どんなに滑っても一人千円かかる事は無いかな。
とりあえず全員の入場料と子供達二人分のソリレンタル、それに5回分のケーブルカーチケットを購入。早速ソリに乗って上ります。小さな下の子は取りあえず私と一緒に上って、上の子は一人で上ります。ソリに乗ったら動いているケーブルに引っ張る為のワイヤーを係の人がつないでくれます。

降りる的には上で待ってるおじさんがワイヤーを外してくれる仕組み。面白ーい。すっごいマイナーなスキー場でこういうシステムがあるというのをネットで見た事があります。椅子に座る仕組みよりも設備が最小限で済むので、ランニングコストがかからなくて良い仕組みだと思います。上って行くのもなんか楽しい。すっごい小さなころ、みかん畑でみかんを運ぶコンテナに乗せられたのを思い出す。農作物に成った気分。で、頂上からの眺め。

サイコーにキモチイイー。おっと恐竜がいる。

下から見た時は岩だと思ってた。うんうん。そらに向かって恐竜がいる風景。無くても良いけど、あると面白い。税金の使い方としてはギリギリ良いんじゃないかと。地方にありがちな意味不明の巨大オブジェってわけではなさそうです。さて、グラススキーは・・・おっと、おもったよりも滑らない・・・そういえばケーブルカーのおじさんが、斜面奥側が良いと言ってました。そちらの方が斜面が急なようです。今は季節的に草が青いので、滑りが悪いそうです。という事は秋がベストシーズン?でも、眺めは青い方が気持いいかなぁ。いや、紅葉するとそれはそれで綺麗なのか。うーん、どっちもそれぞれ良いんでしょうね。それぞれの美しさがあると思います。ただ、ソリは滑らない・・・体重が重すぎても軽すぎてもダメなようで、上の子はそこそこ滑りますが、私や下の子はダメ。とうとう下の子はソリを降りて高速で斜面を駆け下りる始末。はやっ。うーん、この子の身体能力は親から見ても目を見張るものがあります。が、ソリはどうするんだソリは。仕方なく汗だくで斜面を登ってソリを回収。まあ、楽しそうだから良いけど。

その後も滑ったり、駆け下りたりを1時間半程繰り返し終了。途中は自分の足で上ってたので、ケーブルカーを使ったのは合計10回ぐらい。400円程。この手のアクティビティではかなりお安いもんです。従兄弟がオススメするのも解ります。時刻は午後3時すぎ。ここで従兄弟とはお別れ。実家に帰ります。水俣まで高速を使って1時間半程なので、5時前には帰宅。道中子供達はあっという間に熟睡。そりゃ疲れるよね。化石にグルメにハードでリーズナブルなアクティビティ。良いとこじゃん、御船町。
モンヴェール農山でバーベキュー
そんなハードな一日を過ごした夕方、埼玉のおばさんが翌日には先に帰るということで一緒にディナー。水俣市外の山中にあるモンヴェール農山を予約しました。こちらは豚肉関係の生産・直売を行っているレストラン。上質な油の豚肉はそれだけで美味しいのですが、更にソーセージ関係がかなり良いレベルです。どうやら最近は無印良品のネット通販でも取り扱いが始まったようで、今水俣で一番勢いのあるグルメスポットです。レストランは自分で焼くバーベキュースタイルとグリル料理をテーブルやソファーで頂くレストランスタイルを選べます。今回はバーベキュースタイルにしました。

以前レストラン側も利用した事があるのですが、ソファー席とかとても気持よいのでそちらもオススメです。エントランスの雰囲気も良いし、ソファーも気持がよい。


庭にはハンモックも設置。料理がくる前に少し遊んだりして楽しめます。

少し歩くとヤギとかも居たはず。子供達は喜びます。
料理も安定の美味しさ。

甘くてサラッとした豚の脂。豚バラも良いですが、豚トロが軽い。くどくなりがちな豚トロが軽いのは上質な豚の証。その豚で作ったソーセージも手が込んでます。ご飯が進む。食べ過ぎ注意です。こういう上質な料理を楽しめる店がもっと増えるとよいなと思います。ちなみにふるさと納税のお礼品にもなっていて、我が家も利用しています。数ヶ月置きに冷凍の豚肉やソーセージが届くのですが、おいしいお肉で家計も大助かりです。

帰りに朝ご飯ようのハムを幾つかかって帰宅。お腹いっぱいで就寝。太るけど仕方ないな、これは。。。
鉄板の湯の児で海水浴
水俣には2つの温泉街があります。海の「湯ノ児(ゆのこ)温泉」と山の「湯の鶴温泉」です。今日は湯ノ児の温泉街の前にある海水浴場にやってきました。

水俣の海水浴の定番スポットです。内海の穏やかな波で小さな子供を遊ばせるには安心の海水浴場です。目の前には小島があって、その間にかかっている吊り橋がシンボル。干潮になると砂浜が地続きで島につながります。砂浜をすこし離れると岩礁帯があり、小魚が沢山泳いでいます。シュノーケリングにも楽しいスポット。魚が多い年には砂浜にキスやコチがざわざわし、岩礁帯には30センチくらいまでのアカハタがウヨウヨ居たりして、アングラー的にも興味深いスポットです。ここに魚が多い年は水俣全体が当たり年です。逆に昨年とかは魚影が薄く、全体的にも小アジさえ釣れないという釣果不調な年でした。実際に魚が泳いでるとこ見ると、釣る時のイメージも湧きやすいですよね。かつて天草の真っ白なビーチで泳いでいると、中層より上を大きな黒鯛が悠々と泳いでいるのを見たりして、あぁ、あんな奴らがトップウォーターのゲーム対象になるんだというのを身近に感じた事があります。あれを見るまでは、どうしても底やヘチなどストラクチャーに絡んだイメージしか持てず、トップウォーターをやる気には成らなかったのですが、実際に見ると意識が変わります。いつかあんな奴らを仕留められる様に、黒鯛エリアでもトップウォーターを持ち歩く様になりました。まだ釣れてないけど・・・。

今回の帰省にあわせて、海水浴用に子供達のフローティングベストを新調しました。この後帰省中盤で鹿児島の離島・甑島にいくことにしたので、シュノーケリングを安全に目一杯楽しむ為に購入。よくあるシュノーケリング用のフローティングベストも検討したのですが、釣りの時に兼用できる様にプロックスのポケットのあるタイプを購入しました。お兄ちゃんは今日までの釣りで使っていましたが、二人とも海の中ではまだ使っていないので、甑島で使う前に穏やかなこの海でシェイクダウンです。ちゃんと浮くかな?・・・バッチリでした。むしろ少し浮き過ぎで、潜りたいので脱いでも良いかと言われるしまつ。まあ、穏やかなところなら良いよという事で、テストが終わったさっさと脱がれてしまいました。まあ、危なそうなところで着てくれればよいです。小学校3年生でMサイズ。あと2年ぐらいいけそう。幼稚園年長でSサイズ。こちらは、Mでもよかったかも。股下のベルトさえしっかり通せば、外れる事はないと思います。ただ、Mだと少し浮力が強すぎて泳ぎにくいかもってぐらいでしょうか。

泳いだり、貝殻拾ったり、魚を探したり・・・あっという間に一日が過ぎて行きます。夕方の4時を過ぎると寒くなってきたので終了。シャワーを浴びてかき氷を食べて撤収です。ずっとかき氷食べてるなぁ。
かね山うどんは食べなければいけない
翌日は雨。次の日からは甑島へのショートトリップなのですが、どうやらその日からはまた晴れるそう。であれば、準備と子供達の宿題の日にする事に。ただし、帰省したら食べなければならないグルメを一つこなしておこうと言う事で、お昼ご飯はかね山うどんさんへ。こちらは水俣ではなく隣の津奈木町にあるのですが、ソウルフードとして個人的に食べなければならないメニューがあります。釜揚げうどんと鳥の唐揚げです。まずは釜揚げうどん。

麺は細麺の部類。それほど腰がある麺ではありませんが、小麦のおいしさをしっかりと感じる麺。そして何よりも出汁。この出汁が唯一無二の存在。この出汁の味を求めて、お昼時は大混雑。ただし、回転は悪く無いのでちょっと待つと席が空きます。麺2倍の釜揚げダブルを注文。旨し。そして唐揚げ。九州南部の唐揚げは基本的に旨い事が多いです。やはり養鶏の一大産地。鹿児島・宮崎に近い程うまい鶏肉が簡単に出回っていると思います。その鶏肉を知り尽くしたこちらの店の唐揚げ。絶品です。とある関東出身の友人を連れてきた際、生涯最高と賞したそれは濃厚かつジューシー。このうどん屋さん、なぜか定食も美味しくって、地元の人たちは様々な定食を注文していきます。まあ、一般的にはいろんなメニューを出すポリシーの無いうどん屋ってまずい事が多いのですが、こちらの店は例外です。なんでも旨い。それでも、他でたべれない味というレベルにあるのは釜揚げうどんと唐揚げじゃないかと思います。

なんていう親の熱いローカルラバーを気にもせず、山盛りのエビフライを頬張るムスメ。好きなものを食べればよろしい。
地元のグルメをまた一つ制覇してこの日は終了。さあ、明日からは甑島です。幸せボンビーガールでも取り上げられ人気急上昇中の甑島レポート。しばしお待ちください。
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