2017年09月04日
レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(中編)甑島ショートトリップ
熊本県水俣市への帰省中、甑島への二泊三日のショートトリップ。あの釣りの聖地甑島。30年ぶりの来島です。話題の島への旅日記的のレジャー記録をお届けします。今回もローカルなグルメ情報も盛りだくさん。ご旅行の際の参考にでもなれば良いなと思います。長いのでお暇な時にお読みください。

朝6時起床。今日から甑島へファミリー旅行です。奥さんがいきたいと言い出した甑島。いやいやその前に私の両親が行きたいって言ってたかな。私が小学生の頃に家族で行った思い出の離島です。離島といっても、鹿児島の串木野という港から船で1時間〜1時間半の手軽な離島。ただ、離島らしさはしっかりあって、30年前は信号が一つも無く、道は未舗装だらけでした。それが最近多少観光地化しているそうで、ちょっと調べるとホテルや小洒落た民宿、レンタカーとかそろっているらしい。かつては泊まる民宿で車を借りるのが一般的だったのに・・・時は流れたんですね。ただ、それでも離島らしいところも残っていて、基本的にはお昼ご飯は予約しとかないとありつけないらしい(笑)。混雑する時期はお昼難民が出るとのネット情報。ほんとかいな。まあ、そのあたりも行ってみないとわかりませんね。これからできる限りリアルな甑島レジャーをリポートしたいと思います。
7時に家を出発して甑島へ渡るフェリーがでる串木野新港へ向かいます。甑へ渡る船は2種類。高速船とフェリーです。高速船は1時間足らずで甑に渡る事ができ、本数も多いですが、フェリーは1時間半ぐらいかかります。本数も1日2本。今回は一族揃って車で渡るのでフェリーに乗ります。フェリーの時刻は11時20分。串木野までは1時間半ぐらいですから、かなり早めに出発。フェリーを予約した際に出発の1時間前までに手続きをしてくれと言われているからです。ちなみにフェリーの予約は必須と考えて良いです。最近は営業車両と観光客の車両を満載みたいで、私たちがわたる時も行きも帰りも空きは殆ど無かったと思います。当日だとキャンセル待ちで、結局渡れない可能性も高いそうです。予約は電話かネット(ネットは高速船のみ)で。どちらも車の全長が必要になるので、車検証をお手元に。今回は車の持ち主である親父に電話で予約してもらいました。
甑島商船
順調にフェリー乗り場に到着。車検証を持って受付に向かいます。予約内容と同じことを書いてくれと言われます。ネット予約だとプリンできそうな端末がありました。ネットが良いね。ここで問題。船の中でお昼を迎えるので、お弁当を買おうと思ったら売店がしょぼい(-_-;)。お弁当は事前にコンビニとかの方が良かったみたい。と言っても、近くにコンビニはなさそうなので、仕方なく購入。
手続きを終えて車をフェリーのレーンに回します。ちなみに甑島は大きく上甑、中甑、下甑の三島に分かれていて、現在では上甑と中甑が繋がっていますが、下甑は繋がっていません。フェリーは上甑の里(さと)港を経由して下甑に向かいます。つまり車は行き先によって積み込む順序があるので、レーンが分かれています。フェリーは里に先に入るので、先に積み込みます。フェリーは積んだ時と逆が開く構造です。たまにしか乗らないと迷いますよね。私も数年前に天草から長崎に渡った時以来です。
車をレーンに置いてもまだまだ時間があります。ちょっと竿を出すか。ふと見ると、港の岸壁は人でいっぱい。何が釣れてるのかなーと、とりあえずワームでワインド。特に異常なし…あっ、ワームがかじられてボロボロになって帰ってきた・・・どう猛な小魚がいるらしい。そんなこんなであっという間に時は過ぎ、フェリーが入港してくる。竿をたたんで、家族の元へ向かおうとすると、ここでちょっとしたトラブル発生。
乗り場の近くに立てかけて置いたらサブロッドが無い。ボロボロでガイドもサビサビのバスロッドで、棄てても良いぐらいの物だけど、根魚をブラクリするには良いかなぁと思って持ってきていたもの。窓口に行っても、落し物には届いてないと。盗難かぁ。平和な田舎が物騒になったもんだ(-_-;)。ターミナルは人の出入りが多いので、盗難多いのかもしれない。そういえば、港の職員のようだけど、よくわからない奴いたなぁ。職員を疑いたくは無いのですが、現状はわかりにく過ぎて、丸ごと疑うしか無い状況ですね。わかりやすい服装とか腕章とかではっきりさせとくべきかな。これから観光とかで売り出そうとするなら、早めに怪しい所を改善して、疑念を払拭しておいてもらいたいですね。少なくとも今はこの港はグレーな組織と言わざるえません。竿があったのは、チケット買って船に並ぶ人と職員以外は本来立ち入れなエリアですからねー。まぁ、竿を失ったことより、田舎でこんな事考えなきゃいけないことの方が悲しい。あと、職員の対応。受付とかもそうですけど、観光地としては落第点です。なんといったら良いかなぁ。ハワイのイミグレーションと東南アジアのイミグレーションの違いみたいな感じ。セキュリティとかもあるので、しっかり人をみなきゃいけないんですけど、ハワイは世界の観光地の入口として、職員の対応とかが洗練されてます。手続きまでは事務的な顔だけど、終わったら笑顔でエンジョイ!って送り出すみたいな。残念ながらそういうの一切ないです。東南アジア的なそれ。こちらが竿届いてますか?と尋ねても無いで終わり。顔色から察するによくある話だけど、対応する気はなさそう。あとで届いたら連絡するとか、遺失物に対応する気配は見せない。でもあの口ぶりと表情は絶対頻発してるね。船の時間もあるので、手続きとかやりとりしてる時間も限られます。となると、泣き寝いりするしか無い。観光協会と警察は、是非早めに対応すべきと思います。船会社に任せとかない方が良いですよ。
そんなこんなで竿はとっとと諦めて乗船。

どうせだし、来年は手頃なベイトロッドを調達しようかなぁ。なんて考えながら船の中でまずはお弁当。

動き出すと酔っちゃうかもしれないので、とっとと食べ終わろうかというところで出航です。前日までのうねりが残っていそうだったので、食べたら甲板上がります。

風に当たると酔いにくいので、早めに対応。薬飲んじゃうと、車の運転に支障が出るので、極力薬は飲まない様にします。気温は高いですが、風に当たると涼しい。港を離れると、結構なスピードで船は進みます。川内(せんだい)原発はあの辺だなぁ。そして船の先には甑島。

10分毎に近づいてくるのがはっきりわかる。ずっと海を見てても飽きないんですけど、下の子が飽きた様で船の中を探検しようと。船の客室は2等と特別に分かれてます。特別はその名の通り特別料金が必要。普通の2等は椅子席と座敷席に分かれてます。


荒れると椅子は酔いやすいので、座敷席でゴロゴロして過ごすことに。出航から1時間程経って、おじいちゃんと甲板にいた上の子がデッキから降りてきました。イルカがいたよ!と興奮気味。あぁ確かにこの辺りはフェリーに乗るとイルカが遊びに来ることがあります。そういえば30年前もこの航路でイルカがフェリーの伴走をしているのを見た気がします。よかったね。
程なくして到着前のアナウンス。車に戻って着岸を待ちます。

しばらくして前のハッチが開きます。順番に車が出て行く。そしてとうとう我が家の番。30年ぶりの甑島へ到着。

あつー。ぴーかんの甑島。東京は雨らしい。想像できない程暑い。ざっとフェリーターミナルでパンフレットを集めて出発です。最初の目的地は江石の浜。離島の甑島でもさらにマイナーなビーチ。正直聞いたこと無かったビーチ。ただフェリーターミナルのパンフレットにシーグラスが沢山あると書いてあって子供達が興味を持ちました。確かに外海はうねりもあったので、今日は海水浴よりシーグラス採取の方が良いかなとも思い最初のアクティビティに選択。グーグルマップで20分程。到着・・・したものの、ビーチが見つからない。いつの間にか漁港に迷い込む。ここで第一村人発見!ここまで某番組と同じぐらい人に会わなかったのですが、やっとで港でサビキ釣りをしているおばあちゃんを発見。早速聞き込み調査。すると港の東側を指差して場所と入り方を丁寧に教えてくれました。優しいおばあちゃん。ありがとうございます。ちなみに甑島ではこの後も大抵の人がコンニチはと挨拶してくれます。そしていろんな情報をくれる。挨拶しないのは観光客。いや、その観光客も結構なんども同じ人に会うので顔なじみになっていきます。離島だなぁ。
ようやく江石の浜に到着。

深い入江のこじんまりしたビーチ。入江の奥は砂浜ですが、入口側は徐々にごろた石の海岸に。砂浜部分にロープが張ってあり、そこが海水浴場ということらしい。砂浜部分の波は穏やか。入江の入口は結構荒れてますが、深い入江なので波の影響を受け難くなってます。綺麗なビーチ。そして何より人がいない。夏休みのお盆。公共のビーチが貸し切り。離島マジックだなぁ。では遠慮なく公共のビーチをプライベートで遊ぶことにしましょう。

まずはシーグラスを採取します。情報通り沢山ある。みどりが綺麗。赤はレアらしいので必死に探す。なかなか無いなぁ。青は順調に増えて行く。と、ここで子供達が暑いので泳ぎたいと。ここなら波が穏やかなので良いよ。早速車で着替えて海水浴開始。

気持ちいい。残念なのは魚が少ない。多分入江の入口側のごろた側は潮通しも良いので沢山いそうだけど、波が心配なので自重します。透明なビーチで十分。やっぱり水が綺麗だなぁ。
十分に泳いで砂遊びしてシーグラス集めたら3時過ぎ。そろそろあがろう。シャワーとか着替えは歩いて2分ぐらいの所にある地域の体育館。

外から入れる更衣室とシャワー室が解放されていました。

ビーチの入口に控えめに案内があります。ありがたい。中も綺麗。

シャワー浴びて着替えて撤収です。
チェックインは3時ですが、せっかくなのでもう少し遊んでから宿に行くことに。甑フルーツ園という農園直営のカキ氷があるらしい。こちらもフェリー乗り場のパンフレット情報。浦内港という上甑の北西の港のそばにあるそうです。GoogleMAPは便利。車のナビが信用できないので親父が運転、私がGoogleMAPでナビゲーションというスタイルが定着してきました。
15分程のドライブで到着。ここで良いのか?と不安になる。幹線道路からは店らしき入口が見えません。

近くに車を停めて奥さんが偵察・・・入口があったようです。通りの反対側のビニールハウスの方に店の入口がありました。きれいな新し感じのお店。既にお客さんは3組。この離島で結構繁盛してますね。皆さんすんなり入り口わかったのかな?実はこのあとも続くのですが、甑のお店は総じて主張が控えめ。入り口とか幹線道路から見えないのが当たり前。入り口が見えないかわりに看板やノボリを出しておこうという気もあまり無いようで、付近に到着してから迷うことが多発します。あんまりゴテゴテと案内をやられるのも景観上どうかなと思いますが、わかり難いすぎるの少し辛い。商売とかまだ慣れていないと言えば慣れていないのかもしれません。もともとは見知った人相手にしか商売しなかったわけだから、文化的なところもあるのでしょう。島全体で看板が少い。そうすると看板が増えたら離島的な良さが消えるのかな。。。うーん、悩む。
まてまて、島の未来を悩む前に、まずは全力でかき氷の注文に悩まなくてはなりません。なかなか魅力的なラインナップ。パッションフルーツが一押しらしいですが、はっさくとかも美味しそう。きなこ黒蜜もただの和風では無く、なにげにサトウキビの取れる南国風じゃないの・・・で、はっさくに決めた。酸っぱい爽やかなのほしい。で、奥さんとお袋は看板のパッションフルーツ。子供達はきなこ黒みつとマンゴー。親父は・・・何だったけ?まあ、とにかく皆それぞれの気になるかき氷をチョイス。小さなお店でかき氷機は一つなので少しお時間はかかりますが、丁寧につくってくれてる様子。そして順番に到着。

オーうまそー・・・ウマー。アツーい日につめた〜いかき氷。

甘くて酸っぱくてフルーティー。女子力高いね。おっさんのブログに載せとくのは勿体無い・・・釣り人の聖地とかって言われてしまって、そういうブログしか注目されないのは甑のリアルを伝えてないんじゃないかと思います。さあ、磯で根魚やクロや青物と格闘してるだけのブログしか載せないあなた。港で一晩中エギをしゃくりまくってるブログしか書かないあなた。たまには竿を置いて甑の新しい一面、女子の喜ぶ美味しいスイーツや素敵カフェに足を運んでブログでつぶやいてみてはいかがですか。たまには島のがんばってる若者たちの経済に、つぶやきやブログで貢献することも考えましょう。島から水産資源を持っていくだけではフェアじゃないですよ。
と、釣り人に厳しい物言いになるのは、こんだけ素晴らしいフィールドを前にしながら、まだ一度も竿を出していない釣り人のひがみにほかなりません。もうそこらじゅうにトップウォーターで攻めたい入江や、ワームをリフトアンドフォールしまくりたい岩場、ジグやエギをしゃくりまくりたい港があります。釣り人が狂うわけだぁ。わかるよ。でも、潮止まりでかき氷は食おう。美味いから。
甑フルーツ園
さらっと宿にチェックイン。宿の紹介はあとで。説明を受け荷物を少し降ろして出発。少し散策して夕焼けを見て、少し用事をすませて夕食を取る予定。
基本的に九州の西側ってところは海に沈みゆく夕日が美しいもんです。小さな頃からそれをすなおに綺麗だなぁと眺めて過ごした私にも、ここのサンセットはすばらしいと言わざる得ません。それを言葉で伝えるって言うのは違う気がします。かといって、こんなスマホの写真で伝わるのか・・・・

行くしかないと思います。そして見る価値がある。
昼間幾つかのスポットを回りながら、兄貴の精霊を流す場所を探していました。今年は初盆。今日は精霊流しの日。お袋が精霊を持って行くと言った時、おぉそうだなと思いました。流石お袋。30年ぶりの甑。兄貴を連れて行かなきゃ。
中甑港の一番外れの防波堤。緩い下げ潮。夕日。海を除くと小魚がちらほら。おお、少し大きな魚も。防波堤の先端近くの階段からロウソクをつけた精霊をお袋が海に流しました。

下げ潮なのに岸に少し行って、そこで止まって。ゆらゆらと。不思議な事に熱帯魚が精霊の周りに集ってきました。だんだん大きな群れに。青い小魚の群れ。赤茶色の少し大きな魚群。黄色いラインの熱帯魚。沢山。紅い精霊に反応した?そんなことあるかな?
兄貴と私は釣りが大好きで、地元の釣り大会でトロフィーももらったり。そんな兄貴が遊んでいるようで。みんなで少し楽しくなって。
さて、夕食は宿に予約してもらったお店。漁火。宿から車で5分。里港を挟んで反対側にあるこれまたこじんまりしたお店。例に漏れず看板が見当たらないので、ここかな?と恐る恐る扉を空けます。よかった。お店だ。もーこんなことばっかりです。だんだん面白くなってきた。お客さんはカウンターに二人の女の子。女子の二人旅。たしか宿も同じ子たちかな?甑全体を通じてカップルと女子二人旅率は高かったと思います。まあ、男子だけの団体は磯で釣り竿片手にあちこちいるんだろうけどさ。団体客は私達と別の座席席にも料理が用意してあります。オヤジさん一人でやってるので結構大変そう。料理は炭火焼き。いろいろありますが、やはりメインはキビナゴ。

関東では冷凍の付けエサぐらいでした見ることは無いのですが、西日本ではポピュラーなお魚。私小さい頃カタクチイワシっていうのがわからなかったんですよ。そういうポジションの魚は殆どキビナゴしかみたことなかったから。私のおじいさんはキビナゴの刺身が大好きで、おばあさんがよく手で捌いて刺し身にしてました。手でさばくところはカタクチと同じですね。よく面倒くさいってつぶやいてたっけ。今日は炭火焼き。程よく炙って背骨を残して食べます。身は程よく剥がれるので食べやすい。うん、新鮮で美味しい。何匹でもいける。その他の焼き物も美味しい。海老も殻を剥くのが面倒だけど美味い。あとは刺し身や煮付け。

ちなみにメニューはコースのみの様です。3,000円と5,000円のコース。おそらく今回は3,000円。いや、実は予約してくれた宿の人から、このあたりあまり説明受けてなくって・・・奥さん聞いてたのかな?子供達はたぶん2000円かな。最後に支払った金額がそれくらいだったので。でも飲み物の代金とかどうなってたかな?安すぎる?たぶん、値段に合わせてオヤジさんが様子をみながらたらふく食わせてくれるんだと思います。残念ながら私たちは最初に出されたものを完食できなかったので、この店の真髄までは見ることができなかったかもしれません。子供の分とかちょっと多すぎでした。ただ、わからないんでね。とりあえず人数分頼んどけって感じで。そういうアバウトな所も含めて離島なんだと。料理もそんなに安くは無いんですが、十分コスパ高いです。そもそも離島って安いイメージありますけど、日本の物価なんてそんなに変わらないわけで、魚は安いかもしれませんがエネルギー費とかかさむので、総じて全体的な物価は高かったりすることが多いわけです。ただそれでも現地の人達が豊かに暮らしていけるのは、現地調達の方法が色々とあるから。今日江石の漁港でみたように、おばあさんが一人で漁港で釣りをして晩御飯のおかずを調達するなんて言うのはその象徴。そう言えば死んだおばあさんの妹が鹿児島の吹上浜に住んでいたのですが、春先と秋にはサーフからちょい投げでキス釣っておかずにしてましたよ。(鹿児島弁)簡単よぉ10メートル投げればええんよぉって言いながら。70歳過ぎのおばあちゃんがサーフで一人でちょい投げでキス釣ってご飯のおかずにする日本。まだ残っているんだろうか?私達だって子供の頃は吹上浜に海水浴に行くと、後半は貝掘らされてたな。レジャーと食料調達に境目はない。夜には味噌汁で出てくる。スイカは毎日食べても食べても裏の畑から供給されてくる。必ずしも物価と生活レベルは連動しない。
既にチェックインは済んでいるのですが、宿の紹介をしていませんでした。藤やさんという法的には民宿(簡易宿泊所)の部類だと思います。今話題の民泊ではなく、日本古来の民宿。里港の東側の武家屋敷群の奥にあります。美しい石垣の街並み。その奥。例外に漏れず看板とかなく普通の民家。最初は絶対迷います(笑)。事前に近くから電話しとくと通りで人に待っててもらえると思います。部屋は4部屋?しかなく、今回私たちは襖で仕切られた続きの二部屋を頂きました。他の部屋は廊下の反対側に一つと奥に一つ。けっこう人気のお宿らしく毎日満室。風呂とトイレは共同。トイレは2つで込み合う事はありません。風呂は大きめで家族でまとめて入っても大丈夫な広さ。里港の前にあるホテルに天然温泉があるので一応チェックインの時にオススメはされたのですが、我が家は面倒くさくなって、初日は宿のお風呂に入りました。湯船は溜まってませんでしたが、多分夏は誰も入らずシャワーで済ませるんでしょうね。良くある家族風呂スタイルで、空いていたら入り口の札を入浴中に裏返し中から鍵をかけるだけ。アメニティは十分で着替えだけがあれば困る事は無いでしょう。タオルも沢山。自分たちの部屋の他に共同の居間があって、飲み物等はそこにあります。冷えた麦茶がもう少しあると嬉しいかな。従業員の方は常駐している訳ではなく、チェックイン・チェックアウトの時間帯、夜のお片づけ、朝の朝食の時間帯に来て、パタパタと仕事をして行きます。用事がある時はその時に伝えるか、電話で連絡。不便はありませんでした。昔ながらの縁側のある家。総じて気持のよいお宿です。
island Hostel 藤や (アイランド ホステル フジヤ)
朝の5時。親父と息子を起こします。朝マヅメ。釣るぞ!
なるべく静かに支度をして車で里港の西側の防波堤へ。ベイトの群れがそこら中。が、表層でボイルしている訳ではないので、ボトムから攻める事に。船道の水深は・・・20メートル以上。深い。30グラムのメタルジグで船道を攻める・・・異常なし。相変わらずベイトは表層で優雅に泳いでいます。緊張感はない。ということはフィッシュイーターの気配はない。うーん、ワームのワインドではジグヘッドのウェイトが足りない。メタルジグでネチネチやるしかない感じ。こんなに深いと思ってなかったぁ。里港はちょっとやり難いかも。親父はちょっと離れたところでタコを探ってる。気配は無いと。少し飽きたので小さなワームで足下のテトラを探ると・・・

あっさりガラカブ。そんなに大きく無いのでリリース。これで朝は終了。一旦宿に戻って朝ご飯にします。
藤やさんは夕食は無く、近くの飲食店や同じ経営のコシキテラスをアレンジしてくれますが、朝ご飯は宿で準備をしてくれます(素泊まりもあります)。

豆腐屋さんも営んでいるらしく、メインは大豆の炊き込み御飯と豆腐。良質なタンパク質により島のアクティビティで破壊された筋組織の修復がはかどります。おっと、そういう書き方をすると味はいまいちのように感じるかもしれませんが、素直に美味しい。ただ、それ以上に沢山食べても罪悪感の生まれないところが素敵に感じてしまうのは、私が中年のおっさんだからでしょう。体も心も満足。
朝ご飯を食べて気力を取り戻したところで、本日の午前中は引き続きフィッシングです。どこで釣ろうかと考えた時に頭に浮かんだのは昨日の江石の浜。人気の無さが逆に気になる存在。ということで家族そろって出発。20分ほどでまずは漁港に到着です。ところが道中子供達が寝ちゃった。仕方ないので、家族を車に残し、取りあえず私一人で様子見することに。メジャークラフトの9ftミディアムロッドにダイワのレブロス3500番で出撃。防波堤先端の港の入り口の船道を攻めます。水の色からボトムは砂地。あいにく干潮付近で水深も無いので表層は諦めてジグヘッドのワームでボトムをトレース。一投目・・・あっさりヒット!マゴチじゃねーの?と期待を胸に寄せてくると・・・

アイツでした。数日前もこんなことあったな・・・と思いつつ、速攻リリース。甑ってマゴチ居ないのかな?釣れたって話はどこのブログにも無いんですよね。更に探るが無反応。程なく子供達も起きて奥さん達と一緒に昨日の続き、ビーチでシーグラスを採取したいと。そこで私と息子はビーチの東の端、ごろた場先の磯で釣りする事に。水深さえあれば磯ヒラもあり得る匂いがする。満潮ならだけど。。。いやいや根魚は絶対居るはず。という事で足場が悪いので気をつけながら息子を連れて磯に到着。

根魚を意識してここでもジグヘッドにワーム。モアザンのミドルアッパー。40mほど先にキャスト。水深は2メートルぐらい。ボトムを取って・・・って前にアタリ!合わせるが乗らない。そのまま巻いてくるとゴツゴツあたるが乗らない。回収目前の水深30センチの所でも岩場の間から根魚が飛び出してきてガツガツアタックするが・・・乗らない・・・で、ワームは食いちぎられてボロボロ・・・わずか一投で半分。間違いなく魚影は濃い。が、サイズが小さいものも果敢にアタックしてくるので、ヒットさせたいサイズがくる前に手持ちのワームが全滅しかねない勢い。メタルジグは根掛かり確実。うーん、お財布に易しいブラクリにしよう。ちなみに餌のオキアミは里港の近くの釣具屋さんで購入。ご多分に漏れず看板見つけ難いので事前にネットで調べてください。2軒ほどありました。最近の釣果とかも教えてくれますよ。当然お買い物はしましょう。地方の釣り具屋さんは情報料で生活してますから。イカ用のエギとか里港の深場仕様に見受けられました。イカ釣りの方は一本ぐらい現地調達しましょう。
さてブラクリに餌をつけて先ほどと同じところに遠投。子供に竿をわたす。どう?ガンガンあたって・・・程なくヒット。よし、巻け巻け。手前の寝に潜られたら厄介なので、ガシガシ巻かせます。キャッチー。

えーと、20センチぐらい?なんて魚?わかんないけど食べられそうってことでキープ。続けてもう一一匹。若干サイズアップ。30センチぐらいの同じ魚。うーん、他の魚も釣りたい。が、ここでタイムアップ。短い・・・。ただ、お昼ご飯にお寿司屋さんを予約していて時間が無いとのこと。あー港で探ってた時間が無駄だったかぁ・・・。仕方なく2匹の魚を発泡スチロールに納めて納竿。ちなみに何の魚がわからなかったので、通りかかった地元の人に聞くと、名前は良くわからなかったけど塩焼きにすると美味しいと。よしよし、少なくとも美味しく食べられる事はわかった。おばあさんありがとう。ほんと、島の人たちは優しい。短時間だったけど、甑の海のポテンシャルと島人のポテンシャルの両方に感謝。
お昼ご飯は中甑港の近くのお寿司屋さん、かのこ。島に自生するカノコユリからとったんでしょう。お昼は予約しとかないと難民になるということで、奥さんが事前に予約。恒例のお店探し。いやー今回も奥まってたね。幹線道路沿いに案内は無かったね。そして奥にはある。

徹底してる。すげーよ甑。と妙な関心を胸にやっとで到着した店は、予約客の準備で大忙し。店のテーブル席3テーブルとカウンターだけで収まりきらず、自宅のリビング的部分も予約で埋まっている模様。人気のようです。というかお昼の選択肢が殆どないので観光客が押寄せるんだと思います。


確かに美味い。新鮮な魚介類がてんこ盛り。基本的に飛び込みNGで、予約してる客の分だけ仕入れてる模様。それでリーズナブルでデリシャスなメニューが実現されている。ちなみに予約時間にきっちり握りも仕上げてあるので、予約時間に遅れて握りが乾いたら自己責任です。遅れそうなら早めに予約を。
それだけでも素晴らしいお店なのですが、更に申し訳ないお願いをしてみた所・・・

やっていただけました。なんとさっき釣った魚で舟盛り完成。
最初は今忙しいからちょっと・・・取り敢えず置いといてと言われ、まあ急には無理だよねと思っていたのですが、合間をみてやっていただきました。ありがとうございます。本当は浜で自分で捌く気だったのですが、なんと包丁を忘れたことに気づき、夜に民宿で捌くかと思っていたのですが、そもそも初めての魚と言う不安もありお願いしてみました。いや、ただ店のそのあと忙しさぶりをみて、完全にこりゃダメだと思ってました。ただ、丁度私たちが食べてる最中に一息ついたようで、やっていただけました。大将曰くフエフキダイだと言ってました。おーそーなんだ。フエフキダイ系って、なんか模様とかが地域によって少し違って難しい魚です。まー難しいことは置いといて一口。ほー見た目通りの淡白で上品な白身の味。釣った本人も大喜びです。こちらの大将、子供がお好きな様で、うちの子が釣ったてはしゃいでたのが響いたのかもしれません。必ずしも全ての願いを叶えてくれるお店として紹介している訳ではありませんので、あしからず。それが無くても、地物の美味しい所をリーズナブルに提供していらっしゃる素晴らしいお店です。魚って美味い。
お腹いっぱいになったところで、午後は海水浴。最初は里港から近い西之浜海岸に行ったのですが、確かに美しいビーチではあったのですが、変化に乏しく、江石の浜とかわらない気がして、市の浦海水浴場へ行ってみる事にしました。里港から10分程。おぉ、これまた美しいビーチ。南側の端はごろた場になっていてい、シュノーケリングしている人たちが居るのできっと熱帯魚も見れるはず。よし、ここで泳ごう。ただし、残念ながら更衣室とかがなさそう。車で着替えるか思案していると、たまたまカヤックの体験に来ている人たちが居て、町の施設を丁度開けていたので使わせてもらいました。普段は無理っぽいです。こんな綺麗なビーチになのに設備的に厳しいというのはもったいない。どうやら水道水が通ってなくて、水が不足しているので開放できないそうです。そうですかぁ。確かにこの夏休みのまっただ中に遊んでるのが20人は居ないのだから、なかなかインフラを整備するのは厳しそうです。簡易シャワー的な設備を自分で持ち込むのが良さそうです。
着替えをすませてシュノーケリング。早速ビーチからエントリー。

綺麗な透き通った海。

ただ、やはり砂地部分は魚影が薄い。コチとかキスとか居ても良さそうなんですが、どうもそういった魚影は見当たりません。たまに単独で小さなアジが泳いでいるくらい。そういう生態系なんでしょうね。そうそうに砂浜部分を諦めて南側の岩場の方へ・・・キター!お魚だらけ。これぞ甑。熱帯の海。子供達も奥さんも楽しそう。やや水深の深い部分へ行くと、更に魚のサイズもアップ。なるほどなるほど。こういう感じなんだね。ちょっとした防波堤を超えて更に南に行くと、岩場も本格化してきて更に魚影は濃くなります。岩場の魚なんで、歯はみんな鋭い。サイズは様々。こんなとこワーム通したら一瞬でズタボロになる訳だ。試しに岩場に張り付いている貝をその辺にある石で砕いて泳ぎながらばらまいてみます。優雅に泳いでいた魚達が一瞬で獰猛な野生生物に早変わり。貝の身もさることながら貝殻にもガツガツ食いつきます。貝殻のキラキラに魚は確実に反応する。アワビカラーは岩場でこそ真価を発揮するということを実感。
十分に甑の海を2時間程堪能したところでそろそろあがります。子供達はまだ泳ぎたそうでしたが、かなり体力も使ったと思われるので元気なうちに終了。事前にスーパーでお茶と氷を買っておいていよかった。冷たい飲み物が旨い。ちなみにスーパーは里港の近くにあります。比較的看板はわかりやすいほう。そういえば、グアムでレンタカー借りてタモンからはずれたビーチに行った時に、ネットの情報をたよりに立ち寄った地元の売店に似てる。あそこも入り口のドアをここがお店?って思いながら恐る恐る入ったのを思い出しました。南の島の売店は看板が無い。これはワールドワイドの常識なのかもしれない。
里港の近くにあるギャラリーヒラミネ。甑には珍しく道路沿いに看板があります。甑には珍しく迷いません。異例ずくめのギャラリーはカフェも充実しています。夏の一押しかき氷。だと思う。店の人ではないので確かな情報ではありませんが、かき氷ってのぼりがしっかりと立ってました。しかも道路沿いに。甑の基準からいくと非常に強い主張となるわけです。そこでギラギラした太陽の下で海水浴した体をクールダウンすべく、かき氷目当てでお店を訪問。お客様はちらほら。同じ宿の女子二人組も発見。狭い島内。また会いましたねとご挨拶。シーカヤックの体験に行くと言っていたので、どうでしたか?と聞いてみると、気持よかったと。ですよねぇ。ただ、体験だったので短かったと。そうですか。少し長めのツアープランの方が良いんですかね。なんて会話をしていると、かき氷がやってきました。

うん、フワフワ。甑フルーツ園とは違って、トロピカルなフルーツを凍らせてトッピング。旨い。
ちなみにギャラリーヒラミネは、ギャラリーとつくだけあって展示物が面白い。

ちなみに手間の女の子は展示物ではありませんので。
なかなか現代的なギャラリーで力強い。Tシャツとかの販売もあるので、コーヒー飲みながら展示物や販売物を眺めるだけでも楽しめそうな空間です。ちょっと甘く見てたぜ。ギャラリーヒラミネ。
かき氷を食べたあとは里港のホテルにある温泉。昔のブログを見ると300円とありますが、今は500円です。暑い甑で熱めの温泉。冬は良いんだろうね。ただ、設備はとても近代的で安心感のあるお宿。フェリー乗り場の目の前なので、高速船でたどり着いたらチェックインして、好きな時にレンタカー(ホテルの隣がレンタカー屋)借りとて、大変使い勝手の良いお宿。お部屋もオーシャンビューだろうし、きっと気持よいと思います。こじんまりした民宿で島らしさを味わうも良し、綺麗なオーシャンビューのホテルでリゾートらしさを味わうも良し。
お風呂のあとは昨日と同じ様に夕日を見にドライブして、程よいところでディナー会場へ。

甑トリップ最後のディナーな宿に予約してもらったコシキテラス。もともとは中甑港船客待合所で、使われなくなったものをリノベーションしたカフェレストラン。夜は予約制のレストランになるらしい。飛び込みでは入れないのでご注意ください。昼のカフェタイムは普通に飛び込めば良いそうです。いや、ホームページにはお昼もなるべく予約してくれって書いてあるな。島でお昼ご飯を食べるところは少ないようなので、貴重なカフェなんですね。日によっては混み合うのかもしれません。
夜のコースはイタリアン的なスペイン料理、つまり地中海料理?って感じですかね。

食材は地元のキビナゴや豆腐、その他魚介類をふんだんに使って、若干エッセンスを和風というか島風にアレンジしています。せっかくの旅行ですから、地元の食材を楽しみたい訳で、単純な魚介系イタリアンとかって言うより、こういうアレンジは良いと思います。純粋に料理を少し厳し目に評価すると、必ずしも料理の腕は最高ではないです。

野菜の揚げびたしは地元っぽさを出したかったのでしょうが、それはフリットでカラッとさせた方が、野菜の旨味は際立ったのじゃないか?とか、パエリアは少し素人感が残っていたりとか、まだ伸びしろはある様に思いました。

それでも人参のポタージュはすごく美味しかったし、真鯛の空くアクアパッツァも良く出汁が出てました。

素材の良さに助けられている感もありますが、十分に価値のある食事だと思いました。上から目線で申し訳ない。ただ本当に伸びてもらいたいのでね。十分に美味しいですよ。そして伸びしろもある。未来は明るいじゃないですか。
美しい海と優しい島人との出会いで、十分に満たされた・・・あっ十分に釣ってない。甑は釣り人の聖地。ミディアムロッドを根元までぶち曲げるハタやヒラスズキやイカとの出会いが足りない。家族が寝静まった午前2時。一人で出発です。家族には言ってあります。でかいの上げてくると。明日の朝を楽しみにしてろと。

里港のフェリー乗り場に到着。全日餌を買った際に、釣り具屋の方に聞いていました。どこが熱いですかと。そこで教わった里港フェリーターミナルの水銀灯の周りだと言う教えにしたがい、やってきた訳です。
イカスミが多数の波止場。よし。やるぞ。エギを投げます。投げ続けます。私には釣具屋の旦那を信じるしかありません。レンジ・スピード・アクションを際限なく試します。しかし、出ません。。。ベイトは多数。活性は高い。そんなエギを投げ続けてる20m左で水面爆発。なんらかのフィッシュイーター。すぐさまサスケをシュート。空振り。。。またエギに戻す。延々と投げる。。。
2時間経過。若干心が折れます。夜明けまであと1時間半ぐらいか?ちょっとだけ・・・ブリクラに残っていたオキアミをつけて足下に投入・・・ヒット!

20センチほどのイトヨリ的な魚。もう一匹。簡単に釣れる。心の充電完了。またエギをしゃくる・・・
えぇ、釣れませんでした。その後も心が折れたらオキアミで足下の魚を釣り、満足したたらルアーやエギを投げ続けましたが、とうとう満足なサイズの魚はゲットできず。やっぱり他の港に行けば良かったなぁ・・・心置きなくがんばって、最大の心残りを残してしまった・・・・
最終日。と言っても帰りのフェリーの関係で、朝の9時過ぎには里港から串木野に戻ります。朝ご飯を食べたら出発です。朝ご飯のバリエーションは特になく、昨日と焼き魚の種類が違ったぐらい?まあ、美味しいから良いんですけど。
荷物をまとめて出発です。水着やフローティングベストは昨日のうちに洗って干してあったのでKKST(完全乾燥撤収)です。離島の民宿らしく、洗うところや干す場所が備え付けてあって便利。宿の方にご挨拶してフェリーターミナルへ。フェリー乗り場の受付のホスピタリティの足りない対応を除いては、大満足の甑を離れます。

帰りのフェリーは行きより満杯で、座るところが十分にはありません。まぁどうせなら甲板からイルカ探して帰ろう。子供達と海を眺めます。居ないねー。残念ながら帰りはイルカ発見できず。親父曰く鳥も見当たらないからダメだなと。へーやっぱりベイトを鳥がみつけ、そこにフィッシュイータが居るっていう見方なんだね。ただ、イルカは居なかったのですが、すっごくわかりやすい潮目を発見。

海に白い白線が引いてあるかのような潮目。その潮目だけには魚が浮いているのが見えました。あれは釣れる。
11時には串木野に到着。時間もあるので少し足を伸ばして吹上浜へ。日本三大砂丘の一つ。こちらも幼い頃は毎年訪れたビーチ。延々と続く浜辺。綺麗です。

子供の頃は毎年のように訪れて、何度も何度も遊んでいた砂浜。遠浅だけど波は高く、楽しさと怖さが同居する海。親父には何が危険か何度も何度も教えられた。親父は幼い頃兄弟を失ったらしい。大人になって見ると、子供達をこの海で遊ばせるのがどんなにリスキーかよくわかる。潮とか時間帯とか場所とか、親がリスクヘッジしなきゃいけない事がてんこ盛り。でも、ちゃんとやって遊ばせたら、子供は楽しいし成長するんだよね。まぁ自信がないときは、監視員のいる海水浴場もあったはずなので、そちらへどうぞ。
ビーチを見たあとはお昼ご飯。田舎には珍しい讃岐うどんのお店、松屋。

頼んだメニューはカレーうどん。そろそろガツンした味が恋しくなってきてたところ。旨かった。麺はしっかり讃岐。でも味は九州って感じ。
さて、家に帰りま・・・せん。実家まで40分と近づいたところで最後の海水浴。まだ泳ぐんかい!って感じですが、泳ぎますよ。阿久根市にほど近い静かな入江。海の家が一軒。シャワー1人100円で遊べるのどかな海水浴場。

客は私たちの他に10人程。遠浅の綺麗な砂浜。甑とまではいきませんが、十分に綺麗な浜辺です。

今年はシュノーケリングが上手になったね。去年まではすぐにマスク外しけたけど。
夕方まで泳いで、私たちだけになったところで撤収。これで甑へのショートトリップは本当に終わりです。
美しい海でした。懐かしい島。実は行くまであまり覚えてないところもありました。なにせ30年前なので。それでも行くと懐かしさがこみ上げる。行って良かったなぁ。また行きたいと思わせる、すばらしい環境。もうすぐ下甑もつながるらしいので、次に行く時は3泊ぐらいしたいかなぁ。カヌーやSUPができるともっと面白いですね。うん、また計画しましょう。下の子がもう少し大きくなったら、もっとアクティブな遊びができそうです。九州の身近な離島、甑島。とっても楽しいショートトリップでした。


■帰省中盤は甑島へショートトリップ目次
- フェリーで甑島へ
- 公共のプライベートビーチでシーグラス採取
- トロピカルなカキ氷を満喫
- 甑島の日暮れは絶景だらけ
- 中甑で精霊を流すと不思議なことが起こる
- 一日目の夕食はキビナゴにノックアウト
- island Hostel 藤や
- 甑島でも当然釣り三昧
- 地元の寿司屋が有り難すぎる件
- 市の浦海水浴場は極上の離島ビーチ
- 島には食べなければならないカキ氷がまだあるのか
- コシキテラスで小洒落たディナーを堪能
- 島で最後の釣りは心置き無く
- オマケだらけの帰り道
フェリーで甑島へ
朝6時起床。今日から甑島へファミリー旅行です。奥さんがいきたいと言い出した甑島。いやいやその前に私の両親が行きたいって言ってたかな。私が小学生の頃に家族で行った思い出の離島です。離島といっても、鹿児島の串木野という港から船で1時間〜1時間半の手軽な離島。ただ、離島らしさはしっかりあって、30年前は信号が一つも無く、道は未舗装だらけでした。それが最近多少観光地化しているそうで、ちょっと調べるとホテルや小洒落た民宿、レンタカーとかそろっているらしい。かつては泊まる民宿で車を借りるのが一般的だったのに・・・時は流れたんですね。ただ、それでも離島らしいところも残っていて、基本的にはお昼ご飯は予約しとかないとありつけないらしい(笑)。混雑する時期はお昼難民が出るとのネット情報。ほんとかいな。まあ、そのあたりも行ってみないとわかりませんね。これからできる限りリアルな甑島レジャーをリポートしたいと思います。
7時に家を出発して甑島へ渡るフェリーがでる串木野新港へ向かいます。甑へ渡る船は2種類。高速船とフェリーです。高速船は1時間足らずで甑に渡る事ができ、本数も多いですが、フェリーは1時間半ぐらいかかります。本数も1日2本。今回は一族揃って車で渡るのでフェリーに乗ります。フェリーの時刻は11時20分。串木野までは1時間半ぐらいですから、かなり早めに出発。フェリーを予約した際に出発の1時間前までに手続きをしてくれと言われているからです。ちなみにフェリーの予約は必須と考えて良いです。最近は営業車両と観光客の車両を満載みたいで、私たちがわたる時も行きも帰りも空きは殆ど無かったと思います。当日だとキャンセル待ちで、結局渡れない可能性も高いそうです。予約は電話かネット(ネットは高速船のみ)で。どちらも車の全長が必要になるので、車検証をお手元に。今回は車の持ち主である親父に電話で予約してもらいました。
甑島商船
順調にフェリー乗り場に到着。車検証を持って受付に向かいます。予約内容と同じことを書いてくれと言われます。ネット予約だとプリンできそうな端末がありました。ネットが良いね。ここで問題。船の中でお昼を迎えるので、お弁当を買おうと思ったら売店がしょぼい(-_-;)。お弁当は事前にコンビニとかの方が良かったみたい。と言っても、近くにコンビニはなさそうなので、仕方なく購入。
手続きを終えて車をフェリーのレーンに回します。ちなみに甑島は大きく上甑、中甑、下甑の三島に分かれていて、現在では上甑と中甑が繋がっていますが、下甑は繋がっていません。フェリーは上甑の里(さと)港を経由して下甑に向かいます。つまり車は行き先によって積み込む順序があるので、レーンが分かれています。フェリーは里に先に入るので、先に積み込みます。フェリーは積んだ時と逆が開く構造です。たまにしか乗らないと迷いますよね。私も数年前に天草から長崎に渡った時以来です。
車をレーンに置いてもまだまだ時間があります。ちょっと竿を出すか。ふと見ると、港の岸壁は人でいっぱい。何が釣れてるのかなーと、とりあえずワームでワインド。特に異常なし…あっ、ワームがかじられてボロボロになって帰ってきた・・・どう猛な小魚がいるらしい。そんなこんなであっという間に時は過ぎ、フェリーが入港してくる。竿をたたんで、家族の元へ向かおうとすると、ここでちょっとしたトラブル発生。
乗り場の近くに立てかけて置いたらサブロッドが無い。ボロボロでガイドもサビサビのバスロッドで、棄てても良いぐらいの物だけど、根魚をブラクリするには良いかなぁと思って持ってきていたもの。窓口に行っても、落し物には届いてないと。盗難かぁ。平和な田舎が物騒になったもんだ(-_-;)。ターミナルは人の出入りが多いので、盗難多いのかもしれない。そういえば、港の職員のようだけど、よくわからない奴いたなぁ。職員を疑いたくは無いのですが、現状はわかりにく過ぎて、丸ごと疑うしか無い状況ですね。わかりやすい服装とか腕章とかではっきりさせとくべきかな。これから観光とかで売り出そうとするなら、早めに怪しい所を改善して、疑念を払拭しておいてもらいたいですね。少なくとも今はこの港はグレーな組織と言わざるえません。竿があったのは、チケット買って船に並ぶ人と職員以外は本来立ち入れなエリアですからねー。まぁ、竿を失ったことより、田舎でこんな事考えなきゃいけないことの方が悲しい。あと、職員の対応。受付とかもそうですけど、観光地としては落第点です。なんといったら良いかなぁ。ハワイのイミグレーションと東南アジアのイミグレーションの違いみたいな感じ。セキュリティとかもあるので、しっかり人をみなきゃいけないんですけど、ハワイは世界の観光地の入口として、職員の対応とかが洗練されてます。手続きまでは事務的な顔だけど、終わったら笑顔でエンジョイ!って送り出すみたいな。残念ながらそういうの一切ないです。東南アジア的なそれ。こちらが竿届いてますか?と尋ねても無いで終わり。顔色から察するによくある話だけど、対応する気はなさそう。あとで届いたら連絡するとか、遺失物に対応する気配は見せない。でもあの口ぶりと表情は絶対頻発してるね。船の時間もあるので、手続きとかやりとりしてる時間も限られます。となると、泣き寝いりするしか無い。観光協会と警察は、是非早めに対応すべきと思います。船会社に任せとかない方が良いですよ。
そんなこんなで竿はとっとと諦めて乗船。

どうせだし、来年は手頃なベイトロッドを調達しようかなぁ。なんて考えながら船の中でまずはお弁当。

動き出すと酔っちゃうかもしれないので、とっとと食べ終わろうかというところで出航です。前日までのうねりが残っていそうだったので、食べたら甲板上がります。

風に当たると酔いにくいので、早めに対応。薬飲んじゃうと、車の運転に支障が出るので、極力薬は飲まない様にします。気温は高いですが、風に当たると涼しい。港を離れると、結構なスピードで船は進みます。川内(せんだい)原発はあの辺だなぁ。そして船の先には甑島。

10分毎に近づいてくるのがはっきりわかる。ずっと海を見てても飽きないんですけど、下の子が飽きた様で船の中を探検しようと。船の客室は2等と特別に分かれてます。特別はその名の通り特別料金が必要。普通の2等は椅子席と座敷席に分かれてます。


荒れると椅子は酔いやすいので、座敷席でゴロゴロして過ごすことに。出航から1時間程経って、おじいちゃんと甲板にいた上の子がデッキから降りてきました。イルカがいたよ!と興奮気味。あぁ確かにこの辺りはフェリーに乗るとイルカが遊びに来ることがあります。そういえば30年前もこの航路でイルカがフェリーの伴走をしているのを見た気がします。よかったね。
程なくして到着前のアナウンス。車に戻って着岸を待ちます。

しばらくして前のハッチが開きます。順番に車が出て行く。そしてとうとう我が家の番。30年ぶりの甑島へ到着。

公共のプライベートビーチでシーグラス採取
あつー。ぴーかんの甑島。東京は雨らしい。想像できない程暑い。ざっとフェリーターミナルでパンフレットを集めて出発です。最初の目的地は江石の浜。離島の甑島でもさらにマイナーなビーチ。正直聞いたこと無かったビーチ。ただフェリーターミナルのパンフレットにシーグラスが沢山あると書いてあって子供達が興味を持ちました。確かに外海はうねりもあったので、今日は海水浴よりシーグラス採取の方が良いかなとも思い最初のアクティビティに選択。グーグルマップで20分程。到着・・・したものの、ビーチが見つからない。いつの間にか漁港に迷い込む。ここで第一村人発見!ここまで某番組と同じぐらい人に会わなかったのですが、やっとで港でサビキ釣りをしているおばあちゃんを発見。早速聞き込み調査。すると港の東側を指差して場所と入り方を丁寧に教えてくれました。優しいおばあちゃん。ありがとうございます。ちなみに甑島ではこの後も大抵の人がコンニチはと挨拶してくれます。そしていろんな情報をくれる。挨拶しないのは観光客。いや、その観光客も結構なんども同じ人に会うので顔なじみになっていきます。離島だなぁ。
ようやく江石の浜に到着。

深い入江のこじんまりしたビーチ。入江の奥は砂浜ですが、入口側は徐々にごろた石の海岸に。砂浜部分にロープが張ってあり、そこが海水浴場ということらしい。砂浜部分の波は穏やか。入江の入口は結構荒れてますが、深い入江なので波の影響を受け難くなってます。綺麗なビーチ。そして何より人がいない。夏休みのお盆。公共のビーチが貸し切り。離島マジックだなぁ。では遠慮なく公共のビーチをプライベートで遊ぶことにしましょう。

まずはシーグラスを採取します。情報通り沢山ある。みどりが綺麗。赤はレアらしいので必死に探す。なかなか無いなぁ。青は順調に増えて行く。と、ここで子供達が暑いので泳ぎたいと。ここなら波が穏やかなので良いよ。早速車で着替えて海水浴開始。

気持ちいい。残念なのは魚が少ない。多分入江の入口側のごろた側は潮通しも良いので沢山いそうだけど、波が心配なので自重します。透明なビーチで十分。やっぱり水が綺麗だなぁ。
十分に泳いで砂遊びしてシーグラス集めたら3時過ぎ。そろそろあがろう。シャワーとか着替えは歩いて2分ぐらいの所にある地域の体育館。

外から入れる更衣室とシャワー室が解放されていました。

ビーチの入口に控えめに案内があります。ありがたい。中も綺麗。

シャワー浴びて着替えて撤収です。
トロピカルなカキ氷を満喫
チェックインは3時ですが、せっかくなのでもう少し遊んでから宿に行くことに。甑フルーツ園という農園直営のカキ氷があるらしい。こちらもフェリー乗り場のパンフレット情報。浦内港という上甑の北西の港のそばにあるそうです。GoogleMAPは便利。車のナビが信用できないので親父が運転、私がGoogleMAPでナビゲーションというスタイルが定着してきました。
15分程のドライブで到着。ここで良いのか?と不安になる。幹線道路からは店らしき入口が見えません。

近くに車を停めて奥さんが偵察・・・入口があったようです。通りの反対側のビニールハウスの方に店の入口がありました。きれいな新し感じのお店。既にお客さんは3組。この離島で結構繁盛してますね。皆さんすんなり入り口わかったのかな?実はこのあとも続くのですが、甑のお店は総じて主張が控えめ。入り口とか幹線道路から見えないのが当たり前。入り口が見えないかわりに看板やノボリを出しておこうという気もあまり無いようで、付近に到着してから迷うことが多発します。あんまりゴテゴテと案内をやられるのも景観上どうかなと思いますが、わかり難いすぎるの少し辛い。商売とかまだ慣れていないと言えば慣れていないのかもしれません。もともとは見知った人相手にしか商売しなかったわけだから、文化的なところもあるのでしょう。島全体で看板が少い。そうすると看板が増えたら離島的な良さが消えるのかな。。。うーん、悩む。
まてまて、島の未来を悩む前に、まずは全力でかき氷の注文に悩まなくてはなりません。なかなか魅力的なラインナップ。パッションフルーツが一押しらしいですが、はっさくとかも美味しそう。きなこ黒蜜もただの和風では無く、なにげにサトウキビの取れる南国風じゃないの・・・で、はっさくに決めた。酸っぱい爽やかなのほしい。で、奥さんとお袋は看板のパッションフルーツ。子供達はきなこ黒みつとマンゴー。親父は・・・何だったけ?まあ、とにかく皆それぞれの気になるかき氷をチョイス。小さなお店でかき氷機は一つなので少しお時間はかかりますが、丁寧につくってくれてる様子。そして順番に到着。

オーうまそー・・・ウマー。アツーい日につめた〜いかき氷。

甘くて酸っぱくてフルーティー。女子力高いね。おっさんのブログに載せとくのは勿体無い・・・釣り人の聖地とかって言われてしまって、そういうブログしか注目されないのは甑のリアルを伝えてないんじゃないかと思います。さあ、磯で根魚やクロや青物と格闘してるだけのブログしか載せないあなた。港で一晩中エギをしゃくりまくってるブログしか書かないあなた。たまには竿を置いて甑の新しい一面、女子の喜ぶ美味しいスイーツや素敵カフェに足を運んでブログでつぶやいてみてはいかがですか。たまには島のがんばってる若者たちの経済に、つぶやきやブログで貢献することも考えましょう。島から水産資源を持っていくだけではフェアじゃないですよ。
と、釣り人に厳しい物言いになるのは、こんだけ素晴らしいフィールドを前にしながら、まだ一度も竿を出していない釣り人のひがみにほかなりません。もうそこらじゅうにトップウォーターで攻めたい入江や、ワームをリフトアンドフォールしまくりたい岩場、ジグやエギをしゃくりまくりたい港があります。釣り人が狂うわけだぁ。わかるよ。でも、潮止まりでかき氷は食おう。美味いから。
甑フルーツ園
甑島の日暮れは絶景だらけ
さらっと宿にチェックイン。宿の紹介はあとで。説明を受け荷物を少し降ろして出発。少し散策して夕焼けを見て、少し用事をすませて夕食を取る予定。
基本的に九州の西側ってところは海に沈みゆく夕日が美しいもんです。小さな頃からそれをすなおに綺麗だなぁと眺めて過ごした私にも、ここのサンセットはすばらしいと言わざる得ません。それを言葉で伝えるって言うのは違う気がします。かといって、こんなスマホの写真で伝わるのか・・・・

行くしかないと思います。そして見る価値がある。
中甑で精霊を流すと不思議なことが起こる
昼間幾つかのスポットを回りながら、兄貴の精霊を流す場所を探していました。今年は初盆。今日は精霊流しの日。お袋が精霊を持って行くと言った時、おぉそうだなと思いました。流石お袋。30年ぶりの甑。兄貴を連れて行かなきゃ。
中甑港の一番外れの防波堤。緩い下げ潮。夕日。海を除くと小魚がちらほら。おお、少し大きな魚も。防波堤の先端近くの階段からロウソクをつけた精霊をお袋が海に流しました。

下げ潮なのに岸に少し行って、そこで止まって。ゆらゆらと。不思議な事に熱帯魚が精霊の周りに集ってきました。だんだん大きな群れに。青い小魚の群れ。赤茶色の少し大きな魚群。黄色いラインの熱帯魚。沢山。紅い精霊に反応した?そんなことあるかな?
兄貴と私は釣りが大好きで、地元の釣り大会でトロフィーももらったり。そんな兄貴が遊んでいるようで。みんなで少し楽しくなって。
一日目の夕食はキビナゴにノックアウト
さて、夕食は宿に予約してもらったお店。漁火。宿から車で5分。里港を挟んで反対側にあるこれまたこじんまりしたお店。例に漏れず看板が見当たらないので、ここかな?と恐る恐る扉を空けます。よかった。お店だ。もーこんなことばっかりです。だんだん面白くなってきた。お客さんはカウンターに二人の女の子。女子の二人旅。たしか宿も同じ子たちかな?甑全体を通じてカップルと女子二人旅率は高かったと思います。まあ、男子だけの団体は磯で釣り竿片手にあちこちいるんだろうけどさ。団体客は私達と別の座席席にも料理が用意してあります。オヤジさん一人でやってるので結構大変そう。料理は炭火焼き。いろいろありますが、やはりメインはキビナゴ。

関東では冷凍の付けエサぐらいでした見ることは無いのですが、西日本ではポピュラーなお魚。私小さい頃カタクチイワシっていうのがわからなかったんですよ。そういうポジションの魚は殆どキビナゴしかみたことなかったから。私のおじいさんはキビナゴの刺身が大好きで、おばあさんがよく手で捌いて刺し身にしてました。手でさばくところはカタクチと同じですね。よく面倒くさいってつぶやいてたっけ。今日は炭火焼き。程よく炙って背骨を残して食べます。身は程よく剥がれるので食べやすい。うん、新鮮で美味しい。何匹でもいける。その他の焼き物も美味しい。海老も殻を剥くのが面倒だけど美味い。あとは刺し身や煮付け。

ちなみにメニューはコースのみの様です。3,000円と5,000円のコース。おそらく今回は3,000円。いや、実は予約してくれた宿の人から、このあたりあまり説明受けてなくって・・・奥さん聞いてたのかな?子供達はたぶん2000円かな。最後に支払った金額がそれくらいだったので。でも飲み物の代金とかどうなってたかな?安すぎる?たぶん、値段に合わせてオヤジさんが様子をみながらたらふく食わせてくれるんだと思います。残念ながら私たちは最初に出されたものを完食できなかったので、この店の真髄までは見ることができなかったかもしれません。子供の分とかちょっと多すぎでした。ただ、わからないんでね。とりあえず人数分頼んどけって感じで。そういうアバウトな所も含めて離島なんだと。料理もそんなに安くは無いんですが、十分コスパ高いです。そもそも離島って安いイメージありますけど、日本の物価なんてそんなに変わらないわけで、魚は安いかもしれませんがエネルギー費とかかさむので、総じて全体的な物価は高かったりすることが多いわけです。ただそれでも現地の人達が豊かに暮らしていけるのは、現地調達の方法が色々とあるから。今日江石の漁港でみたように、おばあさんが一人で漁港で釣りをして晩御飯のおかずを調達するなんて言うのはその象徴。そう言えば死んだおばあさんの妹が鹿児島の吹上浜に住んでいたのですが、春先と秋にはサーフからちょい投げでキス釣っておかずにしてましたよ。(鹿児島弁)簡単よぉ10メートル投げればええんよぉって言いながら。70歳過ぎのおばあちゃんがサーフで一人でちょい投げでキス釣ってご飯のおかずにする日本。まだ残っているんだろうか?私達だって子供の頃は吹上浜に海水浴に行くと、後半は貝掘らされてたな。レジャーと食料調達に境目はない。夜には味噌汁で出てくる。スイカは毎日食べても食べても裏の畑から供給されてくる。必ずしも物価と生活レベルは連動しない。
island Hostel 藤や
既にチェックインは済んでいるのですが、宿の紹介をしていませんでした。藤やさんという法的には民宿(簡易宿泊所)の部類だと思います。今話題の民泊ではなく、日本古来の民宿。里港の東側の武家屋敷群の奥にあります。美しい石垣の街並み。その奥。例外に漏れず看板とかなく普通の民家。最初は絶対迷います(笑)。事前に近くから電話しとくと通りで人に待っててもらえると思います。部屋は4部屋?しかなく、今回私たちは襖で仕切られた続きの二部屋を頂きました。他の部屋は廊下の反対側に一つと奥に一つ。けっこう人気のお宿らしく毎日満室。風呂とトイレは共同。トイレは2つで込み合う事はありません。風呂は大きめで家族でまとめて入っても大丈夫な広さ。里港の前にあるホテルに天然温泉があるので一応チェックインの時にオススメはされたのですが、我が家は面倒くさくなって、初日は宿のお風呂に入りました。湯船は溜まってませんでしたが、多分夏は誰も入らずシャワーで済ませるんでしょうね。良くある家族風呂スタイルで、空いていたら入り口の札を入浴中に裏返し中から鍵をかけるだけ。アメニティは十分で着替えだけがあれば困る事は無いでしょう。タオルも沢山。自分たちの部屋の他に共同の居間があって、飲み物等はそこにあります。冷えた麦茶がもう少しあると嬉しいかな。従業員の方は常駐している訳ではなく、チェックイン・チェックアウトの時間帯、夜のお片づけ、朝の朝食の時間帯に来て、パタパタと仕事をして行きます。用事がある時はその時に伝えるか、電話で連絡。不便はありませんでした。昔ながらの縁側のある家。総じて気持のよいお宿です。
island Hostel 藤や (アイランド ホステル フジヤ)
甑島でも当然釣り三昧
朝の5時。親父と息子を起こします。朝マヅメ。釣るぞ!
なるべく静かに支度をして車で里港の西側の防波堤へ。ベイトの群れがそこら中。が、表層でボイルしている訳ではないので、ボトムから攻める事に。船道の水深は・・・20メートル以上。深い。30グラムのメタルジグで船道を攻める・・・異常なし。相変わらずベイトは表層で優雅に泳いでいます。緊張感はない。ということはフィッシュイーターの気配はない。うーん、ワームのワインドではジグヘッドのウェイトが足りない。メタルジグでネチネチやるしかない感じ。こんなに深いと思ってなかったぁ。里港はちょっとやり難いかも。親父はちょっと離れたところでタコを探ってる。気配は無いと。少し飽きたので小さなワームで足下のテトラを探ると・・・

あっさりガラカブ。そんなに大きく無いのでリリース。これで朝は終了。一旦宿に戻って朝ご飯にします。
藤やさんは夕食は無く、近くの飲食店や同じ経営のコシキテラスをアレンジしてくれますが、朝ご飯は宿で準備をしてくれます(素泊まりもあります)。

豆腐屋さんも営んでいるらしく、メインは大豆の炊き込み御飯と豆腐。良質なタンパク質により島のアクティビティで破壊された筋組織の修復がはかどります。おっと、そういう書き方をすると味はいまいちのように感じるかもしれませんが、素直に美味しい。ただ、それ以上に沢山食べても罪悪感の生まれないところが素敵に感じてしまうのは、私が中年のおっさんだからでしょう。体も心も満足。
朝ご飯を食べて気力を取り戻したところで、本日の午前中は引き続きフィッシングです。どこで釣ろうかと考えた時に頭に浮かんだのは昨日の江石の浜。人気の無さが逆に気になる存在。ということで家族そろって出発。20分ほどでまずは漁港に到着です。ところが道中子供達が寝ちゃった。仕方ないので、家族を車に残し、取りあえず私一人で様子見することに。メジャークラフトの9ftミディアムロッドにダイワのレブロス3500番で出撃。防波堤先端の港の入り口の船道を攻めます。水の色からボトムは砂地。あいにく干潮付近で水深も無いので表層は諦めてジグヘッドのワームでボトムをトレース。一投目・・・あっさりヒット!マゴチじゃねーの?と期待を胸に寄せてくると・・・

アイツでした。数日前もこんなことあったな・・・と思いつつ、速攻リリース。甑ってマゴチ居ないのかな?釣れたって話はどこのブログにも無いんですよね。更に探るが無反応。程なく子供達も起きて奥さん達と一緒に昨日の続き、ビーチでシーグラスを採取したいと。そこで私と息子はビーチの東の端、ごろた場先の磯で釣りする事に。水深さえあれば磯ヒラもあり得る匂いがする。満潮ならだけど。。。いやいや根魚は絶対居るはず。という事で足場が悪いので気をつけながら息子を連れて磯に到着。

根魚を意識してここでもジグヘッドにワーム。モアザンのミドルアッパー。40mほど先にキャスト。水深は2メートルぐらい。ボトムを取って・・・って前にアタリ!合わせるが乗らない。そのまま巻いてくるとゴツゴツあたるが乗らない。回収目前の水深30センチの所でも岩場の間から根魚が飛び出してきてガツガツアタックするが・・・乗らない・・・で、ワームは食いちぎられてボロボロ・・・わずか一投で半分。間違いなく魚影は濃い。が、サイズが小さいものも果敢にアタックしてくるので、ヒットさせたいサイズがくる前に手持ちのワームが全滅しかねない勢い。メタルジグは根掛かり確実。うーん、お財布に易しいブラクリにしよう。ちなみに餌のオキアミは里港の近くの釣具屋さんで購入。ご多分に漏れず看板見つけ難いので事前にネットで調べてください。2軒ほどありました。最近の釣果とかも教えてくれますよ。当然お買い物はしましょう。地方の釣り具屋さんは情報料で生活してますから。イカ用のエギとか里港の深場仕様に見受けられました。イカ釣りの方は一本ぐらい現地調達しましょう。
さてブラクリに餌をつけて先ほどと同じところに遠投。子供に竿をわたす。どう?ガンガンあたって・・・程なくヒット。よし、巻け巻け。手前の寝に潜られたら厄介なので、ガシガシ巻かせます。キャッチー。

えーと、20センチぐらい?なんて魚?わかんないけど食べられそうってことでキープ。続けてもう一一匹。若干サイズアップ。30センチぐらいの同じ魚。うーん、他の魚も釣りたい。が、ここでタイムアップ。短い・・・。ただ、お昼ご飯にお寿司屋さんを予約していて時間が無いとのこと。あー港で探ってた時間が無駄だったかぁ・・・。仕方なく2匹の魚を発泡スチロールに納めて納竿。ちなみに何の魚がわからなかったので、通りかかった地元の人に聞くと、名前は良くわからなかったけど塩焼きにすると美味しいと。よしよし、少なくとも美味しく食べられる事はわかった。おばあさんありがとう。ほんと、島の人たちは優しい。短時間だったけど、甑の海のポテンシャルと島人のポテンシャルの両方に感謝。
地元の寿司屋が有り難すぎる件
お昼ご飯は中甑港の近くのお寿司屋さん、かのこ。島に自生するカノコユリからとったんでしょう。お昼は予約しとかないと難民になるということで、奥さんが事前に予約。恒例のお店探し。いやー今回も奥まってたね。幹線道路沿いに案内は無かったね。そして奥にはある。

徹底してる。すげーよ甑。と妙な関心を胸にやっとで到着した店は、予約客の準備で大忙し。店のテーブル席3テーブルとカウンターだけで収まりきらず、自宅のリビング的部分も予約で埋まっている模様。人気のようです。というかお昼の選択肢が殆どないので観光客が押寄せるんだと思います。


確かに美味い。新鮮な魚介類がてんこ盛り。基本的に飛び込みNGで、予約してる客の分だけ仕入れてる模様。それでリーズナブルでデリシャスなメニューが実現されている。ちなみに予約時間にきっちり握りも仕上げてあるので、予約時間に遅れて握りが乾いたら自己責任です。遅れそうなら早めに予約を。
それだけでも素晴らしいお店なのですが、更に申し訳ないお願いをしてみた所・・・

やっていただけました。なんとさっき釣った魚で舟盛り完成。
最初は今忙しいからちょっと・・・取り敢えず置いといてと言われ、まあ急には無理だよねと思っていたのですが、合間をみてやっていただきました。ありがとうございます。本当は浜で自分で捌く気だったのですが、なんと包丁を忘れたことに気づき、夜に民宿で捌くかと思っていたのですが、そもそも初めての魚と言う不安もありお願いしてみました。いや、ただ店のそのあと忙しさぶりをみて、完全にこりゃダメだと思ってました。ただ、丁度私たちが食べてる最中に一息ついたようで、やっていただけました。大将曰くフエフキダイだと言ってました。おーそーなんだ。フエフキダイ系って、なんか模様とかが地域によって少し違って難しい魚です。まー難しいことは置いといて一口。ほー見た目通りの淡白で上品な白身の味。釣った本人も大喜びです。こちらの大将、子供がお好きな様で、うちの子が釣ったてはしゃいでたのが響いたのかもしれません。必ずしも全ての願いを叶えてくれるお店として紹介している訳ではありませんので、あしからず。それが無くても、地物の美味しい所をリーズナブルに提供していらっしゃる素晴らしいお店です。魚って美味い。
市の浦海水浴場は極上の離島ビーチ
お腹いっぱいになったところで、午後は海水浴。最初は里港から近い西之浜海岸に行ったのですが、確かに美しいビーチではあったのですが、変化に乏しく、江石の浜とかわらない気がして、市の浦海水浴場へ行ってみる事にしました。里港から10分程。おぉ、これまた美しいビーチ。南側の端はごろた場になっていてい、シュノーケリングしている人たちが居るのできっと熱帯魚も見れるはず。よし、ここで泳ごう。ただし、残念ながら更衣室とかがなさそう。車で着替えるか思案していると、たまたまカヤックの体験に来ている人たちが居て、町の施設を丁度開けていたので使わせてもらいました。普段は無理っぽいです。こんな綺麗なビーチになのに設備的に厳しいというのはもったいない。どうやら水道水が通ってなくて、水が不足しているので開放できないそうです。そうですかぁ。確かにこの夏休みのまっただ中に遊んでるのが20人は居ないのだから、なかなかインフラを整備するのは厳しそうです。簡易シャワー的な設備を自分で持ち込むのが良さそうです。
着替えをすませてシュノーケリング。早速ビーチからエントリー。

綺麗な透き通った海。

ただ、やはり砂地部分は魚影が薄い。コチとかキスとか居ても良さそうなんですが、どうもそういった魚影は見当たりません。たまに単独で小さなアジが泳いでいるくらい。そういう生態系なんでしょうね。そうそうに砂浜部分を諦めて南側の岩場の方へ・・・キター!お魚だらけ。これぞ甑。熱帯の海。子供達も奥さんも楽しそう。やや水深の深い部分へ行くと、更に魚のサイズもアップ。なるほどなるほど。こういう感じなんだね。ちょっとした防波堤を超えて更に南に行くと、岩場も本格化してきて更に魚影は濃くなります。岩場の魚なんで、歯はみんな鋭い。サイズは様々。こんなとこワーム通したら一瞬でズタボロになる訳だ。試しに岩場に張り付いている貝をその辺にある石で砕いて泳ぎながらばらまいてみます。優雅に泳いでいた魚達が一瞬で獰猛な野生生物に早変わり。貝の身もさることながら貝殻にもガツガツ食いつきます。貝殻のキラキラに魚は確実に反応する。アワビカラーは岩場でこそ真価を発揮するということを実感。
十分に甑の海を2時間程堪能したところでそろそろあがります。子供達はまだ泳ぎたそうでしたが、かなり体力も使ったと思われるので元気なうちに終了。事前にスーパーでお茶と氷を買っておいていよかった。冷たい飲み物が旨い。ちなみにスーパーは里港の近くにあります。比較的看板はわかりやすいほう。そういえば、グアムでレンタカー借りてタモンからはずれたビーチに行った時に、ネットの情報をたよりに立ち寄った地元の売店に似てる。あそこも入り口のドアをここがお店?って思いながら恐る恐る入ったのを思い出しました。南の島の売店は看板が無い。これはワールドワイドの常識なのかもしれない。
島には食べなければならないカキ氷がまだあるのか
里港の近くにあるギャラリーヒラミネ。甑には珍しく道路沿いに看板があります。甑には珍しく迷いません。異例ずくめのギャラリーはカフェも充実しています。夏の一押しかき氷。だと思う。店の人ではないので確かな情報ではありませんが、かき氷ってのぼりがしっかりと立ってました。しかも道路沿いに。甑の基準からいくと非常に強い主張となるわけです。そこでギラギラした太陽の下で海水浴した体をクールダウンすべく、かき氷目当てでお店を訪問。お客様はちらほら。同じ宿の女子二人組も発見。狭い島内。また会いましたねとご挨拶。シーカヤックの体験に行くと言っていたので、どうでしたか?と聞いてみると、気持よかったと。ですよねぇ。ただ、体験だったので短かったと。そうですか。少し長めのツアープランの方が良いんですかね。なんて会話をしていると、かき氷がやってきました。

うん、フワフワ。甑フルーツ園とは違って、トロピカルなフルーツを凍らせてトッピング。旨い。
ちなみにギャラリーヒラミネは、ギャラリーとつくだけあって展示物が面白い。

ちなみに手間の女の子は展示物ではありませんので。
なかなか現代的なギャラリーで力強い。Tシャツとかの販売もあるので、コーヒー飲みながら展示物や販売物を眺めるだけでも楽しめそうな空間です。ちょっと甘く見てたぜ。ギャラリーヒラミネ。
コシキテラスで小洒落たディナーを堪能
かき氷を食べたあとは里港のホテルにある温泉。昔のブログを見ると300円とありますが、今は500円です。暑い甑で熱めの温泉。冬は良いんだろうね。ただ、設備はとても近代的で安心感のあるお宿。フェリー乗り場の目の前なので、高速船でたどり着いたらチェックインして、好きな時にレンタカー(ホテルの隣がレンタカー屋)借りとて、大変使い勝手の良いお宿。お部屋もオーシャンビューだろうし、きっと気持よいと思います。こじんまりした民宿で島らしさを味わうも良し、綺麗なオーシャンビューのホテルでリゾートらしさを味わうも良し。
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お風呂のあとは昨日と同じ様に夕日を見にドライブして、程よいところでディナー会場へ。

甑トリップ最後のディナーな宿に予約してもらったコシキテラス。もともとは中甑港船客待合所で、使われなくなったものをリノベーションしたカフェレストラン。夜は予約制のレストランになるらしい。飛び込みでは入れないのでご注意ください。昼のカフェタイムは普通に飛び込めば良いそうです。いや、ホームページにはお昼もなるべく予約してくれって書いてあるな。島でお昼ご飯を食べるところは少ないようなので、貴重なカフェなんですね。日によっては混み合うのかもしれません。
夜のコースはイタリアン的なスペイン料理、つまり地中海料理?って感じですかね。

食材は地元のキビナゴや豆腐、その他魚介類をふんだんに使って、若干エッセンスを和風というか島風にアレンジしています。せっかくの旅行ですから、地元の食材を楽しみたい訳で、単純な魚介系イタリアンとかって言うより、こういうアレンジは良いと思います。純粋に料理を少し厳し目に評価すると、必ずしも料理の腕は最高ではないです。

野菜の揚げびたしは地元っぽさを出したかったのでしょうが、それはフリットでカラッとさせた方が、野菜の旨味は際立ったのじゃないか?とか、パエリアは少し素人感が残っていたりとか、まだ伸びしろはある様に思いました。

それでも人参のポタージュはすごく美味しかったし、真鯛の空くアクアパッツァも良く出汁が出てました。

素材の良さに助けられている感もありますが、十分に価値のある食事だと思いました。上から目線で申し訳ない。ただ本当に伸びてもらいたいのでね。十分に美味しいですよ。そして伸びしろもある。未来は明るいじゃないですか。
島で最後の釣りは心置き無く
美しい海と優しい島人との出会いで、十分に満たされた・・・あっ十分に釣ってない。甑は釣り人の聖地。ミディアムロッドを根元までぶち曲げるハタやヒラスズキやイカとの出会いが足りない。家族が寝静まった午前2時。一人で出発です。家族には言ってあります。でかいの上げてくると。明日の朝を楽しみにしてろと。

里港のフェリー乗り場に到着。全日餌を買った際に、釣り具屋の方に聞いていました。どこが熱いですかと。そこで教わった里港フェリーターミナルの水銀灯の周りだと言う教えにしたがい、やってきた訳です。
イカスミが多数の波止場。よし。やるぞ。エギを投げます。投げ続けます。私には釣具屋の旦那を信じるしかありません。レンジ・スピード・アクションを際限なく試します。しかし、出ません。。。ベイトは多数。活性は高い。そんなエギを投げ続けてる20m左で水面爆発。なんらかのフィッシュイーター。すぐさまサスケをシュート。空振り。。。またエギに戻す。延々と投げる。。。
2時間経過。若干心が折れます。夜明けまであと1時間半ぐらいか?ちょっとだけ・・・ブリクラに残っていたオキアミをつけて足下に投入・・・ヒット!

20センチほどのイトヨリ的な魚。もう一匹。簡単に釣れる。心の充電完了。またエギをしゃくる・・・
えぇ、釣れませんでした。その後も心が折れたらオキアミで足下の魚を釣り、満足したたらルアーやエギを投げ続けましたが、とうとう満足なサイズの魚はゲットできず。やっぱり他の港に行けば良かったなぁ・・・心置きなくがんばって、最大の心残りを残してしまった・・・・
オマケだらけの帰り道
最終日。と言っても帰りのフェリーの関係で、朝の9時過ぎには里港から串木野に戻ります。朝ご飯を食べたら出発です。朝ご飯のバリエーションは特になく、昨日と焼き魚の種類が違ったぐらい?まあ、美味しいから良いんですけど。
荷物をまとめて出発です。水着やフローティングベストは昨日のうちに洗って干してあったのでKKST(完全乾燥撤収)です。離島の民宿らしく、洗うところや干す場所が備え付けてあって便利。宿の方にご挨拶してフェリーターミナルへ。フェリー乗り場の受付のホスピタリティの足りない対応を除いては、大満足の甑を離れます。

帰りのフェリーは行きより満杯で、座るところが十分にはありません。まぁどうせなら甲板からイルカ探して帰ろう。子供達と海を眺めます。居ないねー。残念ながら帰りはイルカ発見できず。親父曰く鳥も見当たらないからダメだなと。へーやっぱりベイトを鳥がみつけ、そこにフィッシュイータが居るっていう見方なんだね。ただ、イルカは居なかったのですが、すっごくわかりやすい潮目を発見。

海に白い白線が引いてあるかのような潮目。その潮目だけには魚が浮いているのが見えました。あれは釣れる。
11時には串木野に到着。時間もあるので少し足を伸ばして吹上浜へ。日本三大砂丘の一つ。こちらも幼い頃は毎年訪れたビーチ。延々と続く浜辺。綺麗です。

子供の頃は毎年のように訪れて、何度も何度も遊んでいた砂浜。遠浅だけど波は高く、楽しさと怖さが同居する海。親父には何が危険か何度も何度も教えられた。親父は幼い頃兄弟を失ったらしい。大人になって見ると、子供達をこの海で遊ばせるのがどんなにリスキーかよくわかる。潮とか時間帯とか場所とか、親がリスクヘッジしなきゃいけない事がてんこ盛り。でも、ちゃんとやって遊ばせたら、子供は楽しいし成長するんだよね。まぁ自信がないときは、監視員のいる海水浴場もあったはずなので、そちらへどうぞ。
ビーチを見たあとはお昼ご飯。田舎には珍しい讃岐うどんのお店、松屋。

頼んだメニューはカレーうどん。そろそろガツンした味が恋しくなってきてたところ。旨かった。麺はしっかり讃岐。でも味は九州って感じ。
さて、家に帰りま・・・せん。実家まで40分と近づいたところで最後の海水浴。まだ泳ぐんかい!って感じですが、泳ぎますよ。阿久根市にほど近い静かな入江。海の家が一軒。シャワー1人100円で遊べるのどかな海水浴場。

客は私たちの他に10人程。遠浅の綺麗な砂浜。甑とまではいきませんが、十分に綺麗な浜辺です。

今年はシュノーケリングが上手になったね。去年まではすぐにマスク外しけたけど。
夕方まで泳いで、私たちだけになったところで撤収。これで甑へのショートトリップは本当に終わりです。
美しい海でした。懐かしい島。実は行くまであまり覚えてないところもありました。なにせ30年前なので。それでも行くと懐かしさがこみ上げる。行って良かったなぁ。また行きたいと思わせる、すばらしい環境。もうすぐ下甑もつながるらしいので、次に行く時は3泊ぐらいしたいかなぁ。カヌーやSUPができるともっと面白いですね。うん、また計画しましょう。下の子がもう少し大きくなったら、もっとアクティブな遊びができそうです。九州の身近な離島、甑島。とっても楽しいショートトリップでした。