ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 一押し外遊びアウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
QRコード
QRCODE

2019年02月23日

マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

マレーシア家族旅行ランカウイ編
マレーシアに家族旅行に行ってきました。2月7日から5日間。前半ランカウイ等でビーチリゾートと自然観察を満喫し、後半はクアラルンプールでイスラム文化に触れる旅。こちらはそのランカウイ編。これから行かれる人の参考になる情報もなるべく載っけたいとおもいます。相変わらず長文です。暇なときにお付き合いください。2日目です。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

■マレーシア家族旅行ランカウイ編 目次



  1. マングローブツアーへ出発

  2. サルとコウモリ

  3. カブトガニとタツノオトシゴ

  4. タカとオオトカゲ

  5. ハタとイトヨリ

  6. フグとカニ

  7. 久々のセーリング

  8. ナイトマーケット



マングローブツアーへ出発


マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
翌朝。まだ暗い。マレーシアの朝は遅いね。もう7時なのに。でも段々と明るくなってきてテラスから美しいビーチが見える。水上じゃなくてもこれでいいじゃない。グアムやホノルルのホテルでこんなオーシャンビューを確保しようとしたら、結構なお値段。パーシャルオーシャンビューっていう、ちょっと海見えますみたいな設定はここには無い模様。もちろんこの部屋よりも内陸側にもシャレーは立って居るんだけど、斜面を上がっていくので、基本的には全てがオーシャンビューな部屋。なんだろうな、欧米人から人気っていうのがわかってきた。

さて今日は午前から午後過ぎまではオプショナルツアー。それからホテルに戻ってきて昨日お願いしたセーリングという計画。オプショナルツアーは事前にベルトラで予約済み。9時10分にホテルのロビーにピックアップに来ると連絡をもらっているので9時には歩いて向かわないといけない。朝ごはんをレストランに食べにいく暇は無いのでルームサービスを頼もうと思って電話したら、ミーゴレンは今はできないとのこと。良く見ると早朝は色々とやってない。仕方がないので昨日機内でもらったクッキーにオレンジジュースで腹ごしらえ。お腹空いたら何か買う時間あるでしょ。ご飯を食べて身支度を整えて持ち物を確認。スマホとWiFiルーターとモバイルバッテリーと財布。それに水のボトルとウエットティッシュにタオルにサングラスと帽子。日焼け止めをたっぷり塗って部屋を出発。

ロビーについて程なくして止まった車からそれらしき男性が降りてきた。名前を呼ばれたので、イエスと回答すると車に乗ってと。日本語ガイドをお願いしていたが、彼は日本語が話せない模様。どうやら送迎だけの担当みたい。車は内陸部を北のほうへひた走る。相変わらずお猿がチョロチョロ。たまに車がスローダウンするところがあって、どうやら学校の近く。このドライバーの親切心なのか現地のルールなのかは不明。聞いてみようかと思ったが、雰囲気的に複雑な英語も怪しそうな年配の方だったので諦める。どうなんでしょうね。アメリカとかでスクールバスは追い越し禁止とかあったりするので、海外では学校周りの交通は気をつけないといけないことがあります。欧米の子供を大切にする姿勢は本当に見習うべき。文化的に進んでいるかはこういうところに現れると思う。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

30分ほどしてどうやら到着。たくさんの車や観光用のバスが停車。車を降りると一人のマレーシア人が日本語で話しかけてきました。ツアーガイドのナナちゃん。ここでマングローブツアーについて、私たち家族の調べた情報を整理しておきましょう。

ツアーはまず、欧米向けの英語ツアーと日本語ツアーに分かれます。欧米向けの方が安いですが、現地の細かい自然を子供たちに聞かせるには絶対に日本語ツアーの方が為になります。更に日本語ツアーには日本人ガイドのツアーと現地人ガイドの日本語ツアーがあります。今回私たちが選んだのは現地ガイドの日本語ツアー。理由は口コミでガイドの評判が良かったこと(おそらく同一人物に対する口コミ)。それにちょっと安かったこと。で、結論から言うと、今回それは大当たりでした。とても素晴らしいガイド。あと、ツアーの内容としてカヌーで巡るツアーとボートで巡るツアーがありますが、これもボートの方がよかったですね。沖縄のように入り組んだマングローブの水路を進むのではなく、比較的大きな川幅数十メートルの入り江を散策します。子供だとちょっとしんどいし、かなりポイントまでかなり距離もあるのでカヌーだと回れないアクティビティが出ます。それでいて、価格はカヌーの方がちょっと高い。時間効率を考えてもボートの方がお得だと思います。

ナナちゃんと自己紹介をし合った後、早速ボート乗り場へ向かいます。今日は私たちだけだそうです。ボート乗り場までの間、彼のガイドによる日本の旅番組の話を聞きました。出川からはランカウイの岡村というあだ名をもらったそうです。たしかに。駐車場にはかなり中国人が多かったので、中国人は多いの?と聞くと、圧倒的に日本人より中国人が多いとのこと。彼は日本人専門だが、すでに現地ガイドで日本人専門は彼だけだとのこと。なるほど、となるとやはり口コミは全部彼のものか。会話のなかにちょいちょい日本ではやったネタが入る。最新は「パンケーキ食べたい」。2019年面白荘の最新ヒットだ。それからちょっと古めの「あげぽよー」。今は懐かしい言葉。うちの子たちは何のことかわかってなかったと思われる。若干引き気味の顔。というか、こんなによくしゃべる現地の人が加わったので、かなり戸惑っている様子。こういうもんなんだよ。覚えときな。これも良き社会勉強。彼も気を使って子供たちに名前とか年を聞くけど返事ができない。大丈夫か?と思ったが、ツアーが終わってホテルに帰ってから「楽しくなかった?」って聞いてみると、すっげー面白かったとの感想。全くそうは見えないぐらいに顔が固まってなので、やっぱりカルチャーショックが大きかったのね。だとすれば、とてもよかった。海外に子供達を連れている一番の意義はカルチャーショック。自分が世界を知らないということを知ることが大事と思う。

サルとコウモリ


マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
ボート乗り場につくと大量のボートが停まっている。すごい数。たしかに客の数も多い。本来チケットを買うであろうカウンターを華麗にスルー。顔パスねっとナナちゃん。で、とりあえず乗り場で記念撮影。それから私たちの船が準備できたので行きましょうと案内される。どうやら船長もチャーターで決まっているらしい。だからチケットカウンタースルーなのか。船長は普通の現地の人で、当然英語さえたどたどしい。でもナナちゃんがぜんぶやってくれるから大丈夫。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

まずはライフジャケットをつけてリアルジャングルクルーズへ出発。いきなりオオトカゲ発見。ラッキーらしい。わくわく感がとまらない。

5分ほどで最初のスポットである洞窟の入り口に到着。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

観覧料は1リンギットとか書いてあるけど、こちらも華麗にスルー。仕組みがわからない。でもとにかくナナちゃんのペースで物事は進行する。いきなりサル。カニクイザルなんですと。近くを通っても顔を合わせないでとのこと。ニホンザルと同じなんだね。ちょうど潮が引いている時間帯なのでマングローブの林の足元は干潟になっている。そこにシオマネキやトビハゼがちょろちょろ。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
それを一つ一つ丁寧に教えてくれる。岸辺の水面にはサヨリが泳いでいる。小さなサヨリ。洞窟に入る前にすでにたっぷりマングローブに住む生物の講義。地元が好きなんだよ、このひと。

洞窟に入る前に注意事項。フラッシュはたかない。大声を出さない。なぜなら蝙蝠がびっくりしていなくなってしまうから。ライトは入り口でグループに一つ。それ以外は使ってはいけない。それと手すりは触らない方がよいとのこと。蝙蝠のうんちだらけなんだって。注意事項をまもっていざ侵入。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

鍾乳洞はそれほど大きくはない。秋吉台とかの方が全然大きいし美しい。ただ小さな蝙蝠が鈴なりでいるのがかわいい。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
細かく震えている。子供達もこんなにたくさんの蝙蝠をみたのは初めてだったので興味津々。数枚写真をとって洞窟を出ようとする。すると後ろで大きな声の中国人の集団。彼らはそのあとも道をふさいで写真を撮ったり、サルの周りで大声で叫びまくったり。若い子たちもいい大人も残念ながらまだまだそういう人たちは多い。特に東南アジアともなると、日本に来るより若干ハードルが下がるのでそういう人も目立つ。ある程度宿のレベルを保ってないとちょっと不快なシチュエーションに遭遇するかも。

カブトガニとタツノオトシゴ


洞窟を堪能した後はボートでマングローブの河口を疾走。途中少し狭い水路に入りカニとりようの籠をしかける。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

この籠は最後に引き上げるらしい。食べないんだって。ちょっと残念。でも子供達一人ずつ仕掛けさせてもらった。どっちがたくさん取れるかな。そのままボートはつぎのアクティビティへ。本当に次々と何かが始まる。すごいね。ツアーとしてノウハウを積み上げてきたんだということにがわかる。見えてきたのは水上に建てられた建物。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

そこに上陸すると生け簀でいろいろな生き物が触れられるようになっている。とその前に、床の板を1枚探すと下は水面。そこにパンを湿らせて指先にくっつけて水面にそっと近づける。すると・・・パクっと魚がジャンプして一瞬指をくわえてパンを食べる。ランカウイの優しいピラニアと紹介された。おもしろい。また、床の木材にパンを張り付けておくと、鉄砲魚が水をピュッと吐き出して餌を落として食べる。ワイルドな鉄砲魚初めてみた。日本で買ったら一匹いくらだっけ?と、ついアクアショップのプライスリストが頭をよぎる。

床下の魚のアクティビティが終わると今度こそ生け簀ツアー。いきなりカブトガニどーん。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

天然記念物をカジュアルに触れます。カブトガニ初めて触ったー。日本では天然記念物なので飼育できません。飼育しているのはこのような東南アジアやアメリカからの輸入個体。つまりこの子達。アクアショップのプライスリストが頭をよぎる。次に来たのがタツノオトシゴ。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
おぉタツノオトシゴだよ。これもさわったことはないな。いいのかな触って。レッドリストだよね。ただ、つい最近までタイで串焼き売ってたらしいしね。それなりに個体数は多いんでしょう。観賞用以外にそんなに需要もないでしょうから。でも一応ちょっとだけにしとく。弱るとかわいそうだから。相変わらずアクアショップのプライスリストが頭をよぎる。

タカとオオトカゲ


ほかにもエイに触ったりバラクーダを見たりして総額2万円分ほどの魚介類と戯れた後、次に待ち受けるのはタカの餌付け。ランカウイのランは鷹の意味だそうで、その島の象徴である鷹をみにいきます。まずはまたボードに乗り込みマングローブの水路を疾走。少し開けたところにすでに他の客をのせた船がちらほら。そして、鷹が乱舞しています。私たちのボートもスピードを落として鷹の乱舞する水辺に近づきます。一度船を停めて船頭が餌らしきものが入った袋を準備。それからボートのモーターを少し水面から上げて一気にフルスロットル。するとスクリューに巻き上げられた水が空高く舞います。どうやらそれが合図。その後船を少し進めながら餌を水辺に落としていきます。すると水面の餌を鷹達が次々とさらっていきます。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
ナナちゃんの説明によると、2種類の鷹がいる模様。少し小柄で茶色いからだと白い頭の種類。それより大柄で前進が薄い茶色の種類。猛禽類的なかっこよさ満開の鷹が乱舞。子供達も興味津々。とその時、ボートの後ろでバシャと飛び込んだ音。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
オオトカゲでたよ!っとナナちゃん。確かに音のした方向に何やらワニのような巨体が泳いでいる。船頭がすぐさまボートをまわして近づく。でかい。1mぐらいあるんですけど。これワニじゃないの?20メートルほど泳いでマングローブの林に上る巨体。おぉ立派だ。大物だよ、ラッキーだよとナナちゃんが教えてくれる。写真!写真!と子供たちが大はしゃぎ。撮ったよ。しかし、こんなでかいの居るんだね。船を隔ててなかったらちょっと怖い。オオトカゲはその後ゆっくり林の奥のほうへ。その後は蛇探し。マングローブの枝に巨大な蛇が巻き付いていることがあるらしい。静かに船を進めながらみんなで必死にさがす。でも残念ながら今回は見つかりませんでした。天気が良い日は確率が悪いらしい。暑すぎて林の奥から出てこないんだと。途中でナナちゃんがマングローブの実をちぎってくれた。杭みたいかたちで、自然に落下すると地面に刺さる仕組みらしい。ちぎった実を岸辺に船の上から植林。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
そだつといいね。

ハタとイトヨリ


まだアクティビティは終わらない。次は魚釣り。ボートを少し沖へ走らせる。10分ほど走らせて大きな島のそばらしきところで停止。船頭がアンカーを打つ。そこは砂地ながら根が点在しているらしい。水深は3メートルほどだと。釣り方は竿とかなくて手釣り。伝統漁法だ。船頭が仕掛けを一人づつに渡してくれる。餌はアジらしき魚の切り身。かなり大きめのハリに縫い刺しにして後は仕掛けを船べりから落とすだけ。早速船頭が大きめのハタ科の魚をあげた。次にナナちゃんがイトヨリを釣り上げる。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

ところがそのあとが続かない。子供たちはおそらくボトムが取れなくて仕掛けを落としすぎる。すると魚がかかった後すぐに根にもぐってしまい根がかりを連発。船頭さんがなんども仕掛けを作り直してくれた。次に奥さんがようやく追加の一匹。終了時間間際に私がようやく追加。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
ちょうど家族4人分の魚をゲット。ボトムをとって、若干根を切って浮かせるとしっかり魚がかかる。その感覚を理解するまでに時間がかかってしまった。結構難しいね。でも面白い。魚影は濃いから反応はすごくある。後は腕次第なんだろうな。

ようやくツアーも終盤。ナナちゃん曰く釣りを少し長めにとってくれたらしい。私と息子は釣り好きだから、懸命なところがつたわったのでしょう。そういう配慮もしてくれる。次は写真撮影。ジオパーク的なでっかい文字が断崖絶壁に設置してある。ここがフォトスポットらしい。仕上がってるなぁ。家族写真をとってもらった。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
2月にして来年の年賀状の写真を確保した。いろいろはかどる。最後にレストランで食事。カブトガニとかと触れ合ったところまで戻ると、奥側の大きな建物がレストランだった。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
客は結構並んでいたが、私たちツアー客はサクッと用意されたテーブルへ。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
4人分の地元料理。子供も大人も量が変わらないらしく、かなりご飯が多め。いや多すぎる。半分で十分だった。もったいないけど、残飯はきっと魚のえさになるんでしょう。味はまあまあ。一番おいしかったのは先ほど釣った魚をから揚げにしてくれたもの。このツアーのサービスらしい。釣りたてで身がぷりぷり。もちろんハタ系の魚なので、寝かせるともっとおいしいんだけど、新鮮でも十分においしい。奥さんはとても気に入った模様。

フグとカニ


おなか一杯になり、レストランの周りの生け簀の魚を少し眺めた後、このツアーの「締め」へ向かう。洞窟のあとに仕掛けたカニかごだ。さて、お兄ちゃんと妹、どっちの籠がたくさん採れてるかな。ペットボトルの目印を頼りに船を近づける。まずはお兄ちゃんの籠。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

紐を手繰り寄せると・・・かわいいフグが一匹。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

次に妹の籠は・・・カニが入ってたー。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

妹の勝ち。籠をマングローブ林のそばに設置してたので、たくさん入ったもよう。よかったね。カニを逃がしてこのツアーは終了。いやー充実のツアーだった。分単位でイベントが用意されていてかなり入念に積み上げられた感じ。途中でしっかりとトイレにいくタイミングとかも確保されていて女性や子供にも安心の構成。環境にあまり負荷かけないようにしつつ、設備も最小限に抑えつつ、それでもランカウイの魅力をできる限り伝えようという愛にあふれた構成。大人としてもいろいろと参考になる。

帰りの船と駐車場に行く間、ナナちゃんと情報交換。次に来ることがあったらバラクーダ釣ってみたいんだけどアレンジはできるのかとか、普通のオプショナルツアーにはないおすすめスポットはあるのかとか。詳細は秘密。こういうローカルな資源にアクセスする手段は、自分で行ってつかまなきゃね。そこが面白い。駐車場に着くと、来た時とおんなじドライバーのおじさんがお出迎え。ナナちゃんに別れを告げてホテルへ戻る。子供たちはウトウト。車の中でこちらもウトウトしながら地元のことを考える。似た様なコンテンツはできるはず。ランカウイへのアクセスを考えても、そんなに大きな差はない。鹿児島空港から新幹線に乗ればあっという間だ。ほんと、ちょっとした設備と工夫。それにホスピタリティをつけ足せば、もっとインバウンド寄せられるのに。ほんとそういう政策をやっている人たちは、国内ばかり見てないで、アジアの成功しているリゾートを見に来るべき。決して大量の資本を投資して成り立たせているわけではない。日本的なやり方はあるはず。あれがないとかこれがないをずっと繰り返すおじさんが多すぎなんだよね。そのくせ声はでかい・・・

久々のセーリング


さて、リゾートしなきゃ。ホテルに帰るとちょっと休んで次はヨットだ。水着に着替えて出発。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

ちょっとだけプールで体を冷やしてから浜辺のボートハウスへ向かった。ヨットの中でも動力のない小型の風だけで進むものをディンギーという。その中でも世界のリゾート地で見かけるのがホビーキャットという船。カタマラン(双胴船)で安定感があり、双胴の間のデッキも広いのでファミリーを乗せるのに適している。そのほかにも砂浜から出やすいようになっていたり、一人でも操船しやすいようになっていたり、いろいろとレジャー仕様に特化したヨット。と、ネットによる知識は豊富だが乗ったことがない船なので不安はある。しかも久々。知らない海域。初めてだらけだけど、世界のリゾートアイランドで自力でディンギーで遊ぶためには乗り越えなければならない壁なのだ。そんな壁をたやすく超えるには地元のセラー(セーリングできる人)の力が必要。なんとそのセラーもメニューに用意してくれていて、75リンギットのレンタル料と別に、100リンギットで一緒に一人乗ってアテンドしてくれるという。全部足しても日本で借りるよりはちょい安い。素直にお願いした。感じのよい現地の若者。英語はまあまあ。

スタッフが船にセールを取り付けたりしてくれている間にライフジャケットを着たり、靴を脱いだりして準備。サンダルではなくウォーターシューズを履いてきたんだけど、はだしの方が気持ちいいよっていうので、素直に従う。郷に入っては郷に従え。キャリアで船を運んで浜辺に浮かべると準備完了。子供たちと奥さんを乗り込ませて、私とアテンダントも乗り込む。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

船を風上のスターボート(風上に向かって左45度の方向)回してセールを絞っていくと、ゆっくりと船が進み始める。久々の感覚。徐々にスピードを上げる船体。気持ちいい。風は沖(南東)から吹いている。徐々に船のことがわかってくる。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
ジブセール(メインの帆と別の船先側につけるセール)がセットしてないので基本的には一人でメインセールのシート(ロープのこと)と舵を握っていれば操船できる。風は穏やかだけど、それなりに船は走る風。この風なら長男も練習できそうなので教える。舵の切り方と風との関係。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

スターボートタック(風上にむかって左45まで)を息子に任せて、ポートタック(風上にむかって右側)を私が操船。水面は同じようにみえるので、最初のうちはどうしてもまっすぐ進んでいるつもりでも、方向がずれてしまい、なんとなく風上に上りすぎて船が失速してしまう。遠くの障害物をみて、船の舳先をよく見て合わせるよう子供にアドバイス。だんだん上手になっていく。

私たちが一通り船をコントロールできるようになったら、アテンダントしてくれた若者がいろいろと目に見えるものを教えてくれる。ケーブルカーで上れるのはあっちの山だけど、ランカウイで一番高いのはあっちの山だとか。昨夜行ったレストランに近づいて、さらに沖にでると向こうに見えるのはもうタイだと教えてくれた。地図でみると確かに近かったんだけど、ほんと目の前にあるんだなぁ。後で調べたところによると、リペ島というタイの島へのフェリーが出ていて、そこはタイ最後の楽園と言われているらしい。なるほど、ここまで来てみると行ってみたいなぁ。奥さんはプーケットに行ったことがあるんだけど、私はタイ入国の経験はない。南の島とはいえ一気に仏教国になるんだろうか。沖に出ると岸辺よりは波が立つが、それでも非常に穏やかで家族みんな楽しそう。風があまりないのでタッキングすると船足がとまる。ある程度沖に出たところでUターン。今度は風下にくだるので風を全く感じなくなる。それでもハイクして手を海につけると水の流れを感じられ、しっかり船は進んでいる。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)

1時間のセーリング。もう少し乗っていてもよさそうだったけど、子供たちがそろそろ岸に戻りたいといったので戻ることに。ビーチ手前でゆっくり船を風下に回しながらシバー(帆のテンションを抜いて船を走らせなくする)。気持ちよかった。船の片づけをやってくれるっていうのはある意味新鮮。普通ここから船を岸にあげて真水であらって、帆をたたんで・・・なんてことで20分ぐらいはかかるのに。いやーリゾート。贅沢。お礼をいって部屋に戻る。時刻は午後5時を過ぎている。日は高いけど、そろそろ夕食のことを考えなきゃ。アテンドしてくれた若者がナイトマーケットを勧めてくれた。ホテルで食べようかなぁとも思ってたけど、時間もあるし行ってみようかということに。クアラルンプールで行くこともできるけど、なんとなく都市部のナイトマーケットよりランカウイの方が安全な気もするし。マレーシアは比較的治安が良いとは言われているけど、大抵その国の一番危ない地域は首都の一角にあったりするって旅行小説にも書いてあったし。確かに日本だって一番危ない場所は東京の一角じゃん。

ナイトマーケット


部屋に戻ってシャワーを浴び、身支度を整えて出発。まずはホテルのロビーへ。カートをお願いするカウンターでナイトマーケットに行きたいと伝えてみる。するとメニュー表を見せられて説明が始まった。ランカウイのナイトマーケットは曜日ごとに開催場所が違うのだけど、今夜おこなわれるのは片道37リンギット(1000円ぐらい)とのこと。ただ、向こうで帰りのタクシーは拾えないということで、タクシーを待ってもらうことにしなければならないらしい。ただ値段についてはなんと説明しているのかわからず。独自にスマホで調べるとおおよそ1時間10リンギットぐらいらしい。まあ2時間ほど待たせてもトータルで3000円は超えないってこと。どうせホテルのレストランで食べればそれ以上いくだろうし、コスト的には変わらないってことね。とにかく行ってみよう。じゃあそれでお願いっていうと、タクシーを呼んでくれて何やら現地語で説明してくれた。若干ちゃんと伝わってるのか不安になるシチュエーションだけど、こっちが旅行者ってこと考えると変なことにはならないでしょう。5つ星のホテルでそんなことするタクシーは出入り禁止になるはず。

タクシーに乗り込むと運転手の兄ちゃんはタクシーサービスのホテルマンにどうやらお礼を言っていた。たぶん彼らにとっては良い仕事なんでしょう。タクシーは昼間マングローブツアーへ行った方面へ。運転手の兄ちゃんは運転しながら気さくに話をしてくる。ナイトマーケット好きなものを聞いてみると、サテーと何やら揚げ物っぽいものをしゃべっていたらしい。で、おしゃべりしすぎて道を間違えた。おいおい。20分ほどUターンでロスって40分ぐらいで到着。かなり活気がある。入口に南国フルーツの王様であるドリアンが大量に鎮座。そして大量の現地の人。観光客らしき人はちらほら。主に欧米人。私たちも車を降りて魅惑のナイトマーケットへ。一応確認の為に運ちゃんに「待っててくれるの?」って聞いたら、もちろんゆっくりどうぞという返事。よし、出発。

ランカウイの中では比較的こじんまりしたマーケットらしいが、それでも人の数はすごい。夜はそれほど熱くない島だけど、じわっと人の熱が伝わる。日本の夏祭りと同じ。食べ物が7割。それ以外が3割ってところ。お弁当風のナシゴレン的なものから、ミーゴレンや揚げ物、お好み焼きみたいなもの。ごはんをこれですませるんだろうか、現地の家族連れがごっそりかっていく。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
どれもおいしそう。まず最初に買ったのはカリカリまで焼いた甘いクレープみたいなもの。一枚0.5リンギット。店を手伝っていた小学生ぐらいの少女からとりあえず2枚買ってみた。次にインド系のおっさんがやっているお好み焼きみたいなもの。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
焼くのに時間がかかるんだけど、現地の奥様がたがちゃんと待って買っていく。きっとうまいんだろう。それから飲み物。長男が飲みたいというので、自分で勝ってこいって言ってお金を渡す。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
ココナツの果実入りのジュースを買ってきた。確かにうまそうだよ。ちなみにマレーシアではミロがすっごいポピュラーなのは有名な話。屋台でもジュース屋には必ずミロがある。それからサテー。甘めの一口焼き鳥は外せないでしょう。

マーケットの中ほどに店の切れ目があったので、そこでかったものを立ち食い。まずはクレープ。甘くておいしい。パリッとしてる部分としっとりしている部分があり、ピーナツ入りのザラメみたいもので少し香ばしい甘さを醸している。サテーは間違いのないうまさ。子供達もパクパク。インドのお好み焼きは野菜の甘みもよく出ていてすっごくおいしい。ココナツジュースを飲みながら家族四人で仲良く買い食い。楽しいじゃん。子供たちはこれでそれなりにおなか一杯になったみたいだけど、大人にはちょっと足りない。残りはがっつり系のお弁当買ってホテルに帰って食べることにした。まずはミーゴレン。とにかく私はミーゴレン。それから鶏のから揚げ。どんな味付けか興味津々。それとナシゴレン。
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
乗っているのが目玉焼きではなく謎の油揚げみたいなもの。あと明日の朝ご飯用にクリスピークレープを4枚。また同じ女の子から買った。ご苦労様です。

車に戻るとちゃんと運ちゃんは待ってくれていた。楽しんだと聞かれて。楽しかったと答えて車に乗り込む。車が走り出すとちょっと眠くなる。いやーさすがにちょっと疲れたか。ずいぶんアクティブに動いたからね。ホテルについて運ちゃんにお金を払って部屋に戻る。ちなみに100リンギットでした。なんか道間違えた分も入ってる気がするけど・・・まあ、なんだか雇われドライバーで大変らしいこと言っていたからしょうがないか。ナイトマーケット安かったしね。ちょっとあそこに車を停めるのは・・・ってところに強引に停めてもらったって感じだったし、必要経費と考えよう。部屋に戻ってシャワーを浴びて子供たちは就寝・・・せずにまたスターウォーズ。英語で字幕もないのに楽しめる。さすがスターウォーズ。まあいずれ寝るでしょうってことで、こちらは買ってきたものを楽しむ。ミーゴレンはまあまあ・・・おいしいけど、もう一歩上を期待した。から揚げは日本よりちょっとスパイシー。ごはんが欲しくなる。で、ナシゴレン。うん、いける。上に載ってる甘酸っぱい揚げ物も、一瞬?だったけど、食べすすめるごとに旨くなってきた。口がもう完全に東南アジア。

長い一日が終わり就寝。これでランカウイはおしまい。明日はランカウイに別れを告げてクアラルンプールに向かいます。楽しかった。
欧米人に人気で、日本人には好き嫌いがわかれるというランカウイ。ちょっと理由がわかりました。ホテルもピーチも落ち着いていて、何もしないを楽しむ欧米人はこういうの大好きなはず。一方日本人は少ない時間にギュッといろいろ詰め込みたいのでアクティビティの数が重要になる。そういう日本人にとっては、ランカウイのアクティビティはちょっと少ない。今日のマングローブツアーのほかには、アイランドホッピングとケーブルカーぐらいしかメニューにはない。でも、ランカウイのポテンシャルはもっとあると思った。整えられたアクティビティが少ないのであって、いろいろと自分でアレンジできる気がした。それを可能にするのはこの島の治安の良さ。欧米人のカップルがバイクをかりて島中を徘徊していたので、きっと彼らはそんな旅をしているんだと感じる。またこなきゃいけないな。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

同じカテゴリー(家族旅行)の記事画像
マレーシア家族旅行(クアラルンプール編4〜5日目)
マレーシア家族旅行(クアラルンプール編3日目)
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編1日目)
レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(中編)甑島ショートトリップ
レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(前編)
同じカテゴリー(家族旅行)の記事
 マレーシア家族旅行(クアラルンプール編4〜5日目) (2019-03-07 00:08)
 マレーシア家族旅行(クアラルンプール編3日目) (2019-03-06 02:42)
 マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編1日目) (2019-02-22 03:24)
 レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(中編)甑島ショートトリップ (2017-09-04 05:07)
 レジャーの宝庫南九州へ!熊本県水俣市へ帰省(前編) (2017-08-26 00:34)

Posted by ミリオンバレー at 07:43│Comments(0)家族旅行
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
マレーシア家族旅行(ランカウイ自然満喫編2日目)
    コメント(0)